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委員外議員(
小山邦太郎君) ただいまの御質問でございまするか、実は私がこの提案者全体とも御相談をいたしました際には、大かたの方が、ひとり養鶏だけでなしに、小家畜全体を盛ったらどうか。一方、酪農のようなやや大規模なものはこれは別に取り扱っても、中小
農家に対する対策としては、ひとり養鶏だけでなしに、いま少しく、資金がたんと要らない、しかも回転率の早い、
調整もおのずから道をもってすれば、必ずしも予算措置ばかりでなくとも、その
価格調整もできる。いわんや、予算においても
相当の
考慮を払ってもらうならば、この
法律を通じて中小
農家を
経済的にも恵むことが多いばかりではなく、また需要者に対しても、この振興によって栄養給源を豊富に育成、埼養いたしていきますから、これは消費者、
生産者ともによろしいので、その精神からいうと、ひとり養鶏だけでなしに、小家畜にも及ぼしたらという御
議論がありまして、その御意見と同様に、今度はさらに少し狭めましても、その精神で参りますならば、やはり七面鳥、アヒルその他にまで及ぼす方か願わしいことと、こう考えたのでございまするが、一方、大蔵省それから
農林省等の、これが実施に当りましては、当局の意見を無視して進むわけにも参らないので、ある
程度の連絡をとって進む場合に、やはりまあ不十分ではあっても、一歩ずつ、
一つ手のつくものからやっていきたい。そうして漸次これを
一つ次に改良を加えるなり、あるいはそこに
法律の
改正を付加するなり、さような広い意味においての目的を達するようにいたしたい、こう考えております。とりあえずは、まず一番——いろいろの方面から考えまして、これで足りるというわけではありませんか、やりやすい——やろうと思えはやりやすい、それから若干組織の面から申しましても連絡もとれている。国の種鶏改良の点においては国立種畜牧場を使用する。さらに各県にもそれぞれ養鶏に関する改良施設かあります。また実績も、先ほ
ども局長からお話の
通り、他のものに比較して進んでいると、こういうことでございまするが、しかし、進んでいるとは言いなから、先ほど千田
委員から御質問のありましたように、まだまだ決して油断できない。今は禁止しているからということで、眠っているようなことで安心しているようではいかぬ、内外の事情はどう動いていくかわからぬ、もっと自由にということになれば、安いものが上海からも入ってくるであろうし、需要者の立場からいえば、その安いものを輸入を防止しておるということは、必ずしもいいことではない。従って、それやこれやを考えると、もっともっと改良を加えて、他のものから比較すれば、
政府は
相当にやっておる、その実績か上っているとはいうものの、まだまだ一年に三百億くらい……、難の数も多いので、それがもう少し普及されてくれば、同じ労力と、同じえさで、より多くの
生産物が上ってくるということは、
生産者のためにも仕合せであるし、消費者のためにも仕合せである。従って、これはどこまでもその改良の面に、もうこれで事足れりとせずに、
一つ力を入れていただきたいということで、昨年あたりからも訴えたのですが、どうももう
相当進んでおるような調子であったが、予算もさっぱり取っていない。ことし初めて二千万の予算を取って、わずかに五つと申されるうち、大宮にその種難改良の手を伸ばしたということでございまするか、これは力さえ加えるならば、必ずその実績を上げるということがもう目に見えておることでありますので、皆様のお力をちょうだいして、是非
一つその目的を達したい。
さらに
価格の安定については、一面需要の喚起、何と申しましても、
日本人はわずかに八十くらいしか食っておらぬ。アメリカ人であるならば四百、その他
ヨーロッパにおける弱小国家といえ
ども、
平均二百をこえておる。
日本人も二百くらいのものは、ことに子供といわず、おとなといわず、もうすべての
日本の食糧にマッチしておるものでございまするから、非常に親しまれておるこの卵を、より多く栄養給源として
一つとれるようにしたい。そういうふうに、一方
一つ需要の面を喚起して、そして
価格維持に当る。マヨネーズな
ども最近において非常に多く使われるようになりました。これも確かに
価格維持の面には役立っておると思いますが、さらに万一の場合には、マヨネーズ業者だけでもって十万箱くらいは
保管するようでございますが、あるいは十五万箱に近来はなるかもしれません。非常の場合には、これはもう一年中常に上り下りか季節的にあります。これらのときに、
一つ組織をもっていたして、冷蔵
保管のようなことに
政府が若干の
助成政策をとるならば、
農家もみすみすあまり安く売るということもないだろう。あまり安くないから
生産も継続できる。それがあまり安くなると、すぐひねって難を殺してしまいますから、今度は極端に高くなる。そしてそこに自然に
需給調整ができておるからというのか、今までの液府の、まあそんなに
心配しなくとも、あいつは高くなれば自然にふえますし、安くなればひねって、自然に自然調節をやりますからというので済んだようですが、そんな消極的な
政策でなしに、もっと施策の上に、
生産者にも、消費者にもいい方途を講ずる道はないだろうか。それにはいろいろ、とりあえずは一方において需要の喚起、他方においては冷蔵
保管の道をもってする、これに対する予算措置をとってもらいたい。これにことしすぐという……、この
法律、この三十三年度の予算ではどうかわからませんが、そこで皆様の
一つお力をちょうだいして、強い希望をむしろ加えて、その目的を達成するようにお願いをいたしたいと思って、先ほど来御質問を拝聴いたしておりますと、みんな私
どもの願いとするところをお尋ねをいただいておるようでまことに仕合せと思っております。