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1957-02-12 第26回国会 衆議院 決算委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十二年二月十二日(火曜日) 午後二時十二分
開議
出席委員
委員長
青野
武一
君
理事
生田 宏一君
理事
關谷 勝利君
理事
山本 猛夫君
理事
吉田 賢一君 臼井 莊一君 櫻内 義雄君 床次 徳二君 野澤 清人君 林 博君 淡谷
悠藏
君 小川 豊明君 神近 市子君
出席国務大臣
農 林 大 臣
井出一太郎
君
出席政府委員
農林事務官
(
大臣官房経理
厚生課長
) 川戸 孟紀君
農林事務官
(
農地局長
)
安田善一郎
君
農林事務官
(
振興局長
) 大坪 藤市君
食糧庁長官
小倉
武一
君
林野庁長官
石谷 憲男君
委員外
の
出席者
農林事務官
(
農林経済局参
事官
) 森 茂雄君
農林事務官
(
農林経済局農
業保険課長
)
丹羽雅次郎
君
農林事務官
(
畜産局畜政課
長) 丸山 幸一君 農 林 技 官 (
林野庁業務部
監査課長
)
植杉
哲夫君
農林事務官
(
水産庁漁政部
長) 新沢 寧君
会計検査院事務
官 (第四
局長
)
中川
薫君 専 門 員 黒田 久太君
—————————————
二月八日
委員山田長司
君辞任につき、その補欠として上
林與市郎
君が議長の指名で
委員
に選任された。
—————————————
本日の
会議
に付した
案件
昭和
二十九
年度
一般会計歳入歳出決算
昭和
二十九
年度
特別会計歳入歳出決算
昭和
二十九
年度
国税収納金整理資金受払計算書
昭和
二十九
年度
政府関係機関決算書
昭和
三十
年度
一般会計歳入歳出決算
昭和
三十
年度
特別会計歳入歳出決算
昭和
三十
年度
国税収納金整理資金受払計算書
昭和
三十
年度
政府関係機関決算書
—————————————
青野武一
1
○
青野
委員長
これより
会議
を開き
ます
。
昭和
二十九
年度
決算
並びに
昭和
三十
年度
決算
を一括して議題といたし
ます
。 本日は右両件中
農林省所管
について審査を進め
ます
。すなわち、
昭和
二十九
年度
決算検査報告
二二一ページより二七〇ページに至る
報告番号
八四二ないし一九七九及び
昭和
三十
年度
決算検査報告
一二六ページより二二六ページに至る
報告番号
九二八ないし一九二八につきまして一括してまず
会計検査院当局
より
説明
を聴取いたし
ます
。なお、
昭和
二十九
年度
決算
につきましては、
一般会計
の分の
説明
は前国会で済んでい
ます
ので、
特別会計
の分の
説明
だけでけっこうです。時間等の
関係
もあり
ます
ので、
説明
は重点的に簡潔にお願いいたし
ます
。
中川
第四
局長
。
中川薫
2
○
中川会計検査院説明員
まず
昭和
二十九
年度
の
特別会計
の分から御
説明
申し上げ
ます
。 まず第一に
食糧管理特別会計
について申し上げ
ます
が、
昭和
二十九
年度
決算
じりを見
ます
と、百二十九億六千余万円の
損失
となっており
ます
。これは二十八、二十九両
年産米
及び同
年産
の麦の
売り渡し価格
に
買い入れ原価相当額
を十分見込み得なかったために、その
売却損
が百七十七億余円ございましたのと、
食糧等
の
評価損
が、三十八億余円ございました。この中には例の
病変米
の
評価損
十五億余円が含まれており
ます
が、そらしたものが主たる
原因
となって三十余億円という
多額
の
損失
と生じたのでござい
ます
。二十九
年度
では
病変米
が問題となりまして、
外米
の
輸入
については
病変米
の
対策
が確立するまで中止いたしましたので、例年に比べてその
買付量
は減少いたしました。
会計検査院
におきましては、
外国食糧
の
買い入れ
及び
売り渡し
、それから
内外食糧
の
運搬
、
保管等
について
検査
を重点的に実施いたしましたが、
外国食糧
の
輸入
におきましては、
海外市況
の
調査
、
海上運賃
の
調査
などにおいて十分でないと認められましたので、
当局
に注意を促しており
ます
が、特に
不当事項
として掲記いたしましたものは、二件でござい
ます
。 第一の問題は、二四〇ページに一七九七号として古
麻袋
の
購入
に
当り
価格
の
算定当
を得ないものとして掲記されており
ます
が、
外米
、
外麦
の
輸入
港
業務運送賃
を支払うに
当り
まして、ばらで
輸入
された
外米
、
外麦
を包装する場合に、それに使う
麻袋
の
評価
についての問題でござい
ます
。この中でたとえば、一回使用の
大型麻袋
について申し
ます
と、
修理工場渡し
の
取引価格
を
調査
いたしまして、それに
空袋発生場所
から
修理工場
までの
運賃
としまして一個
当り
五円六十銭七厘を加算し、さらに
修理工場
から
輸入
港の原地までの
運賃等
を加算いたしまして、さらに
大型麻袋
については回収が困難だという見通しで、この分についてだけ十一円四十五銭九厘を加算して
価格
を決定したのでござい
ます
が、そのうちこの
空袋
の
発生場所
から
修理工場
までの
運賃加算
は実は必要がないので、
修理工場渡し
の
取引価格
の中には、
運賃該当額
は加算されていて、二重加算となるという指摘をいたしましたところ、
当局
もその通りであるという回答に接したわけであり
ます
が、
調査
が不十分であるために、多大の
国損
を及ぼしたという問題でござい
ます
。 次に一七九八号、
集荷奨励金
の
交付
に
当り
処置当
を得ないものについて申し上げ
ます
と、これは
昭和
二十八年に
九州地方
に大
災害
がございまして、
災害用
としてか
ます
の需要がふえた。そのために
米穀包装用
としてのか
ます
に不足を来たし、かつ値上りを来たした。ために
政府
で
買い入れ
る一個
当り
の
価格
七十五円では入手困難であろうということで、一枚
当り
七十五円を超過するものについて、
単位農協
で
負担
した分を見よう、それからもらう
一つ
は、
九州地方
に
原料わら
が不足して、
遠隔地
から輸送しなければならないために、その
輸送費
も
実績
によって見ようという
建前
で
集荷奨励金
を
交付
することとしたのでござい
ます
が、
現地
のこれに対する
実績証明
は
予算額一ぱい
、すなわち二千二百八十五万余円かかったという
報告
に基いて、
食糧庁
はそのまま
交付
したわけでござい
ます
。
会計検査院
においてその
内容
を
検査
してみ
ます
と、帳簿の上で確認できるものがごく一部にすぎなかったようなわけでございまして、これに対して
食糧庁関係
の手不足という
事態
もあったとは思い
ます
けれども、こまかな
調査
もしないで
申請
をそのまま是認して同額を支出したということは
調査
が疎漏であり、
処置当
を得ないという問題でござい
ます
。 さて、その
内容
を検討いたしてみ
ます
と、金の流れはまず国からは全販連に
交付
して、
県連
を通じて
単位農協
に流れる
仕組み
であり
ます
が、
県連
の
段階
で
奨励金
の
交付
を受けるに至るまでの
陳情費
として
相当額
を留保したり、あるいは
県連
の
欠損補てん
に充てるべく
一定額
を留保したり、さらに
組合
の
段階
におきましては、実際の
補助要項
に合致しない分までも含めて金を留保したような
事態
でござい
ます
。この中には、
組合
では留保しなくて
農家
またはか
ます
の
製造者
に
交付
といい
ます
か、配分されたものもありまして、これなどは要項の
趣旨
をくんで解釈すればあるいは
目的
に合致したのではないかと思い
ます
が、多くのものは
目的外
に使用されているという
事態
でござい
ます
。 次に
農業共済保険事業
の
関係
について申し上げ
ます
が、
農業共済保険事業
については国が多大の
財政援助
を与えており
ます
。
共済事業
の
事務費負担金
といたしましては毎年二十三、四億の金を
組合
に
交付
しており
ます
とともに、
共済掛金
も大体二分の一
程度
を国で
負担
する
建前
で、二十九
年度
にも七十三億余円を支出しており
ます
。かくして国から多大の援助を受けておる
事業
でありながら、
事業
の
運営
が適切でないといい
ます
か、
制度
が
農民
となじまないといい
ます
か、実際の
運営
を見
ます
と
農民
と遊離して
共済掛金
はきちんと徴収しない、それから
共済金
も一部を払ったり、あるいは全部を留保したりしていて、これをいろいろな
目的外
に使っていてはなはだしいのになると
役職員
の個人の使途に充てているというような
事態
のものもござい
ます
。しかして一番遺憾だと思われるのは
県連合会
に対する
損害評価
の水増しでございましてこれがはなはだしいのになり
ます
と実
被害
の三倍、四倍に達するものもあるような
状況
でござい
ます
。このような
事態
が起り
ます
ことは
制度
があまりに理想的過ぎて、
農民
となじみ得ないという点であろうかと思い
ます
。たとえば
共済掛金率
をきめる場合でも、一
行政区域
内でござい
ます
と常
襲被害地
と無
被害地
とを一律に同率で
処理
しておる。ために無
被害地
のものはもう毎年々々
掛金
が掛け捨てになる結果となって、
掛金
の払いにも気乗りがしない。それから
掛金
だけでなくて
賦課金
も
——
これは
共済組合
の
事業
運営
上必要な
経費
であり
ます
が、
賦課金
なども
相当
高額に徴収されていて税金に次ぐ
負担
となっておるというような
事情
で、
運営
がうまくいっておりません。二十九
年度
の
検査状況
を申し上げ
ます
と、四百九十二
組合
を
検査
いたしましたが、そのうち四百十四
組合
が何がしかの
事情
で
処置当
を得ないという
状況
になっており
ます
。各
個別案
は時間の
関係
で一応省略させていただき
ます
。 次に二六〇ページの
国有林野事業特別会計
について申し上げ
ます
。この
会計
では、二十九
年度
に五月と九月の二回にわたって北海道に台風による
被害立木
六千九百四十万石ができました。そのためにこの二十九
年度
において、
倒壊立木
の
被害額
として百六十六億余円を
特別損失
として
経理
しましたために
事業損益
において百二十億八千余万円の
損失
となっており
ます
。しかし本
会計
では企業的な
運営
をやっておりましてこれの
被害木
の
処理
についても
損失
を
最小限度
にとどめようとして多大の努力を払っておる
事情
が認められ
ます
が、二十九
年度
決算
の
検査内容
といたしましては、まず
林野
本来の
業務
である
立木
及び
林野加工品
の
処分
を
検査
の重点といたし
ます
とともに、
国有林野整備臨時措置法
が三十年三月を終期といたし
ます
ので、いろんなこれの
関係
の
処分
に忙殺された
事情
もあると思い
ます
が、どうも
調査
が十分でないという点を感じ取りまして、その点について徹底的な
検査
をいたしました。その結果
相当数
の
不当事項
が発生して発見されており
ます
が、その
内容
を概観的に申し上げ
ます
と、たとえば
材積
の
評価
に当って積雪二尺から五尺の状態にあった場合に、その上に立って
胸高直径
をはかったその数字を修正することなく直ちに採用したために
立木
の
材積計算
で著しく事実と相違しているという問題、さらには
控除事業費
といい
ます
か、山元の市価から
経費
を積算減額いたしまして、山の
立木
の
価格
を
計算
するのであり
ます
が、その場合に
控除事業費
、
運搬経路
の
見方
、あるいは
運搬方法
の
見方
が事実に沿わない、すなわち多く
