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1957-03-18 第26回国会 参議院 予算委員会 第11号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十二年三月十八日(月曜日)    午後二時三十三分開会     —————————————  出席者は左の通り。    委員長     苫米地義三君    理事            迫水 久常君            左藤 義詮君            安井  謙君            吉田 萬次君            天田 勝正君            中田 吉雄君            吉田 法晴君            森 八三一君    委員            石坂 豊一君            泉山 三六君            木村篤太郎君            小林 武治君            小山邦太郎君            新谷寅三郎君            関根 久藏君            高橋進太郎君            土田國太郎君            苫米地英俊君            成田 一郎君            野本 品吉君            林田 正治君            一松 定吉君            前田佳都男君            内村 清次君            海野 三朗君            栗山 良夫君            小林 孝平君            佐多 忠隆君            曾祢  益君            松浦 清一君            山田 節男君            湯山  勇君            梶原 茂嘉君   国務大臣    内閣総理大臣    外 務 大 臣 岸  信介君    大 蔵 大 臣 池田 勇人君    農 林 大 臣 井出一太郎君    建 設 大 臣 南條 徳男君    国 務 大 臣 宇田 耕一君   事務局側    常任委員会専門    員       正木 千冬君     —————————————   本日の会議に付した案件 ○昭和三十一年度一般会計予算補正  (第1号)(内閣提出衆議院送  付) ○昭和三十一年度特別会計予算補正  (特第1号)(内閣提出衆議院送  付) ○昭和三十一年度一般会計予算補正  (第2号)(内閣送付予備審査)     —————————————
  2. 苫米地義三

    委員長苫米地義三君) ただいまから委員会を開会いたします。
  3. 小林孝平

    小林孝平君 議事進行。私は先般去る十二日にわが党の曾祢委員質問に対します農林大臣の御答弁に関連しまして、どうしても日ソ漁業交渉につきましては、河野一郎氏に当委員会出席願いまして質問をしなければならないということを申し出まして、その御出席委員長要求したわけであります。委員長は善処されるということでございましたが、私が十四日に総括質問をいたしました際には、委員長はついに河野一郎氏を本委員会お呼びにならなかったのであります。河野さんは十三日の夜には東京旅行先からお帰りになりまして、井出農相と某所において会談をせられております。さらにその後クータレフ全権代表とまた会談をされておりますし、そのあと井出農相と、あるいは政府首脳部会談をされておるにもかかわらず、いまだに当委員会出席はないわけであります。この十四日に委員長はこの日ソ漁業交渉の部分を除いて総括質問は終った。そうしてこれについては理事会を開いてあらためて河野氏の出席相談するということになっておったのでありますけれども、その後委員長理事会にこの問題を諮られたのかどうか、諮られた結果はどういうふうになったのか、その点を明らかにされたいのであります。
  4. 苫米地義三

    委員長苫米地義三君) お答えいたしますが、その後河野君に対して連絡をとったのですけれども、どうしても連絡がつきませんでした。その経過を申し上げてきょうの理事会にお諮りしょうと思って、ここに第三項目に一つ議題としておったのですが、その議題に移る前にいろんな協議が長引きまして、けさの理事会にこの議案を用意しておったのですが、まだ協議しておりませんです。
  5. 小林孝平

    小林孝平君 河野さんの所在がわからないとおっしゃいますけれども、十三日以来、河野さんは東京に来ておられるのです。そうしてクータレフ代表ともお会いになっております。井出さんとは十三日の夜、その後もお会いになっておることは新聞紙も報道いたしております。その河野さんの所在がわからぬというのは委員長怠慢である。  本日は衆議院河野さんは登院されております。誠意がないじゃないですか。そうして本日の理事会を開かれました際には、最初にその問題を議題に供すべきであります。
  6. 左藤義詮

    左藤義詮君 関連して。河野さんのことがこの前理事会にまかされておるのでありますが、きょうは先ほど委員長もおっしゃいましたように、その問題に行く前に、この委員会をどういうふうに開くかということで非常に時間をとりまして、そこまで行かなかったのであります。とりあえず、この委員会を開いて、衆議院が忙しい中をこうして総理出席を求めて審議をすることにいたしたのでありますから、理事会は明日以後にも開かれることでもありますので、その際にこの問題について協議をいたすことにいたしまして、議事を御進行願いたいと思います。(「異議なし」「進行々々」と呼ぶ者あり)
  7. 小林孝平

