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滝井委員 巷間伝えられるところによると、三十二
年度は百四十円くらい。くらいと書いておるからはっきりしないのですが、そのくらいかかっておるのだ。
事務費がウナギ登りに登ることは、ペース・アップされているからですね。従ってこれは町村合併によって非常に広範になってくるし、
大都市にも
国保を
実施しようとするならば、やはり私は
国保に相当優秀な人材を入れなければだめだと思う。だれかが
国保は人
なりと教えてくれた。私はやはり
国保は人
なりと思うのです。われわれの町で
国保をやる場合に、
国保に熱心な課長がおらなければ
国保というものはうまくいかないのです。
国保は人
なりというならば、人に力を入れなければならぬと思うのです。それはやはり
事務費だ。こういう点についてもう少し厚生省は自治庁と相提携をして、そして
国保のための人材というものを養成していかなければならぬと思うのです。こういうところに、皆
保険政策のもとにおいて
国保の仕事というものを、
国民健康保険連合会と申しますか、中央会と申しますか、そういうところばかりにまかしておくということは問題があると思うのです。これはあとで
国保連合会のいろいろのことを尋ねますが、問題があると思うのです。みな兼任でやっている。こういうことでは
国保は進展しません。だからやはり県知事が医療機関の指定をやろうとするならば、少くとも県においてがちっと
国保を押える中心がなければならぬ。ところが各県の
国民健康保険の実態を見てごらんなさい。
国民健康保険の課長がおるところというのは、りょうりょうたるものですよ。みな
政府管掌の
国民健康保険における
保険課長のもとにおいて係長です。この係長が非常に熱心な人であるならば相当な
普及はできます、もしそれが県政に対して発言力が弱い人であるならば県の補助金も出ないし、それからまた
市町村の
普及もうまくいかない。ですからやはりこれは今後皆
保険をやろうとするならば、少くとも
国民健康保険の一係ではなくて、課長ぐらいに昇格をして、そうしてがちっとやらなければだめなんです。ところが
現実の県政の実態を見ると、民生部と衞生部が統合される。民生部は労働部の
一つになるというように、だんだん厚生行政の末端というものが縮小されつつある。縮小されながら、しかも一方国における
政策というものは高らかに
国民皆
保険を掲げ、
国民年金を掲げておるけれども、全くその足というものは弱体化されようとするのが
現実なのです。こういう
現実に立つときに、私
たちは、
法律はできてもこの末端というものはもはや動かない
状態にあるということを言いたいのです。そのためには
保険税を取り立てる。取り立てるためには、それは人なんだから、ここに
事務費というものを思い切ってつぎ込んでいく必要がある。その点について厚生省は、まあまあおれらの方は医療の
給付の方が大事だからと言って、
事務費をないがしろにしておるということはないと思いますが、しかし今後これは何といっても自治庁の方と十分意思の疎通をはかって推進をやらぬと、末端の機構というものはだんだん細っていっております。これは今から三年か四年前に川崎君が
厚生大臣になったときに、私は一体衛生部というのはどういう姿なのだ、だんだん衛生部が減ってきたと
指摘したが、その
指摘にもかかわらず県の衛生部はどんどん減っている。衛生部が減るばかりではなく、民生部も統合されつつあるという実態なのです。こういう点は、府県政が非常に窮迫してくると、末端の行政機構がだんだん縮小化されて、縮小化された結果が結局皆
保険政策というものに対する人がいなく
なり、優秀な人材が他の方にとられる、こういうことなんです。だからやはり何といっても推進力というものは
事務費にあるのだから、あなた方がせっかく御調査なされて、百十円
程度あったものを何とかかんとか言って削って八十九円にして、一円プラスして九十円をやったのだ、矢のごとく六十八円から九十円になったのだと言うけれども、二十二円しか上っておらない。だからこの際思い切って、来
年度予算編成に当っては皆
保険をやるのですから
——事務費というものは全額と書いておるんです。もちろんそれぞれの自治体によって、これはおそらく
事務費を出す基準があります。
人口どのくらいで被
保険者の数がどのくらいのところは大体どの
程度の
人員が適正な
人員であるということはあるのです。ところが最近の自治体というものは
市町村合併で非常に広範になっておるし、それから
大都市になれば移動も激しいし、それからなかなかその把握もしにくいという実態がありますので、
事務費についても私は
調整交付金的なものをこの際考えてやる必要がある。それによって優秀な人材を当分配置をして、これが軌道に乗ればいい。乗るまではやはり
国民健康保険の下部機構というものはうまくいかぬ。だから熱心な
市町村長のおるところは
国保について相当優秀な人材を配置しておる。そういうところはいい。ところがそうでないところはだめです。こういう点について
一つ大臣、三十四
年度の
予算編成期ですから、これは
事務費の全額ということにプラス・アルフアをつけるか、それとも、もう少し今度は
事務費をふんばっていただかなければならぬが、一体三十四年
年度にはどの
程度の
事務費を厚生省は要求をなさるおつもりなのか。きょうは大蔵省主計局か来ておるのですから
一つ……。