経費
がかかるという
計算
をしていたために
国損
を及ぼしたというような問題もござい
ます
し、中には
担当職員
が収賄したり、あるいは収賄という
事態
がはっきりいたさない場合でも、成規の
処分手続
が完了する以前、一年前ぐらいに
処分
の相手方となるべきものに転売を黙認していたというような
事態
がございまして、
当局
としてもその後の
善後処理
に非常に困難を来たしたものがござい
ます
。
林野
の
関係
はまずそんなところでござい
ます
が、今の範疇からちょっと違っているものを申し上げ
ます
と、
造船用材
として用途を指定して
随意契約
で
売り渡し
たものがそのまま
目的通り
に使われなくて、そのまま他に転売されて利得されているという
事案
がござい
ます
。これらの問題は、
売り渡し
に
当り
、または
売り渡し
後の監督を十分にしたならば防ぎ得たものであろうと思い
ます
が、前後二十五回にわたって
——
これは一営林署ではございませんけれども、締めて申し
ます
と、前後二十五回にわたって不実の
申請
をしたのに対してそのまま
売り渡し
ていたというふうな
事案
もござい
ます
。それから
現地
に適しない
機械
を、これも数回にわたって
購入
して遊休となっているというものもござい
ます
が、まず新しい
機械
を
購入
するに当っては、最初の
利用状況
をよく
調査
して、それが適当であるかどうかということを見きわめてその次の契約に移るべきであると思い
ます
が、そういう配慮をせずに年間数回にわたって同じような
機械
を
購入
して、それがほとんど利用できなかったというような問題もござい
ます
。 二十九
年度
につきましてはその
程度
にいたしまして、次は三十
年度
農林省所管
の
一般会計
及び各
特別会計
について申し上げ
ます
。
農林省
の
一般会計
の
検査対象
といたしましては、まず大分けに五
項目
くらいに分けられ
ます
。第一は
直轄工事
でありまして、第二は
代行工事
、第三は
公共事業関係
の
国庫補助
、それから第四は
公共事業
を除くいわゆる
一般補助
のもの、それから第五は
災害融資金
に対する
国庫利子補給
の問題でござい
ます
。
直轄工事
については二十八
年度
決算
のものから重点的に
検査
をいたしたわけでござい
ます
が、よかろうと思ったものが意外に悪く、二十九、三十
年度
と重点的に
検査
をして参ったのであり
ます
が、三十
年度
といたしましては二三ページ以降に四件ほど記載されており
ます
が、それでもおわかりのように、従来認められました
疎漏工事
とか、
出来高不足
の問題は大きい問題はございませんで、当初
設計
なり、あるいは中間の
事態
の変更に対応する
設計変更
の
措置
などが不十分なために、結局
直轄工事費
が
積算過大
となっているという問題が指摘できた
程度
でござい
ます
。 それから
代行工事
につきましては、従来
直轄工事
も同様でござい
ます
が、人員の
関係
上
補助関係
に力を入れましたために手が伸びなかったのでござい
ます
が、
代行工事
も乱れているという予想のもとに二十九
年度
から
本格検査
をいたしまして二十九
年度
決算検査報告
に多
件数
の
不当事項
が提示されましたが、三十
年度
の
決算検査
といたしましても、二十九
年度
施行分
を未確認に
整理
いたし
ます
とともに、
当該年度分
と合せて徹底的に
検査
いたしました結果は、前年とほとんど変らず、多数の
不当事項
が発見されました。
代行工事
は御存じのように
全額国費支弁
のものでございまして従ってその魅力のために
便乗工事
が非常に多いのでございましてたとえば
県道
とか
市町村道
が
一定
の
幅員
を持っていて、
開拓者
がこれを利用して営農上支障がないのに、その
道路
の
幅員
を拡張するとか、あるいは既存の
道路
とほとんど並行して新線を建設するとか、あるいは開拓上はあまり利用できない、むしろ別な交通の意味を含めている
内容
のものに
開拓道路
として多大の
経費
をつぎ込んだり、さらには畑地を水田とするいわゆる
地目変換
の
内容
のもので、当然
土地改良
の
補助事業
で施行すべきものをこの
全額国庫負担
の
代行工事
によって施行しているというようなもの、さらには
経済効果
から見てまことにばかばかしい
事態
のもの、実例といたしましても、十一町余の小規模な干拓に三千三百余万円の
国庫
をつぎ込んだとか、あるいは開畑が一町三反、開田が三反にすぎないものを
代行地区
の一部として取り入れて、そして
農道橋
までもついでに
全額国費
で
災害復旧
して二百余万円を使用しているというような、いかにも
補助事業
との均衡を失するような
事態
のものが多いのでござい
ます
。
代行工事
についても
当局
に厳重な反省を促しまして、打ち切り得るものは打ち切る等それぞれの
処置
を講じつつあり
ます
ので、今後は
相当
に改善されるとは思い
ます
が、三十
年度
決算検査報告
としては、それぞれ
個別案
をごらんになってもおわかりのような
相当
に遺憾な
事態
が多いのでござい
ます
。 それから次は
公共事業
に対する
国庫補助金等
の
経理
について申し上げ
ます
が、これは従来
会計検査院
といたしましても最も力を入れて困難を冒して
検査
したもので、三十
年度
にも多
件数
が批難されており
ます
が、傾向的に申し上げ
ます
と、
相当
に改善されており
ます
。しかして三十年九月に
補助金等
に係る予算の執行の
適正化
に関する法律が施行されましたために、
事業主体
の
末端
まで浸透するまでには若干の時間を要したと思い
ます
が、
府県段階
ではこれについて非常に粛正を認められ
ます
。その現われとしまして三十
年度
決算
の
補助工事
におきましては二万余の
工事
について約八億円
相当額県
の
段階
で自主的に
検査
を施行し、下直しまたは
減額等
の
処置
を講じておるような
状況
でございまして、これも順次に改まるかと思い
ます
けれども、依然として三十
年度
決算検査
の結果に現われたものとしては、
疎漏工事
、
出来高不足
、
設計過大
が多いと同時に、いわゆる
地元負担
を全然しない、あるいは一部しないか、とにかく
地元負担
を完全にしないで
補助金
で
工事
をしておる。はなはだしいのになり
ます
と、
多額
の余剰を生じているというような問題もございまして、
農業施設
、
山林施設
、
漁港施設
の三
項目
に分けて記述してござい
ます
。
内容
的には特に変ったものもございませんから、
個別案
は一応省略させていただき
ます
。
公共事業関係
におきましては、一五三ページ以降に三件ほど
公共事業国庫補助工事
の計画が当を得ないものという
案件
が掲載されており
ます
。これは
設計
に当って、たとえば
ため池
の建設に当って地質の
調査
及びこれに対する
処理
の工作を誤まったために、
ため池
が漏水して多大の
修理費
をかけねばならない。あるいは防波堤の
災害復旧
をするのに
泥土層
で重圧に耐え得ないところに前の
設計
を著しく超過する重重
施設
を短期間に設置したために、
不等沈下
を来たして亀裂を生じ、再度
災害
のおそれがあるというようなものとか、あるいは林道を開設する、その一部として
隧道
を開さくしたのであり
ます
が、その場所が地層の安定してないいわゆる衝上帯で、こういうところに
隧道
を開さくするということは、常識上考えられないという
事態
のものに、そのまま
隧道
開さくして崩壊したというものでございまして、せっかく
多額
の
国庫補助金
を
交付
しながら、その
目的
が達せられていないという
事案
でござい
ます
。 それから
従前
からいわゆる
早期検査
、
災害復旧事業費
の
査定
の
段階
において
検査
いたしまして、
是正
の
処置
を完全ならしめるという目途のもとにやっており
ます
が、
農林省当局
の
査定
の方法が、従来
机上査定
が主であったものを順次
実地査定
に切りかえたために、
従前
に比べては
相当
改善されたのではあり
ます
けれども、依然として二重
査定
すなわち
農林省
と建設省、
農林省
と運輸省あるいは
農林省部内
で同じ
対象物
に二つの
事業費
をつけておるというようなものがございましたり、または
被害
がほとんどない、あるいは
被害
が非常に軽微なものであるのに、これを
災害復旧
の
対象
としておる、その他
経済効果
の著しく
少い施設
に多大の
経費
を投入しようとしているというような、
便乗工事
を施行しようとするものもございまして、これらは
早期
に注意いたしまして、
農林省当局
で
是正
の
処置
をとったものがござい
ます
が、これは順次金額は減少いたしまして、三十
年度
決算検査報告
としては六億千三百余万円でござい
ます
。 それから一六〇ページの
国庫補助金
の
経理当
を得ないもの、すなわち
一般補助
の
関係
について申し上げ
ます
と、これは都道府県、
市町村
を経由して
末端
の
事業施行者
に
交付
されるたとえば
農村振興
とか、
農産物増産助成等
の
補助金
を
対象
といたし
ます
とともに、風水害、
冷害等
の
災害対策費補助
を加えまして、さらに二十
年度
においては、新しく
農村振興総合施設整備費補助外
二十六
費目
を加えまして、
検査
を実施いたしました。この
一般補助
の
検査
の結果も
従前
と大差なく、若干改善された
事態
はござい
ます
けれども、改善の跡が顕著であるとはいえない。中には過去において指摘された
事業主体
が再び同じ
事態
を繰り返しておるというようなものもござい
ます
。この
経理内容
を見
ます
と、あるいは使用しないで
市町村等
の
段階
で現金を保有しておるとか、あるいは
実績
に基かないで、たとえば
耕地面積
割とか
耕作戸数割
というようなもので不適当に配分しておる、あるいは
補助
の
目的外
、すなわち
市町村
の
事務費
とか
会議費
とか
飲食費
とかそういうようなものに使用しているというようなものとか、あるいは
事業量
が不足しているというものがござい
ます
。この
事業量
が不足しているということは、また一面においては
自己負担
を伴うものについても、ほとんど
自己負担
をせずに
事業
を実施しておるというような
事態
でござい
ます
。 それから一八二ページの
災害融資金
に対する
利子補給金
の
交付当
を得ないものについて申し上げ
ます
。これは二十九
年度
決算検査報告
でも、一部
事業主体
といい
ます
か、若干の
農業協同組合等
について
検査
をいたしまして、その結果
補給金
で二百十六万円ばかり不当なものがあるという
報告
をいたしましたが、この
災害融資金
に対する
利子補給
の
関係
は非常におもしろくない
事態
のものである、広範囲におもしろくない
事態
があると推定いたしまして、三十
年度
決算
の
関係
ではこれに力を注いだわけでござい
ます
が、その結果は多大の
不当事項
が発見されました。この
仕組み
は、
被害農家
を
早期
に立ち上らせるために、
営農資金
とかあるいは
施設
の
復旧資金
というものを農林中金とか
県信連等
の
融資機関
を通じて、
低利
でといい
ます
か、
一定
の
利子
をつけて貸し付けるのであり
ます
が、これに対して国と府県の
段階
で
利子補給
をいたし
ます
ので、
末端
の
借受人
では非常な
低利
になるわけでござい
ます
。しかし、そうした
仕組み
をその
目的通り
に使わないで、
一つ
の
系統機関
が自己の
運転資金
に運用したり、あるいは一応
末端
の
農家
に貸し付けたように
整理
はしているが、それをそのまま押えて、
組合
あるいは
県信連
の
定期預貯金