    小林孝平君 この日ソ漁業交渉の問題は非常に急を要する問題で、全国の関係漁民は一日も早くこれが解決することを望んでおる。現在でもすでに時期をやや失しているわけであります。これをこの十二日に私は提案して以来、相当時間がたっておるにもかかわらず、全然議題にされないということでは、委員長日ソ漁業交渉は、あま  り、こんなものはどうでもいいというふうにお考えになっておるのか、あるいはほんとうに河野さんにここに来ていただきたいなら、そのしばしばお会いになっておる井出さんやその他の政府首脳部連絡をされたら、すぐこんなものは解決するはずではありませ  んか。これはお呼びになる意思がないのじゃありませんか。
  8. 苫米地義三

    委員長苫米地義三君) いや、御要求があることでありますし、私もその点は重要に考えまして努力はしておるつもりでありますけれども、先ほど申し上げるような次第でございます。次の理事会に必ずかけます。(「関連質問」「議事進行」と呼ぶ者あり)
  9. 吉田法晴

    吉田法晴君 午前中理事会を開きましたが、理事会については第一次補正審議日程について相談中時間が参りましたことは、先ほど委員長それから左藤理事お話し通りであります。そこで時間が参りましたから、委員会を再開したい、総理も来られるから開きたい、こういうことでございましたから、総理も来られて委員会が開かれるなら私ども出席いたしましょう、ただし三十二年度予算総括質問の際に河野一郎氏を呼んで質疑をするということになっておるし、再開されましたならば、その点を小林君からお尋ねをいたします、こういうことを申し上げて委員会を開くと、こういうことになったと了承いたしております。委員長は、この委員会をお開きになって河野氏を呼び、それから総理以下出席をされて委員会を進められるものと私ども了承して参りましたから、そういうことで一つ委員会をお進め願いたいと思います。
  10. 栗山良夫

    栗山良夫君 私は委員長にちょっとお尋ねをいたしたいと思います。先ほどの河野農林大臣の当委員会出席要求についての経過委員長が御承知の通りであります。そうして先ほど委員長お話によりますというと、前河野農林大臣にいろいろと努力をしてみたところが連絡がつかなかった。そういうお話でございます。この問題は振り返って見ますと、去る十四日の当委員会におきまして、委員会のおしまいごろに問題になり、そして私は事が重要でありまするから、従いまして、委員長の御努力をわずらわすことは当然でありまするから、御努力はわずらわします——ところがどうしても前河野農林大臣が御出席になれないということであるならば、成規手続を経て証人として当委員会に喚問せられるようにお願いをいたしたいという動議を提出いたしておるのであります。その十四日からすでにきょうはまる四日を経ております。その間、委員長がどういう御努力をなさったか存じませんけれども、御努力の結果において、向うと通じない、こういうお話でございます。そこでお尋ねいたしたいことは、この十四日からきょう十八日までの間において、いつ河野農林大臣に御連絡になったかということであります。どういうふうに、何回、御連絡になったか、またおっしゃる通り連絡がつかないという意味がよくわからないのでありますが、河野農林大臣の行方が不明で連絡がつかない、こういう工合におっしゃるのか、あるいはちゃんと所在ははっきりしており、そうしてあなたの御意思というものは向うに通じたんだけれども、河野さんの方で当委員会出席することをお好みにならない、あるいは河野さんの一身上の御都合でこの委員会には出席ができないとおっしゃるのか、その間がどういうことになっておるのか、ただいまの委員長お話だけではちょっと了承いたしかねまするし、またわれわれといたしましても、この問題を非常に重要視いたしておるわけでありまするから、当予算委員会議事の円満なる進行の上においても、ただいまの委員長お話だけでは了承いたしかねますので、大へんくどいようでありますが、重ねて委員長お話を承わりたい、こう思うわけであります。
  11. 苫米地義三

