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津島壽一君 それは非常にけっこうなことですが、しかし、実際に当ってみると、この
パキスタンとの
条約のごとく非常な包括的な完全なものでは、
相手国によってはなかなか受け入れられないという場合もあり得ると思うのです。そういった場合に、
方針として、一応部分的になるが、そういったような
事情を
考慮しても、とにかく多数の国とこの種の
条約を結ぶというような
考え方をお
持ちであるかどうか。国の
事情によっては、
日本にとっては有利であるが、相手方によっては必ずしも有利でないという
条項も入るおそれがあると思うのです、
経済条件その他が違うために。そういった場合に、完全な包括的な
協定を作るということが
方針であって、そういった部分的なものはかえって将来の他の国との
交渉に支障になるといったような
考慮から、時を送るといったようなことになることはあり得ると思うのです。そこで私の伺いたいのは、なるべく多数の国と、部分的であっても、できる限りすみやかにこれを
締結し、他日これを補足するというふうな、完全なものにするといったような
考え方でもお
持ちでありましょうか、その点を伺ってみたいのです。