にして、それぞれ利ざやをかせいでおるというような結果に立ち至っておるものが多うございまして、これを設けた
趣旨
に著るしく背反しておる
事態
でござい
ます
。 次に、一八八ページの
食糧管理特別会計
について申し上げ
ます
。
食糧管理特別会計
の三十
年度
決算
においては、一応表面上は二億七千百余万円の
損失
となっており
ます
が、
内容
を検討いたし
ます
と、
昭和
二十六
年度
に
一般会計
から受け入れた
運転資金
の百億円を返還不要と
整理
いたしましたのと、三十
年度
において
一般会計
から繰入を受けた六十七億円、及び
食糧事務所
の土地、
建物等
の
固定資産
を再
評価
してその差益二十五億余円を利益に計上したことを考慮いたし
ます
と、本
年度
の実
損失額
は百九十四億余円となる
計算
でござい
ます
。この
損失
の主たる
原因
は、二十九
年度
のところでも申し上げましたように、二十九、三十、両
年産米麦
の
売り渡し価格
に
買い入れ原価
を十分見込み得なかったということと、
食糧等
の
評価損
が多かったことによるものであり
ます
。この
会計
では、二十九
年度
における
外米
の
購入
を
病変米防止対策
の確立まで中止したなどで、
年度
間百六万余トンしか
輸入
しなかったのであり
ます
が、三十
年度
ではこれを百二十九万トン
輸入
しており
ます
。
内地米
も豊作の影響を受けて、前年に比べて大幅に増加いたしましたが、それはさておきまして、この
外米
の
購入
が
需給推算
の
見込み違い
によって多大の
持ち越し保有量
を生ずる結果となって、
保管料等
もかさみ不
経済
になっておるという問題がござい
ます
。これについては後ほど御
説明
申し上げ
ます
。
食糧管理特別会計
の
検査
に
当り
ましては、前年と同じく
食糧
の
買い入れ
、
売り渡し
、
運送
、
保管等
を重点的に
検査
いたしました。三十
年度
において、従来
発地検査
一本にたよっておりましたのを
着地検査
に初めて改めて、
不良外米麦
の
輸入
を防止しようと努め、従来に比べて
相当
の成績をあげたとは認められ
ます
けれども、個別に当ってみ
ます
と、
購入方法
とか
検査規格
が適切でなかったために、あるいは主食にできないもの、あるいは著しく値引きをしなければ
売り渡し
得ないものを
購入
したというような
事案
もござい
ます
。しかし、いろいろ検討いたしてみ
ます
と、物によっては若干
事情
の了とすべき面もござい
ます
。
食糧等
の
運送
は
日本通運株式会社
に一括請け負わしており、その
内容
の適否についても
相当力
を入れて
検査
いたし、それぞれの
費目
について検討して
是正
を促し、
是正済み
のものもござい
ます
が、なお将来において検討を要するもの、たとえば
推定見込み
によっておるが、これが
実績
と比較してよくマッチしておるかというような点についてもなお検討を要するものがあると認められ
ます
。
食糧管理特別会計
では
不当事項
として二件掲記されており
ます
。第一は、
外米
の
購入
に
当り
処置当
を得ないものでござい
ます
。これは、
食糧庁
で三十
年度
中に台湾、中共、イタリア、スペイン等から準
内地米
を
輸入
するに
当り
、三十年の十月から
業務
用配給
制度
をしきまして、一般の米飯提供店で外食券なしに食事ができることにしたわけであり
ます
。これによって
相当
量の需要があるであろうと見込んだのであり
ます
が、その見込み推算を立てるに当って、戦前の
昭和
十七年から十九年までの平均年間配給君が三十四万トンございましたが、それの六カ月分をそのまま三十年十月から三十一年三月までの需要量と推定いたしまして、結局十七万トンとなり
ます
が、一般配給の分から振りかえられ得る七万トンを控除いたしまして、十万トンを
輸入
する必要がある。それから一般配給用のものにつきましても、三十米穀
年度
の需給計画に
当り
まして、二十九米穀
年度
からの持越量の
実績
が四十三万二千トンあったわけであり
ます
が、この数字をとらないで計画上の持越量三十三万六千トンをとったために、九万六千余トンここで食い違いまして、結局
需給推算
上不足する十一万七千トンを
購入
したのでござい
ます
。この二つの要素が主たる事由となって多大の持ち越しを来たし、三十一年三月末現在で二十三万三千トンの在庫を生じているわけでござい
ます
。この中には水分含有量が規格より多いものが七万二千トンばかり含まれており
ます
ために、これらはできるだけ
早期
に
処分
しないと自然減耗、品いたみ等も発生して
国損
を激化するのではないかと懸念されるわけでござい
ます
。 それからもう一件、外国小麦の
売り渡し
に
当り
処置当
を得ないものというのがござい
ます
。これは、外国小麦を
輸入
する場合に、従来は陸揚げ
施設
としてはホッパーを利用しておりましたが、横浜及び名古屋にサイロが完成しましてこれで吸い揚げる、このサイロに吸い揚げたものについての問題でござい
ます
。サイロに吸い揚げる場合には、ホッパーと違って、ダストすなわちいわゆるごみが完全に分離されて、サイロに移行しないことになっておるわけでありまして、従ってサイロにおさまった品物は、普通の品物よりもごみが除去されておるだけ上等品と言えるわけであり
ます
が、それを一般のごみ混在品……と同じに
処分
したために、千七百万円低額に
処分
したという問題でござい
ます
。これは周到な注意を欠いたという問題で、
当局
も即座に今後について
是正
の
措置
を講ずることとなったものでござい
ます
。 次に農業共済門保険
特別会計
について申し上げ
ます
が、これは二十九
年度
の分で申し上げましたと特に変った
事態
はございません。ただ三十
年度
分については、
検査対象
を少し拡大したというにすぎません。結果においては依然として不当事例が跡を断たないわけでござい
ます
。 それから二〇六ページの森林火災保険
特別会計
について申し上げ
ます
。森林火災保険の
対象
となるものは、もちろん山でござい
ます
ので、この実地を踏査して判定するということは非常に困難でござい
ます
が、昨年の二、三月のころ、ある県の現場について
検査
いたしたところ、ほとんど不当な結果となっておるので、この
事態
に驚きまして、
検査
の徹底をはかることにいたし
ます
とともに、
林野
庁
当局
に対しても注意を促しまして、自主的
検査
も並行して施行していただいたのでござい
ます
。この
内容
を見
ます
と、罹災の事実がない、あるいは罹災の範囲を過大に申告しておるとか、罹災後急遽保険に付したものとか、保険金支払いの
対象
とすべからざるものに保険金を
交付
しておるというものが、それぞれの金額は些少であり
ます
が、続出したのでござい
ます
。これは、この
運営
としては、実務は都道府県あるいは
市町村
、森林
組合
等に行わしておるのであり
ます
が、
林野
庁
当局
における監督も従来十分でなかったと思われるものでござい
ます
。 次は二〇九ページの
開拓者
資金融通
特別会計
でござい
ます
が、これも前の森林火災保険と同じく、どちらかというと人跡まれなところに足を運ばなければならないものでございまして、これの
検査
を徹底いたし
ます
ならば、
相当
程度
是正
を要する事項が発見されると思い
ます
が、何しろ人員の
関係
上、現在徹底いたしかねており
ます
。ここにあげており
ます
のは、一部
検査
した結果にすぎません。これによってこの
事態
の
是正
に努めるというだけではなくてこれを
一つ
のサンプルとして
農林省当局
においても
検査
を徹底し、
是正
措置
を自主的に講じていただきたいものだと考え
ます
。 次に、国有
林野
中業
特別会計
について申し上げ
ます
が、三十
年度
としては
林野
事業
特別会計
では特異なものはございません。二十九
年度
に発生した風倒木の
処理
は意外に進捗いたしまして、
処理
済みのものが全体の約四〇%に達しており
ます
。二十九
年度
決算検査報告
では、
材積
の
調査
、品等の区分等について指摘いたしまして、
林野
当局
としても
林野
事業
運営
の生命であるこれらの点について
会計検査院
の指摘を受けた
事態
に驚きまして
現地
の自粛を厳に促しました結果と思い
ます
が、
相当
程度
その点については改善されたと認められ
ます
が、遺憾ながら
会計
経理
が著しく紊乱しておるものの代表的なものが発見されましてここに掲記することになりました。それは秋田営林局の鶴岡営林署で起った問題でござい
ます
が、鶴岡営林署で管内のある山の流木を伐採して水流による流送を行なっておりましたところ、予想外に流失材が発生したのでござい
ます
が、そのように営林局にも
報告
せず、わずかにその一部の流失
報告
をしただけで大部分を隠しておる。そうして逐次所管の流木を代採するなり
処分
してなしくずしにこれを
整理
した。それから二十八
年度
、すなわち二十九年の冬山は、ちょうど暖冬異変で雪ぞりの運材が一番
経費
がかからないのであり
ます
が、それが思うようにいかなかったため、土そりの
運搬
とかあるいは索道による
運搬
をやらざるを得なかったために
経費
がよけいかさんだ。若干の増配を受けたけれども、それで間に合わなかったのであり
ます
が、それを全部間に合って予定の生産を完了したというような
報告
をしたのでござい
ます
。こんなことが発端となって、それの
善後処理
に窮していたところ、たまたま営林局の部内監査によってこの
事態
が発覚したのであり
ます
が、営林局でもこの
事態
に驚いて何とかこれを表面に出さないように暗々裏に
処理
しようという話し合いで、あるいは造林費、資材費、あるいは人夫賃等につけ書きして
一定
の資金を捻出してこれの穴埋めに充当するとか、あるいは業者から一時借入金をするというような非常に乱れた
経理
をしたのでござい
ます
。中にはある会社にヒメコマツの素材五百十一石を
売り渡し
ておるのに、これを材として価値の少いブナ素材の二百二十七石を
売り渡し
たように
整理
して僅少の額を
国庫
に納付して差額を別途に
経理
して、あるいは接待費あるいは宿舎の修繕費等に使っていたという
事案
でございまして、営林署の
担当職員
の順法精神の欠如もさることながら、これを発見した営林局のその後の
処置
もはなはだ遺憾で、一そう不当
経理
を誘発するような
事態
になっていたことははなはだ遺憾な次第であると考えられ
ます
。 それからもう一件、
国有林野整備臨時措置法
によって
売り渡し
た保安林の
立木
が他に転売されたという問題がござい
ます
。これはまず保安林であり
ます
ので、よほどの
事情
がない限りは国で所有管理すべきものではないかと思い
ます
。別途保安林整備臨時
措置
法が施行されておりまして保安林は買い上げるという方針でいっておるのであり
ます
が、本件については孤立した小団地であるという理由で、地元の村に売り払ったのであり
ます
が、その
処分
に当って絶対伐採禁止の飛砂防備保安林であるということで、普通の
林野
の評定
価格
から最大限の割引六割を限定して
処分
したものであり
ます
が、これが
売り渡し
後間もなく
立木
の全量を当初
売り渡し
た
価格
とは著しく開いた
価格
で木材業者に転売されておるという事策でございまして、村財政の当時の
状況
を十分注意
調査
いたし
ます
ならば、このような
事態
は、このようなところにこのような形で
処分
することには立ち至らなかったのではないかと考え
ます
が、かくして
林野
整備の
趣旨
に反するばかりではなく、国土保全の上からもはなはだ遺憾な次第でござい
ます
。以上で各
一般会計
及び各
特別会計
の一般事項は終りました。 次に二一五ページ以降に、各
