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1958-03-25 第28回国会 衆議院 議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    本小委員昭和三十二年十二月二十一日(土曜 日)委員長指名で次の通り選任された。       内田 常雄君    大野 市郎君       草野一郎平君    保利  茂君       山中 貞則君    栗原 俊夫君       佐々木良作君 同日  山中貞則君が委員長指名で小委員長に選任さ れた。     —————————————   会 議 昭和三十三年三月二十五日(火曜日)     午前十時五十五分開議  出席小委員    小委員長 山中 貞則君       大野 市郎君    草野一郎平君       栗原 俊夫君  小委員外出席者         国立国会図書館         長       金森徳次郎君     ————————————— 本日の会議に付した案件  国立国会図書館職員定員規程改正の件  国立国会図書館長より「インド太平洋地域の  出版物国際交換及び書誌に関するセミナー」に  ついて報告聴取      ————◇—————
  2. 山中貞則

    山中委員長 これより図書館運営小委員会を開会いたします。  まず国立国会図書館職員定員規程改正の件でございますが、一応図書館長から御説明を願います。
  3. 金森徳次郎

    金森国会図書館長 国立国会図書館職員定員規程の案につきまして、御説明をいたします。  従来、国立国会図書館職員定員につきましては、主事以上の定員国立国会図書館職員定員規程で定め、また主事補以下の定員国立国会図書館雇用人定員内規規定をするという、二本立の形をとっておりましたが、政府方面定員規定の仕方は、行政機関職員定員法によりまして職員雇用人の区別なく一本に規定しておりますし、国会職員定員も同様の形で規定しようとの意向もあり、たまたま館の常勤職員十名を正規職員に昇任させ、定員に組み入れることができるようになりました機会に、衆参両院事務局共同歩調をとり、当館の定員に関する規定を一本にして制定しようとするものでございます。これがこの規程案の提案の理由であります。よろしく御審議の上、御承認あらんことをお願いいたします。
  4. 山中貞則

    山中委員長 何か御質問はありませんか。
  5. 栗原俊夫

    栗原委員 今度の規程改正に当って、今まで常勤職員というものの数が相当ある中で、十名程度この中に入るように伺っておりますが、その間の事情について、一つ説明を願いたいと思います。
  6. 金森徳次郎

    金森国会図書館長 一体従来の人事制度の中で、何かこう二色の妙なものができてしまいまして、常勤職員というものが普通の役人よりも低いもののように扱われてきて、同じような人間でありながらも、月給等制度も不便で、従来これで困っておったわけでございます。だんだんに、なるべく同じような立場に置くことがいい、従って、この定員——定員と言うと、ちょっとめんどうでございますけれども、従来正規職員とされなかった人も、なるべく正規職員の中に加えるのがよろしいという傾向は、次第に高まっておると存じます。ところが予算の基礎が違いますので、そう思い切って一ぺんに正規職員にするということも無理でありまして、いわば、これは漸進的にやっていくという方針が、現に動いておる役人の世界の秩序のようになっております。つまり予算等関係で急にまとまりませんが、なるべく重要な者から正規職員に組み込んでいく、こういう考え方でありまして、図書館には今正規職員でない立場の方が百二、三十人あるはずでございますが、その中で、ことしの予算折衝におきまして、十人だけ正規職員の方に組み入れるということが、予算の面でほぼでき上ったわけでございます。ほんとうならば、もう少しよけい正規職員に組み入れたいわけでございますが、ひとりだけでできることでなく、各関係省庁とも相談の要ることで、今回は十人だけその方に入れまして、次にまた予算折衝たびごとにもう少しふやしていきたい、こういう気持を持っております。
  7. 栗原俊夫

    栗原委員 正規職員でなくても、これはきわめて臨時的な、アルバイト的なものではなく、いわば恒常的な、正規職員と同じような仕事をしておる立場の人がほとんど大部分なんでしょう。
  8. 金森徳次郎

    金森国会図書館長 そうでございます。
  9. 栗原俊夫

    栗原委員 そうすると、率直に言って、そういう人たちは別にただ働いておるわけではなくて、何らかの形で、給与の支払いは賃金等ということでなくても、支払っておるのであろうと思うけれども、今回はたまたま十人ということだそうですが、次の機会にはできるだけ努力をして、せっかくなくてはならないという立場人たちなんだから、働く意欲を持って働くような立場の者を今後ふやしていただきたい、こういうふうに考えます。
  10. 金森徳次郎

