○茜ケ久保
委員 そういった
答弁が私は非常に不誠意だと思うのです。おそらく
防衛庁としては、陸上
自衛隊の
演習場なり今後の部隊の編成、特に一万人の増員が予定をされておりますが、そういった中で、これはかなり具体的な要望があるはずなんです。なくちやならぬ。一万人の陸上
自衛隊を増員するという基本方針の中で、さらに今方々で共同
使用されている、こういった中で、まだ具体的に希望がないとかなんとかいうこと自身が私はおかしいと思う。そんなことを言っているから、
日本原のように急に問題を起して、トラブルを起す。これは
防衛庁長官、あなたはいわゆる三軍を指揮する
長官として、そんなずさんなことでは、それはできませんよ。また国民も納得しない、私も納得しない。もしそれが事実ならば、あなたはどうして
自衛隊の二十万の軍を統率し、演習をほんとうに国民が信頼できるような
自衛隊に育てることができますか。それは、無責任というか、その場のがれのごまかしをしようとするところに、
山下経理局長のこの間の
答弁も私は出ておると思う。従って、もしですよ、もしこの場で御
答弁できぬならば、あなたはやはり
内閣委員会なり
大蔵委員会へ、
国有財産としていわゆる演習をされる場合の、
使用をされようとする場合の希望の
演習場くらいは、これは御明示に
なつた方がいいと思う。きようは、これ以上無理は申し上げませんが、ぜひ近い機会に
答弁を得たいと思う。
そこで、次に大蔵
大臣にお伺いするのですが、先ほど来お聞きのように、あなたの責任をもって
所管さるべき
日本原演習場が、
防衛庁の一方的な処置によって、ブルドーザーが入り建設に着手した。これに対しては
山崎君からお尋ねしますから、私は深く触れませんが、今後もあるのです。大蔵
大臣、こういうことは起り得る。そこで大蔵
大臣としては、たとい
防衛庁と同じ国家機関であ
つても、
管財局長がまことに当を得た
答弁をされているように、
自衛隊として使いたいのも私は当然と思うけれども、また絶対に
使つてはいかぬとも言えません。これは、私どもの立場からすると
自衛隊は否定しますから、絶対に
使つてはいかぬと言うのは当然ですが、これは、私どもの
一つの意見であります。しかし、
自衛隊が使うことはあり得ても、その使う過程において、どうしても付近の住民が納得のできないような状態でなされるということが、今まで多い。
日本原もその例なんです。そこで大蔵
大臣は、この
国有財産に対する責任を持っている
委員会の席上で、今後幾つか
返還され、幾つか
自衛隊が使う希望を持つ
演習場に対しては、
管財局長が明快にお答えになっているように、ただ単に
大蔵省と
防衛庁が
事務的な
手続だけで、これを付近の住民や
関係者の知らない間に転換されることがないような処置を願いたい。今
防衛庁長官もお答えのように、先ほどは、何か
確認書は、町村長と町村
議長などの特殊な人の間でなされた。それについては、
管財局長にはっきり念を押して言っている。もし町村議会が議決しただけで
地元の意向としてやるのでなくして、やはり
関係住民の心と申しますか、相当まとま
つた世論ですが、個々のいろんな
人たちの意見を十分聞いてもらいたいと言
つたところが、
管財局長はその点は十二分に調整をして、決して
議長とか、あるいは町村長とか、あるいは議会の決議だけを私どもはあえてなにしないということをおっしゃった。これは、私はまことに当を得た趣旨だと思う。そういった
意味で、大蔵
大臣も今後起るであろうこういった問題に対して、
一つそういう方針を堅持していただくだけの御決意があるかどうか。と申しますのは、端的に申せば、先ほど言
つたように、大蔵
大臣と
防衛庁は
事務的な
手続だけで転換をするということがないように要望するのですが、ここで大蔵
大臣の御
所見を伺いたい。