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1959-05-02 第31回国会 衆議院 逓信委員会 第20号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十四年五月二日(土曜日)     午前十時四十六分開議  出席委員    委員長 淺香 忠雄君    理事 秋田 大助君 理事 上林山榮吉君   理事 橋本登美三郎君 理事 粟山  博君    理事 森本  靖君       藏内 修治君    椎熊 三郎君       武知 勇記君    塚田十一郎君       服部 安司君    星島 二郎君     早稻田柳右エ門君    大野 幸一君       風見  章君    金丸 徳重君       佐々木更三君  出席政府委員         郵政政務次官  廣瀬 正雄君  委員外出席者         日本電信電話公         社副総裁    横田 信夫君         日本電信電話公         社監事室監事  成松  馨君         専  門  員 吉田 弘苗君     ————————————— 本日の会議に付した案件  電気通信に関する件      ————◇—————
  2. 淺香忠雄

    淺香委員長 これより会議を開きます。  電気通信に関する件について調査を進めます。  質疑の通告があります。これを許します。森本靖君。
  3. 森本靖

    森本委員 それでは、政務次官はまだ来ていないようですけれども、一応副総裁質問をいたします。  この間の電電公社機構改革に伴うところの今回の新陣容の問題ですが、人間の問題ということでなしに、機構そのもの——この間ちょっと説明がありましたけれども、時間がなくてあまり詳しく聞いていなかったので、もう一回今度の機構改革についての内容とその意図しておるところを御説明願いたい、こう思います。
  4. 横田信夫

    横田説明員 今般の機構改革におきましては、従来業務局でありましたものを、営業局運用局とに分けたわけでありますけれども、これは御承知のように、もとはやはり営業局運用局とあったのでありますが、機構を縮小できればということで、一応業務局ということでやって参ったわけでありますが、最近の情勢といたしましては、営業関係においては料金の全面的な検討、それから負担法、これが時限立法になっておりますが、その負担法関係の今後の問題をどうするかというような問題、あるいは新しい技術による新サービスの開拓というような問題で相当多くの問題をかかえておりますし、また運用関係におきましては、配転、職転その他に伴いますいろいろな訓練の問題等多くの問題があるにかかわらず、実は先般組合との交渉におきまして、今後一年間に大体従来の職階制についてお互いに全面的な検討をしていこうという話もありましたので、そういう問題も控えますと、営業関係運用関係と両者について一人の局長でやっていくことが相当困難になって参った、こういうような状況でありますので、営業局運用局と分けて、局長としての分担をはっきりして、その分担事項についての十分な責任権限を持ってやっていけるようにというのが、今回の機構改革趣旨であります。
  5. 森本靖

    森本委員 これの下部機構はどうなっているわけですか。通信局、それから通信部というのは……。
  6. 横田信夫

    横田説明員 下部機構につきましては、通信局は従来とも営業部長運用部長の両方に分れております。  なお本社の方の機構について、先ほどちょっと落しましたが、従来の業務局の課が、管理課電信課電話運用課、それから電話営業、企画、委託業務特別営業、こうあるわけでありますが、局を二つにいたしまして局長権限責任と、これについて十分なる研究をしてもらうということを前提にしておりますが、課の数は、分けましてもふやさないつもりでやっております。
  7. 森本靖

    森本委員 そうすると、今回の分は通信局通信部というような下部機構には全然影響がない、こういうことですか。
  8. 横田信夫

    横田説明員 むしろ通信局以降の機構本社機構はこれで合致したような形になっております。
  9. 森本靖

    森本委員 今回の分について、下部機構についてはほとんど関係がない、こういうことでありますが、それでは本社関係での、いわゆる課長が減ったのですか、ふえたのですか。
  10. 横田信夫

    横田説明員 先ほどもお話いたしましたように、課の数は同様であります。
  11. 森本靖

    森本委員 この間私がこの委員会において質問して、そうして前の吉澤業務局長次期国会においては十分に検討して何らかの形において提案したい、さらに大橋総裁もそういう意味のことを言われましたが、例の集線装置の問題ですけれども、こういう問題については今度は営業局が扱うことになるわけですか。
  12. 横田信夫

    横田説明員 集線装置の問題を新規サービスをいたすかどうかというような問題も合せまして、こういういろいろな問題が出ておりますが、これは営業局が中心になってほかの局と連絡しながら研究していく、こういうことに相なっております。
  13. 森本靖