会計
を通じて職員の不正行為により国に損害を与えたものが掲載されており
ます
。この中には例の農業
共済組合
事務費負担金
から不当な手段によって
多額
を騙取いたしました
農林経済局農
業保険課の課員多久島貞信の
事案
が掲載されており
ます
。ここでは不正行為金額が五千九百九十万三千三百九十二円と掲載されてい
ます
が、これの犯罪行為としての起訴額は七千九百二十六万千二百二十五円でございまして、そのうち埼玉県に
交付
すべき千九百三十五万七千八百三十三円を三十
年度
内に茨城
県連
から返還させまして定額に戻入し、正当
費目
から同県に
交付
したものがござい
ます
ので、その起訴額からこの額を差し引いた実
損失額
を掲記しておるのでござい
ます
。その後三十一年九月三十日現在では補てんされたものはございませんでしたが、十月四日に至って千三百三万二千四百四十四円補てんされましたので、これとの差額が現在の実
損失額
ということになるわけでござい
ます
。 その他犯罪行為として若干変ったものといたしましては、木古内営林署の碁盤坂担当区主任の奥山某というのが、権限を逸脱というか、無権限であるのに
立木
処分
の権限があるかのように装って、
立木
一万三千余石を部落民にほしいままに
処分
して、その売り払い代金の一部を着服したり、さらにはその
処分
の過程において
調査
外の
立木
二万三百石をも
申請
人に伐採させ、結局国に六百四十五万余円の
損失
を与えたという
案件
でござい
ます
。これは営林署の監督において欠ける点があったとも認められ
ます
が、当時風倒木
処分
などで多忙をきわめていたために、この方面に対する監視が届かなかったのではないかと思い
ます
が、遺憾な次第でござい
ます
。若干補てんされた
程度
にすぎないのでござい
ます
。 以上で
農林省所管
の
説明
を不完全ながら終らしていただき
ます
。
青野武一
3
○
青野
委員長
会計検査院
中川
第四
局長
の長時間にわたる大体の
報告
が終りました。 先ほど農林大臣が御出席になりましたので、この際農林大臣の発言を許し
ます
。
井出一太郎
4
○井出国務大臣
農林省
といたしまして一言申し上げ
ます
。 ただいま
検査
院の御指摘の
通り
、
農林省
関係
の
不当事項
は、
一般会計
におきまして農業水利、
開拓
、干拓等の
直轄工事
及び
代行工事
並びに農業
災害
施設
復旧
事業
の
機械
管理につきまして、粗漏
工事
あるいは出来高の
不足
、
経理
の不適切等のために七十五件の御指摘を受け、また
国庫
補助事業
につきましても粗漏
工事
、出来高または
事業量
の
不足
、
設計
の過大、
目的外
使用、不使用、
負担
不足
等のため七百八件という多数の
不当事項
の指摘を受けており
ます
。また
特別会計
におきましては、
食糧管理特別会計
において
外国食糧
の
購入
及び
売り渡し
に当って
処置
の当を得なかったもの、及び国有
林野
事業
において木材の売り払い及び保安林の払い下げについて
経理
を乱した、及び
処置
の当を得なかったものにつき指摘を受け、さらに
農業共済保険事業
において、
運営
が適切でなかったもの、森林火災保険
事業
の保険金の支払い及び
開拓者
資金融通
事業
の貸付金の管理について
処置
に当を得なかったもの等があったのでござい
ます
。以上全体で九百八十九件という多数の指摘を受けましたことはまことに遺憾でございまして、全く申しわけのない次第に存じており
ます
。これらの指摘事項につきましては、それぞれ厳重に
是正
措置
を講じ
ます
とともに、今後も一そう厳正な取扱いをなすよう指導監督を強化いたしまして、同様の
不当事項
の発生を防止するように努力する所存でござい
ます
。なお
不当事項
に対する責任者につきましては、それぞれ
処分
または厳重な注意を行なっており
ます
。 なおこの際特に申し上げて遺憾の意を表したいと思い
ます
が、
農林省
職員の中から多久島事件のごとき不正事件を起しまして、国に
多額
の損害を与えるとともに、世間を騒がせましたことはまことに申しわけなく存じており
ます
。これにつきましては極力損害の回収に努め
ます
とともに、今後絶対にかかる不正行為の起らないよう、綱紀の粛正をはかるとともに執務の刷新を期して、人事管理、
補助金等
の取扱い、文書の取扱い等について改善を加えまして、その厳正な実施を期しておるような次第であり
ます
。 この際以上申し述べまして私も新任早々でござい
ます
が、鋭意省内の粛正を期したい、このように存する次第でござい
ます
。御了承を仰ぎたいと存じ
ます
。
青野武一
5
○
青野
委員長
それでは以上で
中川
第四
局長
の
報告
、農林大臣の
説明
は一応終りました。これより質疑に入り
ます
。
委員
諸君より発言の通告があり
ます
。順次これを許し
ます
。吉田賢一君。
吉田賢一
6
○吉田(賢)
委員
大臣は新任早々であり
ます
が、しかしあなたは何しろ農政通であり
ます
ので、一切の
事情
は大体一
通り
お聞きになると、核心はおつかみになれたことと思い
ます
ので、若干の時間を利用しまして、少しお尋ねしてみたいと思い
ます
。きょうは時間も
相当
たっており
ます
ので、簡単にいたしまして、残余はさらに次の別の機会にしたいと思い
ます
。 御承知の
通り
三十
年度
の
検査
院の
報告
書を見てみ
ます
と、二千百八十五件が批難
件数
になっておるのです。そのうちで
農林省
関係
は九二八から一九一六までありまして、約千件に上っており
ます
。五割近いものが
農林省
だけで占めており
ます
ので、いかに膨大な
案件
であるかということはこれだけでわかるのであり
ます
。私らも平素日本の農政に心しており
ます
ものとしまして、またこれは繰り返して遺憾に思っておるのであり
ます
が、思い
ます
に、根本的にはやはり日本の農業が非常に
経済
的に脆弱な、あるいは後進性の農業であり
ます
ために、各般の
予算
関係
の
費目
がずいぶんと多岐にわたってしまい
ます
のと、特に
補助金
関係
につきましても
相当
多く、おそらく二百をこえておるだろうと私は推定いたしており
ます
が、そのようなこともよって来たる
原因
ではないであろうかとも思われるのであり
ます
。これはこのくらいにいたしまして、私は大体三つの点だけを
相当
伺ってもしきょう十分にお答えができませんでしたならば、次の機会にしてみたいと思い
ます
。 最後に
検査
院の方から御
説明
になりました
国有林野事業特別会計
のこの批難
案件
であり
ます
。これはお持ちになっておるかどうかわかりませんが、三十
年度
の
報告
をごらん下されば二一二ページ、三ページに載っており
ます
。それから二十九
年度
は二六〇ページから以降二七〇ページに及んでおり
ます
。そこでこの三十
年度
の二一一ページ、一九一二号の
経理
紊乱しておるもの、この
案件
であり
ます
。これは今の
説明
を聞いて驚くとともに、この
内容
を見てがく然とするのであり
ます
。
——
大臣、これをお持ちですか。お持ちならば二一二ページを見ていただきたい。これは秋田営林局鶴岡営林署のできごとでござい
ます
。要するに正規の
経理
をすることなくして予納金等の名目で莫大な金を民間から受け取ってこれを架空名義によって人夫賃等に流用をした。しかしてそれは秋田営林局が鶴岡営林署を指導しておるということが二一三ページの第一行に書いてあり
ます
。秋田営林局の指導によって天空名義によって人夫賃、物件費など、この場合は計二百二十二月余円を支払っておる。そして二一三ページの終りから八行目の大山製樽有限会社ほか二名にからんだ問題であり
ます
が、そのうち五十万六千七百八十円は接待費に使っており
ます
。そして残額の四万四千余円はなお使途が不明であり
ます
。この営林局が営林署を指導して架空名義の人夫賃、物件費等二百数十万円を支払わさして、またほかの会社の場合に五十万円を接待費にしたというような
案件
、それに関しましては
政府
からは何らの弁明書がまだ当
委員
会に出ておりません。一体このようなことを見
ます
ると、これは営林局と営林署が組んでぐるになって国有財産を食いものにして、そして犯罪をやっておったのではないかという想像すらされるのであり
ます
。そういうことであり
ます
。 そこで大臣、あなたにお伺いする前にちょっと聞き
ます
が、
林野
庁の長官もしくは
林野
庁の
監査課長
、どちらでもいいのですが、この
局長
の名前と署長の名前、そしてその人は現在どうなっているのか、その点をはっきりしてもらいたいと思い
ます
。これは二十八年三月から三十年三月までに及んでおり
ます
から、発生しました当時だけではいけません。
石谷憲男
7
○石谷
政府
委員
この問題の発生いたしました当時の署長は門田為蔵と申しまして、すでに退職をしており
ます
。それから引き続いており
ます
のが現在の署長でござい
ます
が、これは佐藤と申し
ます
。その署長の任命に際しましては実は最後の
経理
を営林局がいろいろ指示いたしまして、架空
経理
によって問題の
整理
をはかって参るという指示をいたしましたときに、現在の佐藤署長はこれをはっきりと拒んでおり
ます
。その後営林局からの指令によりましてやむを得ずやっており
ます
が、これを拒んでおるというような
事情
にござい
ます
ので、一応現在のままにしており
ます
。
吉田賢一
8
○吉田(賢)
委員
そうし
ます
と、
昭和
二十八年三月から三一年三月までの
——
秋田営林署長は退職しておる。その退職の理由だけを簡単に述べてもらいたい。それからこの衝に当った署長はこれをこばんだためにそのままにしてある。一体五十万円も接待費を使った人間をそのまま置いておくということに
——
あなたは長官ですか。
石谷憲男
9
○石谷
政府
委員
さようでござい
ます
。
吉田賢一
10
○吉田(賢)
委員
それをそのまま置いておくということは法規上の見のがしがたい事実であると私は思うのです。その二点はどうなっており
ます
か。
石谷憲男
11
○石谷
政府
委員
先ほど申し上げました門田署長は……。
吉田賢一
12
○吉田(賢)
委員
ちょっと待って下さい。門田は署長ですか、
局長
ですか。
石谷憲男
13
○石谷
政府
委員
署長であり
ます
。
吉田賢一
14
○吉田(賢)
委員
私がさっきお尋ねしたのは
局長
並びに署長なんです。局の指導によってということになってい
ます
から、
局長
の身分がいつどうなったか、その理由、並びに署長、そう聞いたのです。
石谷憲男
15
○石谷
政府
委員
当時の
局長
は水野金一郎でござい
ます
。これは一昨年の十一月に退職いたしており
ます
。それから当初の鶴岡営林署長は今申しました門田為三でございまして、これは二十九年の十二月に強制退職をさしており
ます
。それからその後の署長がただいま申し上げました現任の佐藤署長でござい
ます
。
吉田賢一
16
○吉田(賢)
委員
ちょっとその点事務的に明らかにしておきたいのですが、その門田という署長の強制退職というのはどういうのですか。やはり一種の依願免官になるのですか。こういう人には退職金を与えるのかどうか、弁償したのかどうか、その点聞いておきましょう。
石谷憲男
17
○石谷
政府
委員
これは強制退職と申しており
ます
るけれども、手続は依願免官でござい
ます
。それですから当然退職の手当は出したわけであり
ます
る
吉田賢一
18
○吉田(賢)
委員
金額を言って下さい。
石谷憲男
19
○石谷
政府
委員
退職金額の詳細はわかりませんので、追って調べさせ
ます
。
吉田賢一
20
○吉田(賢)
委員
監査課長
は御承知だろう。
植杉哲夫
21
○
植杉
説明
員 百十五万でござい
ます
。弁償は二十五万円させたと記憶しており
ます
。
