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1958-08-30 第29回国会 参議院 予算委員会 閉会後第2号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十三年八月三十日(土曜日) 午前十時四十二分開会
—————————————
委員
の異動 七月三十一日
委員佐多忠隆
君
辞任
につ き、その
補欠
として
内村清次
君を
議長
において指名した。 八月一日
委員内村清次
君
辞任
につき、 その
補欠
として
佐多忠隆
君を
議長
にお いて指名した。 八月十四日
委員市川房枝
君
辞任
につ き、その
補欠
として
八木幸吉
君を
議長
において指名した。 八月二十一日
委員八木幸吉
君
辞任
につ き、その
補欠
として
市川房枝
君を
議長
において指名した。 八月二十八日
委員大川光三
君
辞任
につ き、その
補欠
として
石原幹市郎
君を議 長において指名した。 本日
委員鶴見祐輔
君、
西川
彌
平治
君、
安部キミ子
君及び
中田吉雄
君
辞任
に つき、その
補欠
として
堀末治
君、
小幡
治和
君、
北村暢
君及び
千葉信
君を
議長
において指名した。
—————————————
出席者
は左の通り。
委員長
井野
碩哉君
理事
剱木
亨弘
君 迫水 久常君
佐多
忠隆
君
委員
石坂 豊一君
石原幹市郎
君
小幡
治和
君
佐藤清一郎
君 下條
康麿
君 館 哲二君
苫米地義三
君
苫米地英俊
君
一松
定吉
君 堀
末治
君 岡田
宗司
君
北村
暢君 鈴木 強君 曾祢 益君
千葉
信君
戸叶
武君 加賀山之雄君
田村
文吉
君
市川
房枝
君
事務局側
常任委員会専門
員 正木 千冬君
—————————————
本日の会議に付した案件 ○
理事
の
補欠互選
○
派遣委員
の
報告
—————————————
井野碩哉
1
○
委員長
(
井野碩哉君
) これより
委員会
を開会いたします。 まず、
委員
の
変更
につきまして、御
報告
いたします。 八月一日、
内村清次
君
辞任
、
佐多忠隆
君
補欠
。八月十四日、
市川房枝
君
辞任
、
八木幸吉
君
補欠
。八月二十一日、
八木幸吉
君
辞任
、
市川房枝
君
補欠
。八月二十八日、
大川光三
君
辞任
、
石原幹市郎
君が
補欠
に選任せられました。
—————————————
井野碩哉
2
○
委員長
(
井野碩哉君
)
理事
の
補欠互選
についてお諮りいたします。
理事佐多忠隆
君が
委員
を
辞任
し、再び
委員
に復帰せられましたので、
成規
の手続を省略して、私より
佐多忠隆
君を再び
理事
に指名いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
井野碩哉
3
○
委員長
(
井野碩哉君
) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたしました。
—————————————
井野碩哉
4
○
委員長
(
井野碩哉君
) 次に、
委員派遣
の
報告
を議題といたします。
東北班
の御
報告
をお願いします。
田村文吉
君。
—————————————
井野碩哉
5
○
委員長
(
井野碩哉君
) ただいま
委員
の
変更
がございましたので、追加御
報告
申し上げます。 八月三十日、
安部キミ子
君
辞任
、
北村暢
君
補欠
。
中田吉雄
君
辞任
、
千葉信
君
補欠
。
鶴見祐輔
君
辞任
、
堀末治
君
補欠
。
西川
彌
平治
君
辞任
、
小幡治和
君が
補欠
に選任せられました。
—————————————
井野碩哉
6
○
委員長
(
井野碩哉君
) では、どうぞ。
田村文吉
7
○
田村文吉
君
東北班
の
視察
につきまして御
報告
申し上げます。
東北班
は、
小笠原二三男
、
田村文吉
の両名をもちまして、去る七月二十二日東京を出発し、
福島
、
山形
の両県につきまして、
一般経済事情
、
地方財政
の
状況
、
公共事業
及び
電源開発
の
状況等
について調査いたして参りました。この間、
福島
、
山形
の両県庁を初め、
財務部並び
に
福島
、
山形
、新庄、
酒田
の各
市役所等
において、資料の提供を受け、現地の
実情
について詳細な
説明
を聞き、また、
田子倉ダム
、
猪苗代水系秋元発電所
、
