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笹森参考人 先ほど
電電公社さんからも
お話がありましたように、私
ども広告のことはじかには扱っておりません。電灯
広告社が直接やる、あるいはさらに代理店やら下請にやらせる、そういうことになっております。そうして、結局はその収入の
一定額は貸付料としてわれわれの方の収入額になります。
広告料総収入の比率においてわれわれの方が貸付料をとっております。従って、その金額の問題は、会社の雑収入といいますか、会計処理科目は電気料収入ではありませんので、当然会社の収入としてあげておりますし、電気料金算定のときにも当然これは入っており上ます。電気料以外にそういう収入を入れて、従って、総括原価に対する収入の状況を見て電気料金というものが決定されております。そういう
関係で、先ほ
どもお話がありましたように、すでに電灯
広告社と
広告主との間に
契約がなっておりまして、
契約に従って毎月
広告代金が入ってきているという点から、その
広告を阻害するということは、おそらく
契約違反の形が出てくるということが考えられるわけであります。従って、今の
お話から申しますれば、われわれ自体としても、そういう問題が、
損害賠償かあるいは広青料収入が減ってくるというか、そういう問題がありますれば、やはり
広告社だけにまかせるわけにはいかないから、もう少し研究しなければならない問題があるように考えられるのであります。
ちょうどこの席に
お話のありましたのは、土曜日のお昼過ぎにあったそうでございますけれ
ども、私ここに出てくる前に朝からまた用事がありまして飛び回っておりましたので、出てくる直前に話を聞いて出てきたわけであります。従って、
電電公社の
局長さんともここで初めてお目にかかったわけでありますが、やはり同じ悩みがあるものだなと思いながら、今
お話をお伺いしたばかりでありまして、やはり
契約したものをそれによって阻害するという点が
一つ、それから、作業をしますときに、どうしても
ポスターを汚損するということがたびたびございます。われわれの方ですと、仕事をするときに、スパイク・シューズでひっかけながら上っていきます。従って、すべらなくても穴があく。すべればなおのことであります。ことに夜の作業が多いものですから、そういう
ポスターを毀損するチャンスが多いのであります。さらにまた、
電柱立てかえの問題がかなりあるわけでございまして、大体一
年間に
相当数とにかく立てかえております。あるいは腐った
電柱を削って根継ぎをやっておりましたり、そういう作業の場合に、やはり
ポスタ一に対する損傷が起るという問題がございます。第三番目には、やはり過去の経験において、いつも
あと掃除について非常に苦労しております。そのために一たん塗ったペンキがはげていくものがある。掃除ばかりでなく、さらにペンキ自体あるいはエナメル自体をいためるという事態も過去においてはたびたび経験しております。それから、やはりこれも過去において経験したことでありますけれ
ども、一応
ポスターを張ることを認めましたときにも、実際皆さんがおねらいになるのは、
広告価値が多いところをおねらいになる。
広告価値のないところは捨てて顧みない。そこで、おれが先だ、一体どっちが先だというごたごたを
現実に経験したことがございまして、そういうときにわれわれとしては非常に困ったことがございます。茨城で支店長をしておりましたときに、茨城県内の
選挙でそういうことをしみじみ経験したことがございます。いろいろそういうことを考えながら、実は本日の
委員会の御趣旨もよくわからないで
出席したような格好であります。従って、いろいろどうしたらいいかということについての研究はまだ足りないと思います。また同時に、これは私うちに帰って相談しなければならぬこともございますし、あるいは
広告社との話もありますし、さらにもう
一つは、公職
選挙というような全国の問題でありますれば、私は関東
地域だけの話をいたしておりますので、全国の問題であるというと、各電力会社等もおのおの違った
契約――私つまびらかにいたしておりませんけれ
ども、おのおのその
地域において違ったいろいろなことがあるだろうということが考えられるのであります。そういうことで、実は本日
出席します準備も足りません。よく
お話もお伺いしまして、考えさせていただきたいと思います。