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国務大臣(
神田博君) 今の宮城
委員の
お尋ねでございますが、
旅館は、これはもうお説にもございましたように、まずわが家の延長であって、あすの
活動の源泉地になってもらわなければならぬわけでございまして、そうした意味で
旅館をほんとうにまあ正常な経営をしてもらい、また、正常のものである、そういう
考え方でこの
旅館業法が発足しているわけでございますが、最近一部においてややどうもそういった
考え方から逸脱した社会風潮の思い面も出てきている。そこでそれらを
一つ取り締りたい。こういうことがこの法のねらいなのでございます。
それから今
山口政府委員から、教育上支障があってはいけないから、まあ部屋等の見おろしがきかないように遮蔽したい、あるいは入口等においても、看板等のあまりけばけばしたものを避けようという意味の答えを申し上げたのでございまして、少し言葉が足りなかったのではないかと思います。りっぱな
旅館業でございましても、これは学校の授業中に、どうかして来客もあって、そこで昼間一ぱい飲んでいるというようなこと。これは
旅館でございますから、お昼なんかあるいはあることが私は
予想されるのではないかと思います。そういうことを
政府委員が、学校から見た場合に教育上、いかに
旅館業としては普通のことをやつておったにしてもどうであろうか、こ ういう意味で、できるだけ私生活にわたるような面は生徒の目につかない方がいいのではなかろうか、そういう意味でお答え申し上げたと思います。要するに、
旅館のあり方というものは、これは社会がこういうような経済的なまた文化的なみんなが快適な旅行をしようというようなことになりますと、ますますその重要度が増してくるわけでございますから、
旅館業が健全な企業として十分
一つ快適な旅行ができるように発展してもらいたいことは国民の皆大きな念願である。しかし、それを逸脱したものあるいはまた、今申し上げたような
旅館でございましても、授業中にそうしたことが見えるというような場合には、児童には、お客があったからやっておるというようには
考えないで、また、これは正常な旅用であれば、こんなことを申し上げなくても、
旅館自体が遮蔽することが普通でございますが、そういうことがないようにしたいという意味でお答えした、こういうふうに御了承願いたいのであります。