農業総合研究所積雪地方支所
、
酒田
港、
日新電化酒田工場
及び
鉄奥社
を
視察
して参りました。以下、
右調査
のうち、重要な点について御
報告
申し上げます。 まず最初に、
東北地方
における
産業経済
及び
金融情勢
の
概況
について簡単に御
報告
申し上げますと、やはり最近の
中央経済界
の
不況
を反映して、
全般
に
景気好転
の材料が見当らないまま、
長期沈滞
の様相を深めているような
状況
であります。
福島地方
について、同
財務部
の
説明
によりますと、昨年上半期までは
金融引き締め政策
はとられていたものの、
豊作景気
によって、さほどの
影響
もなく、順調に推移していた
本県
の
金融経済界
は、本年に入ってから
引き締め
による
経済情勢
の
悪化
、
企業採算
の
低下等
、
中央情勢
が
中小企業
に主体を置く
県内産業界
にも逐次浸透し、
不況
の度を深めつつあります。すなわち、
産業界
では出先大
企業
の
生産調整
、
地元下請企業
の
受注減
、紡績は
操短
を
実施
、
常磐炭鉱
は
滞貨増
に悩み、会津の漆器は
不況
に押されて、
受注
、
販売とも
に伸び悩み等、かなり苦しい
経営
を続けています。
鉱工業生産
を指数で見ますと、本年四月は一三三・九
——昭和
三十
年度
を一〇〇といたしまして
——
となり、
前月
より八・三%下り、
生産減退
の
傾向
を示しております。 また、
農業
については、三、四月の凍
霜害
、五月の
旱魃
により、
稲作
はやや良の予想であり、
農業収入
の
補完的役割
を果す
副業収入
も低落しているため、今後
稲作
の生育が重視されております。
小売商況
もまたさえず、ボーナス・シーズンを迎えた都市に、やや活況が見られたものの、
消費性向
は手がたく、
百貨店筋
はとにかく、
一般小売業者
の売り上げは、前年より一割ないし二割減と見られており、農繁期のため、
農村
の客足が伸びないことから、今後の
商況好転
は、なお期待できないものと見られております。 このような景気低調を反映して、
管内金融機関
の
預金
の伸びはさえず、
営業性預金
は
減少
の一途をたどり、また、
農村預金
は、
営農資金等
の
払い戻し増
が目立っています。 六月の
公定歩合引き下げ
は、心理的に明るさを与えたものの、これによって積極的な仕振りに転ずるというものはなく、
銀行筋
も貸出し
金利引き下げ
について、概して
消極的態度
をとっており、
金融経済全般
の大勢は
沈滞状態
にあるとの
説明
でございました。 次に、
山形地方
について、同
財務部
の
説明
によりますと、
本県
の
金融情勢
は、
全般
的に見て、
金融引き締め政策
以降も大した反響を見ずに、主として三年続きの
豊作景気
による
食糧代金
の縮小、
営農資金
あるいは
一般企業
の
決済資金
の
需要等
による
預金
の伸び悩みから、
金融引き締め
の
影響
が逐次浸透しているのがうかがわれるのであります。 これを
預金
の
状況
で見ますと、四月以降は
公金預金
の
増加
が見られましたが、
営農資金
、
漁業資金等
の
資金需要
が大きく、五月末においては、
前月比
十三億五千五百万円の減と、前年同期を二・八倍も上回る数字を示しております。しかし、七月に入り、
米穀売り渡し予約前渡金
が流入し、さらに
公定歩合引き下げ
に伴う
収益減
、あるいは
預金コスト
の
漸増等
を補うための
預金吸収活動
も相当積極化しております。貸出し
状況
を見ますと、
例年
の季節的の
資金需要
に加えて、本年は
旱魃
に遭遇したため、
揚水ポンプ
その他の施設に対する
資金需要
が
農村地帯金融機関
に多かったことが目立っております。しかし
全般
的に見て、
農村
の
消費購買力
の
減退
と、それに伴う
商業部門
の
沈滞
により、
資金
の
新規需要
は
表面金額
において
減少
はなくとも、
資金量
との対比において見れば、昨年中に比較してやはり不活発で、このことを本年六月末の
預金額
から見るに、前年同月と対比し、六十九億三千五百万円
増加
してはいるが、
貸出額
は四十三億九千三百万円の
増加
にとどまり、預貸率が前年同期の八四・六%に比較し八一・九%と著しく
改善
されていることからも、
金融緩和
をうかがうことができます。なお、
中小企業
に対する貸出しは、
農協分
を除き、六月末において
各種金融機関分合計
三百三十六億二千五百万円に達し、それらの貸出し
