○秋山長造君 まあ今の点は、これは菅さんがまたこの席においでになった場合に、あらためてそのあなたの御
答弁との食い違いについて御
質問したいと思いますが、さらにこの新聞記事を読みますと、もっとひどいことが書いてあるのでです。「公団職員に落札予定額の内通謝礼」、内輪に知らした謝礼ですね、「内通謝礼および工事期間中の買収や、もてなしの費用として約一割、落札業者の荒
利益約二割というのが常識化しているといわれ、これでは採算がとれないと、落札者はセメントや建築資材の横流しで、この穴を埋めるため、工事には公団支出金の五割
程度しか使われていない」といった実情だというようなことを書いてあるんですね。私はこれがもうこのまま一分一厘間違いないとは保証できませんけれ
ども、しかし、全然こういうようなことに類するようなことがないとも私は保証できない。まあいずれにいたしましても、前々回から申しますように、
国家的な、大きな国策に沿って国の大きな資金を入れて、そして
勤労者の住宅不足を解消して行こうということで出発し、またそういう大きな
国家目的を追求しておる、この住宅公団について、こういう種類の、まあ、えてして公共事業なんかにありがちなことですけれ
ども、同じようなことが公団住宅についても、とやかく世間で言われるというようなことは、私は実に不愉快なんです。これはもうおそらく総裁以下、またそういう
質問をこの席でお受けになる方はもっと不愉快だろうと思う。これはもうお互いに不愉快なことなんです。不愉快なことだけれ
ども、かりそめにもこういう、これに類するようなことが事実としてあれば、これはもう断固として、やはりあなた方の
責任において、私は処置してもらわなければいかぬと思う。そうしてあくまでこれは、ほんとうに文字
通り公明正大な運営をやっていただかなければ、これはもう事はただ国の住宅政策の根幹をゆるがすということだけでなしに、政治そのものの信頼にかかわり、また建設
当局、
政府そのものの信用にかかわると思う。こういうことは疑ってかかればきりがない、疑ってかかればきりがないけれ
ども、また、これはもう絶対にそういうことはあり得ないといって、いいかげんにほうっておいて、事実あった場合にはこれまた大騒ぎしなければならぬ、こういう問題について、まあ総裁が現地に行かれて、こういう金銭的な問題はともかくとして、工事そのものについて疎漏な点、監督について疎漏な点、また現地の事業運営についての不十分な点、サービスの不十分な点があったということは、これは少くともはっきりお認めになっておる。その上、こういう問題が、そのほかには絶対ないということであってほしいと思うのですがね。建設
大臣いかがですか。こういう問題について何かもう少しはっきりしたというか、すっきりしたというか、そういう運営の方法というものはないものですか。たとえば入札なんかの手続その他にいたしましても、それから公団の運営、特に現地での運営ですね、そういう面について、あるいは業者とのいろいろな接触面について、もう少しすっきりした
やり方というものはできないものですか、いかがですか。