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栗山良夫君
委員長が
努力をせられたことはわかりました。
河野さんのお宅へ
電話をして、そうしてあなたの意のあるところを伝えようとしたのだが、御
本人が
おいでにならぬ、こういうことであります。しかしこれが
国会議員でない
一般の民間の方でありますれば、私どももそういうことで了承できると思うのです。少くとも前
内閣の
閣僚であり、自民党の幹部としてこの
国会には重要な
役割りを演じておられる前
農林大臣が、
参議院の
予算委員長です、あなたは
予算委員長ですよ。
参議院の
予算委員長が公けの任務をもって会見を申し込んでいる際、あるいはその他の話をされようというときに
本人がおられない、
所在がつきとめられない、こういうようなことがもし事実であるとすれば、これほど奇怪至極なことはないと私は思います。おそらく
国民は了承しないでありましょう。しかも漁業問題、ソ連との間のいろいろな問題というものは、昨年来
国民の
重大関心事である。
河野さんの意中を聞かなければ、この問題は前進しないであろうということは衆目の一致しているところである。こういう重要な問題を熱心に解決しようとしているこの当
委員会の意向に従って、
苫米地委員長が折衝せられるのに、
河野さんの御
家庭はどういう御
家庭か知りません。私はそこまで立入る必要はございませんけれども、奥さんも
おいでになるでしょう。おそらく
河野さんは独身であられるはずはないので、一人で一軒の家に住まっておられるはずはない。従ってそういう点までもちゃんとお調べになって、しかるべき御返事が
委員長のところに参りますようなお手配をせられることが
委員長のお務めであろうと思う。また
参議院の
予算委員長からそういう依頼を受けられた
河野前
農林大臣としては、進んであなたに、出る、出られないはこれは御
都合があるでありましょう。しかし返事をせられる
義務がある。これは少くとも政治的な
義務があると思う。従ってそういうような
委員長の御
努力を私は多としておりますけれども、心からあなたに御
了解を申し上げるような御
努力ではなかったと私は思う。従って
予算委員長としては、
岸総理以下
閣僚が全部御
出席になって、こちらの本日の
委員会に
要求せられた方は、特別な御
都合のある方以外は、出て
おいでになりますけれども、前
内閣の
閣僚であった
河野さんがこの
予算委員会の
議事進行を阻害せられるような格好で、しばしば問題になっておるにかかわらず、
おいでにならぬということは、はなはだもって私は理解できない。
新聞にももう出ておることでありますから、
河野さんはおそらく
新聞を読んでおられるでしょう。それにもかかわらず、そういう
意思が通じないということは、どう見ても
河野さんに
誠意がないとしか思えない。こういう
意味において、大
へん恐縮でありますが、
苫米地委員長は当
委員会を暫時休憩せられて、そうして
河野前
農林大臣にもう一ぺん交渉して、その結果をこの
委員会に御報告をいただき、そうしてその結果、
理事会を開いてしかるべき措置をとられるように私は強く要請をいたしたい。