総額
三百九十四億五千八百万円の八五・二%に達し、このことは
地元金融機関
に吸収された
資金
のほとんどが
地場産業
の育成を
健全化
のために大きく貢献していることを物語るもので、この面から見る限りにおいては、
例年
のごとく
本県
の
中小金融面
は、一応大過なく推移しておるものと思量されるとの
説明
がございました。 次に
福島
、
山形
両県の
財政
の
概況
を御
報告
申し上げます。
福島
・
山形
の両県とも
財政再建団体
であります。まず、
福島
県は
昭和
二十九年末には
実質赤字
二十八億円になりましたが、以来
県当局
としては極力
支出面
を切り詰めるとともに、三十
年度
より三十六年に至る七カ
年度
にわたる
財政自主再建計画
を立て、三十
年度
以降三十九
年度
に至る十カ年間の
財政再建団体
の指定を得て、
再建債
十八億六千万円、
退職債
二億を受けて
赤字
を棚上げし、現在に至っているのであります。
昭和
三十
年度
以降の
決算状況
を見ますると、三十
年度
においては十六億六千万円余の
赤字
でありましたのが、三十一
年度
は一億九千万円余の
黒字
となり、さらに三十二
年度
は四億二千万円余の
剰余金
を生じる
見込み
でありまして、
本県
の
財政
は大いに
改善
されつつあるものと思われました。 次に、
山形
県におきましては、二十九
年度
の
実質赤字額
六億四千八百万円でございまして、三十一
年度
より七ヵ年の
再建期間
で五億九千万円の
再建債
の融資を受け、現在に至っております。
昭和
三十
年度
以降の
決算状況
を見ますと、三十
年度
は四億八千万円、三十一
年度
は一千九百万円と、それぞれ
赤字
でありましたが、三十二
年度
より五千百万円の
黒字
に転換して参り、
財政内容
は逐次
改善
の方向に向っているとの
説明
がございました。 次に
福島
、
山形
両県において、
県下産業
のうち、特に
不況
の
影響
が深刻なものについて以下概要を御
報告
申し上げます。
福島
県においては、
繊維
、
製糸
、
養蚕
、
酪農
について
説明
がございましたが、まず
繊維
の
関係
から申しますと、
絹人絹織物工業
の
過剰生産
による
不況打開策
として、
各種
の
自主操業
を
実施
しておりますが、効果は上っておりません。
業界
でも六月一日から一斉に
現存織機
の三割封印をなし、
適正量
の月産七万匹前後に押えることにしたのでありますが、このような
強硬措置
も、今年の
春繭
の大増産による
影響
で、五月末に
糸価
が十六万円に暴落し、一俵十九万円の
最低支持価格制度
が事実上くずれたことと、六月に行なった
政府
のてこ入れで
糸価
が十八万円台戻ったこと等の
情勢
の変化により、必ずしも効果的ではなかったようであります。
業者
としては、注文さえあれば
赤字操業
を依然として続け、悪循環を操り返すものと思われます。このような
不況
を打開するため、県と
業界
では、三十三年一月、
福島
県
輸出絹織物振興対策協議会
を設立し、総合的に
絹業界
の
実情
を調査検討し、
抜本策
を立てることになりましたが、現在はいまだその成案を得ないままであります。 次に、
製糸
について申しますと、
機械製糸工場
においては二期にわたって、ともに二割の
生産制限
を行なって参りましたが、他面、
県内製糸工場
における
春繭収納数量
は八十万貫に達し、昨年の三十八万貫に比し二倍強に当る。このような
状況
のもとにあって、
操短
に伴う設備並びに人員の縮減は容易でなく、従って二割の
操短
は生糸一俵について約七千円前後の
増加
を見ております。このような
状態
では、
最低繭価
千四百円で繭を購入することはきわめて困難であり、
生産制限
の継続は
製糸経営
を危殆に陥れることとなり、
企業合理化
に深刻なるものがあります。 次に、
養蚕
について申しますと、
本県
の
養蚕農家戸数
は約六万戸で、本年の
産繭目標額
は
春蚕
、
夏秋蚕
を含め二百四十万貫のところ、
春蚕
の
成績
は凍
霜害
もなく、
飼育成績
もきわめて良好で、百五万貫程度の
収繭
が見込まれております。現在桑の伸長も良好で、
夏秋蚕
も
目標
の百四十万貫を大きく突破する
情勢
にあります。しかるに、
繭価維持
のため
夏秋蚕
の二割
制限
に伴い、
本県
に割り当てられた
産繭額
は九十四万六千貫のため、
蚕種掃立希望
を大幅に
制限