吉田賢一
22
○吉田(賢)
委員
大臣に伺い
ます
。多くこれはまだ明らかになっておりませんけれども、今お聞き及びの事実によってみましても、ちょっとごらん下さればわかると思う。こんなむちゃくちやなことはちょっと少いのです。これは場合によりましたら前の退職した
局長
並びに署長を当
委員
会に呼び出したいと思っており
ます
。こんなむちゃなことをやって
国損
をかけたものになお百十五万円の退職金を渡すというようなことをして一体綱紀の粛正がはかられ
ます
か、大臣の所見を伺い
ます
。
井出一太郎
23
○井出国務大臣 御指摘のように、このケースはまことに悪質であると思うのでござい
ます
。私もまだしさいに検討したわけではございませんが、ただいま伺い及んだところからいたし
ます
と、ほんとうに任免ちっちょくを明らかにするということのためには、どうも従来とられました
処置
は当を得ていない、こういう感じを持つものです。
吉田賢一
24
○吉田(賢)
委員
秋田営林局というのは二十九年も一番たくさん出ており
ます
。一九七〇、これもずいぶんひどい。秋田営林局はこういう何かひどい要素があるのかもわかりませんが、
一つ
詳細に御
調査
になって当
委員
会に御
報告
をお願い申し上げておき
ます
。国有財産を現在
評価
しているだろうが、どのくらいの価額があるか存じませんけれども、ほとんど無限といわれる
林野
を一手に管理しておる国有
林野
の
特別会計
であり
ます
。日本の有数な地帯としてこの秋田の局が指導して、署が百五十万円も使途不明な接待費を使って、百十五万円の退職金を出し、二十五万円しか弁償を得ておらぬ、一体こういうようなことで綱紀の粛正とか維持、そんなことができ
ます
か。これはお気の毒だけれども、農林大臣、だんだんとお伺いしなければなりませんが、こういう財政の紊乱を見のがすようなことがございましたらとてもりっぱな農政はできないと思い
ます
。こんな事実を国民が知ったら一体どうするでしょう、こう思うのであり
ます
。なお長官に聞いておき
ます
が、この水野という
局長
は、こういう指導をしても責任を負わすという
処置
はとらなかったのですか。この点はどうですか。
石谷憲男
25
○石谷
政府
委員
御指摘の
通り
、私どもといたしましても、かような事実のあることを知りまして全くがく然といたしたわけでござい
ます
。もちろんこの点につきましては、そのよって来たりました根本から十分に洗い出しましてその
措置
について万全を期したい、かように考えておるわけであり
ます
が、実は本件の指摘を受け
ます
まで、すでに二十八年からこのようなことが営林署において行われ、その後営林局の内部監査において
事態
がほぼ明らかにたりましたにもかかわらず、
林野
庁といたしましては当時の営林局から何らの連絡も受けておらず、よほど後になって事実の指摘を受けて初めて知ったわけでありまして、その点まことに遺憾しごくに存じており
ます
。すでに一昨年十一月の退任でござい
ます
ので、この問題の明らかにされ
ます
前に退任しておった、こういうような
状況
であり
ます
。
吉田賢一
26
○吉田(賢)
委員
この二一二ページの五行目に、
経理
紊乱の総計は二千五百五十三が六千円に上っており
ます
。
局長
も発見する前に退任をした、そこで追及は受けない。一体そういうとき長官はどういうことになっておったでしょうか。これはまことに奇怪千万であり
ます
る幾らここで陳弁なさって、陳謝なさって綱紀粛正を御誓約になりましても、こういう事実を見のがしてしまうようなことでは、百年河清を待つようなものです。長官、あなたも日本の国有
林野
を管理なさる
経理
一切の責任者である限には、こんなものは抜本的にやらなければだめですよ。抜本的にやらずして安閑として長官の座に坐ってるということはよくないです、それはいけません。であり
ます
から、これはぜひとも
一つ
詳細に文書をもって
経理
一切、人間
関係
もすべて明らかにして当
委員
会に
報告
してもらいたい、これをお願いしておき
ます
。 それからこれはその
状況
にもより
ます
けれども、やはり適当な機会に、私は日本の国有
林野
の
会計
を今後健全にする意味におきまして、やめておる人にはお気の毒ではあり
ます
けれども、やはり前の長官とか
局長
とか営林署長とか、こういう方に当
委員
会に来てもらって弁明をしてもらいたいと思うので、ぜひそういう機会を持ってもらわなければいかぬと思い
ます
が、その点
委員長
しかるべく取り計らっていただきたい、よろしくお願いいたし
ます
。 そこで大臣も、あなたの仕事としてこの内閣も総理も綱紀粛正は第二番目に国民に御誓約になっておる事項でござい
ます
ので、ぜひともその点については特段の御協力を願いたい、これをお願い申しておき
ます
。 それから次に伺いたいのは、同じような
案件
の多久品事件であり
ます
が、これは法務省の
関係
でいろいろ複雑であり
ます
ので、別な機会に詳細に伺うことにいたしまして、本日はその後の経緯を、少し
内容
を持ったものを資料としてお出しあらんことを、これもお諮り願いたいのであり
ます
。多久島事件につきましては、ここにあげられましたのは一二五ページに五千九百九十万三千余円、これに対して補填金額はゼロであり
ます
。こういうようなことにつきましても、これは多久島が持っておる若干の財産を
処分
する等々のいろいろな
方法
を講じたということは、すでにさきに戒告があったのであり
ます
けれども、やはりこの
案件
につきましても、これはその後の経過等を
相当
詳細に資料として
報告
をするようにお計らいを願い
ます
。それはよろしゅうござい
ます
か。
井出一太郎
27
○井出国務大臣 よろしゅうござい
ます
。
吉田賢一
28
○吉田(賢)
委員
それから大臣に伺いたいのですが、あなたに
一つ
新任早々解決してもらわなければならぬ問題があるのです。それは例の黄変米の問題なのです。この問題は二つの重要な意味があるとわれわれは思っており
ます
。
一つ
はやはり食管
会計
のうち、特に
外国食糧
の
輸入
の乱脈と見ており
ます
。もう
一つ
はやはり講習衛生の主管の長である厚生大臣と、
食糧
の
輸入
の権限及び保管、配給等の権限を持っておる、つまり食管
会計
の主管大臣としての農林大臣、この両者のこの問題に対する扱い方が、お互いに責任を転嫁せんられんとするきらいがないでもないのであり
ます
。この点は実に遺憾なのであり
ます
。たとえて申し
ます
ると、厚生大臣は、昨年の二月すでに現在の十一万五千トンの在庫黄変米の
処理
方針はきまっているというような御
説明
なのであり
ます
。だんだん伺ってみ
ます
ると、やはりサンプリング
委員
会等の学者側の意見もあって、一、二、三、というふうに分類をして、あるいは肉眼で見て明らかに汚染しているようなもの、あるいは無菌証明が出るようなもの、あるいは第三のものというふうに分類せられて、一はアルコールに使うとか二はその他の加工用に使うとか、三は、無菌のものは
食糧
、配給にしてもいいとかいう意見も実はつくのであり
ます
。しかしだんだん伺ってみるとまたわからなくなってしまうのであり
ます
。そこで御承知の
通り
にこの間の
委員
会におきましても、一般的な問題としまして、これの
会計
経理
が適切に行われておらぬという点は御指摘申しておいたのであり
ます
。たとえばたなおろしの再
評価
の手続などは、法律の規定があるにかかわらず三十
年度
には
検査
されたことがないような点などは御指摘したのであり
ます
が、いずれにしましてもあなたとしてこれをどうなさるつもりか、今日倉庫代がずいぶんとかかっておることは私が申し上げるまでもございません。今後どんどん入っていくのに倉庫は十分でなかろうと思う、民間倉庫へぎょうさん倉庫料を払っておられる、このときに十三万五千トンの黄変米を抱いて年間三億前後の倉庫料をなお払うということで、しかも何ら明るい見通しはなくしてじんぜん数カ年持っておる。二十九年からだと思うのであり
ます
。こういうばかな行政はございません、これは何とかしなければいけません。あなたは農政通だから農林
委員
会等々を通じましてまたその後の実情もお聞き及びと思い
ます
るので、手にとるように状態はおわかりのことと思い
ます
るけれども、何とかしないとだめだ。何とかすれば問題が二つあるのです、
一つ
は大きな
国損
が出るわけです、
一つ
は責任の
関係
が発生するわけです。この二つがあるので私はちゅうちょせられておるのじゃないかと思う。迷惑するのは国民であり
ます
、行政をもてあそぶものといわねばならぬ、一体黄変米の
処置
をどうなさるつもりなのか、この点についてはあなたは厚生大臣と御相談になって、右するか左するかという
処置
をとらなければいけません。どうしてもこれは早急に解決せねばならぬのであり
ます
。けれどもわれわれはこれがやみに流れるようなことがあったら大へんであることは御警戒申しておき
ます
。また人間をモルモットにせられても困るのであり
ます
からそれも御警戒しておき
ます
。確信のないことはしてもらっては困るのであり
ます
。いずれにしましても農林大臣として保管、配給等の責任があり
ます
し、また食管
会計
の
建前
からしても、こんな損のいった減耗品、汚染したものを抱き込んだままにおるということは、これは長らく許されるべきじゃございません。どうなさるのか、
一つ
あなたの腹を聞かしてもらいたい。もっとも今日十分な御資料が整っていなければ次でもいいのですけれども、あなたはこの問題については
相当
御苦労しておられるものと思い
ます
ので、ぜひお伺いしたいです。
青野武一
29
○
青野
委員長
吉田
委員
に御相談し
ます
が、今
予算
分科会から、四時から農政問題で農林大臣の出席を約束しておったし、同時に日ソ漁業問題について重要なる打ち合せもあるということで、自民党と分科会から同時に申し込んでおり
ます
ので、御質問を
一つ
できるだけ重点的に……。
井出一太郎
30
○井出国務大臣 吉田さん黄変米のいきさつについては非常にお詳しくていらっしゃい
ます
ので、この再冗長には申し上げません。ごく簡単にお答えをいたし
ます
ならば確かに
病変米
の問題が食管
特別会計
の中の
一つ
の大きなガンとして横たわっておることは御指摘の
通り
でござい
ます
。そこで従来非常に苦心してこの
処分
に当って参ったようでござい
ます
が、現在十一万七千トンという
程度
にまで減っては参っており
ます
。しかし速度は非常におそいものであって、もっと早急に何とかしなければ、金利や倉敷が
ます
ます
かさんで参るばかりでござい
ます
。それでただいまおっしゃいましたように厚生大臣ともよりよい協議をいたしまして、サンプリングの問題その他ござい
ます
ので、あまり厳重な規格にこだわって
——
もちろん国民の保健衛生の問題は考えなければいけませんけれどもも、俗に言うとある
程度
これを見切ると申し
ます
か、そうして
国損
が出るということも一方に考えなければいけませんので、長く持っていて
ます
ます
金利や倉敷で食われていくことを思い
ます
と、これはやはりある
程度
腹をきめる必要があるのじゃないか、かように思いまして、先般来大蔵大臣との話し合いの際も、まあ
国庫
から大きな赤が出た場合は、
一つ
財政
当局
で考慮を願う以外になかろうというような話もいたしておるわけであり
ます
。この用途を何に向けるか。アルコールということもありましょう。えさということもありましょう。それがまた一方アルコール、原料であり
ます
イモ、などの
関係
へ波及することも考慮しなければなりませんので、諸般の情勢を
一つ
にらみ合せながら、もうここまで来ておるのですから、この機会に食管
制度
全体の問題も議論をされておるときでござい
ます
から、この際
