○
中澤小
委員 少し執拗なようで、あなたの最後を飾るにはあまりおもしろくない話ですが、はっきりと油脂業会で問題に
なつた。会議の席上ではっきりこれが出ているのです。
農林大臣から油脂
製造業会、製粉協会、
精糖工業会に対し政治献金の
要請があったので、杉山会長が五百万円くらい出したいと思っているという趣旨の談話を話したというのが、この業会の会議で問題にな
つたのです。そこで、結局杉山氏に責任をとれという問題になっているのですね。だから、あなたが全然
要請しないのを、杉山さんがしかも責任までと
つて辞職したということの裏には、やはりあなたが
要請したと見る方が私は正しいのじゃないかと思うのです。さもなければ、あなたが
要請しないで幹事長が
要請したとかいうことなら、杉山会長が何も責任までと
つてやめなくてもいいのだが、結局、私の推測では、この記事から見ても、あなたが
要請した、現職の
農林大臣が
要請されたものを、極秘事項であるものを杉山会長が業会に発表した、それはまことにけしからぬということで油脂業会が彼に対してやめろということで、これはこれを言
つたという引責辞職なんですから、どう
考えてもあなたが
要請したとしか思えない。そういうような疑惑がこの問題にはからんでいるわけです。それ以外にほかにもいろいろ
三浦農相から
要請されたということがあらゆる面で出ている。もしこれが事実とすれば大問題だと思うのです。これは、事実とすれば、たといその献金が政治献金で正規な政治資金規正法に入っていても、刑事問題だと思う。少くともあなたが現職の
大臣でなくして友人としての杉山君なら杉山君に
要請したものなら、これは刑事問題にならぬ。だけれども、現職の行政最高責任者がその業会に対して
要請したということは、まさに収賄問題にからんでくると思うのです。だから、この点について、あなたはどうしてもそれは知らない、そんなことをおれは言
つた覚えはない、そういうことなら、私ももう少し
調査を進めてみてもいいと思うのですが、そういうことであなたの引きぎわをきたなくしたくないと思って、実は、こういうことをや
つているのだ、けしからぬ、だから農林
委員会で徹底的にや
つてくれといって中小油脂業者の人が二、三私のところへ来たのですが、しかし、私は、それは少し待て、どうせ近いうちにおやめになるのだから、あまり問題を起しても悪いと思って、実は今まで伏せておいた。ところが、今この製糖の問題とからんでくると、製粉協会、精糖業会、それから油脂
製造業会、この三者をあなたが——まあ私はこんなことは調べませんが、あなたが某所へこの人たちを招待したということを言われておる。これはある農業新聞の記者がそう言っているのです。私はそれもどこへ何日に
農林大臣が呼んだということはしいて
調査しないのですが、そういうことも言われておる。そうなってくれば、これは実に大きな問題だと思うのです。今の御答弁で、あなたはどうしてもそんなことをした覚えがないというのだから、ないでいいでしようが、しかし、客観的に判断すれば、どうしてもあなたが
要請しなければ、何で一体杉山会長が引責辞職するまで追い詰められるか。桧垣専務がこの問題について窮地に立っているこういう事態は一体何のために出たかといえば、やはり現職
農林大臣が
要請したところに問題の発端があると思うのです。それとからんで、この精糖業会の問題も、五百万円献金しておるのだから、何らかそこに政治献金とあなたの
要請した問題とからんで三社をあなたの在任中にきめなければいかぬという問題があるというふうに、だれの推測も、邪推じやなくてもそういうふうに
考えられるのです。しかも、あなたという人は非常に善人で、私、さんざんあなたの悪口を長い間言いましたが、そう腹のすわ
つた方とも見受けられないから、おい、あのとき金を出さしたじゃないか、この際お前の在任中にこの三社を
決定しなければいかぬじゃないかという圧力を南條氏あるいは山口氏あたりからかけられて、そんならおれの食い逃げみやげにやるか、——食い逃げみやげということを新聞も書いておるのですが、そういういきさつがあったとすると、はなはだ遺憾だと思うのです。