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政府委員(
山本三郎君) 私も全部覚えておりませんので、メモがございますので、お話し申し上げますと、野間先生はいろいろとお述べになりましたが、非常にこういう問題につきまして研究しておられる方でありまして、従来の共同で
施設しておりました
ダムにつきまして、非常に問題点があるということを、私どもも野間先生の書物等におきまして見ておったのでございますが、その点につきましては、
ダム使用権というものを
設定したことは一つの進歩であるというふうに伺ったのでございます。
それから
多目的ダムは非常に関係する部面が多いので、ぜひ一つ関係する方面の十分
意見を聞いてもらいたい。しかも水温であるとか、水質等の問題につきましては、非常に不明確な問題も多いので、そういう点につきましては十分権威者の
意見を聞くなり、あるいは試験研究等を重ねまして、遺憾のないようにもっていってもらわなければ困るというふうにお伺いいたした次第でございまして、それらの点につきましても、私どもも常に考えなければならぬ問題であるというふうに考えておるわけでございまして、むしろ私どもといたしましては、今後の方針に非常に指針を得たというふうに考えております。
それから
基本計画の問題につきまして、
基本計画あるいは
操作規程等の問題につきまして、十分
意見を聞くようにと、関係者の
意見を聞くように、要するならば
意見が合わないような場合には審議機関を作れというようなことでございますが、私どもも各関係者に協議をいたしまして、それらの機関と、あるいは関係者と協議を整えてやることにおきましては、十分そのつもりでおるわけでございます。審議機関の
設置の問題につきましても研究を要する問題でありますが、私どもといたしましては、
河川審議会等にそういうふうな専門の方々も入っていただき、あるいは
調整研究の資料を整えて、データーがないと何ともなりませんので、資料を整備いたしまして、その科学的根拠に立った上で学識経験者あるいは
関係行政機関の協議等も行なっていかなきゃならぬというふうに考えておるわけでありまして、資料の整備等につきましては、さらに一段と努力しなければならぬというふうに考えておるわけでございます。
それから農業者に対しまして、
利益があるならば負担をかけるのは当然であるというふうなことを申されておりましたが、しかし農業はほかのものと違いまして、なかなか経営が成り立つ点におきましてほかの
事業とは違うので、この率については問題があるというふうなことでございまして、これらの点につきましても、私どもといたしましても、他種の
事業とかあるいは農業の経営上の問題につきましても、負担の
方法であるとかいうような問題につきましても、今後におきましても研究しなければならぬ問題であるとは考えておる次第でございます。
その他大臣が責任を持って
管理される点につきましても御賛成のようでございましたが、その他の点につきましては、大体まあこの
法律に賛成のようなお話しでございましたが、以上野間先生の御
意見に対しましては、そんなふうな感じがいたしたわけでございます。
それから加藤先生のおっしゃることでございますが、
使用権の問題につきましては、野間先生と同じようなお考えのようでございました。それから例の各省間の協議、同意の問題は
田中先生といろいろお話しがありましたが、これは私がどうも具体的に感想を述べるわけには参らぬと思いますので、その点はごかんべんいただきたいと思います。
それから水制度を
一般的に見た場合の考え方を言っておるようでございますが、この点につきましては、私どもも水制度というものは最近の広範なる、あるいは複雑なる水
行政の問題にかんがみまして、ぜひ
河川法の問題も検討していかなきゃならぬと考えておる次第でございますが、これらの点につきましては、いろいろ
意見が分れる点もございますので、さらに研究いたしまして、結論を得るように考えなきゃならぬというふうに考えたわけでございます。以上簡単でございますが……。