運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1958-04-18 第28回国会 参議院 決算委員会 第22号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十三年四月十八日(金曜日) 午前十一時十一分開会
出席者
は左の
通り
。 —
——
——
——
——
——
委員長
高野
一夫
君 理事 仲原 善一君 平島 敏夫君 相澤 重明君 大矢 正君 奥 むめお君
委員
石井 桂君
稲浦
鹿藏
君 大谷 贇雄君 手島 栄君 永野 護君 西岡 ハル君 増原
恵吉
君 松村 秀逸君 東 隆君
大竹平八郎
君 竹中 恒夫君 国務
大臣
建 設 大 臣
根本龍太郎
君
政府委員
建設大臣官房計
課長
南部
哲也
君
建設省計画局長
町田
稔君
建設省道路局長
富樫
凱一君
建設省住宅局長
植田
俊雄君
建設省営繕局長
樫井
良雄
君
常任委員会専門
員 池田 修蔵君
説明員
運輸省鉄道監督
局民営部土木課
長 逸見 正則君
建設省河川局次
長
関盛
吉雄
君
会計検査院事務
総局第三
局長
石渡
達夫
君
日本国有鉄道建
設局停車場課長
五味 信君 —
——
——
——
——
——
——
本日の会議に付した案件 ○
昭和
三十一
年度
一般会計歳入歳出決
算(
内閣提出
) ○
昭和
三十一
年度
特別会計歳入歳出決
算(
内閣提出
) ○
昭和
三十一
年度
国税収納金整理資金
受払計算書
(
内閣提出
) ○
昭和
三十一
年度
政府関係機関決算書
(
内閣提出
) —
——
——
——
——
——
——
高野一夫
1
○
委員長
(
高野一夫
君) ただいまから本日の
決算委員会
を開会いたします。
昭和
三十一
年度
一般会計歳入歳出決算
、
昭和
三十一
年度
特別会計歳入歳出決算
、
昭和
三十一
年度
国税収納金整理資金受払計算書
、
昭和
三十一
年度
政府関係機関決算吾
を議題といたします。 本日は
建設省
の部を審議いたします。
検査報告難事項
は、第一千八十三号から第一千百四号でであります。まず
会計検査院
から
概要
の
説明
を願います。
石渡達夫
2
○
説明員
(
石渡達夫
君) 御
説明
いたします。 百九十
ベージ
に、「
公共事業等
に対する
国庫補助
について」とございますが、これについて
説明
いたします。
災害復旧等
の
一般
の
補助
につきましては、後に御
説明
するといたしまして、この中に記載してあります
住宅関係
の
補助
について詳しく御
説明
いたします。
公営住宅
の三十一年庭中に
建設
されました戸数は五万二千戸になっておりますが、その五万二千戸の三七%に当りますところの一万九千戸につきまして
実地検査
をしたのであります。その結果多少問題のあるのがございまして、この
公営住宅建設
のための
団地計画
もない
——公営住宅法
によりますというと、
団地計画
をして
公営住宅
を作るようになっておりますが、
団地計画
もないのに
建設
をしておる、そうしてできたものに特定の者を
入居
をさしておる、あるいは
入居予定者
から
寄付金
を徴収しまして、前もって入る者をきめて建てておるというような、
公党住宅法
の規定上どうかと思われるものもございますし、またその他建築につきまして、その構造、仕上りを
検査
したのでありますが、
建物
の見える
部分
については比較的瑕疵が少いけれども、見えない
部分
につきまして、すなわち小屋の裏とか、
床下等
において多数の手抜きがありまして、たとえば
軸組み
、
小屋組み
の
使用材料
が
仕様書図面
に比べて寸法が不足している、あるいは
小屋組み
の継ぎ手に所要の
補強金具
を施工していなかった、あるいは
ボルト締め
にしなければならない
主要部分
を簡単なくぎづけにしているものなどがありまして、そうしたこまごまとした
出来高不足
を
指摘
しましたものが、その
件数
におきまして合計一万件ばかりになっております。その一件々々は、
金額
にしますればきわめて少額ではありますが、
建物
の寿命にも影響しますので、そのつど
建設省
に注意しまして、徹底的に
手直し工事
を施行してもらったわけであります。 次に二十九、三十両
年度決算検査報告書記載事項
の
事後処理状況
について申し上げます。
国庫補助金
を
返還
または
減額
するというふうに
建設省
が処置をするようにしておられますものにつきまして、三十
年度
分の三十年、度の
検査報告
に掲記したものが十九件ございますが、その十九件のうち、三十二年九月末現在において十六件が
処理済み
になっております。また二十九
年度
分のものにつきましては、六件が
処理未済
になっておりましたが、これは三十三年の二月に全部
処理
が完了したという
報告
に接しております。また
補助金
の
返還
または
減額
にかえて、
手直し
または
補強工事
をするということにしておられますものにつきまして、
検査院
におきまして、
現場
において
実地検査
をしたものでありますが、三十
年度
分につきましては、十一カ所
検査
をしまして、そのうち三十二年九月末現在におきまして未
完成
が一件、それから二十九
年度
分につきましては、二十四件
検査
をしまして、そのうち三十二年九月末現在において、未
完成
のものが一件というふうになっております。 それから、次は、千八十三から千百三までの
公共事業
に対する
国庫負担金等
の
経理当
を得ないもの、これについて御
説明
します。この
検査
は毎年やっておりますが、三十二年中におきましても、多くの
府県
にわたりまして
検査
を
実施
いたしました。
実地検査
をしました
個所数
は六千三百四十三ヵ所にわたっておりまして、
検査
をしました結果、
災害復旧
とは認められない
改良工事
を施行しているもの、あるいは
設計
が過大と認められるもの、
設計
に対して
工事
の
出来高
が不足しているもの、
工事
の施行が粗漏で
補助
の
目的
を越していないもの、または
工事
の
残材
についての
精算処理
が適当でないものなどがございました。そのほかに、
市町村
が施行した
工事
につきまして、実際は
工事
が
完成
しているのに、未
着工
と偽わりまして
査定
を受けまして、その否定を受けた
工事費
と、実際に
完成
した
工事費
と、この差額の分に対しても
補助
を受けているというような、多少
性質
の悪い
ケース
がございまして、これは
あと
の表に出ております千九十五及び千九十七が、今申しました
事項
に該当する例でございます。そうしたものがなおございまして、こうした不当な
金額
を除外すべき額が十万円以上のものを拾ってみますというと、さっき申しました六千三百四十三の
検査個所
に対しまして、
不当事項
の
件数
が三十六
工事
、
金額
にしまして千五十八万一千円に及んであります。これは二十九
年度
以降の例に徴しますというと、二十九
年度
は
検査
をしました
個所
につきまして、
不当事項
の
個所
が四%、三十
年度
は一・四%、それから当
年度
、今申し上げました
年度
はこれが〇・五七%というようなふうに逐次
改善
はされております。これは
関係当局
の
指導監督
の
強化
及び
事業主体
の
自覚等
によって
改善
されたものと認められますが、しかしながらこのような
不当事項
がなお跡を絶たないことは遺憾でありまして、
建設省
におかれましても
改善対策
の徹底をせられたいと存じます。 次に百九十八
ベージ
の
災害復旧事業費
の
査定額
を
減額
させたもの、これについて御
説明
します。
工事
の
査定
が済んだ
あと
、まだ
着工
する以前に
検査
しまして、もし
査定額
が間違っている場合には
着工
前にこれを直してもらう、こういう
検査
を二十八
年度
から
実施
して参っておりますが、今
年度
におきましても、三十一年
発生災害
を主にしまして、それに二十八
年度
以降の
災害
でまだ
着工
していないというふうなものもあわせて
検査
をしたのであります。三十一年の
発生災害
は、
災害
の五億円以上ありました北海道及び六
府県
を選びまして、その
工事場所
を千七百八十八
工事
について
検査
をしたのであります。その結果同一
個所
の
工事
を
建設省
と
農林省
が双方で重複して
査定
しているもの、あるいは既存の
施設
が被災もしていないのにこれを含めて復旧することとしているもの、あるいは
工事用
の
材料
の
運搬距離
を過大に見込んでいる、いわゆる
設計過大
のものというようなものが見受けられまして、こうしたものが四十二
工事
につき
工事費
において七百四十余万円を
減額
すべきであるという見解に達しまして、
建設省
に御注意もいたしましたところが、
建設省
におきましても、その分を
減額
するということになっております。こうした
ケース
が
相当
ございますが、これも
建設省
におきまして、
実地
の
調査
を
相当
厳密にやっておられるというような点からしまして、逐年
改善
されまして、二十九
年度
におきましては、
検査
をしました
個所
に対しまして
査定
が間違っているという
