○東隆君 先ほど、業としてやっておるものについては十分に話し合いをして、
社会局との
関係は調節をするつもりだ、それからほかのものについては十分に今まで考えてきたのだから、そういうようなことをあわせて考えていくのだ、こういう
お話でありますが、協同
組合の仕事は、配給の仕事にいたしましても、それから利用
事業としてやるところの美容
事業であるとか、あるいは理容
事業、こういうようなものは、利用をする
組合員の仕事の延長であって、業として扱うのは間違いである、これは。しかし、勝手に業として扱って、そうして
アウトサイダーとして押えつけようとするところに問題がある。協同
組合がやっておるところの仕事というものは、これは
組合員の仕事の延長をやっておるのであって、
組合員ができないから、
組合にかわって仕事をやってもらっておるのであって、決してそれでもって利潤を上げようというような
目的でもってやっておる商業とは違う。その根本的な
考え方を
厚生省の中でもって、はっきりとつけなければいかぬ。生活協同
組合法を少くとも主管されておる、実際やっておる
社会局で、この
考え方がはっきり立たんければいかぬ。そうして、それと同じことを
農業協同
組合であるとか、その他のやる場合にも、その
立場でもって見てもらわなければいかぬわけです。従って、
アウトサイダーを
規制する場合に、協同
組合でもってやる仕事が、ことごとく引っかかるようなことになったら、これはもうとんでもない問題なんです。
組合員の仕事の延長をやっておるのだから、何もそれでもって利益を上げようとか何とかいう考えはないのです、
組合そのものは。その仕事に一々
規制を加えるということになると、これはとんでもないことである。
そこで、私は、この
環境衛生関係営業の
運営の
適正化に関する
法律そのものは、これの一番先に起きてきた動機、原因、そういうようなものを考えてみますと、やはり
美容業者であるとか、あるいは
理容業者、こういうような人が非常に、共済会であるとか、あるいは生活協同
組合でやっておる仕事、それがあるいは官庁がやっておるもの、そういうようなものが非常に
価格を下げて困るから、何とかしてそういうようなものを
一つないようにして、そうして私たちを守ってくれ、こういう要求が非常に強かった。そこに根本的なこの法案をこしらえる何がある。
衛生の面においては
単行法ができて、それでもって十分にやっていける。ところが、
厚生省がになってやるべきところの部面というものは、かえって、たとえば
社会局が扱っておる生活協同
組合関係の仕事を伸ばしていくようなことをやるべきであって、逆にこういう
法律をこしらえて、そいつをしばってやっていくことは、これはおかしな話です。この法案が出たその根本の原因というのは、業者が盛んに私
どものところにやってきております。それは協同
組合がやっておる仕事がじゃまだから、それから会社や官庁でもってやっておるのが私
どもの仕事を非常にじゃまをするから、値段を下げたりなんかして困るから、そこでそいつを守ってもらいたい、これが基本的な要請です。
衛生とかその他の方面の
監督だの、そっちの方面の問題じゃないのです。そこで、そいつに非常に上手に便乗されて、そうして
厚生省が自分の責任以外のところまで飛び出して、そうしてこれは私
どもの方でもって専管をしておる
関係の業種だという
意味で一応あげられて、おやりになっておる。そこへたまたま
農林省関係の仕事が出てきまして、そしてそれが今問題になっておるのですけれ
ども、しかし、根本のものに私は非常に大きな矛盾があると思う。だから、
環境衛生の
関係からやるところの仕事の
範囲が、逸脱してきておると思うのです。先ほど
畜産局長が
中小企業者の
団体法が出ればそういうふうなものが解決するじゃないか、こういうふうにはっきり言われた。その部面まで出てくるくらいなんです。だから、私は協同
組合という
関係からいって、
社会党の中においても、私は非常にこれは問題があると思う。業者として取り扱って、
販売業者として、あるいは
理容業者としてやっておるというのは、とんでもない
考え方であると思う。協同
組合は
消費者が仕事ができないから、そいつを延長してやっておる仕事で、それでもって利潤を上げておるわけじゃないのですから、そういうふうな面をはっきり考えられて、そうして内部における問題を
一つ解決をされてほしいと思います。
多少の
関係をしておる問題について、しかも、そいつが
衛生の
見地でこれで伸ばされていったら、その次には魚介類を
一つやりましょう、その次には……。
衛生に
関係のないものは世の中にないのです。みんな
衛生に
関係しはおります。だから、そういう点をよくお考え下すって、そうして
厚生省はこの際、
議員提案の問題については、はなはだたくさん問題があるので、私
どもの
見地としてはこれは少し行き過ぎておると、こういう
意見が出てしかるべきだと思う。それを、先ほどからやられたのは、これは
厚生省でもって
一つ権限の拡大をやろうと、こういう
考え方で出したけれ
ども、それじゃ都合が悪いから、議員に
一つ出させておこう、こういうふうにやられたのじゃないか、こういうふうに考えても、これはいたし方のない法案じ美いか、こういうふうに考えますが、これはあなたの方の
お答えがそういうふうに出てきませんから、私は申し上げておるのですが、そうじゃないのですか。