一つ
御指示のような方向に思い切った
措置
に出たい、かように存ずる次第でござい
ます
。
吉田賢一
31
○吉田(賢)
委員
それではあらためてにしまして、今度もっと詳しくぜひお述べを願うことにして、大臣はよろしゅうござい
ます
。
青野武一
32
○
青野
委員長
ちょっと
委員長
から農林大臣に希望しておき
ます
。石谷
林野庁長官
とよく御相談して、今吉田
委員
から御質問になりました秋田営林局及び営林署の不当支出あるいは使途不明の問題につきましては、慎重に早急に
調査
を願って、吉田
委員
の希望
通り
にその
調査
書類を当
委員
会に御提出になるように、私からも
一つ
希望しておき
ます
から、それをお含み願いたいと思い
ます
。
井出一太郎
33
○井出国務大臣 承知しました。
青野武一
34
○
青野
委員長
淡谷
悠藏
君。
淡谷悠藏
35
○淡谷
委員
食糧庁長官
に
一つ
伺いたいのですが、食管
特別会計
が大きな赤字を持った
原因
は、
輸入
米とこの
売り渡し
に関するものがだいぶ大きいと思う。そこで
輸入
米の
輸入
の事務的な手続を一体どういうふうにされておるか、その点を明示されたいと思い
ます
。私伺いたいのは、外国ではどういう商社がそこに立っているか。二十九年、三十年等は内地の商社はどこどこが当ったか、そういう点について
一つ
伺いたい。
小倉武一
36
○小倉
政府
委員
ちょっと言葉が開きとれなかったのですが……。
淡谷悠藏
37
○淡谷
委員
外米
その他の
輸入
食糧
の
輸入
に関する手続であり
ます
。特に入札などによってとっている例がござい
ます
が、この入札の所管は一体どこでやるのか。それから外国の商社が一応向うの農産物を買い集めまして、それを日本の商社に入札で売り渡すという形になっているようであり
ます
。直接国がやっていないらしい。その点はどうなっており
ます
か、明らかにしていただきたい。
小倉武一
38
○小倉
政府
委員
輸入
食糧
の米のお尋ねのようでござい
ます
が、いつどれくらいのものを買うかということについてのおおよその計画は、年間の需給計画ができており
ます
ので、それに準拠してやるわけでござい
ます
。具体的な時期にどれくらいのものを入れるかということにつきましては、これは個々の国との
関係
がございまして、いろいろ
輸入
先との
関係
によって違って参り
ます
けれども、
政府
間の協定で年間どれくらい、このくらいの
価格
で入れようということが一応きまっておるのがござい
ます
。台湾とかビルマなんかはさようでござい
ます
。タイにつきましても大体それに準じたような格好になっており
ます
。麦につきましては、そういうふうに
政府
間の協定になっているようなものは、アメリカの余剰農産物等を別にすればあまりございません。協定がござい
ます
るのはそういう協定に準ずる、協定を守っていくという
建前
も必要でござい
ます
が、そういう需給計画と諸外国との協定といったようなことが
一つ
の基本的な考え方の基礎になりまして具体的な
輸入
ということになり
ます
ると、
農林省
といたしましては、まず国内の
輸入
商社のうち適格の人をあらかじめ登録してあるわけでござい
ます
。米、麦それぞれ別々に登録してございまして、その登録商社に
——
庁内で一般に告示し
ます
けれども、どこの国からどういうものをどのくらい買いたいということを公示し
ます
。公示し
ます
と、それによって
輸入
商社が
食糧庁
に対しまして入札するわけです。
食糧庁
はその入札を集めまして、どこを採用するかということにつきましては、外国為替の割当等との
関係
もござい
ます
ので通産省と打ち合せし
ます
。そうして結局外貨の面あるいは円貨の面から見て比較的安いものを基準にしまして採用いたしまして、必要な量をとって、そうして
輸入
の売買の
契約
を結ぶ、同時にまた
輸入
の許可をするということに国内的な手続はなるわけでござい
ます
。一方
輸入
商社はどういうことをしているかというと、
農林省
の
買い入れ
の公示を見まして、その海外の支店、出張所あるいは駐在員等に連絡いたしまして、海外の出帆申し込みをとりまして、それを基礎にして
食糧庁
の
買い入れ
の申し込みに応ずる、こういうことになるわけでござい
ます
。
淡谷悠藏
39
○淡谷
委員
もう少し詳しくお尋ねし
ます
が、この需給計画を最終的に決定する、所管はどこになっておるでござい
ます
か。一体需給計画を閣議決定でなされるのか、
農林省
内のどの課でやられるか、そういう点が一点。それから
輸入
商社の登録はどこがなされるのか。入札等においては予定
価格
等もありましょうが、予定
価格
等を最終的にきめ、その秘密を維持する機関は一体どこにあるか。それから
輸入
商社が外国の商社から
買い入れ
をする場合、外国の商社というのは自由な民間の商社であるか、それとも向うの
政府
が国内におけると同じように登録をした商社であるか、その点ももう少しはっきりお伺いしたい。
小倉武一
40
○小倉
政府
委員
需給計画は
食糧庁
で立てまして、もちろん大臣の御了承を得まして
農林省
として決定するわけであり
ます
が、それだけにとどまりまして、閣議決定等はございません。ただ、需給計画が同時に
予算
の基礎になり、また多貨
予算
を組む場合の基礎になるものであり
ます
ので、外貨面なりあるいは
予算
面においては、そういう国全体としての決定の裏づけになるわけであることは申すまでもないのであり
ます
。 それから二、三いろいろお尋ねになりまして、ちょっと落したかもしれませんが、順序不同になり
ます
が、向うの今度は輸出する方の業者のお尋ねでございましたが、これは国によって違っておるようでござい
ます
。ビルマみたいに
政府
でやっており
ます
ものは、
政府
対
政府
の交渉になり
ます
。平たく申し
ます
と、
輸入
業者は
政府
がきめた量、
価格
でもって、
輸入
する量なり
価格
については、商社としての活動の余地はない。船を調達いたしましたり。金融をつけたりということが商社の活動のうちになるわけであり
ます
。それから小麦で申し
ます
と、カナダにおきましても、やはり
政府
がコントロールしており
ます
ので、自由な活動という余地はあまりないようでござい
ます
。その他の国におきましても、向うの国が特定のものについては、こういう商社をということで指定するのがござい
ます
。しかし一般的に申し
ます
と、日本側から申しましてジッパーがどういうものでなくちゃならぬというふうに、こちらの
輸入
商社みたいに性格はつけておりません。そういう面においては原則として自由というように御了承を願ってよろしいと思い
ます
。 それから入札の予定単価は、
食糧庁
の
輸入
業務
を担当しておる課、それから
経理
担当の課が設定をいたしまして、これはもちろん極秘に取り扱っておるのであり
ます
。
淡谷悠藏
41
○淡谷
委員
ただい
ます
ぐにおわかりにならなければ、あとで資料としてお出し願いたいのです。二十九
年度
及び三十
年度
に登録された
輸入
商社の名簿をお出し願いたい。それから今簡単に御答弁になりましたけれども、入札をする際の予定
価格
というものは、非常に重大なものであり
ます
。ただいまのお話では、
価格
を一体公示をして買わせるのか、公示をしないでどれだけで買えるか入札させるのか、これは
方法
的にどうなんですか。
小倉武一
42
○小倉
政府
委員
価格
はもちろん公示いたしません。ただ例外的に
政府
間で協定しており
ます
のは、公けに一応なっておるのもござい
ます
けれども、原則としてそういうことがないものについては公示はもちろんいたしません。 それから
輸入
商社の登録の名簿、これは二十九
年度
、三十
年度
でございましたか、ただいま持ち合せがございませんので、あとで御提示をいたし
ます
。
淡谷悠藏
43
○淡谷
委員
価格
を公示しないということになると、なおさら予定
価格
が大事なんです。この予定
価格
の決定に参画する具体的な官庁の名前、これをまたあとで書面をもってお出し願いたい。一体どういう官庁が
関係
しておるのか。その予定
価格
の秘密保持の
方法
ですね。これなども一応伺っておきたい。それからさらに、ただいま吉田
委員
からお話がありました黄変米以外に、さっき
検査
院の
報告
により
ます
と、まだたくさんの準
内地米
と称するものも残っておるようでござい
ます
。これは需給計画が狂ったためというのでございましたが、一体余剰農産物等の
輸入
によって狂ったのか、それとも当初の計画がまずかったのか、どっちなんですか。
小倉武一
44
○小倉
政府
委員
御指摘のように
外米
の在庫がふえたということにつきましては、これは特に余剰農産物との
関係
はないと存じ
ます
。お話のように需給計画が的確を欠いた。
原因
と申し
ます
とそういうものがござい
ます
がいろいろ需給計画を立てた後の
事情
の変化といったようなことから、簡単に申し
ます
れば、計画がまずかった、こういうことでござい
ます
。
淡谷悠藏
45
○淡谷
委員
この需給計画は
予算
などでも今やっており
ます
。閣議決定を待たずに、
農林省
内部でできるものだというお話でござい
ます
がこれは
国損
を招く非常に重要な
原因
になり
ます
から、
予算
委員
会等のいろいろな質疑応答も待たなければなりませんけれども、これは十分慎重にお扱い願いたいと思い
ます
。特に明らかにたくさんの
輸入
米が残っておるのですから、軽々には御決定にならぬように注文をつけておき
ます
。
検査
院の方に
一つ
お伺いいたし
ます
。さっきお話を伺いまして、接待費などがかなり不当な
経理
の
原因
になっておる例がたくさんあるようでござい
ます
。また
災害
その他の融資等につきまして、
地元負担
の
関係
で不正
工事
があるような例もたくさん聞きましたので、
地元負担
金と接待費との間に何か微妙な
関係
があるようにお感じにならなかったかどうかこの点を伺っておきたい。
中川薫
46
○
中川会計検査院説明員
ただいまの御質問、接待費と
地元負担
の
関係
、特別に関連があるとは存じておりません。何かお気づきがございましたら、もう少しこまかにお話を承わりたいと思い
ます
。
淡谷悠藏
47
○淡谷
委員
その点は少し詳しく質問したいと思い
ます
が、きょうはだいぶ時間が迫っておるようでござい
ます
から、簡単に私資料だけ
一つ
求めておき
ます
が、これを見
ます
とわかり
ます
けれども、大体全国にわたる接待費などがどれくらいになっておるか。もし資料がありましたらお出しを願いたい。それから
検査
の場合に、あるいは集計などがあるかもしれませんが、各
市町村
あるいは都道
府県
などで
陳情費
と称するものがございましたら、このデータなども一応お出しを願いたいと思い
ます
。この
関係
は今日
災害
の
予算
をとり
ます
とか、あるいはまた融資を仰ぐ場合でも陳情が非常に大きくなっており
ます
ので、この費用がかなり自治体の財政を圧迫して
工事
などの場合に、その穴を補填する
関係
上、どうも
地元負担
が苦しくなるという例がござい
ます
。この点はやはり十分御勘考願いたいと思うのであり
ます
。本日は大臣も帰りましたし、これくらいにしておき
ます
が、
開拓
地なども、さっきあなたは人跡未踏の
土地
である、これはなかなか手が入らぬと言っており
ます
が、この人跡未踏の
開拓
地を入れませんでも、
農林省
の事件は一千件に及ぶといわれており
ます
。これも人跡未踏といわずに、
予算
を請求するなりなんなりして早急に手を入れる必要があるのか、ないのか、この点もあなたの隔意なき御決意のほどを伺いたい。
中川薫
48
○
中川会計検査院説明員
最初の御質問、
陳情費
の
関係
でござい
