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1957-07-11 第26回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第6号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十二年七月十一日(木曜日)    午前十一時四十六分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     堀  末治君    理事            重政 庸徳君            藤野 繁雄君            東   隆君            清澤 俊英君    委員            青山 正一君            秋山俊一郎君            佐藤清一郎君            柴田  栄君            関根 久藏君            田中 啓一君            仲原 善一君           小笠原二三男君            島村 軍次君            千田  正君   事務局側    常任委員会専門    員       安樂城敏男君   説明員    農林省農林経済   局統計調査部長  藤巻 吉生君   —————————————   本日の会議に付した案件 ○農林水産政策に関する調査の件  (台風及び豪雨被害対策に関する  件)   —————————————
  2. 堀末治

    委員長堀末治君) ただいまから委員会を開きます。  農林水産政策に関する件を議題といたしまして、台風五号の被害及びその後各地に発生いたしました被害の件を問題にいたします。  台風五号の被害につきましては、昨日、委員外発言として、羽生君から、長野県及び岐阜県における被害は非常に甚大だから、これに対して政府が十分な処置をとるように当委員会でも協力していただきたい、こういうことで、まことにもっともなことであるから、この際委員会を開いて政府を督励しようじゃないか、こういうことになった次第であります。なお、承わりますれば、その後各地にも、長崎県、あるいは岩手県、熊本県、ただいま島村先生からのお話によれば、岡山県等にも、同じく豪雨による被害が発生しているそうであります。従いまして、この際当委員会において、政府を督励する意味におきまして、申し入れをしたらどうか、実はかように思っておるのでございますが、いかがでございましょうか。
  3. 秋山俊一郎

    秋山俊一郎君 昨日、委員会終了直前において御発言があって、決議をしようというお話もあったようでありますが、かような問題は、もちろん重要な問題でありますが、委員会決議とするというよりも、委員会において申し合せをして、そうして委員長からこの趣旨を強く政府申し入れてもらうということにする方が、妥当じゃないか。ことごとくこういうものを決議々々でやると、決議の権威にも関しますので、事は非常に重要でありますけれども、形式としてはそういうような形式をとられた方がいかがかと思いますが、どうでございましょう。
  4. 堀末治

    委員長堀末治君) 秋山先生にお答えいたしますが、私も実はさように思いまして、ここにお示ししてある通り申し入れということで皆様方の御賛成を得たい、実はかように考えているのでございますが、それでこういう案を事務局に作ってもらっているのですが……。  ちょっと速記をとめて。    〔速記中止
  5. 堀末治

    委員長堀末治君) 速記をつけて。
  6. 藤巻吉生

    説明員藤巻吉生君) 台風第五号、豪雨によります農作物被害面積被害量被害見込金額等につきまして、ただいままでのところわかっておる程度におきまして、御報告申し上げます。  水陸稲麦類、カンショ、バレイショ、雑穀、野菜、果樹、工芸作物、桑、これらを合計いたしまして、被害面積は一万六千六百五十町歩被害見込金額にいたしまして三億九千三百七十八万円という額に上っております。ただし、これは現在までのところ私どもの方で取りまとめができた部分にすぎませんので、まだ通信が困難で届いておりません報告もございます。これよりもかなり上回ってくることを心配いたしておるわけであります。概略御説明いたしました。
  7. 千田正

    千田正君 大体、被害県はどういう所ですか。
  8. 藤巻吉生

    説明員藤巻吉生君) 被害県は、作物によりまして異なっておりますが、水陸稲につきましては、東山、近畿等被害が大きかったようでございますが、二十数県に及んでおります。その他タバコ、野菜等につきましては、静岡、高知、大阪等がかなり被害が多かったようでございますが、まだ報告も参っておらない県もございますので、ほかにまだ県がふえることを予想しております。
  9. 島村軍次

    島村軍次君 ただいま秋山委員から決議に関する御意見が出て、むしろ申し入れをしたらという御意見が出ておるのでありますが、しかし、その被害報告を受け、かつまた昨日羽生委員等から実際の被害の情勢を承わりますというと、相当深刻なもののように伝えられておりますので、ただいまここに事務局で原案をお作りになっておりますので、申し入れについてお諮り願って、万遺憾なきを期して、遺漏なくやってもらいたいということは、国会として当然の責務だと考えますので、申し入れをすることに賛成をいたします。  同時に、私の県のことを申し上げてはなはだ失礼でございますが、ただいま私の手元へ電報が入っておりまして、私の県にも相当あるらしいのですが、詳細はわかりませんけれども、あわせて希望を申し上げまして、この申し入れ賛成いたします。
  10. 藤野繁雄

    藤野繁雄君 今月の三、四、五にわたる被害状況でありますが、長崎県の諌早、守山というのが、長崎県における米の産地でありますが、被害が甚大であるから見てくれ、こういうふうな要求があって、見て参ったのでありますが、数百町歩が、浸水のために、一たん田植えしたところのものが、水が数日間引かないために、植えかえなくてはいけない、こういうふうな被害状況であるのであります。その他にも多々あろうと思うのでありますが、これは一方からすれば、排水事業が悪い結果であるのであります。排水事業が悪いというのはなぜかというと、一方の方に干拓事業がだんだん、だんだん進んでいき、その干拓事業のために、現在の土地よりも干拓の方が高くなっている結果、水が引かないのであります。今後においても雨が降ったらば、次々と同じ被害をこうむるのでありますから、この際にそういうふうな問題は根本的に解決して、将来においても、豪雨があっても再びこういうふうなことが繰り返されないような対策も、さらに一歩進んで講ずべきであると考えるのでありますから、この点についても、しかるべくお取り計らいをお願いしたいと思うのであります。
  11. 堀末治

    委員長堀末治君) ちょっと速記をとめて。    〔速記中止
  12. 堀末治

    委員長堀末治君) 速記を起して。  それでは、皆様方の御意見を総合いたしまして、政府申し入れの案文を私から申し上げることにいたします。  どうぞ安楽城君、かわって朗読して下さい。
  13. 安樂城敏男

    専門員(安樂城敏男君) 便宜、私から朗読いたします。
  14. 堀末治

    委員長堀末治君) 以上でございますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 堀末治

    委員長堀末治君) それでは、さように決定いたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後零時四分散会