個所
の比率が二十九
年度
は七・二%、これが三十
年度
は二・五、三十一
年度
は二・三というふうに逐次
改善
の跡を見ております。しかし、こうした事態の絶無を期しまして、なお一そう
調査
の慎重を期されたいと存じます。また二十八、二十九、三十
年度
の
発生災害
につきましても、あわせて同様の
検査
をしたのでありますが、今申し上げましたと同じような理由によりまして、
工事費
を除外すべきものが十
工事
七百五十余万円になっております。 以上でございます。
高野一夫
3
○
委員長
(
高野一夫
君) 次に
建設省
から
概要
の御
説明
を願います。
南部哲也
4
○
政府委員
(
南部哲也
君)
建設省所管
の
昭和
三十一
年度
歳出決算額
は千百六億三千八百余万円でありまして、
治水
、
災害復旧
、
道路
、都市、
住宅
、
営繕
、その他の
事業
を遂行して参ったのでございます。これらの経費の
執行
に当りましては、いやしくも不当な
支出
や批難さるべき点のないよう日夜努力いたして参ったのでございますが、ただいま
検査院
から御
説明
のありましたように、
補助事業
におきまして、二十二件の
批難事項
がございましたことは、まことに遺憾にたえないと存じます。これらにつきましては、直ちに
手直し工事
または
補助金
の
減額還付
の措置を講じましたが、今後とも貴重な国費の
支出
に当りまして、このようなことのないように十分に慎重を期するように、一そうの反省をいたしておる次第でございます。これがためには
直轄工事
におきましては、
監察官制度
を活用いたしまして、一段と綱紀の粛正、内部の
監督
の
強化
を行わしめ、
小業全般
の適正なる
執行
を期することといたしまして、また
補助工事
につきましては、
地方公共団体
のうち特に
市町村
に対する
監督
及び
検査機能
の充実を行うために、
補助金
にかかる
予算外
の
執行
の
適正化
に関する法律に基く専務のうち、
市町村工事
に対する
指導監督
の
事務
を
都道府県知事
に委任いたしましたほか、各
都道府県
に対しましても、
補助金
及び
負担金
の
申請交付
、
使用
及び
計算等
に関する
事務
の適正な
処理
を行うよう指導して参っておるのでございます。ことに
批難件数
の多い
公共土木災害復旧事業
につきましては、
査定官制度
を活用いたしまして、三十一
年度
発生災害
につきましては、九八%の
実地検査
を行いました。また
重複査定
を
防止
するために
農林省
と二重
採択防止
の
覚書
を取り定める等、
補助金
の
使用
の
適正化
に努めておる次第でございます。なお
昭和
二十五
年度
以降
昭和
三十
年度
までの
会計検査院指摘事項
につきましては、
直轄工事件数
は百二十四件でありますが、そのうち百二十一件を
処理
いたしまして、
目下処理
中のもの三件であります。同じく
補助関係
につきましては七百四十三件
指摘
されておりますが、そのうち七百二十件を
処理
いたしまして、ただいま
処理
中のもの二十三件でございます。これらの未
処理
の事件につきまして、一刻も早く
処理
を完了いたしますよう、
関係職員
を
当該市町村
に派遣する等いたしまして、延納の督促を行うよう真剣に努力いたしておる次第でございます。何とぞよろしく御審議のほどをお願いいたします。
高野一夫
5
○
委員長
(
高野一夫
君) 以上をもって
説明
は終了いたしました。 御質疑のある方は順次御
発言
を願います。 なお本件に関しましては、
会計検査院
から
石渡
第三
局長
、
建設省
の
富樫道路局長
、
町田計画局長
、
根本建設大臣
、
南部会計課長
、
植田住宅局長
、
櫻井営繕局長
、
関盛河川局次長
の諸君が御
出席
でございます。順次御
発言
を願います。
大竹平八郎
6
○
大竹平八郎
君 三十
年度
から翌
年度
に引き継いだ
直轄工事
としては、
金額
としてどのくらい残っていたわけですか。
未済
の分ですね、翌
年度
に引続いてやっているもの……。
南部哲也
7
○
政府委員
(
南部哲也
君) 三十
年度
から三十一
年度
の
一般会計
の繰り越しは総額で九十億ほどございます。ただいまこの内訳を
直轄
と
補助
に分れておりませんので、
直轄分
につきましては、直ちに調べまして御
報告
申し上げます。
大竹平八郎
8
○
大竹平八郎
君 それからもう
一つ
伺いたいのは、この
直轄工事
とそれから
地方公共団体
にまかす
工事
の
分野
なんですが、これはむろんまあ
金額
が大きな基本になると思うのでありますが、どういうようにこれを分けられておるのですか。
南部哲也
9
○
政府委員
(
南部哲也
君)
直轄
と
補助
の分け方でございますが、これは
予算成立
当時におきまして、
治水事業
以下おのおの
事項別
に
成立
するわけでございますが、そのうち
道路
、
河川
につきましては、
直轄事業
とそれから
補助事業
というふうに
事業
の
性質
によりまして分れることになっております。たとえて申しますと、
直轄
につきましては、
道路
におきまして言えば、本
年度
から申し上げますと、
一級国道
の新築、改築、それから二級
国道
のうち
大臣
の指定した区間における修繕、こういうものは
建設省
が
直轄
でやる。その他の
事業
につきましては、
補助
で
都道府県
なり、
市町村
が行う。従いまして、たとえば
地方道等
におきましては、国が
直轄
でやるという
事業
は全然ございません。
河川
におきましても、同様に
直轄河川
につきましてのみ国がその
工事
を受け持つ。それ以外の
河川
につきましては
都道府県
、
市町村
が行う。それから
住宅
のごときにおきましては、これは全部
補助工事
一で
直轄
はございません。さらに
営繕
におきましては、逆に
補助工事
は一切なくて、全部
直轄
で行う。こういうふうに
事業
の
性質
によりまして、おのおの従来の
いきさつ等
もありまして、
予算
の
成立
のときから、大体の
直轄工事
の区分というものができて
成立
しておるわけでございます。
大竹平八郎
10
○
大竹平八郎
君 それから、私どもは、ときおり
調査
に
地方
に出張した場合に、まあむろん
建設省関係
も
調査
をいたしますし、各
分野
にわたってまあ
調査
をするのですが、そしてこの道の問題でもそうでしょうし、それから
災害復旧
の問題でもそうなんでありますが、実際われわれが
現場
などに行って見るときに、一体これは
農林省
の
管轄
なのか、
建設省
の
管轄
なのか、そういう点で非常にこれは何かもう少し一本に考えて、そしてまた一本でやったらいいのじゃないかというような点があるのですが、みんなこれは
建設省
は
建設省
の
立場
から、
農林省
は
農林省
の
立場
で、そのやるべき何ははっきりしておるのでしょうけれども、何かそういう点で、ことに
災害復旧
の
現場
なんか見ると、非常にこんがらかっているような点が多いのでありますが、そういう点において
建設省
はこれは
農林当局
とそういう点は始終お打ち合せになっているのか、またそういった
一つ
の
連絡機関
というものがおありなんですか。
関盛吉雄
11
○
説明員
(
関盛吉雄
君) ただいま御質問のございました
災害復旧等
に
関係
いたします
建設
、
農林両省
の
採択
の基準はどのようになっているかということでございますが、
先ほど
会計検査院
の方からも御
指摘
のございましたように、
公共土木施設
の中で、特に二重
採択
が行われるというふうな傾向のあります
部分
は、
農地
の
関係
と、それから
林野
の
関係
、これが
農林省
の
関係
では多いのでございます。そこで
先ほど
も申し上げてございますが、この
災害復旧
の二重
採択
の
防止
に関する問題といたしまして、
建設
、
農林両省
におきまして
覚書
を終結いたしまして、特に
河川
の
関係
で申しますと、この用水の
取り入れ口
と
河川
の護岸との
関係
をどのように受け持つか、こういう問題。あるいはまた
提防護岸
と突堤との
関係
、それから山林の方に参りますと、
渓流工事
として砂防をやる
部分
と、森林の力の
保安林
の方の
工事
でやる分、それから林道と普通の
道路
との
関係
、こういうふうなところがまあ限界の問題になる、
現地
では多いのでございます。従ってこの実際の運用といたしましては、県には
土木部
それからまた
農林部
がございます。そしてその
災害
の
査定
を申請いたします場合におきまして、
農地関係
、
林野
の
関係
、
土木
の
関係
でそれぞれこの
部分
をとるということを協定させまして、そして
現地
につきましては、それぞれのこの
所管部分
に従いまして表示を立てまして、そして
現地
で協議のととのわないというもし万一そういう場合があった場合は、ととのわない旨の事由を出させまして、そうして
査定官
が参りまして
現地調整
をいたす。これをまあ原則的な取扱いにいたしまして、
実施
をいたしてきておるのでございます。ただ、まだこれが第一線の
市町村工事
につきまして、百パーセントその二重
採択
の
防止
がまだ根絶してないということは、これは
