○森八三一君 ただいまの御答弁は、少くとも先年本院で行われました付帯決議の趣旨とは、
相当私は隔たりがあるというふうに思うのであります。弊害がだんだん少くなってきているとおっしゃいますけれ
ども、とにかく非常に大切な昼日なかああいうことをやっている、競輪の競技
方法については、いろいろなことについて矯正し得るといたしましても、あれによって生じておるいろいろな問題というものは、ひんぴんとして新聞紙上にも伝えられておるのでありまして、これはもう少し
考え直していただかぬと、私はいかぬのじゃないかと思うのです。(「そうだ」と呼ぶ者あり)ただ一時にこれをやめてしまうということになると問題だ。しかし今のやり方について
考えさえすれば、継続していくという
方針については、私は意見になりますから、これは申しませんが、必らずしも賛成しかねると同時に、これは院の決議というものを無視している態度であるというようにも言わなければならぬと思うのであります。その点についてはもう少し実際に競輪のもち来たしている社会悪なりいろいろな問題について再認識をしていただきたい。そうして院の決議というものについても、その文字に盛られているという形だけを見れば、それはお
考えになるようなことであったかもしれませんが、底を流れている精神というものは、これはやめるべきである。あの際にも、少くとも私の所属している緑風会におきましては、これは競輪を即座に廃止すべきだという議論が
相当あったのです。がしかし、そのことを強行いたしますれば、お話にあったような施設をしている地方団体ても悪影響を及ぼすということでございますので、これは
政府に一刻も早く地方団体に経済的な負担をかけないということを
考えていただきまして、そのことのできるときにはこれをやめるということが、少くとも基本的な態度であったはずなんです。それを、やり方さえ変えれば、それを続けていくということにつきましては、さらに十分
一つ御考慮をいただきたいと思うのであります。こんなものに資金を求めて学校を建設するとか、それからよくおっしゃいますが、大切な
日本の輸出貿易をこういうことによってつちかっていこうという
考え方は、私はまさに邪道であろうと思うのです。大切な輸出貿易をやろうというなら、堂々と
予算を組むべきであって、こんなことによって出てくる金でやるべきでない。
さらに、これに関連してお伺いいたしたいのは、あの
法律改正までは、これによって収益の一部というものを
政府が取って
予算に組んで、この経理をされてきた。
ところがこれを民間の団体に行わしめて、これは通産大臣がそれを監督していくという
立場をおとりになっております。なっておりますが、とかくの議論のあるこの事業についての収益というものを民間団体に、監督すると申しましても、まかしておくという姿は、いかがかと思います。むしろ堂々と
政府が取り上げて、そうして一刻も早くこのことをやめるという方向に向ってこの資金を使っていくということが好ましいのではないか。極端な表現をいたしますれば、通産
関係の事業の振興について、
予算のときに幾ら
折衝しても、
大蔵大臣が固いのでなかなかくれない。だから抜け穴をここに求めて、通産行政の発展を求められているのではないか。これは非常に卑怯な態度であると思われる。これは邪推かもしれませんが、
大蔵大臣の目の届かない
ところで、しかるべく仕事が
一つできるのだ、こんなけちな
考えで競輪の問題を扱っていただいては困る。これは私のひが目だと思いますが、そういうふうに見えるのですよ。これはそう見えるのです。
大蔵大臣の目の届かない
ところで、通産行政の発展を期しておられる、この点については十分
一つ考え直していただきたい。今回の
法律改正について
強化する、
強化するとおっしゃっておりますが、これはまさに恒久的な事業として育成していくという方向が非常に強く感ぜられるのであります。非常に残念なことと思いますので、再検討をしていただきたい。
車の問題が出ましたので、ついでにお伺いいたしますが、近ごろ町を歩きますると、外貨の割当で正規なルートを通してこんなに外国の車がたくさん入ってくるというはずはないというように、私は常識的に
考えます。もちろん駐留軍の
諸君や、バイヤーの
諸君が、国法の規定に基きまして入れておるものもあると思いますが、これはもうそれぞれナンバーの標識なりその他がはっきりいたしておりますので、区別がありますので、そういうものを除外して
考えましても、何と
考えても、町を走っておる車に、こんなにりっぱな外車があろうかということは、外貨の面からいって、どうしても想像できぬ。これにはかなりやみの外車が入っておるというようにしか
考えられませんのでございますが、通産大臣そういうふうにお
考えになりませんかどうか。あるいは全部が正規なルートを通してきているというようにごらんかどうか。その点をお伺いいたしたいと思います。