ます
が、
現地
に臨んで
検査
した者は、おそらくそうした
陳情費
に
相当額
使っているという事実をつかんだ場合もあると思い
ます
が、それが直ちにわれわれの不当と結びつかないので、それをまとめて資料ということになると、非常に困難だと思い
ます
。たとえば、そういうことで
地元負担
額が
不足
するとか、
工事
の出来形が悪いなどというような例がないかという御意見でございましたならば、
調査
したらそれに該当するものもあろうかと思い
ます
。それから
開拓者
資金融通の不当
案件
でござい
ます
が、実は
会計検査院
としても徹底的に
検査
いたしたのでござい
ます
が、現在農林
検査
第一裸が所管いたしており
ます
が、農林
検査
第一課では
一般補助
、それから
災害融資金
の
利子補給
、その他農林本省の
経費
、各試験場、
検査
所等の、
場所
の
検査
を三十数名で
検査
いたしておりまして、他からの応援も得られないということになり
ます
と、どうしても重点的に、しかも能率的に
検査
いたし
ます
ために、往復に時間を要するところは自然敬遠することになり
ます
。それで全然手をつけなくてはその
事態
が判明いたしませんが、一部
検査
しましたところ、ここに掲記いたしましたのは岡山の農地事務局の管内だけでござい
ます
が、全国に六農地事務局ござい
ます
ので、今後においても、もちろん手の及ぶ限りは
検査
いたしたいとは考えており
ます
。
淡谷悠藏
49
○淡谷
委員
それでは、今の
陳情費
と
地元負担
との
関係
について実例がございましたら、
一つ
お出しを願いたいと思い
ます
。あとは資料が来ましてからお伺いいたし
ます
。 それからもう一点、これは北海道の風倒木につきまして
林野庁長官
に伺いたい。あとの六〇%はまだ未
処理
になっておるようであり
ます
が、これは一体どの
程度
まで換金し得るものかどうか、売れるものかどうか、あるいはこれはもう
処理
がむずかしいものかどうか、腐りかけたものについては一番不正が行われやすいのでござい
ます
が、その点微妙な
関係
がございましょうが、一体どれくらいが金にかえられるものかどうか。
石谷憲男
50
○石谷
政府
委員
御承知のように、北海道の、二十九
年度
中に再度にわたり発生いたしました風害により
ます
ところの
被害木
は一応六千九百四十万石という数字に相なっており
ます
。約七千万石でござい
ます
が、この数字は、
被害
直後におきましては、五千五百万石ということで発表いたしたのでござい
ます
が、その後雪の上で
調査
をいたしました結果、さらに千五百万石増加いたしまして、七千万石と相なったわけでござい
ます
。当初二十九
年度
、三十
年度
、三十一
年度
の三カ年間に大体二、四、四の割合でこれを
整理
するということで立案いたしたわけでござい
ます
が、その後の詳細
調査
によりまして、非常に奥地に散在をしておる、かような
関係
、
事情
からいたしましてどうしても伐採、利用ができないというものが約一千万石ござい
ます
。ただいまの
検査
院の御
報告
にございました、十
年度
で約四割進捗いたしたという数字は、全体の七千万石という、私どもの方で利用不能と考えており
ます
約一千万石のものを含めての全体に対する割合でございまして、一応この
処理
不能と考えられ
ます
るものを除きまして、六千万石に対し
ます
ると、大体三十
年度
をもちまして四八%の進捗率に相なっており
ます
。三十一
年度
、本
年度
末に相なり
ます
ると、大体八〇%の進捗率に相なることと思い
ます
。残りの一〇%は三十二
年度
に持ち越されるというわけでござい
ます
が、これは
被害地
域は七十六営林署に及んでおりまして、そのうちの七十営林署は、本
年度
をもって完了いたすわけでござい
ます
が、残りの六営林署だけが、御承知の大雪山一帯の周辺の国有林にある営林署でございまして、その地域の
被害
量が、大体全伐採量の二十カ年分に
相当
する、非常に集中的にあの地域に風倒木が出たわけでござい
ます
。全量六千が石の二割のものがその周辺の六営林署でやられておるのでありまして、六千万石につきましては、大体
処理
が完全にできる見込みでござい
ます
。 それからただいまのお話のように、使い道がなくなったようなときにいろいろ問題が起りやすいということであり
ます
が、比較的利便な地域から仕事をやって参ったわけであり
ます
が、そういうところはすでに早く終りまして現在は非常に高いところに
事業
の中心が移っており
ます
。気候等の
関係
から比較的
被害木
というものはふえておりません。もちろん虫害防除の仕事も並行してやっておりまして、これのきき目も加わっているかと思い
ます
が、一応材質が低下いたしましてそのために、はなはだしく売りにくいとか、あるいは
価格
を引き下げて売らなければならぬというような
事情
にはなっておらぬのでござい
ます
。
小川豊明
51
○小川(豊)
委員
私は質問でなく、資料を主として食管
会計
の問題で願いたいと思い
ます
。
一つ
は
外米
の
買い入れ
の、たとえばスペインとかイタリアとか、国別、地域別の数量と金額を
一つ
資料として出していただきたい。第三点としては、保管米麦の
——
これは大体三十一年八月末現在あたりでどうですか、三十
年度
あるいは三十一
年度
、
年度
別のその数量と金額を資料として出していただきたい。次に
買い入れ
食糧
の、これは三十
年度
でいいと思い
ます
が、保管中に生じた事故の
件数
、その
原因
、さらにその
処理
状況
、こういうものをほしいと思い
ます
。この事故の
件数
は、一件々々では大へんだと思い
ます
から、国内の場合、県別でもよいと思い
ます
。それから四に事故米、この中で黄変米とか、そういうものが出てき
ます
が、事故米の
処分
状況
、
処分
先。それから
買い入れ
食糧
の中で加工するものが
相当
あると思い
ます
。この加工するものの種類別と数量、金額、それから直営でやっているか、あるいは委託であるならば、その委託先等をお知らせ願いたい。第六に、
麻袋
が
相当
大量に
購入
されているわけですが、この
麻袋
の数量と
購入
先、それから
麻袋
を修理されているわけですが、この修理の数量、及び
麻袋
が不用品として
処分
されている
処分
先とか、修理に対する単価、これは大破とか中破とか小破とかあるわけですが、そういうものが幾らの単価で出されているか。いま一点は、小麦等を日清製粉その他に売り渡されており
ます
が、この売買
契約
の条項と、できればさらにもう一点つけ加えて、日本通運との
食糧
輸送に対する
契約
の条項、この八点を資料として御提出を願いたい。
吉田賢一
52
○吉田(賢)
委員
ちょっと伺っておいて、明らかでなければこれも資料として求めたいと思うのですが、食管全一の管理費は大体二百五十億から二百六十億いっており
ます
が、管理費のおもな内訳を御
説明
願えませんか。もし資料かありましたら、三十
年度
、それから三十一
年度
の大体の見込み、三十二
年度
の
予算
、これをずっと述べていただきたいと思い
ます
。
小倉武一
53
○小倉
政府
委員
三十一年の見込みと三十二年の
予算
というお尋ねでありましたが、これはいずれ後ほど資料としてお出しした方がいいと思い
ます
けれども、わかっている範囲で御
説明
申し上げ
ます
と、お尋ねのように三十二
年度
で申し
ます
と、約二百六十三億くらいが
食糧
管理費でござい
ます
。そのおもなるものは、
運搬
費が九十八億、それから集荷
業務
の取扱い費、これは米の取扱い手数料とか、そういったものでござい
ます
が、それが五十億、保管料が百十一億ということになっており
ます
。そういうものが大部分でござい
ます
。なおそのほかに保存手入れ費が三億四千万円、これらの中身は、三十一
年度
につきましても多少の出入りはござい
ます
が、ほとんど動きません。実施見込みについての資料はただいま持っておりませんが、これは三十二
年度
の
予算
と同時に、実施見込みという表をお作りしまして、御提出したいと存じ
ます
。
吉田賢一
54
○吉田(賢)
委員
そうし
ます
と三十年、三十一年及び三十二年の
予算
を含めまして、ただいまの資料で出していただきたいと思い
ます
。 それからもう
一つ
伺い
ます
が、日通に一括請負させている
運賃
の
関係
ですが、この
運賃
の
関係
につきまして、それらの資料もおありだろうから、もう少し
内容
を御
説明
願えませんか。それからなおその点についても、資料で三十一年及び二年の
予算
を出していただきたい。
小倉武一
55
○小倉
政府
委員
三十
年度
で申し上げ
ます
と、
運賃
総額は八十二億七千六百万円になっており
ます
。そのうち鉄道納金が三十億三千百万円、船舶
運賃
が一億六千百万円、それから諸掛りが五十億八千四百万円ということでござい
ます
。
吉田賢一
56
○吉田(賢)
委員
諸掛りと申し
ます
と、五十億八千余万円、これはどういうのですか。
小倉武一
57
○小倉
政府
委員
これが日通の個有の手取りになる分でございまして、いわゆる入出庫賃、通運料金といったものでござい
ます
。
吉田賢一
58
○吉田(賢)
委員
では、その入出庫費とか通運料金などの内訳は、概略でどうなり
ます
か。
小倉武一
59
○小倉
政府
委員
ちょっと今資料が見
当り
ませんので、見
当り
次第お配りし
ます
。
吉田賢一
60
○吉田(賢)
委員
これは管理費の
内容
を伺うについて大事な点であり
ます
が、どなたか
説明
できる人がいなければ、資料で出して下さい。資料で出すときにはかなり詳細にしていただきましょう。なお三十二年の
予算
にまで及ぶようにしていただきたいと思い
ます
。 もう
一つ
、これは仮定的な問題で伺うのであり
ます
が、国鉄の
運賃
が、かりに今の内閣が決定したように一割三分平均で上る場合に、
食糧庁
で、国鉄を主にして考えたときにはどのくらい
運搬
費が上るというような
計算
でもしておられるのじゃありませんか。すでに国鉄
予算
ができるときには、そういう影響も
相当
考慮せられてお考えになっておるだろうと思うのであり
ます
が、その辺について御
説明
ができましたら
一つ
しておいてもらいたいと思い
ます
。
小倉武一
61
○小倉
政府
委員
私どもの
予算
の
建前
といたしましては、今
年度
に比べまして来
年度
において平均二%の値上りで
予算
を組んでおり
ます
。本
年度
は約三十三億でござい
ます
ので、それの一割三分見当の増し、こういう
予算
を組んでおり
ます
。
吉田賢一
62
○吉田(賢)
委員
そうし
ます
と三十一年の
運賃
に比較して一割三分値上げ、こういう
趣旨
の御
説明
と承わっていいのでござい
ます
か。
小倉武一
63
○小倉
政府
委員
本
年度
に比べまして一割三分で、金額で申し
ます
と先ほど申しましたように本
年度
約三十三億でござい
ます
ので、一割三分増しでござい
ます
から三十七億二千七百万円ということになり
ます
。
吉田賢一
64
○吉田(賢)
委員
そうじゃなしに、来
年度
九十三億円の
運賃
とすれば、これは国鉄だけじゃなしに、たとえば国鉄への
運賃
支払い、日通への
運賃
支払いあるいは入出席料金も
相当額
に上るだろうし、あるいは基本
運賃
の料金率もそれに比例して大体上るだろうし、そういうものが必然上ってくるということを想定せられて
運賃
の
予算
をお組みになっておるのかどうか、こういうふうに伺っておるわけなんです。
小倉武一
65
○小倉
政府
委員
そうではございませんで、鉄道の料金だけの値上りを見込んでおりましてそれがどういうふうに
経済
的に波及するか、あるいはそれに並んで類似の料金等が値上りするということは見込んでおりません。
