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森本分科員 こういう問題は、会計検査院から
指摘されるまでもなく、
郵政当局としてこれをやるべきであって、はっきり申し上げれば、ゆえなくして
国民の金を没収することになるわけですよ。いかにその金額が少額といえ
ども、結果的にはそうなるわけです。だから、これは、先ほ
ども、六千何ぼか定員を要請したが、それを減らされた、こういう回答でありましたが、これは手紙の通知だけではだめなんです。これは相当住所も変っておりますし、戦後十何年もたっておりますので、手紙の一回や何か出したって、五十円や百円の問題ではそうそう簡単に言ってくるものではない。
郵政省は貯金の集金人なり保険の集金人は津々浦々にまでいるわけです。こういう人を活用してやるならば、五ヵ年
計画を経ずして直ちにできるはずです。それを要求の定員を減らされたということでこまぬいていては、われわれは非常に因るわけです。これは金額の問題ではない。
国民の大事な金をゆえなく没収するということになるのです。これは
予算折衝のときに十分
計画を織り込んでやっていただきたい。これは、検査院から忠告せられてやるまでもなく、今後
郵政当局としては十分努力することが
国民に対する義務であると思いますので、十分
考えてやってもらいたいと思います。
それから、次の問題で私の
質問を終りたいと思いますが、
昭和三十二年度の簡易生命保険及び郵便年金積立金の運用
計画において、これは今年度八百二十億円でありますが、今年度の郵政
特別会計に繰り入れがたしか二十三億ということになっておった。といたしますと、前に逓信
委員会で、これは与野党満場一致で決議いたしまして、時の
大臣は、これは確実に守ってやっていきたいと
考えております、こういう
答弁もした経験があるわけでありまして、せっかく簡易保険の積立金の百分の三という金額は毎年悪い郵便局舎の建築に充てる、こういうことになっておりますが、私の記憶いたしますところでは、この八百二十億総額の百分の三というようにわれわれ与野党は
考えて、そういう決議をいたしたわけであります。ところが、今回の
予算案を見てみますと、八百二十億の総額の中から、簡易生命保険及び郵便年金契約者に対する貸付の八十億円というものを除いて、あとの百分の三という
考え方を立てておりますが、こんな
考え方を事務当局で勝手にやられたのでは、われわれとしては困るので、この点についてはどうお
考えかということをお聞きしたいと思います。