○堀内
委員 私は外貨獲得、その反面外貨を外に出すという点は、日本としても非常に自粛しなければならぬと
考えておるのでございますが、そういう
意味から、必要な外車を入れるのはいいが、それが当然日本の車でもいいような、国産車でもって間に合うようないなかの方にいってそれが使われておって、しかも
相当大きい団体などの、たとえて言えば、この前イランから来たときなどもそうですが、車を集めようとするが、車は集まらぬ。そうして外車としてもえらいオンボロばかり集まってきて、かえって恥をかくといったような
状態が現実に御承知のように起っておる。そういうようなことで、いろいろ
対策を講じておられると思いますが、観光という名前によって外車を輸入して、その輸入した外車が観光のための外人用に使われずに、地方にいって、いたずらに国産車で当然間に合うような
ところに使われておるということが非常に多いのでありますから、そういう点から
考えて、この外車の輸入に対しては最も慎重に、そうしてその輸入したものが真に観光における外貨獲得に使用されるような組織と方法を講じていただかぬと、いたずらに一部の人たちの策に乗るようなことになっては大へんでございます。だからその点で特に政務次官にお願いしておくのですが、従来昨年までの経験においてそれが非常に多いので、私ども自由民主党の観光
事業特別
委員会としては反対しておるのです。それが観光審議会というような方面から盛んにたくさん入れろというような勧告等もあるのですけれども、この点をよく
考えないと、観光を売りものにして外車を入れる、入れてたくさんの外貨を使う、そうしてしかもそれが日本の一部のいなかでもって、まるで結婚式用になったり、重役用になったりというようなことになってしまっては、これは非常に困りますので、それに対しまして、
運輸省としても転売までの期限を延ばすとか、いろいろなこともやっておられるようですし、今度
運輸省で必要の際には外車をまとめて使うというようないろいろなことを
考えているようですが、その点について
一つ十分
考えていただかぬと、たとえば審議会の勧告といえどもよほど慎重に
考えないといかぬと私は思いますので、この点ぜひお願いいたしたいと思います。