先ほど検査院
からも御
指摘
のあった
通り
でございまして、われわれといたしましては、この線に従って、過去の
ケース
から見ますと、非常に減少しておりますけれども、まだ残っておりますので、そういう問題を完璧に整理いたしたい、こういうふうに考えております。
大竹平八郎
12
○
大竹平八郎
君 その点はぜひ
一つ
今後
調整
に御努力を特に強くお願いするわけであります。 それからこの
請負関係
なのでありますが、そういう
意味
で
地方
などに行きますと、やはり少しまとまった
工事
になると、結局まあ
建設省
のものも引き受け、あるいはまた
農林省
の
関係
のものも引き受ける。そういう事実はこれは実際問題として
相当
多いのですか。
請負師
ですね。
直轄
でなく、
地方公共団体
がやる場合ですね。あるAなら
A組
が
農林省関係
のものもやるし、あるいはまた
建設省関係
のものもやるという
ケース
はどうなんですか。
関盛吉雄
13
○
説明員
(
関盛吉雄
君) これは
補助事業等
の
執行
につきましては、
都道府県
または
市町村
が
実施
をいたしますので……。
大竹平八郎
14
○
大竹平八郎
君 それはよくわかっている。
関盛吉雄
15
○
説明員
(
関盛吉雄
君) 従って、それぞれの
建設業法
によって
登録
を受けました
資格条件
の者に
指名
または
競争入札
でもってやっておるわけでございまして、必ずしも
各省別
にどうというふうなことはいたしておらないのでございます。
大竹平八郎
16
○
大竹平八郎
君 そうすると、つまり両者のものどころでなく、あるいはまたよそのものもあるかもしれませんが、
一つ
の
請負者
が各役所のものをやるという事実はあるわけですね。そう解釈してよろしいのですね。 それからなお伺いますが、これは前
年度
もお伺いしたと思うのですが、たしか
直轄工事
に
関係
する
請負資格者
ですが、あれはたしか六万幾らとか何とか聞いたのですが、その
数字
を一応今お知らせ願いたい。
直轄工事
の
請負者
の
資格
ですね、
登録
されておるもの、
建設省
として。そんなものはすぐわかるでしょう。大体でいいですよ、大体で。
樫井良雄
17
○
政府委員
(
樫井良雄
君)
建設業法
によりまして
登録
をされておる
業者
は、ただいま
お話
のございました
通り
約六万ほどあるということでございますが、実際に
建設省
の
仕事
をやりたいと希望して、
建設省
に
指名願い
を出して、
建設省
の名籍に載っておりますものは、そのうちのまた一
部分
でございます。おそらく
地方建設局
を通じましてまあ
概略
でございますが、おそらく一千名くらいではないかと存じます。それからさらに
工事
を実際にやっておりますものは、そのまた何分の一かということになるのでございますが、これは毎年変りまして、時々刻々変っておりますので、はっきりした
数字
は申し上げられませんが、六万人のうちの大
部分
は非常に零細な
業者
でありますので、
建設省
の
仕事
をやります者は
相当
の
資格
を限っておりますので、ただいま申し上げた
相当
一
部分
の者になっておるわけであります。
大竹平八郎
18
○
大竹平八郎
君 それから、このいろいろ
災害
をなくすることは、
治水事業
とか、あるいはまた
災害復旧
の
工事
を速急にするとかということは、これは問題ないことなのでありますが、そういう
意味
で、三十一年、それから三十二年、三十三
年度
の
治水事業費
と言いますか、その
予算
ですね。それから並びに実際どれだけやったかということについて、ごく
概略
の
数字
でいいですから、御答弁できましたら御答弁願いたい。もしすぐ御答弁できなければ、
あと
で資料を
一つ
提出してもらいたいと思います。
関盛吉雄
19
○
説明員
(
関盛吉雄
君)
治水事業
の、
昭和
三十一年から今日までの、国の
予算
の上から見た場合の推移はどのようになっておるかということでございますが、この
治水事業
につきましては、
昭和
二十八年の大水害がありましてから、国の施策といたしまして
治山治水
の根本的な
対策
を立てまして、そうして
実施
をはかることにいたしてきておりますが、ちょうど
昭和
三十一年を契機にいたしまして、その中で緊急に
経済効果
を上げ、かつ
治水目的
を達成するということの必要な
事業
を選びまして、
治山治水関係
の緊急五カ年
計画
というものを作ったので、ございます。で、その五カ年
計画
に従いまして
予算
を要求し、またその
事業
の
実施
をはかっておるわけでございますが、
昭和
三十一
年度
の
治水事業関係
の国の
予算額
は二百八十四億円ということになっております。
昭和
三十二
年度
におきましては三百億、
昭和
三十三
年度
は約三百十億、これが
治水事業関係
の国の
予算
でございまして、
先ほどお話
にございました
計画
に対するこの
予算
は、それじゃどのようになっているかということをつけ加えて申し上げますと、全体としての緊急五カ年
計画
は約二千六百億円の
事業
を考えております。従いまして、それを五カ年間で速成するためには、おおむね現計
予算——
この過去の三カ年間の現計
予算
から、
計上予算
から見ますと、
計画
に対してはおおむね半ば程度の
事業量
になっております。従ってその
計画
に対する
進歩率
ということを申し上げますと、三十一年・度の
予算
では一一%、三十二
年度
が二二%、
昭和
三十三
年度
の
予算
を
実施
いたしますれば、おおむね五カ年
計画
に対しましては三三%から四%くらい、こういうふうな概況になる次第でございます。
大竹平八郎
20
○
大竹平八郎
君 それから最後に、ちょっとこれはあなたの方の直接のあれじゃないのですが、例の
道路公団
のことで、自動車のあの
料金
の問題ですが、これは大体この
料金
というものは、まあ
政府
の
関係
ですから、当然統一すべきものだと思うのでありますが、
場所
によってこれは違うのですか。
富樫凱一
21
○
政府委員
(
富樫凱一君
)
料金
は
場所
によって違っておりますが、それは
有料道路
のやり方が
建設費
を償還していくということが
条件
にございまして、
一定期間
の中で
建設費
を償還するという建前になっております。そういうことから、それぞれの
個所
につきまして
料金
を算定いたしまして、
運輸省
と協議して定めておるのでございまして、
個所
によって
料金
が変っております。
大竹平八郎
22
○
大竹平八郎
君 具体的な点を私
一つ
、二つ伺いたいのですが、例のいわゆる、
戸塚
の
ワンマン道路
ですね。あれなどは、もう実にひんぱんとして車が通るのでありますが、これなんか実際問題として、総工費に対して
——
まあ今何年になるかわかりませんが、実際の
収益金
、このバランスはどんな状態になっておるのですか。
富樫凱一
23
○
政府委員
(
富樫凱一君
) 詳しい
数字
は
あと
で申し上げますが、
戸塚
の
道路
は全国にあります
有料道路
のうちでは成績がよろしゅうございます。で、当初
計画
いたしました年数よりは早く償環ができやせんかと考えられます。
大竹平八郎
24
○
大竹平八郎
君 それでまあ私は特に
戸塚
をあげるということは、まあ御承知の
通り
、これはもう
日本
の
道路
の悪いことは、もう内外の代表的なものなんで、従って少しくらい
負担
は重いけれども、とにかく
料金
を出しても、いい
道路
を通るというのは、これはもう皆自然のだれも願うことなんであって、そういう
意味
で私なんかは始終
あすこ
を通るというと、まあ
料金
は惜しいけれども、まことにけっこうなものだと、こう思って通っているのだが、ああいう
意味
でどんどんこれからも
一つ方々
でやられると思うのですが、ところがまたこれはまあいろいろ政治的の問題があるかどうか知りませんが、岐阜県に木曾川という大きな
あすこ
に橋があるわけですね。これはおそらく
日本
でも代表的な大きな橋じゃないかと思うのですが、これなんかがたしか二百円か三百円自動車はするわけだ、あの橋を渡るだけで。ところがさっぱり利用者がない。そして橋はできたけれども、橋に連関して当然作らなければならぬところの
道路
が、ごく最近は知りませんよ、
道路
が完備をしていない。まああの広い木曾川に橋ができたということによっては、これは非常に地元民は喜んでいるかもしれぬけれども、実際われわれ通ってみたって、ほとんどりょうりょうたるものなんだ、車が通っているのはですね。まあそういう
意味
において、どれだけの大きな工費を使ったか知らんけれども、これだけのことをするなら、もっとひんぱんと自動車の往復するところに
道路
なり、また橋なり、やったらいいじゃないかと、まあこういう感想を持つのですが、あの
一つ
木曾川の橋ですね、何と言うのか、木曾の大橋と言うのか何だか知らぬけれども、それをちょっと
一つ
説明
を私は聞きたいのですがね。
富樫凱一
25
○
政府委員
(
富樫凱一君
) あの橋は濃尾大橋と申しますが、これは御
指摘
の
通り
でございます。これはもともと県の
事業
として出発したものでございますが、当時県におきましては非常な要望がございまして、