吉田賢一
66
○吉田(賢)
委員
そうし
ます
と国鉄は
運賃
値上げをしても、日通は
運賃
もしくは諸掛り、手数料は値上げしないという
建前
になるのですか。 それからもう
一つ
、日通の一括請負
契約
は毎年更新されると思うんだが、その更新をされるときもそういうことを全然考慮しないで、あるいは料率改正なんかも考慮しないで一体いいのだろうかどうか。それはどんなものですか。
小倉武一
67
○小倉
政府
委員
ただいま
予算
で組んでおり
ます
点は、鉄道料金だけについてでござい
ます
けれども、ほかの点については値上りは組んでおりません。もちろん改訂時期になりまして値上げをすべき当然の理由がござい
ます
れば上げなければならぬと思い
ます
が、ただいまのところ鉄道料金以外の諸掛り等について値上げをするという考えは私どもいたしておりません。できるだけ合理的にやりたいと思っており
ます
ので、特別の値上げを見込んではおらない次第であり
ます
。
吉田賢一
68
○吉田(賢)
委員
私は別に日通の立場でものを言うのではないのであり
ます
が、そうすると目通は国鉄が
運賃
を値上げしても、諸掛りその他
運賃
に
相当
するものと申し
ます
か、付随するものには値上りがないという想定でおられる、こういうふうに承わり
ます
。そういうお考え方は私はまことにどうかと思うのであり
ます
。国鉄へ払うのは三十億円余り、日通へ払うのが五十億円、その五十億円は国鉄
運賃
が一割三分値上りになっても日通は値上りにならぬというようなお考え方は、私はどうかと思い
ます
。言いかえ
ます
と、やはり食管
会計
の管理の角度から見たときに、非常に不健全要素が多いお考え方のように思われるのであり
ます
。これはきょう多く議論をするつもりはありません。いろんな資料をいただきまして十分に検討しつつ、お互いに問答をしてみたいと思うのであり
ます
。やはり合理的な根拠があれば値上げに応ずるという考え方らしいのであり
ます
が、非常に甘いと申すほかありません。国鉄だけぽつんと値上げして自余の
運送
業者が値上げしないというようなことは、およそ空想に近いのであり
ます
。御承知のように今運輸省に向って私鉄、バス等が二百ほど値上げの要求をいたしている、こういう事実も実はあるのであり
ます
。そういうことは常識的に御配慮にならねば、食管
会計
の管理を健全に行うことができないのではないかというふうにも考えられ
ます
。これに対しましてもし五十億円の一割三分とすると、六億円をこえるのであり
ます
から、これは
相当
なまた支出増になるのであり
ます
から、そういうこともいろいろ考えましてわれわれは食管
会計
を検討さしていただきましょう。以上申し上げました二、三の資料だけはぜひ至急になるべく詳細なものを出していただきたい。 それからこれは日通の一括請負で自余の通運業者には請負をさせている個所はないのであり
ます
が、船などは別といたしましても全くないのですか、これは日通の独占企業になっておるのですか、その点はどういうものなんですか、これは何かそういう根拠でもあるのですか。あるいは
経済
的に利益だというような根拠にでもなっておるのでしょうか。その点をちょっと参考までに伺っておきましょう。
小倉武一
69
○小倉
政府
委員
お尋ねのように
食糧庁
の
食糧
の輸送は日通に一括元請させているのであり
ます
。その理由ということでござい
ます
が、
食糧
の輸送が配給にそごを来たさないように、
相当
時間的に制約を受け
ます
し、また
相当
の大量にも上り
ます
ので、これを全国的に計画的に輸送するには、やはり全国的な輸送の組織網を持っておる日通が適当である。こういうことで日通に一括元請さしておるのであり
ます
。
吉田賢一
70
○吉田(賢)
委員
それじゃ確かめておき
ます
が、
検査
員の指摘しており
ます
七億八千三百余万円というこの
内容
は大体どういう
費目
になるのでしょうか。日通への
運送
費の支払いの八十二億七千三百余万円のうち七億八千三百余万円は
食糧
輸送の特殊性による特別
負担
及び特別作業料金というようなことらしいのだが、大体これはどういう
費目
になっており
ます
か。
小倉武一
71
○小倉
政府
委員
七億八千三百余万円の特別
負担
、特別作業料金というものの
内容
でござい
ます
が、
運送
事務
処理
費、乱袋手直し料、資材費、小出し横持ち、選別検収費、貨車清掃費、貨車手押料、看貫費、証明費、こういうものが
内容
になっており
ます
。
吉田賢一
72
○吉田(賢)
委員
資材費はどれくらいで、これは何ですか。
小倉武一
73
○小倉
政府
委員
これはトラックなり貨車に米のよごれませんようにむしろを敷く、こういった場合のむしろ代等でござい
ます
。
吉田賢一
74
○吉田(賢)
委員
金額は。
小倉武一
75
○小倉
政府
委員
金額は一億一千三百万円であり
ます
。
吉田賢一
76
○吉田(賢)
委員
そうすると日通のむしろ代に一億一千三百万円払う、こういうことですね。むしろ代、これはまあえらいこまかいようですけれども、一億円以上になるのですから……。むしろは一体買うのですか、使用料というのか。どういうのですか、資材費というのは……。
小倉武一
77
○小倉
政府
委員
これはむしろの損料ということになろうかと思い
ます
。貨車、トラック等にむしろを敷く場合の、そのむしろの代金が総掛りのコストに入ってくるのでござい
ます
。
吉田賢一
78
○吉田(賢)
委員
むしろ代一億一千三百万円
——
むしろ一枚で何ぼ払うのです。幾らの損料を払っておいでになるのですか。
小倉武一
79
○小倉
政府
委員
むしろ代は三十一円支払っておりまして、これを貨車に敷くのでござい
ます
ので、この枚数が要るわけですが、貨車の中が十枚、それから貨車に積み込んだり何かし
ます
場合の荷役の
場所
その他に要りまして、全体で二十五枚要り
ます
。そういう
計算
で、その回転数を
計算
して算定をいたしておるのでありまして、そういう基礎で平均的に申し
ます
と、
内地米
でトン
当り
十円五十銭
程度
になっておるのであり
ます
。
吉田賢一
80
○吉田(賢)
委員
むしろとは、一体原価
計算
なさったのは一枚幾らなんですか。卸でも小売でもいいのです。わらのむしろでしょう、原価は幾らなんです。
小倉武一
81
○小倉
政府
委員
ここでは三十一円に見ており
ます
。
吉田賢一
82
○吉田(賢)
委員
それなら、それは国の所有になる。損料いうたら、これは失礼に当る言い方だけれども、使用の損料なんです。だから二度も三度も使えるという意味なんです。原価三十一円のものを、三十一円の損料で使う。そういうのを一億一千三百万円も支払うというのは、どうもわれわれ理解しにくい。どうもおかしい。それなら一億一千三百万円のむしろを、国がお買い取りになればいい。他人に使わしてもらって、その元値が三十一円、それを損料三十一円払うという、そんなばかばかしいことは企業にはありません。あなたの方も、八十億円も国の
会計
をお預かりになっているのだから、こういう点は企業以上に合理的に1
会計
計理の観念は御発達になっているはずです。原価と同じ損料を払うというのは、天下広しといえどもほかにありません。しかもむしろ代一億一千三百万円支払っているのですから、これははなはだ失礼ですけれども、噴飯ものです。これはどうかしており
ます
ね。
小倉武一
83
○小倉
政府
委員
さっきちょっと申し落したかもしれませんが、損料でござい
ます
ので、先ほど申しましたように、やはり回転数を見ておるのであり
ます
。回転数が三・二回ということに見ており
ます
。
吉田賢一
84
○吉田(賢)
委員
ます
ます
おかしくなってくる。元値三十一円のものを、三回も回転すると九十三円です。九十三円の損料を払う、こういうことになるわけですか。とにかくおかしい。やはりこういう点も国民を納得させなければいけません。きょうはこの
程度
にしておき
ます
が、やはり一億一千三百万円の
内容
は、もっとちゃんとした御
説明
をもらわぬと納得できません。しかも、おそらく毎年そうであると思う。日通が独占で八十億円以上のこういう数字の金を受け取って、これはどの
程度
のもうけになるのかわかりませんけれども、とにかくむしろ代だけ
一つ
取り上げてみましても、どうもわれわれのはしたな常識では納得しがたいのであり
ます
。まあ、きょうはこの
程度
にしておきましょう。この次にまた伺うことにいたし
ます
。
淡谷悠藏
85
○淡谷
委員
資料をもう
一つ
お願いし
ます
。食管
特別会計
の黒字、赤字の始まってからの累年のデータを
一つ
お出し願いたい。それから黒字を発生しあるいは赤字を発生した場合のおもな
原因
をつけたものをお出し願いたい。
吉田賢一
86
○吉田(賢)
委員
ついでに、資料はやはり
外国食糧
輸入
についてこれは二十五年からの、数量、買い代金、種類、種類は、準
内地米
とその他の外国米の区別、それから
外麦
等でよろしゅうござい
ます
から、そういうもの。それからもう
一つ
は、新しいのですけれども、農産物の
価格
安定法などによりまして米麦以外の農産物の食管
会計
扱いがござい
ます
ので、これについての収支の
予算
と
決算
を、この
会計
でなしに、その物資を取り扱うに至ってから以後の累計のものを
一つ
お出し願いたい。 それからもう
一つ
、聞き落したのですが、黄変米が十二万五千トンから十一万七千トンに減っており
ます
。これは去年の十二月には十二万五千トンであったと思うのですが、これは一体何に
処分
したのか、どういう理由で
処分
したのか、幾らに売ったのですか、その点
一つ
。これは文書で出してもらってもよろしいが、簡単なことですから、できたら御
説明
しておいてもらいたい、こう思い
ます
。以上で終り
ます
。
小倉武一
87
○小倉
政府
委員
最後の黄変米の点でござい
ます
が、十二万五千トンのものが十一万七千トンになったということについてのお尋ねでござい
ます
。十二万五千トンは昨年の九月一日現在でござい
ます
。十一万七千トンは本年の二月一日現在でござい
ます
。その間、黄変米の
処理
についてある
程度
進捗を見まして、加工用等に売却したものでござい
ます
。その用途別、
価格
につきましては、後ほど資料として御提出いたし
ます
。
青野武一
88
○
青野
委員長
この機会に
委員長
からも要求しておき
ます
。お聞きの
通り
吉田
委員
、それから淡谷、小川両
委員
から、多種多様にわたって
食糧庁関係
の資料を求めており
ます
が、これは二十九年の一部の
決算
の
内容
、それから三十
年度
の
決算
の審議に直接
関係
があると認め
ます
ので、正確に至急
一つ
御努力を願って提出していただくように、
委員長
からもお願いいたし
ます
。 ほかに御質問はございませんか
——
時間もだいぶ過ぎたようでござい
ます
ので、それでは、大体お打ち合せをいたしましたように、
昭和
二十九
年度
決算
中、
農林省所管
一般会計
及び
特別会計
に関しましては、以上をもちまして一応質疑を終了したいと思い
ます
が、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
青野武一
89
○
青野
委員長
ただし三十
年度
の
決算
について関連しておる場合は具体的に幾らでも質問してよろしいが、審議の過程で一応けりをつけるために二十九
年度
農林省
関係
は一応質疑を終了いたし
ます
。
昭和
三十
年度
決算
中、
農林省所管
についての質疑は次会に譲ることといたし
ます
。なお次会は明後日、来る十四日木曜日に予定しており
ます
が、詳細は公報をもって御通知申し上げ
ます
。 本日はこの
程度
で散会をいたし
ます
。 午後五時十一分散会