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1957-02-06 第26回国会 衆議院 決算委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十二年二月六日(水曜日)     午前十一時十三分開議  出席委員    委員長 青野 武一君    理事 生田 宏一君 理事 關谷 勝利君    理事 田中 彰治君 理事 山本 猛夫君    理事 坂本 泰良君 理事 吉田 賢一君       臼井 莊一君    野澤 清人君       淡谷 悠藏君    小川 豊明君       川村 継義君    上林與市郎君       神近 市子君  委員外出席者         専  門  員 黒田 久太君     ――――――――――――― 昭和三十一年十二月六日  委員川俣清音辞任につき、その補欠として神  近市子君が議長指名委員に選任された。 同月二十七日  委員小笠原八十美君が死去された。 昭和三十二年一月三十一日  委員大久保留次郎君、田中伊三次君、水田三喜  男君、南好雄君及び八百板正辞任につき、そ  の補欠として正力松太郎君、福永健司君、野澤  清人君、山本正一君及び青野武一君が議長の指  名で委員に選任された。 二月二日  委員神近市子君、細田綱吉君、山田長司君及び  吉川兼光辞任につき、その補欠として淡谷悠  藏君、小川豊明君、川村継義君及び原茂君が議  長の指名委員に選任された。 同月四日  委員椎名悦三郎辞任につき、その補欠として  塚田十一郎君が議長指名委員に選任された。 同月五日  委員原茂辞任につき、その補欠として神近市  子君が議長指名委員に選任された。 一月三十一日  委員長上林與市郎辞任につき、その補欠とし  て青野武一君が議院において委員長に選任され  た。     ――――――――――――― 昭和三十一年十二月二十日  昭和二十九年度一般会計歳入歳出決算  昭和二十九年度特別会計歳入歳出決算  昭和二十九年度国税収納金整理資金受払計算書  昭和二十九年度政府関係機関決算書  昭和二十九年度国有財産増減及び現在額総計算  書  昭和二十九年度国有財産無償貸付状況計算書 同月二十五日  昭和三十年度一般会計歳入歳出決算  昭和三十年度特別会計歳入歳出決算  昭和三十年度国税収納金整理資金受払計算書  昭和三十年度政府関係機関決算書 昭和三十二年二月一日  昭和三十年度国有財産増減及び現在額総計算書  昭和三十年度国有財産無償貸付状況計算書審査を本委員会に付託された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  国政調査承認要求に関する件  小委員会設置に関する件     ―――――――――――――
  2. 青野武一

    青野委員長 これより会議を開きます。  まことに失礼ですが、委員長のごあいさつを申し上げたいと思います。御承知通り委員長自民党社会党の申し合せによりまして、約二年間御就任になって、いろいろな問題を各委員皆様の御協力を得て審議をして参られて、そして非常な成績を上げられたと存じまするが、今回、私青野武一は、昭和二十四年の一月の選挙からことしの一月まで大体満八年間国会に席を置いておりますが、いまだ委員長などを勤めたこともなし、その点ではずぶのしろうとでありまして、皆様方の御協力がなければ、また、御鞭撻がなければ、とうていその職責を全うすることができないと存じます。自民党社会党の申し合せによりまして、幸い社会党も五つの常任委員長を出すことに決定をいたしまして、私もはからずも予期しておりません決算委員長を仰せつかったようなわけでございます。  御承知通り自分浅学非才自分が一番よく知っております。ましていわんや決算委員会委員として非常な経験を持たれて、しかも先輩の方がたくさんおられる委員会におきましては、皆様方の御支援と御理解と御鞭撻がなければとうてい勤め得られないということは先ほども申し上げた通りであります。微力で、まことに議事の運営についても、委員会をまとめていく上におきましても、皆様方の御協力を私は心からお願いしておるわけでありまして、決算委員会の役目は、担当の大臣を持たないかわりに、関係があるといえば全閣僚に関係を持っております。そういう点につきまして、一兆円以上の予算がいかなる方面に公正妥当に使われたかという点について、もし不当な支出がございましたら、そういう点に疑いを持つようなことがありましたら、国民の払った血税を公正妥当な方向に向ってこれを費消していき、国運の発展のためにそれが使われなければなりませんので、いろいろな問題が起って参りましても、また皆様方のあたたかい御支援がなければ委員長は勤まらないと存じますので、将来ともに微力でございますが、弟を手を取って指導していくように、どうか皆様方の御援助を心からお願い申し上げる次第であります。  まことに簡単で申しわけございませんが、委員長就任のごあいさつをつつしんで申し上げた次第であります。どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)     ―――――――――――――
  3. 青野武一