有料道路
として取り上げたものでございます。
お話
のように、あれに続きます
道路
が整備されておりませんために、現在のところは交通料が少いのでございますが、
道路
整備
計画
の中にも、この橋につながり策して大垣の方に行く
道路
を
計画
いたしております。これができますれば、濃尾大橋の利用は
相当
高くなると考えておるのでございますが、できるだけ早く実現するように努力しておるところでございます。
大竹平八郎
26
○
大竹平八郎
君 すると、あの橋の
工事
というのは、
建設省
として
支出
したものはどのくらいですか、全体で。
富樫凱一
27
○
政府委員
(
富樫凱一君
) たしか六億ぐらいに考えておりますが、なお正確な
数字
は二取り調べましてお答えいたします。
大竹平八郎
28
○
大竹平八郎
君 いま一点伺い虫ずが、やはり
有料道路
に関連してなんですが、たとえば箱根あたりはこれはむろん
道路公団
のできる前でもあるし、やはり何といいますか、西武系の会社が十国を初め方々にあれを持っておるわけですね。自家用
有料道路
というのかどうか知らぬけれども、自分のところで開拓をして、そうしてまあ会社の収入にしておる、まあこういうことが非常に問題になって、箱根登山と、あれは駿豆ですか、駿豆との間にこれはまあ非常ないざこざがあって何年かやっているけれども、しかしいまだに解決ができない。これは
道路
法か何かで
——
これは実際問題としては
運輸省
の
管轄
になると思うのでありますが、せっかく
道路公団
ができておるのですから、将来
建設省
としてはそういう私設的な
意味
を狩った
有料道路
等の問題については、まあ私なんか考えるとすれば、
道路公団
にこれは併合すべきだろうと、こう思うのですが、実際問題としてそういうようなことが
建設省
の内部で今まで協議をせられたか、あるいはまたそういうことについて今後、今私どもが考えておるような方針に向っていく考えはないかどうか、それを
一つ
お伺いしたいと思います。
富樫凱一
29
○
政府委員
(
富樫凱一君
) 箱根の十国峠に
有料道路
がございます。これは
道路
運送法に基きます
一般
自動車道卒業ということで民間が
事業
として経営いたしておるわけでございます。この
有料道路
につきましては、
料金
が商いということも耳にいたしておるわけでございますが、われわれといたしましては、これらのものを一貫した
有料道路
にいたしたい考えはございます。
道路公団
の
実施
しております
有料道路
は、
建設費
を償還すればこれは無料の通路になるわけでございます。
国道
、県道というものを
有料道路
に
実施
いたしておるわけでございますが、こういうやり方で
有料道路
はやるべきものと考えておるわけでございます。で、民間の先申し上げましたような
有料道路
につきましては、今の規定からいいますと、買上げするということができないのでございまして、しかし、これはできればそういうものは買い上げて、国が
道路公団
の
実施
しておりますような
有料道路
にした方がよろしいということを考えておるわけでございます。この問題につきましては、
建設省
でも検討いたしております。
相澤重明
30
○相澤重明君 今の大竹君の質問の問題に関連するのだが、
道路公団
で
有料道路
を管則することについては、これはまあお互いに理解ができると思うのだが、
有料道路
なるがゆえに実際にその
道路
一本しかない住民は、朝晩の通勤にも、あるいは野らに出るにも
料金
を払わなければならない、こういうような
道路
というものを考えるということは、これは正しいか正しくないかどうかということを、あなたの方でどう思っていますか。
富樫凱一
31
○
政府委員
(
富樫凱一君
)
有料道路
の沿線の方々が使う場合でございますが、現存は自動車から
料金
を取っておりまして、自転車、歩行者からは取っておりませんのですが、また沿線で自動車を持っておる方が利用する場合には、特に公団が認めた者については無料にいたしております。
相澤重明
32
○相澤重明君 これは神奈川県で江ノ高の
有料道路
を作ったのは
建設省
も御承知ですね。ところがどうしても住民は、片方は海なんだから、片方の山側に
道路
を作らなければ、
有料道路
を通らなければこれはどうにもならぬということで、騒ぎをやって、そうして、ようやくわきに少し小さい回り道を作ったんだけれども、ああいう形は、これはだれが何と言ったところで、住民は納得できないわけです。もっとやはり住民に親切な
道路
の管理というものを私考えていく必要があるんじゃないかと思うのですが、当時神奈川県なりあるいは藤沢市なり鎌倉市の強い陳情があって、
建設省
も努力されたと思うのですが、今後ああいう問題についてはやはり複線化の
——
いわゆるその一本の
道路
だけが
有料道路
であって、他に
道路
がないというような場合には、これは人家があるのに
道路
を、作らぬということ自体が誤まりだと思う。そういう点は今後やるつもりはないかどうか、
一つ
この際
建設省
にお答え願っておきたい。
富樫凱一
33
○
政府委員
(
富樫凱一君
)
有料道路
は原則といたしまして、迂回
道路
がなければ有料にはできない建前になっておるわけでございます。御
指摘
になりました江ノ島から片瀬に参ります
有料道路
は、これは御
指摘
の
通り
でございまして、ああいったものを
有料道路
としてとるのがいいのか悪いのかという議論一がございます。で、ああいう場合にどうしても利用しなければならぬ
道路
を有料にするということは、これは適当でないと私も考えておるわけでございまして、将来におきましては、ああいった
道路
は有料では
建設
しない方針にいたしたいと考えております。
相澤重明
34
○相澤重明君 その次に、同じ
有料道路
でも今度は純然たる民間会社が経営、管理する場合ですね、
先ほど
大竹
委員
の言うのは、箱根の駿豆なりあるいは登山の競争の問題だったんですが、たとえば大船から片瀬へ出るところの京浜急行の
有料道路
がある。これも両側に遮断機を置いてしまして、まん中にたとえば国鉄なら国鉄の大船工場があって、その大船工場はそこを通らなければ鎌倉市へ出られない。こういうような場合に一々会社なり公社から出入りする車に対して、いわゆる
料金
を払わなければならぬと、こういうような場合も想定されるわけなんだが、こういう場合には一体
建設省
は、民間のものはもう民間がやるんだから、そういう点については一切おかまいなしということで、
運輸省
なりあるいは
建設省
と相談をする気はないかあるか、こういう点はどうなんですか。
富樫凱一
35
○
政府委員
(
富樫凱一君
) これはそういった
道路
の全体の整備という点から考えなければならぬと思います。で、
先ほど
もお答え申し上げたのでございますが、民間の
事業
として
実施
する
有料道路
につきましては、
先ほど
申上、げましたような考えを持っておるわけでございますが、その点につきましては、
運輸省
とも連絡いたしまして善処いたしたいと思います。
相澤重明
36
○相澤重明君 それからいま
一つ
、この前私が
決算委員会
で、
建設省
に申し上げておいた
戸塚
の大踏切の問題については、その後
建設省
内ではどういう考え方を持っておりますか、
報告
してもらいたいと思うのですが、これは御承知のように、
先ほど
大竹君が言うように、この
ワンマン道路
というのは吉田元総理が大磯から国会に通うのに、
戸塚
の大踏切で三十分も四十分も自動車を遮断されるということで、さすがのじいさん、かんかんにおこって、あの
道路
を作らせる動機ができたわけです。ところが
ワンマン道路
は、
一般
の乗用車は確かにあれを通れば少しぐらい
料金
が高くても仕方がない、これは早いからといって喜ぶんだけれども、しかし旧
国道
を通らなければならない住民がおる、また現実にトラックをもって荷物を運ばなければならぬ商人もおるわけですね。そうすると、やはりあそこの
国道
をいわゆる国鉄の大踏切によって支障されて、実際にはやはり三十分から四十分もとまることがある。現に私が神奈川県を
調査
に行った場合にもそういう事態が起きた。これに対して一体あの大踏切をそのままにしておくのが
国道
を管理するところのいわゆる
建設省
の
立場
でいいのかどうか、こういう点についてこの前は、だいぶ議論があったけれども、とにかく検討しましょうということになったわけです。その検討というのはどういう形で検討されたか、そのことを先に答弁を願いたい。
富樫凱一
37
○
政府委員
(
富樫凱一君
)
戸塚
の現在の旧道と申しますかの
道路
の踏切を、立体交差に変える問題でございますが、これは立体交差にすべきものであることを前回申し上げたわけであります。私どもは今
道路
整備五カ年
計画
を立てておるわけでございますが、この中に具体的にあの踏切の改良については考えたいと思っておりますが、どの時期にやるかというところまでまだ五カ年
計画
全体が決定しておりませんので、そういう観点でただいま検討しておるところでございます。
相澤重明
38
○相澤重明君 それでは今の
戸塚
の大踏切の問題については、さらに
一つ