    委員長苫米地義三君) 栗山君のお話でございますが、河野君の家に電話もかけましたし、あるいは秘書へ連絡をとりましたり、二、三回努力をしたのですが、とうとう御本人とは連絡がつかなかった。しかしこの問題はあなたから証人として呼ぶことの動議が提出されておりますし、かたがたそれは理事会に諮って決しよう、こういうことにもなっておりますから、一番近い機会における理事会で、これを相談しようと思ったわけです。きのうが日曜日でございますから、きょうの劈頭の理事会にこれをかけようと思って用意しておったわけです。それが最初申し上げたような予算審議についての話し合いがおくれましたので、とうとう本日はその段階に至りませんでした。この点は非常に遺憾でございます。今この会を終りましたら、理事会を開くか、あるいは明朝理事会を開くかいたしまして、必ずその問題を取り上げていきたい。(「わかった、進行」「わかった人は静かにして」と呼ぶ者あり)
  12. 栗山良夫

    栗山良夫君 委員長努力をせられたことはわかりました。河野さんのお宅へ電話をして、そうしてあなたの意のあるところを伝えようとしたのだが、御本人おいでにならぬ、こういうことであります。しかしこれが国会議員でない一般の民間の方でありますれば、私どももそういうことで了承できると思うのです。少くとも前内閣閣僚であり、自民党の幹部としてこの国会には重要な役割りを演じておられる前農林大臣が、参議院予算委員長です、あなたは予算委員長ですよ。参議院予算委員長が公けの任務をもって会見を申し込んでいる際、あるいはその他の話をされようというときに本人がおられない、所在がつきとめられない、こういうようなことがもし事実であるとすれば、これほど奇怪至極なことはないと私は思います。おそらく国民は了承しないでありましょう。しかも漁業問題、ソ連との間のいろいろな問題というものは、昨年来国民重大関心事である。河野さんの意中を聞かなければ、この問題は前進しないであろうということは衆目の一致しているところである。こういう重要な問題を熱心に解決しようとしているこの当委員会の意向に従って、苫米地委員長が折衝せられるのに、河野さんの御家庭はどういう御家庭か知りません。私はそこまで立入る必要はございませんけれども、奥さんもおいでになるでしょう。おそらく河野さんは独身であられるはずはないので、一人で一軒の家に住まっておられるはずはない。従ってそういう点までもちゃんとお調べになって、しかるべき御返事が委員長のところに参りますようなお手配をせられることが委員長のお務めであろうと思う。また参議院予算委員長からそういう依頼を受けられた河野農林大臣としては、進んであなたに、出る、出られないはこれは御都合があるでありましょう。しかし返事をせられる義務がある。これは少くとも政治的な義務があると思う。従ってそういうような委員長の御努力を私は多としておりますけれども、心からあなたに御了解を申し上げるような御努力ではなかったと私は思う。従って予算委員長としては、岸総理以下閣僚が全部御出席になって、こちらの本日の委員会要求せられた方は、特別な御都合のある方以外は、出ておいでになりますけれども、前内閣閣僚であった河野さんがこの予算委員会議事進行を阻害せられるような格好で、しばしば問題になっておるにかかわらず、おいでにならぬということは、はなはだもって私は理解できない。新聞にももう出ておることでありますから、河野さんはおそらく新聞を読んでおられるでしょう。それにもかかわらず、そういう意思が通じないということは、どう見ても河野さんに誠意がないとしか思えない。こういう意味において、大へん恐縮でありますが、苫米地委員長は当委員会を暫時休憩せられて、そうして河野農林大臣にもう一ぺん交渉して、その結果をこの委員会に御報告をいただき、そうしてその結果、理事会を開いてしかるべき措置をとられるように私は強く要請をいたしたい。
  13. 左藤義詮

    左藤義詮君 議事進行。ただいま栗山委員要求がございましたが、この問題につきましては、理事会に御一任をいただいているわけでございまして、その理事会はけさ開きまして、なるほど委員長議題の中には入れておられましたが、とりあえず非常に国民待望予算もおくれているわけでございますので、きょうの委員会をどうするかということで、御折衝の時間が長引きまして、この問題に触れなかったのでありますが、しかも社会党の理事の方もこの委員会のことにまず議題をおかれまして、河野氏の問題についての御要求はなかったわけでございまして、そこまで入る暇がないくらい与野党いろいろ御相談をしたわけでございます。そういうことでございますので、この問題につきましては、次の理事会で、おまかせを受けている理事会で処置することにいたしまして、とりあえず委員会はお進めになるよう、休憩等をなさらないように動議を提出いたします。
  14. 栗山良夫