    森本委員 これはこの間——この間といっても一カ月以上も前のことですが、政府の方としてはあれからどうしましたか。この集線装置については政務次官は、あのときよく検討して次期国会には云々というような意味の答弁がありましたが、その後検討はしましたか。
  14. 廣瀬正雄

    廣瀬政府委員 さようお答え申し上げまして、事務当局にさように申しましたので、おそらく検討を続けておると思いますけれども、本日どんな結果になっているかということはまだ承わっておりません。必要とあれば事務当局を呼んでお答えいたさせます。
  15. 森本靖

    森本委員 せっかく今度新しく営業局運用局ができたわけですから、いわゆる集線装置の問題については早急に営業局あたりで案を練って、そうして郵政当局ともよく話し合いをして、成案のでき次第提案をするという格好にぜひやってもらいたい、こう思うわけです。  それから、ついででありますので次に聞いておきたいと思いますけれども、例の監事室の問題でありますが、これは去年の国会でしたか、この委員会において可決を見たわけでありますが、この監事室というのは具体的にどういう仕事を今やっておられるわけですか。
  16. 横田信夫

    横田説明員 監事室は、この前御審議願いました法律にありますように、経営委員会の指示するところによりましてその業務監査して経営委員会報告する、こういうことになっておりますが、筋道といたしましてはその通りに大体動いております。なお実際のまとまった監事仕事といたしましては、昨年すでに監査報告というものを経営委員会報告いたしまして、それに基いて公社の方もそれぞれその監査報告に基く研究を進めております。そのほかの問題につきましても、具体的にたとえばトップ・マネージメントのオーガニゼーションと申しますか、そういうものが適当であるかどうかという問題についての監査、そのほか本社の問題について個々具体的にそういう事項に当っておられますが、なおそういう具体的な問題につきましては、ここに成松監事も見えておりますので、成松監事からも報告させていただきたいと思います。
  17. 成松馨

    成松説明員 副総裁説明に補足させていただきたいと思います。監事に任命されましてから、監事の運営につきましてはどのようにしたならば監事制度設立趣旨に合うかということで、私自身といたしましても研究したわけでございます。ただ法律面でも現われておりますように、公社が郵政省に出します財務諸表に対して監査報告書を作らなければならないということになっておりましたので、監事制度が発足いたしましてまずまつ先に取り上げましたのは財務諸表に対する監査報告書であります。この財務諸表に対する監査報告書と申しますのは、結局公社財務諸表について、その内容が適正に行われているかどうか、また財政状態はどうであるかということについての監事意見を作る問題になるという考えのもとに、監事室の勢力の許す限りにおきましてこれを検討した結果、財務監査に関する監査報告書を作成いたしたわけでございます。  その後につきましては、公社業務監査すべき任務があるわけでございまして、この業務という問題につきましては非常に広いわけでありますが、監事としましては、まず当面の問題として何を考えていったらいいかという点から検討いたしまして、さしあたりの問題としましては、先ほど副総裁から説明がございましたように、公社の最高の執行機関についてのあり方について監事としての若干の意見を持ちましたので、このようにしたらいいではなかろうかという点について経営委員会報告を出しました。その中身といたしましては、公社執行機関、ことに総裁、副総裁は非常に監事の目から見ましても忙しいように思われるのでありまして、しかもその一方、公社としては当面緊急を要すべき大きな問題があるように思われるのであります。従って私の考えといたしましては、公社総裁、副総裁に準じたあるいはその意をよく体した全般経営者としての感覚から、重要問題を討議し研究する常務理事のようなものを置いた方がいいだろうというのが、その問題に対する監事意見でございました。  第二の問題として監事が取り上げた問題は、公社電話需要予測の問題でございますが、その問題を一応調査いたしまして、予測方法についての理論的な問題としてこれを取り上げ、なお改善の余地があるために公社として衆知を集めて再検討してほしいというのが監事意見でございます。  なお現在やっている問題もあるわけでございますが、一応報告の形でまとまったものはその二件でございます。
  18. 森本靖