検討、促進をしてもらいたいと思うのです。 それからその次に
道路
計曲五カ年
計画
について、もちろんまだ私ども国会においても自動車道法なるものを通過させて、その後当局においても促進をしておると思うのであるが、具体的に京浜なりあるいは阪神なりをつなぐ
道路
計画
について、いま
一つ
はこの沿岸を、いわゆる、重要港湾を持つ神戸なり横浜なり、こういうようなところの
道路
計画
というものをどのように具体的に考えておるのか、もしここで発表できるものだったら私は発表していただきたい、こう思うのですが。
富樫凱一
39
○
政府委員
(
富樫凱一君
) 五カ年
計画
をただいま作業中でございますが、この
計画
を立てます基本の方針といたしましては、将来の交通需要に応ずる
道路
整備ということを考えておるわけでございます。将来の交通需要の点からいたしますと、東海道線などは最も多い交通需要が要求されるわけでございまして、特に港湾との
関係
、都市との
関係
で、この地区の
道路
の整備を促進する必要がございます。この五カ年
計画
には
有料道路
もあわせて
計画
いたしておるわけでございますが、この
有料道路
の中にはほかの
道路
とクロスしない、ノンクロスのいわゆる高速
国道
を
計画
いたしておるわけでございます。高速
国道
の中には名古屋から神戸に至りますもののほか、都市内の高速
道路
も
計画
いたしておるわけでございまして、京浜地区におきましては、この海岸沿いに都市の高速
道路
を作ることをただいま
計画
いたしております。
相澤重明
40
○相澤重明君 それから
一つ
冒頭に一決ってお尋ねしておきたいと思うのですが、
建設省
の
一般会計
の中で、いわゆる千百六億三千八百余万円の
災害復旧
国庫
負担
工事費
の中で、九十億八千二百余万円を翌
年度
に繰り越して、しかも五億七千四百余万円を不用額としておる。一体この五億七千四百余万円の不用額というものはどうして出たのか、まずその点を先に御
説明
いただきたいと思うのです。
南部哲也
41
○
政府委員
(
南部哲也
君) 不用額について御
説明
申し上げます。三十一
年度
の不用額はただいま御
指摘
の
通り
に五億七千四百二十六万円でございますが、このおもなものは荒川の総合開発
事業
、これが一億九千万円、それから天竜川の総合開発
事業
費が八千七百万円、それから
河川
等
災害復旧事業費
におきまして五千二百万円、幾春別川総合開発
事業
費で三千百万円でございます。この理由を申し上げますと、荒川、天竜、両ダムの開発
事業
につきましては、
工事
が年内に進行しなかったために
支出
に至りまぜず、翌
年度
におきまして特定多
目的
ダム特別会計に切りかえられたために、繰り越しの措置が取られずに、
一般会計
といたしましては一応不用に立てて、その分は特別会計として新たにそちらの方に特別会計で計上するということになったために、この約六億近い不用額が出たわけでございます。その他の
災害復旧
工事
等につきましては、
工事
の入札価格が予定より低かった、いわゆる入札差金の問題であるとか、あるいは
工事
契約が当初のものが変更になる、その結果予定価格が少くなったというようなものが積み重なりまして、全体でこの額が出てきたわけでございます。
相澤重明
42
○相澤重明君 質問を続けるわけですが、東
委員
がちょっと午後何かあるので、先に質問されるから……。
大谷贇雄
43
○大谷贇雄君 ちょっと相澤
委員
に関連して質問、いいですか……。
先ほど
相澤
委員
の御質問の中に高速
道路
の問題が五カ年
計画
に関してあったわけですが、そうしてあなたの方の御
説明
の中にありました名古屋−神戸の
道路
の問題、これは昨年アメリカから
道路公団
の使節団が来てつぶさに視察並びに検討をして行ったはずですが、それはその後、どんなような進捗状況であるか、この際承わっておきたい。それからあわせて名神
国道
の状態はどうであるかを承わりたい。
富樫凱一
44
○
政府委員
(
富樫凱一君
) 名古屋−神戸の高速
国道
に関して外資を入れたいということで、世銀と折衝いたしておるわけでございますが、昨年から世銀の
調査
団が参りまして
実地
に
調査
をいたしまして、その結果を今ワシントンに持って帰っておりまして、この結論を本年中には出したいと言っておるわけでございますが、われわれとしては借り入れ得る期待を持っておるわけでございます。 それから名神
国道
の
お話
が出たのでございますが、名神
国道
につきましては、本年から
着工
すべく
予算
措置をいたしております。本
年度
は用地買収が主になろうと思いますが、これもできるだけ早く開通せしめるように努力いたしたいと考えます。
大谷贇雄
45
○大谷贇雄君 今の神戸−名古屋間の
道路
の問題は、世銀を期待しておるという
お話
ですが、これはもうすでに向うも十分
調査
、検討をしたと思うのですが、従って単なる期待をしておるということでなしに、十分の成算がある、こういうことでございますか。
富樫凱一
46
○
政府委員
(
富樫凱一君
)
調査
団が参りましたときに、その辺のことを打診すべく努力いたしたのでございますが、鋼管団としましては、帰って世銀の機関に
報告
して決定するのであるから、今は、言えぬということで帰ったわけでございます。が、従来のいきさつから考えまして、この名神
国道
については外資を融通してやろうという考えがあるように思うのでございますが、そういう点で期待しておるということを申し上げたわけでございます。
大谷贇雄
47
○大谷贇雄君 そこで、これはすでに使節団が帰ってずいぶんなるわけですが、わが方としてそれに対しての積極的な工作なり折衝を続けておるわけですか。
富樫凱一
48
○
政府委員
(
富樫凱一君
) 前に世銀の
調査
団が参りましたときに、この
国道
の線形でありますとか、あるいは土質の研究でありますとかいうことに対して、まだ
日本
は十分な経験を持っていないから、だれか適当な権威者に検討してもらったらどうかということをいって帰ったのでありますが、その後ドイツ並びにアメリカからそれぞれ一名ずつその問題に関する権威者を呼ぶように、ただいま公団の方では折衝を始めておるところでございます。
大谷贇雄
49
○大谷贇雄君 これはまあ
一つ
なんですね、極力早く促進するようにお願いしたいということと、今のそれに関連して高速
道路
ですね、中仙道を通るというのと、東海道を通る両案があって、それを、東海道にきまったというようなことを申した人があるというようなことで、だいぶ問題があったわけですが、それは一体どうなっておりますか。その経緯……。
富樫凱一
50
○
政府委員
(
富樫凱一君
) 東京から名古屋の間の高速
国道
につきましては、国土開発縦貫自動車道
建設
法により策して、ただいま
調査
を続行中でございます。三十三
年度
においてあらましの結果が出ると思うのでありますが、その上に、それによりまして具体的な計一画を立てたいと考えております。ただ東海道線の力は、それとは別に、現在ありまする一号
国道
だけでは交通需要に対応できないということがございます。しかし現在の一号
国道
をただ広げるというようなことでは、これは交通能率の上からいって低いものになりますので、やはりやる以上は、高速
国道
式のノン・クロスの
道路
を作らなければならぬ、だろうということがいわれておるわけであります。しかしこれに関しては、港湾の整備とも
関係
いたしますわけでございますし、また国鉄の拡張
計画
とも関連いたすわけでございます。これらの問題につきまして閣僚協議会ができておりますが、今後この点について検討されることになるわけでございます。この東海道案につきましては、たまたま民間の産業
計画
会議というものが、松永安左衛門先生のところで作られておるわけでございますが、ここで、名古屋−東京間の高速
国道
につきまして、
一つ
の勧告を出してきております。この勧告によりますと、名古屋−東京間は海岸線を通るべきである、こういたしておるわけでございますし、またその中の候補等につきましても特別の勧告をいたしておるわけでございます。そういう勧告を受けておりますので、その内容につきましてただいま検討いたしておるところでございます。中央道、いわゆる山岳地帯を通る中央道をやめて東海道をやるというようなことはございません。これは従貫自動車道
建設
法により額して、中央道の
建設
はその
調査
を進めておるわけでございますが、一方東海道にもそういう問題があるということでございます。
大谷贇雄
51
○大谷贇雄君 そこで今の旧東海道ですね、名古屋、有松、鳴海、あの岡崎から向うへ行く
道路
ですね、あれはトラックが縦横無尽に走ってせっかくの広電の五十三次の東海道もまことに殺風景な状態、これはもうぜひすみやかに道迫距整備をしていただいて、交通緩和を
一つ
お願いしたい。それについてお答えをちょっといただきたいと思います。
富樫凱一
52
○
政府委員
(
富樫凱一君
) 現在の東海道線の改良は、三十三
年度
でほとんど大
部分
終るわけでございす。しかしこの改良も、いわゆる従来の混合交通を主体にした改良でございますから、なお、この上に改良が必要になろうと思います。やはり高速