    栗山良夫君 ただいまの左藤理事お話は少し筋が違うのです。私は決して、理事会一任を申し上げたといわれましたが、それは証人喚問のことでありまして、その前に委員長は前農林大臣出席に対して努力をするということを言われて、これはそういうことまで理事会に何もお諮りをしたのじゃないので、あなた自身がそういうことをこの委員会にしばしば約束をせられておるわけであります。その委員長委員会にお約束をせられたことがどうなっておりますかという御質問を申し上げて、しかも委員長の御努力において、なお、一歩お願いをしなければならぬ節が、ただいまの経過を承わっておりまするとありまするから、そこで、この委員会を休憩せられて、もう一ぺん交渉願いたい。そうしないというと、この委員会は円満なる議事進行をしていく上において非常な障害に突き当る、こういうことを申し上げておるのです。この点は、左藤理事は今動議をお出しになりましたが、ちょっと筋違いの動議でありますから。
  15. 苫米地義三

    委員長苫米地義三君) 私からお答えいたしますが、この前の河野君に来てもらうということは、参考人として来てもらうという事態であったのです。あなたが最終的に証人として呼ぼうという動議が提出されたわけでありまして、その動議の取扱いについては、重要でありますから、理事会に諮ってこれをきめよう、こういうことになっておりますので、(「その通り」と呼ぶ者あり)その点は御了承置きを願いたいと思うのです。(「それは了承しているのです」と呼ぶ者あり)ただその時がおくれたということは、今申し上げるような事情でおくれておりますから、近いときにこれを必ず協議いたします。どうぞそれで……。
  16. 栗山良夫

    栗山良夫君 私が申し上げていることをもう少しよく聞いていただきたいのです。それは、私もこの前も申し上げましたように、決していきなり証人喚問をしていただきたいということを申しているのじゃないのです。委員長河野さんとよく連絡をとっていただいて、誠意をもって出席せられるように御努力を願いたい、どうしても御出席意思がない場合には、やむを得ませんから、さような手続を踏んでいただきたいということを申し上げている。ところが、委員長お話を承わっておりまするというと、河野さんに委員長意思すら通じていないじゃありませんか。それではどこを努力せられたことになりますか。電話をかけられたことも努力の一部分でありますけれども、少くとも参議院予算委員長としての努力は、河野さんに、これこれしかじかであることを直接耳にお入れをいただいて、河野さんの御意思を聞いていただくということが御努力でなければならぬと思うのであります。ただ、電話をかけたけれども通じなかった、それで努力が終って、すぐ証人喚問を云々するということを理事会にお諮りになるということは、私の本意とするところではございません。従って、この点が私は了解ができないものですから、先ほど同僚議員は、大へん私の問いただし方がくどいために腹を立てておいでになるようでありますけれども、私は決して間違ったことを申し上げているのじゃないのであります。どうか一つその点を特に委員長がお考えをいただいて、進めていただきたい。
  17. 苫米地義三

    委員長苫米地義三君) 栗山君の動議理事会に諮ってきめるということに決定しておりますから、必ずそういうふうに計らいます。     —————————————
  18. 苫米地義三

    委員長苫米地義三君) 昭和三十一年度一般会計予算補正(第一号)  昭和三十一年度特別会計……(「それはさっきの話は違うのですよ」「とにかく終ってから」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)  速記をとめて。   〔速記中止
  19. 苫米地義三

    委員長苫米地義三君) 速記を始めて。  本日は昭和三十一年度第一次補正予算を審査する予定でありましたが、河野一郎君の出席問題は後刻理事会において相談いたすこととして議事に入りたいのでありますが、時間が経過して衆議院と協定した時間になりましたので、本日はこれにて散会いたします。    午後三時一分散会