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山下義信君 私が今申し上げた最中は
大臣はお聞き願っていなかったようでありまして、不満なんです。実は
国立公園を
厚生省が所管して、持って
おいでになってあんまり
興味もお持ちにならずに、これを重要視なさらぬようであったら、私の
質疑中に横を向いて
おいでになるような
程度なら、これは建設省へでも、
運輸省へでもお譲りになったらどうでしょう。せっかく
国立公園法を作って、ただその
地域を
指定するじゃの、それから
管理じゃのと、いろいろなことを制裁しておかれても、みんな
国立公園へ登って行きますると、
国立公園を愛して、その
国立公園を
利用しようとする
国民が行ってみますと、目抜きの
場所や、適当な
場所には皆
入場料を取って営業としておるものが占拠している。私は本来ならば、いつ
何者が
許可を取って、
何者が経営して、その
経営主体はだれであるか。いかなる利益を上げているかということを全部の
国立公園、
国定公園を含めて、私は
調査したいのです、実のところは。どこの
国立公園へ行っても、たとえば
水族館をちょっと作って、よいかげんのものを実に目抜きの
場所に作ってそうして百円の
入場料を取っておりますよ。小学生五十円皆取っておりますよ。それで一年たたぬ間にその建設費は戻っておる。私どもはそういうようなところを実際に見て承知もしているのです。
国立公園法は規則ばっかしが大事じゃないのであって、その
国立公園の運営が大事なんである。
国立公園の
指定をしますというと、非常に評判が高くて、直ちにその
利用者が激増するのです。その
運動をするのは、
関係の業者が非常な利益をこうむるから
指定の
運動をしているのです。そういうことをそのままにしておいておきますることは、私は
国立公園の真の対策じゃないと考えますので、
一つ本格的にこの開発と言いますか、
利用施設とかいうものを、これは
民間の適当なものにどんどん
許可して、茶店もよろしい、ケーブルもよろしい、
水族館もよろしい、食堂もよろしい、旅館もよろしい、私は
厚生省を愛するがゆえに申さない事例はたくさんある。しかし、
関係部
局長には申しておきました。いかがわしい
許可や、いかがわしい業者にやらしてはいけない。全部にわたって
厚生省が本腰になって、外郭団体でもいいじゃありませんか。大きなものを作りませんか、施策を
一つ考えていただきたいということを今希望を申し上げたのです。今度は聞いておられるようでありますから、御答弁を願いません。
最後に
一つ、これもお願いでありますが、
国立公園の中に、もう先年芦の湖でありましたか船がくつがえりましたですね。ここに麻布の中学生が参りまして多数の犠牲者を出したのです。近来
国立公園の
利用者が多いにつれまして、その交通事故というものもこれも軽視できません。バスがひっくり返る、湖の船が返る、いろいろに非常に事故の発生も多いし被害者も多いです。犠牲者も多いです。この
国立公園の中の交通
関係は、これは
運輸省だというようなことをいうて傍観していてもらっては困る。やはり
国立公園の
利用に関する限りは、その範囲内に関する限りは十分に
一つ干渉をなさってそうして
関係官庁にも警告をなさつて、私はそういう事故の起きないように御留意を願いたい。
一つ注意を
運輸省なりそういう交通
関係官省あるいは
施設その他
事業会社、団体等に危険のないように、事故の起きないようにあらかじめ、起きたあとやっておっちゃいけませんから、どうか
一つシーズンにも向いまするし、
大臣からその辺を十分用心深く注意を与えておいていただきたい。よそへ注意するのでありますかう、よそへ注意するくらいなら、自分の中も注意しておかねばいけませんから、その
国立公園の中におきまするいろいろな公衆衛生
関係に不都合のないように
一つ、特にシーズンを控えまして御留意を願いたい。希望を申し上げておきますので、御
所見を承わっておきたいと思います。