国道
のノン・クロスの
道路
にすべきであるということで、この五ヵ年
計画
にはまだ具体的に入って参りませんけれども、将来はそういうことに推めなければならぬと考えておるわけでございます。
東隆
53
○東隆君 だいぶおそくなりましたから簡単に伺います。これは
農林省
あるいは
建設省
どちらかに
関係
があると思いますが、はっきりしないのですが、静岡県の沼津市の、市の中にある狩野川、その狩野川に放水路をこしらえる、こういうので、その放水路から出る水でもって内浦湾ですか、あそこの湾の漁業が非常にだめになる、こういうわけで、事前に補償を一、二億五千万円補償をしておる。ところがその補償された額が非常に不明朗な使い方をされて問題になっております。そこで、これは
建設省
に
関係
されておる
仕事
かどうか、その点を最初にお伺いします。
関盛吉雄
54
○
説明員
(
関盛吉雄
君) ただいまの御質問は、狩野川の放水路の掘さくに伴う漁業補償の問題でございまして、これは
建設省
で
直轄工事
として放水路を
計画
いたしまして、それに伴う漁業補償というものを支払いをいたしております。
東隆
55
○東隆君 その二億五千万円の補償は、これは事前の補償のようでありますが、まだ放水路は掘さくを完了してないのじゃないかと思うのですが、どうですか。
関盛吉雄
56
○
説明員
(
関盛吉雄
君) 放水路の掘さくにつきましては、停水ができるように目下
工事
を進行中でございます。しかしながら漁業補償金は、ただいま
お話
のように約二億五千万円、二億四千五百万円という
数字
でございますが、これはほとんど支払っておりまして、ほんの一部がまだ未支払いになっております。これは権利補償でございますので、地元の知事と協定いたしまして、その支払いをいたしておるわけでございます。
東隆
57
○東隆君 その補償のいろいろな
条件
があると思うのですが、補償するときに、分配の
条件
その他そういうようなものには
建設省
はタッチしなかったわけですか。補償する場合に、それを、何といいますか、被害を受ける者がそれを分配されて、それを当然補償してもらわなきゃならぬと思うのですが、そういうようなことについて何か
条件
その他があろうと思うのですが、そういうようなことをお聞きしたいのですが、きょうは大へん時間がありませんから、何か書面でもってそういうような資料を至急ちょうだいいたしたい。
委員長
において取り計らいをお願いします。
関盛吉雄
58
○
説明員
(
関盛吉雄
君) ただいま御質問のございました漁業補償金の使途の
条件
につきましての御質問でございますが、漁難補償金の終結は、これは地元でも非常に大きな問題であったのでございますので、静岡県知事が各漁業権者の委任を受けまして、そうして国と契約をいたしております。そうして、その配分の内容等につきましては、国といたしましては、直接指示をいたしておりませんけれども、これは
現地
承知いたしております範囲内で申し上げますと、漁業の転換資金等にも
計画
されておることでございますが、なお、詳細につきましては、お手元に資料を至急差し上げたいと思っております。
高野一夫
59
○
委員長
(
高野一夫
君) 東
委員
の資料を提出願います。
相澤重明
60
○相澤重明君
建設省
に、
先ほど
の東海道線の
道路
改良について、大体三十三
年度
に、
先ほど
はほとんど終るという
お話
があったが、その中で、具体的にお伺いしたいのは、六郷から入って横浜の俗にいう鶴見線、鶴見の警察署から、国鉄の鶴見駅前から出てくる、あそこから現在の生麦という横浜市の交通局の市電の通っているところがありますね、あそこの
道路
を見てみるというと、ちょうどカメの甲のようになっている。まん中が高くなって両側が低くなっている、これを見ると
先ほど
大谷君の言うように、とにかくトラック等がすれ違う場合に、まん中が高く、両側が低いものだから、トラックはよけることができない。まん中を走る。乗用車は抜くことができない、これが両方がすれ違うというと、片側にかしいでしまう、こういうようなことで非常に危険になる、こういう
道路
を一体直す気があるのかないのか、三一十三
年度
で東海道線は直るというのだけれども、一体それはどうなんです か。
富樫凱一
61
○
政府委員
(
富樫凱一君
)
お話
の京浜
国道
につきましては、一応改良済みということで考えておるわけでございますが、そういう
個所
につきましては、維持修繕等の
工事
で直していきたいという考えを持っております。
お話
の一区間につきましては、これは
直轄
で維持修繕する区間になるだろうと思いますが、そうなりますれば、その
部分
につきましては、適当の措置を講じたいと考えております。ただ
お話
のように非常に横断勾配がきついといいますのは、前に市電がございまして、それが
道路
の上に裸で乗せられておったものを埋めたので、それでそういう格好になっておるわけでございます。根本的にやりますのには、掘り返しまして軌道をはずして舗装し直すということになりますか、あるいは両側を上げるという方法をとらなければならぬと考えます。よく
調査
いたしまして善処いたしたいと考えます。
相澤重明
62
○相澤重明君 善処するのはけっこうなことだが、しからばその次にお尋ねしておかなければならぬと思うのは、今
局長
が言うように、この区間は前に市電の軌道があって、連合軍が入ってくるというとガラガラやって埋めて、それで無理に
道路
を作ってしまって山になってしまった。この結果、横浜市では非常に交通の険路が生じて、交通局自体も赤字が出た。参考までに当時の状況を申し上げますと、これは
着工
したのは
昭和
十九年の五月五日なのです。それで竣工したのは
昭和
十九年の十二月二十五日、開通したのは
昭和
十九年十二月二十六日、こういうふうにして約二キロ三百四十メートルほどの軌道があったわけです。ところがこの軌道に要した
建設費
というものは、当時の金で、軌道費あるいは舗装費等を含んで八十万百四十八円からかかっている、こういうふうに横浜市は言っている。ところがその当時連合軍が入ってきたために急にじゃまであるというので、これを平らにしてしまえということで、今申し上げましたように、この区間をコンクリートでもってならしてしまった。それに対して横浜市ではこれでは困るというので、当時、
地方
公営企業の問題、いわゆる横浜市の交通局の問題でありますから、
運輸省
にそのことに対する補償額を要求した。ところが結論的に申し上げますと、
昭和
二十三年の七月三十七日に十八万七千六十円の補償額を出したわけです。国は
地方
の自治体が言ういうふうに八十万円もかけて作ったものを、連合軍が入ってきたということで、すぐこれはじゃまだから埋めてしまえというので埋めてしまった、その補償額を、十七万や十八万出して、それでいい、こういうことには僕はならぬと思うのです。
国道
の管理者である
建設省
御当局はどう考えているか、その点をちょっと参考にお尋ねしておきたいと思います。
富樫凱一
63
○
政府委員
(
富樫凱一君
)
道路
管理者として考えますと、そういう措置を講じたことによりまして、
道路
の構造としてはおもしろくない構造になったわけでございます。そういう点につきまして、そういう措置をとられたことは遺憾であると思うのでございますが、これの処置につきましては、
先ほど
申し上げましたように
直轄
上区間にいたしまして、これを改良することを考えたいと思います。
相澤重明
64
○相澤重明君
局長
、
国道
であるから
建設省
で
直轄工事
をやる、検討しなければならぬのは、もちろんだと思います。もし横浜市でそこに前のように軌道を
一つ
入れてもらいたい、あるいは補修して直してもらいたい、こういうような場合に、
建設省
はそういうことの協議に応ずる考えがあるか。
富樫凱一
65
○
政府委員
(
富樫凱一君
) 横浜市からそういう申し出がございますれば、
建設省
といたしましても、よく検討いたしまして措置いたしたいと考えます。
高野一夫
66
○
委員長
(
高野一夫
君) 相澤
委員
に申し上げます。
運輸省鉄道監督
局民営鉄道部逸見
土木
課長
が
出席
しております。
相澤重明
67
○相澤重明君 そうしますと、
建設省
では横浜から具体的に申請があり、そしてこれらについて
建設省
自体として
直轄
丁半としてやる場合には、協議に応ずることもできるということになろうと思うのですが、もし
建設省
自体が検討してみて、どうもここに軌道をつけることはかえっていけないという答えが出た場合に、それらによるところの、いわゆる
地方
公営企業を持っている自治体に対する損害、あるいは何といいますか、赤字といいますか、そういうようなものについては
関係
省に話し合ってめんどうを見てやるという考え方を持っておりますか。
富樫凱一
68
○
政府委員
(
富樫凱一君
) これは具体的に検討いたさなければならぬのでございますけれども、かりにそういう申請を横浜市が出して参りまして、省は
道路
の
立場