する結果になっております。このため桑園に資力を投入した
養蚕農家
は、
現金収入
の等しい
減少
とともに、そのこうむる
影響
はきわめて甚大なものがあります。 次に、
酪農
について申しますと、
昭和
三十三年中における
牛乳生産見込数量
は、前
年度
より一七%増の十八万石でありますが、
県内市乳
向
消費量
は前
年度
より一〇%増の六万石で、
乳製品原料向
は、前
年度
より二二%増の十万石の
見込み
であります。しかるに本年六月十日森永及び
協乳
から、七月一日以降一升
当り
三十九円に
値下げ方
を
県酪連
に
申し入れ
がありましたが、この
申し入れ
を返上し、現在に至っております。
県当局
では、その
対策
として、
県内市乳
の
消費
を拡大し、
学校給食牛乳
を三十二
年度
は一月から三月の間に三千石
実施
したが、三十三
年度
は十月以降明年三月までに六千七百五十石を
実施
し、一方草地の改良、
飼料栽培等
、
経営合理化
を促進するよう
指導
しているとのことでございました。 次に、
山形
県におきましては、
養蚕
、
酪農
、
漁業
、
繊維
について
説明
がございました。まず、
養蚕
から申しますと、
夏秋蚕繭
二割
調整
により、年間の
収繭量
は前年に比し約十七万貫の
減産
となり、この
減産
による
現金収入減
は、この
調整
によって
繭価
が維持され、
平均貫当り
千四百円に取引されたとしても、
総額
約四億四千万円、一戸
当り
約一万四千円減の
見込み
となります。この
調整事業
によってもなお
実勢糸価
をたどる場合は、
現金収入減
は
総額
約五億二千万円、一戸
当り
一万六千円に及ぶことになり、さらに他作物に切りかえるとしても、現在の農作物の
需給状況
及び
価格動向
からも、また
積雪寒冷地帯
という
特殊事情
からも、
適作物
の
選定難
から精神的に
不安動揺
を与えております。 次に
乳価
問題について申しますと、
本県
の
乳価あっせん団体
である
山形
県
酪農協会
は、本年六月九日
明治乳業株式会社
より、七月一日以降現在の
乳価
を四円引下げられたいとの通告を受けましたのでありまするが、
乳価
の
値下げ
は
本県
の
集約酪農事業推進
上支障がきわめて大きいので、県としては
乳価値下げ
に伴う
酪農経営
の不振を防ぐため
協議会
を開催し、
消費増進運動
を展開し、本
年度
からさしあたり
集団飲用
及び十円
牛乳
の
実施等
による
消費
の拡大をはかっております。また
生産仔乳牛
の
消費流通対策
として、
県内生産優良仔雌乳牛
を
県内
に保留し、
酪農
の後退を防止し、
集約酪農地域
の
振興計画
を推進しております。なお、
酪農関係指導
の徹底を期し、
家畜衛生対策
を含む
飼養管理
、
飼料自給率
の向上、並びに
濃厚飼料
の
給与削減
、
牛乳
の
品質改善等
の
指導
を行い、
乳価値下げ
に処する
緊急対策
として
実施
中との
説明
でございました。 次に
漁業
問題について申しますと、本
年度
の
イワシ漁
は
昭和
三十一年以来三年にわたる
不漁
により、
本県
の
沿岸漁家
は
物心両面
からの大打撃を受け、
漁村経済
に及ぼした
影響
はきわめて深刻で、累積した借財も約三億円に近いものと推測されております。
本県
はこれが
救済振興対策
として、
緊急処置
及び
恒久施策
として
実施
に移しつつある
状況
は、すなわち
イワシ凶漁資金
の
償還残金
、並びに
漁凾購入残金
に対する
利子補給
として八十四万七千円、
金融
の
円滑化
と
低利資金利用
を
目的
として
漁業信用基金
に対し、出資の増額百万円、諸経費を節約し、
漁業能率
を向上させるため、
魚群探知機購入費
並びに
燃油タンク設置
に対する助成に七十八万七千余円、
浅海増殖事業
に二百七十四万四千円と、それぞれ支出し、
地方道路改修事業
に対する就労の
あっせん
、
不漁
に対応する
漁業調整
上の
特別措置
、及び
漁業
の
多角化等
の
指導推進
を
実施
中とのことであります。 次に
繊維
について申しますと、
絹人絹織物業
の
商況悪化
の
状況
は、
原糸在庫
は三十二年五月までは
生産
の上昇に伴って漸増していたが、デフレの
本格化
による
商況悪化
に伴って
在庫調整
が進み、三十三年当初からは、三十一年水準から二〇%前後縮小しております。
製品在庫
は
減産
と
原糸在庫調整
が進んでいるにもかかわらず、売行き不振のため三十二年夏に大幅に