    金森国会図書館長 実はそれをやっておりますが、どうも各庁歩調をそろえなければならぬために、非常に漸進的でございまして、次の機会にはもっと努力して、たくさん数を入れたいと思っております。
  11. 山中貞則

    山中委員長 ただいまの非常勤職員常勤化の問題につきましては、国会図書館職員のめんどうを見るのは直接には私たち委員会ということになっておりますから、この次の機会には、ただいまの栗原君の御意見をわれわれ勘案いたしまして、希望する方向に前進するように、またほかの省庁あるいは国会事務局等とのバランスにおいて納得できるような筋にまでいくように、私ども努力をしたいと思います。  今の館長説明、よろしゅうございますか。——それでは、今の国立国会図書館職員定員規程改正の件は承認すべきものといたしまして、私より、きょうの議院運営委員会報告することにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 山中貞則

    山中委員長 それでは、さよう決定いたします。     —————————————
  13. 山中貞則

    山中委員長 次に、これは報告事項に入るかと思いますが、各位も御承知の通り、昨年の十一月に国立国会図書館主催インド太平洋地域出版物国際交換及び書誌に関するセミナーが開催されましたので、その報告館長からしてもらいたいと思います。図書館長
  14. 金森徳次郎

    金森国会図書館長 昨年の秋、十一月四日から八日間、図書館主催をいたしまして、略称いたしまして東京セミナーと申しますが、正式にはインド太平洋地域出版物国際交換及び書誌に関するセミナーと申しておりますが、ほぼ所期の目的も達しまして、跡始末も大体終りましたので、簡単に経過の御報告を申し上げたいと存じます。  出席範囲は、インド太平洋地域、広い範囲の国でございまして、国名で申しますと、オーストラリア、カンボジア、セイロン、チリー、中国、インドインドネシア、韓国、ラオス、マラヤ、メキシコ、パキスタン、フィリピン、タイ、香港、アメリカ合衆国、ソ連、ほかに地域外からオブザーバーとしてニカラグア、アルゼンチン、イギリスの各国で、それぞれその国から一名ないし二名出ておりまして、国内からの学界、図書館界の代表も約十名ございまして、合せて十八カ国、約四十名が出席をいたしまして、四つの部門に分けて研究討論をいたしました。  第一の部門では、各国国際交換の経験を語り合うというのでございます。第二の部門では、その国の交換センターの問題、第三の部門では、国際交換の対象になる資料の範囲について検討をいたしました。第四の部門では、ユネスコの準備いたしました出版物国際交換のための国際条約草案に関しまして討議が行われました。  以上の諸会議の結果、別に作りました書類のような決議並びに勧告を採択して終了した次第でございますが、これに要しました経費は、図書館本来の予算が四十万円、ユネスコ援助が百八十万円、アジア文化財団からの援助が七十九万八千円、合計いたしまして二百九十九万八千円でございます。  このセミナー決議並びに勧告のことでありまするが、各国政府への伝達すべきものにつきましては、外務大臣に対して依頼済みでございます。ところが日本政府への伝達、つまりこのセミナーでかような議決をしたということを日本政府へ伝達することが、セミナー議決には出ておるわけでございますが、この処置をいかにすべきかということにつきまして、いろいろ研究をいたしましたけれども、そんなにはっきりした筋が通るわけでもございませんし、いろいろ考究の結果といたしましては、私ども決定したわけではございませんが、一応の私どもの考えとしては、かようなセミナー議決があったということ、及びそれについて適当に努力してもらいたいということを図書館長、つまり私の方から内閣総理大臣依頼をする方が適当ではなかろうかと、ただいまのところでは考えておりまするけれども、ちょっとまぎらわしい問題でございまして、もしできるならば一つ意見を承わりまして、しかるべく依頼したいという気持を持っております。報告を終ります。
  15. 山中貞則

    山中委員長 今の館長報告セミナー決議されたもの、並びに勧告のうち日本政府に対して行われたものについては、他の方法、すなわちわれわれの小委員会並びに議運を通じまして、議長から取り次いだらどうかという方法も考えられぬこともないのですが、このセミナー性格等から考えまして、ただいまの館長が言われました通り方法、すなわち館長より政府に取り次ぐという形で済ますことの方が、かえっていいのではないかというようなことも考えられますので、館長説明通りに扱うということで承認をいたしたいと思いますが、よろしゅうございましょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 山中貞則

    山中委員長 それでは、ただいまの館長報告を承認することにいたしたいと思います。  本日の小委員会はこれで散会します。     午前十一時八分散会