からそれは適当でないということになりました場合、それではどういうふうに補償するかということになるわけでございますが、と申しますのは、現在休止線になっていると思います。で、以前にその路線についての特許をとっているわけでありますから、そういう点に関して、どういう措置をするか、それは具体的にその問題が起きましてから検討いたしまして、結果を出したいと考えます。
相澤重明
69
○相澤重明君 それでは
運輸省
の民営鉄道部の
土木
課長
の逸見君にお答え願いたいと思いますが、今
建設省
の
局長
の言う
通り
に、既設線というものは埋められている。従って営業をしようとすればできるということになるのだが、
運輸省
の考え方は一体どういうふうになっているか伺いたい。
逸見正則
70
○
説明員
(逸見正則君) この問題につきましては、
昭和
二十年に戦災を受けまして、その辺一帯が焼失をいたしました。その当時といたしましては、直ちにこれを復旧することも非常に困難でございましたし、またその辺に対する交通需要ということに対しても方針がはっきりしておりませんでした。そういう
関係
でとりあえず運輸休止という形をとりまして、その後時勢の推移に伴いましてそのままに置かれたわけであります。で、ただいま
お話
のございましたように進駐軍
関係
で特別の舗装がなされたわけでありますが、今後もし交通需要に対しまして路面の
工事
をいたしまして軌道を復活するというふうな申し出があります場合には、新しい段階で、もちろんこの問題について善処していきたいというふうに考えております。
相澤重明
71
○相澤重明君 何ですか、今の答弁は新しい段階というのは、もうそれは連合軍が入った当時のことはやむを得ざるものであるという考え方に立ってすでに今までのことは御破算にして、新たにこの問題を提起されたと、こういう理解をしろということなんですか。
逸見正則
72
○
説明員
(逸見正則君) 今相澤先生のおっしゃいましたそういう
意味
ではございませんで、特許にはなっておりまして、その当時の事情としてやむを得ず休止の状態で現在に置かれておるということでございます。で、特許いたしました権利はもちろん継続しておりますし、ただ
施設
を新しく復活させることについて、以前に埋めてしまった軌道、
施設
、その他がもちろん新しく作られねばなりませんと思いますので、そういう
意味
をただいま御
説明
申し上げたわけでございます。で、休止ということにつきましては特許の権利を持っております。もちろんそれを尊重いたしまして新たなる交通需要の段階にこれを考えまして、その設備の状態なり、あるいは停留所の間隔とか、そういったようなことに対しましては、既存の権利を捗っておりますその軌道権はもちろん尊重いたしますが、市のお申し出に対しまして、それをよく検討して善処したいというふうに思っておるわけでございます。
相澤重明
73
○相澤重明君 そうしますというと、さらにお尋ねをしたいのは、
先ほど
建設省
からは、まあ市からそういう要諦なり陳情があった場合に具体的に検討するということは覆われたけれども、
建設省
自体として
国道
としていわゆる総合交通政策の中から考えた場合に、その軌道が生かされるということについては、あるいは困るかもしれぬと、こういう結論が出た場合には、
運輸省
の
立場
はやはりそういうふうに考えていくということなんですか、その点はいかがですか。
逸見正則
74
○
説明員
(逸見正則君) その点に関しましては、私どもといたしましては、軌道の権利をすでに付与されておるわけでございますので、情勢の変化によって、もしただい京
お話
のございましたような段階が考えられるということでありますならば、横浜市御当局のその辺に対する御意見もよく尊重し、また
建設省関係
等ももちろん御相談をして連絡をいたしまして善処したいという考えを申し上げたわけでございます。
相澤重明
75
○相澤重明君 もともとの発端は当時の
運輸省
鉄道総局総務
局長
の三木正君から横浜市の交通
局長
に終戦
処理
についての問題が提起されているわけです。この文書については知っておりますね。
逸見正則
76
○
説明員
(逸見正則君) はい。
相澤重明
77
○相澤重明君 すると
先ほど
私が申し上げたように、いわゆる
工事費
としては八十万からもかかっているものが、実際に国で支弁しているのは十七万から十六万しか払っておらぬ。こういうことについてはいわゆる交通政策を担当しておる
運輸省
としては、当然
地方
自治体のその損害というものは何らかの処置をしてやらなければならぬということはお考えになりませんか。これはもうしょうがない、国が戦争に負けて連合軍が入ってきたのだから、これはやむを得ざるものだと、そういうことで、そのままでいいのか、それともいわゆる連合軍が入ったのちでも解除をされる、こういう場合においては、原形復旧費等の適用というものを考えていくことができるわけじゃないのですか、こういう点についてはいかがですか。
逸見正則
78
○
説明員
(逸見正則君) この問題はその当時非常に唐突の間に起りました問題で、私どもといたしましては原形復旧という問題につきましては特別調達庁の方で考慮をされていただくべき筋合かと存じますので、そういう問題につきましてはそういう問題を少し検討してみたいというふうに考えております。
相澤重明
79
○相澤重明君 特別調達庁の
仕事
の範囲というものと、今
国道
になっておるいわゆる
建設省
の所管になっておることとは、若干これは問題が違うと思うのですが、これは
一つ
建設省
にお尋ねしなければいかないのですが、今のような場合ですが、終戦
処理
によってそれで被害をこうむったこれらの地帯に対する原形復旧ということは、
国道
に関する限り、
建設省
において行うことができないのかどうか。この点は
局長
どうですか。
富樫凱一
80
○
政府委員
(
富樫凱一君
) 軌道につきましては軌道法によって
処理
されておるわけでございます。軌道法の方は
運輸省
と
建設省
と共管でございます。
相澤重明
81
○相澤重明君 逸見
土木
課長
にお尋ねしておきたいのですが、今
建設省
の
局長
の話では、
運輸省
と
建設省
の共管であるから、御相談ができるということになると思うのですが、これは
先ほど
特別調達庁にまかされる
事項
ではないかという御
発言
があったと思うのですが、その点はいずれがよいと思いますか。
逸見正則
82
○
説明員
(逸見正則君) 私どもといたしましては、軌道法に対してはただいま
富樫
政府委員
の
お話
のありましたように、
建設省
と
運輸省
の共管
事項
でございますが、この問題につきましまては、
先ほど
御
説明
いたしましたように進駐軍の電話命令によりまして、急に軌道の上に舗装を行なったという
関係
の
工事
の一連から考えまして、これに対する補償その他の問題につきましては、特別調達庁で御考慮いただくことが至当であるかと存じております。
相澤重明
83
○相澤重明君 これでは
建設省
と
運輸省
との意見の食い違いが出たように思うが、これはどうですか。
富樫凱一
84
○
政府委員
(
富樫凱一君
) 軌道につきましては
先ほど
申し上げましたように、
建設省
と
運輸省
の共管でございます。ただこの軌道を復旧するにつきまして、その費用をどこから出すかという問題になってくるわけでございます。この費用を出す段になりますと、これはこの軌道についての従来のいきさつがございますから、終戦
処理
で
処理
されたものであるが、それをまた元へ腐すということでありますから、防衛
支出
金等で出されるのが適当ではないかというふうに考えられるわけでございます。そうなって参りますと、われわれの方では特別調達庁と折衝いたしまして、費用の
負担
について折衝をいたすことになるわけでございます。
相澤重明
85
○相澤重明君 それでは今の点もまだ意思統一も十分しなければならないと思う。
運輸省
、
建設省
が相談をされて、特別調達庁とのまた話し合いもあるかと思います。従って具体的に本日はこの問題については、それ以上のことを私から質問を申し上げることもちょっと無理かと思いますので、
調査
をされて、そしてこれが特別調達庁によるいわゆる補償をすべきものであるか。あるいは原形復旧については
運輸省
と
建設省
との協議によって行うことができるものであるかどうか。こういう点についても
一つ
相談をされて次回に
報告
してもらいたいと思う。 それから次には同じく
国道
で、実は横須賀の海軍ベースの前の問題についてお尋ねしておきたいのですが、これは今
建設省
が海軍ベースの前の立体交叉を
計画
をしておるようでありますが、非常にあのトンネルは、大東亜戦争の際に必要によって急にくりぬいたものですからトンネルの中が曲っておるわけです。それでしかも米軍の自動車を初め、
日本
の国民の需要も増大をしておりますから、この中が曲っておるために、非常に自動車の交通に危険を感ずるわけです。こういう面を考えて、
建設省
はトンネルの複線化というものを考えたことがあるかないか、この点はいかがですか。今ベースの前の立体交叉の踏み入れを、
計画
しておるようですが、複線化の問題を考えたことがあるかどうか、この点いかがですか。
富樫凱一
86
○
政府委員
(
富樫凱一君
)
お話