    森本委員 この問題については私が前から言っておりますように、公社内部自体にあるいわゆる監査機構という実際の監察機構というものと、監事がやる仕事というものと、それから会計検査院がやる仕事というもの、これはいずれは場合によっては決算委員会あたりでも、おそらくこの任務の分け方を具体的にどうするかということを一つもっともっと掘り下げて検討してみたい。きょうは国会最終日でございますので、私の質問はこの程度にしておきますが、この問題は、やはり監事室を置いた意味というものから、今、成松監事が言われたような事項とそれから公社内部監察機構を兼ねたようなものにするのが正当ではないかというような気がするわけであって、単に政治的に機構がどうの、あるいは何がどうのというような形の今の監査やり方については、若干疑義のある点もありますが、これは相当時間をかけて掘り下げて討論をしなければならないと思いますので、そういう点についてはさらに成松監事の方でも一度よく検討をしておいてもらいたい、こう思うわけです。  そこで、ついででありますが、今まで監事室経営委員会に出しました監査報告書資料として一つ委員会に御提出を願いたい、こう思うわけです。  それから、時間がありませんので次に簡単に申し上げておきますが、実は農村公衆電話予算配分の件であります。本年度の予算配分がどういうふうになっておるか知りませんけれども、おそらく昨年の予算から比べて農村公衆電話予算が総額にして減っておるということはないと思うのですが、昨年から見て減っておりますかどうですか。
  19. 横田信夫

    横田説明員 昨年と比べて減っておることはないと思いますが、今金額の詳細は持ち合せておりませんので、後刻また……。
  20. 森本靖

    森本委員 私がそういうことを言うとまことに何ですが、全国的に昨年から見て減ってない。ところが、私は四国の出身ですから、四国通信局の諸君に聞いてみると、今年度は半額に減っておる、それでとても昨年と同じようなことはできぬというふうな話でありますが、いろいろ想像してみるに——これは想像ですから想像通りじゃないかもしれませんが、一応想像してみると、きょう大臣がちょうどおりませんので何ですが、たとえば大臣あたりが昨年大臣になった、たまたまそっちの方はよけいやらなければいかぬというようなことで、去年は相当多かった。ところが今年ははや大臣はこれでやめる、あとは少うてよろしいというふうなことで半分に削ったのではないかと、悪い想像もできるわけで、現実の問題としては予算は昨年度の半分しかないということは言っておるわけです。これは私の選挙区であるか、あるいはまた四国全体であるかは知りませんけれども、そういうおかしなことはないはずだ、こう思って、想像で言ったことですから、これは決して正確に調べたわけではないのです。しかし、今たまたま言ったようなことが政治的にあるとするならば、これは大へんな問題でありますので、やはり政治的に判断をしてどうこうということでなしに、具体的にそれぞれの資料に基いて十分に公平に判断をして、それ相当の配分というものは正常に行なってもらいたい、こう思うわけです。いかにこれが急に減ったからといったところで、半分に減るということはないはずであって、そういう点は十分に調べて注意をしてやってもらいたいと思うわけです。これは大臣がおらぬので、たまたまそういう発言になったから非常に悪いけれども、そういうことは私が聞いた範囲では事実でありますので、そういうことのないように一つやってもらいたいと思います。
  21. 横田信夫

    横田説明員 ただいま御指摘になりました点について、そういう政治的な動きによってこの問題は絶対にやっていないことだけははっきり表明いたしておきます。  なお、今御質問の点について、具体的な点は調査しまして、次の委員会のときに御報告さしていただきたいと思います。
  22. 森本靖

    森本委員 これは次の委員会報告しないでもいいのですが、現実の問題としてこういうことをやることについては、大臣であろうが、自民党であろうが、社会党であろうが、そういうことでなしに、全体的に住民に利便のあることは大いにやってよろしいわけであるが、それをもうやめるからということになって急に半分に減すというようなことになると、あまりにやり方が露骨に過ぎやしないかという気がいたしまして、これは想像でありますからその通りになっておるかどうか知りませんが、そういう点の注意を申し上げただけでありますから、そう気にされずに調査してやってもらいたい、こう思います。
  23. 横田信夫

    横田説明員 よく御趣旨はわかりました。ただいま御指摘のような方針のことは絶対にないということを表明いたしますとともに、今後ともこの運用については誠意を持ってやることを表明いたします。
  24. 淺香忠雄

    淺香委員長 この際暫時休憩いたします。     午前十一時五分休憩      ————◇—————     〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