増加
し、一部
出血受注
を見ながら
在庫調整
につとめ、三十二年十二月には、ほぼ正常な線まで
引き下げ
たものの、三十三年に入って再び三十二年と同じような
異常在庫
を示すに至り、その
傾向
は三十二年に比し約一〇%以上の高水準で悪性を帯びながら推移しておりますが、
生産
、
在庫
の変動の主要因は、内需向
織物
に大きな原因が見られ、
輸出向
についてはほぼ順調な推移をたどっておりますものの、非常な
値下げ
によって
生産高
をささえている
現状
であります。従ってこれらの
現状
を打開するためには、
国内需要
の喚起、
輸出価格
の
引き下げ防止等
について、強力な
対策
を急速に実現することが必要であるとの
説明
がございました。 最後にこの調査に際し、種々の要望がございましたおもなるものの御
報告
を申しますと、
酪農安定対策
についてでございます。
酪農安定対策
として、一、市況の回復をはかるため、
余剰乳
製品の即時国家買い上げ、
賠償物資
または
アジア地域
への
輸出
の促進、
最低乳価
の
保障制度
の確立、
乳製品
の
輸入禁止
、大カン練乳用砂糖戻税 の
即時復活
。一、
牛乳
、
乳製品
の
消費拡大
のため、
学校給食用牛乳
、
乳製品供給事業
の
恒久的実施
、
工場
、
事業所
の
牛乳
の
集団飲用
の奨励。一、
飼料対策
として、
政府払い下げ飼
料を
値下げ
すること、及び
草地改良
事業
に対する基準の緩和、及び補助 率の
引き下げ
。等であります。 以上をもちまして、簡単でございますが、大体の
地方財政
、
産業
に関する御
報告
をいたしたのでありますが、さらに私は一言つけ加えて御
報告
を申し上げたいと存じましたことは、
田子倉
の
発電所建設工事
を見、さらに
東京電力経営
の
秋元発電所
を
視察
をいたしまして、感を深くいたしたものでございまするが、
田子倉
の
発電所
といい、只見川の
発電所
といい、さらに先般来できて参りましたそれぞれの
発電所
は、いずれも水、
火力
の
調整
に主眼をおいたのでございまして、いわゆる
渇水
時において水を放流することによって、
火力
、水力の季節的の
不足電力
を
調整
するのが
目的
であるのでございまするが、それを最もはっきりと表わしたものといたしまして、規模は小さいのでございまするが、
東京電力
の
秋元発電所
を見ましたときに、強い印象を受けたのであります。それは、
日本
のような山の地形から考えて参りまして、しかも将来
水力電気
というものの需用は非常に多い将来を持っているのでございますから、いわゆる
日本
のあらゆる
山間部
におきまして、耕地をつぶすとか、あるいは市街地をつぶすというようなことにならない限りにおきましては、できるだけ
人造湖
をたくさん作って、その
人造湖
にためた水をある時期においてこれを放流することによって、
渇水
時の電力を補給する、こういうような考え方がもっともっと広げられていってよろしいのではなかろうか、かように痛切に感じたわけであります。ことに、いわんや洪水の
対策等
につきましても、さようなことが行われますることによって、非常な
降雨量
の多いときにこれを
人造湖
に貯水し、これを夏あるいは冬の
渇水
時においてこれを放流することになりますれば、一挙両得であるのでありまして、おそらくは今日現在持っている
日本
の
発電量
を、あるいは三割あるいは五割、もっと以上の発電することの
可能性
を考えられたのでございます。その典型的なものとして、私は
秋元
湖及びそれに伴う
秋元
の
発電所
は非常に
意義
のあるものであるということを認めて帰ったのであります。 あわせてこの旨を御
報告
いたしまして、御参考に供したいと存じます。
一松定吉
8
○
一松定吉
君 ほかでもないのですが、この
報告
は
委員長
の方に向って、その席からやるよりも、私は
委員
の全部に向って
報告
するということが
意義
があると思いますから、あの席からこちらに向っておやり下さるように、今後一つ是正していただいた方がよくはないかと私個人で思っておりますが、皆さんもそれがよければ、そこからあちらに向ってやるより、そこからこっちに向って
報告
することがよくはないかと、実は初めから痛感しておりますから、一つお考えを願いたいと思います。
井野碩哉
9
○
委員長
(
井野碩哉君
)
理事会
に諮りまして、また研究いたします。 では、本日はこれにて散会いたします。 午前十一時十一分散会