のトンネルは現在幅七メートル半でございますので、一応これを使っておるわけでございますが、交通需要に応じては、とうていこの七メートル半では持ちきれないことになると思います。よく検討いたしまして複線化を考えたいと思っております。
相澤重明
87
○相澤重明君 国鉄
関係
は来ておりませんか。……それで、
建設省
にちょっとその点をなおお尋ねしておきたいのですが、トンネルの前に国鉄の久里浜線が単線で通っておるわけですね、その国鉄の横須賀駅と、そのトンネルの方に出る間に一踏切道がある、この踏切道は非常に危険であるということで、実は国鉄当局はこれの閉鎖を考えておったようなんです。そうすると、ままますトンネルはいわゆる往来来がひんぱんになる、しかも非常にカーブがあるの、だから危険性が伴う、こういうことで、地元の横須賀市なり、神奈川県の方では非常に苦労をしているようです。できるならば、
建設省
でせっかくベース前の立体交叉を考えるくらいであるから、複線化というものは事故
防止
の上からも考えていく必要があるのではないか、もちろん
あと
で国鉄にこの駅舎の問題についてもお伺いをいたしますが、
建設省
として、そういう踏切道については、本国会にも
運輸省
あるいは
建設省
はともに踏み切り事故を
防止
するその
対策
の法案を提出する準備をされておると思うのですが、そういう
関係
から言っても、この踏み切りから出る事故というものをなくする、こういうことは
建設省
の本来のお考えだと私は思うのですが、その点についてはいかがですか。
富樫凱一
88
○
政府委員
(
富樫凱一君
) これは先生の言われる
通り
でございまして、この踏み切りをなくしたいというのが五カ年
計画
におきましても
一つ
の目標でございます。
お話
の踏み切りにつきましてはよく実情を
調査
いたしまして、
計画
を立てたいと考えております。
相澤重明
89
○相澤重明君 国鉄当局に
一つ
お尋ねしたいのですが、今
建設省
としては踏切道の問題や、あるいは自動車の交通需要に応じて検討をして、燧道の複線化も考える、こういう御答弁があったわけですが、今の横須賀駅は海岸に面していて、つまり横須賀湾に面しておって、非常に駅前通が狭いわけです。そこで一方の山側からくるお客さんなり貨物というものは、すべて今のS型のトンネルを回って、ロータリーを回って横須賀駅に入る、あるいは入ってはいけないという踏み切りを乗り越えて事故を起しても近道を通る、こういうようなことが実際に起っておるのですがそういうことを直す
計画
はあるかないか、たとえば今の駅舎のところをすぐ反対側に移転をするという考え方があるかどうか、あるいはまた、そういう根本的な問題はできないにしても、当面その踏み切りの事故をなくするために、反対側に跨線橋等を通して、旅客なり、荷物を扱うことができるよヶな方法を考えることがあるかないか、こういう点について国鉄当局のお考えを
一つ
伺いたいと思います。
五味信
90
○
説明員
(五味信君) お答えいたします。駅舎を移転する点につきましては
計画
はございません。ただし将来
建設省
から
お話
のありましたように、問題のトンネルが非常に復線化といいますか、拡大され、すべての交通がそちらに回るというような、
道路
交通の
計画
が変更になります場合は、その事態に応じて考えなければならぬ、当然考えるべきことだと存じます。それからまあ現在の状態におきまして、安全上もちろん何とか処置をしなくちゃならないわけでございます。
お話
しの裏駅を作るというような点につきましても、目下のところは考えておりません。ただし現在の踏み切りが非常に狭盆でありながら、かつ地元の方々がそれをお使いになるという事実につきましては、何としても安全確保をはからなければならないと存じますので、目下
現地
におきまして県市御当局等と
対策
を練っているところでございます。
相澤重明
91
○相澤重明君
対策
を練っているといったところで、事故が起きてはこれは
対策
倒れになってしまう。従って早急にこの問題については、私は結論を出してもらわなければならぬと思う。幾ら
政府
が事故
防止
を、安全週間というものを
計画
をして発表したところで、協力してもらうには、やはりそれだけの
施設
なりあるいは考え方というものを、具体的に実行しなければ、これは協力してもらうことはできないわけであります。しかも国民の人命、財産というものは非常に貴重なわけであります。従ってそういう隘路の中に、あるいはまたどうしても通らなければならぬ、事故を覚悟しても通らなければならぬというようなものについては、あらかじめ私はやはり国鉄当局が、それだけのやはり方針というものを打たなければいけないと思うのです。そこで今
建設省
のお答えを私は大へん喜んでいるわけですが、
建設省
でそういう将来の検討をされるにしても、国鉄当局自体が、自分の踏み切りで事故が起きるのだから、国鉄当局が早急にその問題を
処理
すべきではなかろうか、国鉄当局としてもどうしても
建設省
と協議しななければならぬ、 こういうことについては、
建設省
と積極的な私は協議をしていくべきだ、こう考えるが、そういう考え方にあなたは立てるかどうか、その点を
一つ
お尋ねをしておきたいと思うのであります。
五味信
92
○
説明員
(五味信君) 仰せのように積極的
対策
を立てて参ります。
相澤重明
93
○相澤重明君 それからこれは、
あと
で
建設省
のいわゆるトンネルの複線化の問題とも関連いたしますから、この際お尋ねをしておきたいと思うのでありますが、国鉄は今の久里浜線を複線化する考え方があるかどうか、さらに、いわゆる最も長い間希望しておるところの三崎線の延長について、国鉄はそういう点を今まで考えたことがあるのかどうか、あるいは三崎線は、もうすでに社線でよろしい、こういう考え方に立って三崎線については、いわゆる民間会社にすべてをまかせて、国鉄はそこまで行かない、こういう考え方に立っているのかどうか、その点を合せて
一つ
お答えいただきたいと思う。
五味信
94
○
説明員
(五味信君) 久里浜線の複線の問題につきましては、これは私ども申し上げるまでもなく、国鉄の先年御承認を得ました五カ年
計画
におきまして考えておりません。しかしながら今後該地区の発展に伴って複線の必要が生ずれば、当然長期
計画
はそういうような必要な修正を行なっていくべきものと存じます。三崎線の問題につきましては、実は君は答弁の能力を持ちませんので、別途御答弁をいたしたいと存じます。
高野一夫
95
○
委員長
(
高野一夫
君) 私から、ちょうど国鉄の停車場
課長
もおいでになっておるし、
建設省
にも関連していることと思いますので、今相澤
委員
の御質疑で思い出したのでありますが、停車場、特に大きい停車場、東京駅、新宿とか池袋とかというようなものを
建設
する場合には、これは国鉄だけでなくて、
建設省関係
もいろんな
関係
が出てくると思うので、十分御連絡協議の上になされると思うのでありますが、そこで
建設省
あるいは国鉄の方に伺いたいのは、現在のように汽車、電車の驚くホームが横広がりに、平面的に広がっていく、こういうことでなくして、ホームを立体的に作っていく、そしてまた東京駅のごとくごらんになればわかる
通り
、大勢の人間が歩いてあっちにぶつかり、こっちにぶつかりして流れていく、従って非常な混雑のときはけが人も出る、ますます混雑すると、こういうわけでありますが、もし、ホームの
建設
というものは、私はしろうとだからわからぬけれども、立体的に考える、人間はエスカレーターで運ぶ、こういうことならば、人間が歩かないのでありますから、エスカレーターで運んでもらえるのだから、私はけがも起らなければ混雑もここで非常に緩和されるのじゃないか、こんなしろうと考えを持つわけです。こういうことが、ほのかに聞きますれば外国では十分研究されたりしておると思うのでありますけれども、こういう点について、何か
建設省
あるいは国鉄の力で構想をお打ちでありませんかどうか伺っておきたいと思います。
五味信
96
○
説明員
(五味信君)
お話
しのような構想は、「私どもの職分といたしまして、ぜひ早い時期に実現したいという抱負は持っております。ただし御
指摘
のような駅の現状となっておりますことは、鉄道が長い発展経過を持っておりまして、いわゆる継ぎはぎ細工の増強、改良を行われてきたためであろうかと存じます。またそれと都市の発展に鉄道の発展が必ずしも追いついていないのではないかという考え方を私ども持っております。従って今後考えられる大都市
計画
が施行されるでありましょう。たとえば北九州の博多市等の問題につきましては、できるだけ近代的な駅舎を、考えていきたいということで目下いろいろ御相談申し上げておる次第でございます。
高野一夫
97
○
委員長
(
高野一夫
君) ほかに御質疑はございませんか。別に御
発言
もなければ、以上をもちまして
建設省
の部の
検査報告
批難事項
第千八十三号から第千百四号までの質疑は一応終了したものとすることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
高野一夫
98
○
委員長
(
高野一夫
君) 御異議ないと認めて、さように決定いたします。 本日の審議はこれをもって終了いたしました。本日の
委員
会はこれをもって散会いたします。 午後零時五十三分散会