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説明員(小野吉郎君) 決して、今の
民間の一社を利用しております。併用しておりますそれは、当初やむを得ざるいわゆる印刷局の
能力を補充するという意味においてスタートしたのでありますが、全然そういった意味の義理合いとか、あるいは情実とかいった
ような関係で続けておるわけではないのでありまして、私の過去資
材部長をいたしました当時の経験からいたしましても、当時盛んに
一般の賃金のベース・アップがあったわけでありますが、そういったときに、
民間ではやり得るコストよりも常に高く、いろいろこれくらいにしてくれということは、いわゆるいろいろな
事情もあったのでありましょうが、そういった純然たるはがき製作に要する標準コスト、こういう
ようなものよりも、ほかのそういう
ような
事情で常に印刷局側の方に高いコストを要求せられた、そういう面は多少考えてはおりますが、その方の要請のみでいきますと、あるいは製作
能力はありましても、常に必要以上に高いコストをもって発注しなければならないという
ような
状況になって、その当時の経験からいたしますと、かえってそういった印刷局のほかに局間一社を利用いたしますことが、われわれの方の経済化になり得る面において、印刷局のそういった
要望に対して、満足できる妥当な線に大体おさまっていったという
ような
状況になっております。もちろん現在御指摘の
通り、印刷局にはかなり印刷機械その他の関係において
能力はあるでありましょう。ありましょうが、そういった面で一時的にコストを引き下げて、現在
民間に発注しておりますそれと同様なコストにいたしましても、それゆえに印刷局のみということに限ってしまいますと、その後の将来の問題におきましてはやはり独占状態になりまして、他と
競争する利便が得られない、このことはやはりいろいろコストの面なり、また管理その他印刷
技術の面等におきまして、十分郵政省としての
競争の利便が受け入れられるということを放棄せざるを得ないのじゃないかということになりますので、この間の方針は現在のところこれを変更するつもりはないわけです。