    青野委員長 大体先ほどの理事会で御承認を得たことでございますが、それでは国政調査承認要求の件についてお諮りをいたします。  今国会におきましても、決算の適正を期するため、前国会におけると同様に国政に関する調査をいたしたいと存じます。調査する事項といたしましては、一、歳入歳出の実況に関する事項、二、国有財産に関する事項、三、政府関係機関の収支に関する事項とし、調査の方法は、関係方面より意見の聴取、資料要求等といたしたいと存じます。  以上の通り国政調査を行うことといたし、衆議院規則第九十四条に定めるところにより、議長に対して承認要求するに皆さん異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 青野武一

    青野委員長 御異議なしと認め、さように決定をいたしました。  次に参考資料提出要求についてお諮りいたします。本委員会における付託案件審査または国政調査のため、関係各官庁その他各方面に対して参考資料要求し、その他照会回答を求める必要あるときは、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 青野武一

    青野委員長 御異議なしと認めまして、さように取り計らうことに決定をいたしました。     ―――――――――――――
  6. 青野武一

    青野委員長 次にお諮りをいたします。ただいま決定いたしました国政調査事項議長において承認されました場合は、国有財産に関する小委員会日本国有鉄道の経理に関する小委員会及び需品調達に関する小委員会を設置いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 青野武一

    青野委員長 御異議なしと認めてさように決しました。  次に、以上の各小委員会につきましてはその数をそれぞれ八名とし、小委員及び小委員長委員長において指名するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 青野武一

    青野委員長 御異議なしと認めてさように決定をいたしました。小委員会委員及び小委員長指名は追って公報をもって発表いたします。  次に、委員辞任等による小委員の変更につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 青野武一

    青野委員長 御異議なしと認めて、さように決定をいたしました。  山本猛夫君。
  10. 山本猛夫

    山本(猛)委員 委員長がかわられまして、ほかの機構も新たになったようなことでございますが、前回から引き続いております、私のやって参りました国有財産に関する小委員会で取り上げておりました中で、高速度道路に関しまする問題がございます。当件は小委員会を離れて本委員会に回付されて、ただいままでは本委員会審議を継続して参りました。よってこれらに関しまする事態はまだ究明し尽されておりません。しかるに諸般の情報を通じて見ますると、これに関連をいたしました都当局はもちろんでありますし、また高速道路会社をやっております幹部の人たちも何らの反省の色がありませんことは明白であります。反省の色かあるなしにかかわらず、当委員会におきましては、国民の重大な疑惑焦点となりました本件に関して、国民疑惑が解けるまで究明を続けなければならないと思いますので、この審議が継続されるように当委員会において再確認をされたい。これが一点。  もう一つは、この高速度道路とよく似た案件国有財産の処理の問題で現われて参りました中に、東京駅の八重州口にございます大和証券ビル国有地があります。これは高速度道路の建設をせられました国有地と類似したケースでありまして、これも国民疑惑焦点となっております。よって当委員会から正式に資料をお取り願いたい、これを要求いたします。東京都が国有地を壟断しております誤まてるケースの最も顕著なる事例一つとも考えられますので、詳細なる資料提出方をお取り計らい願うよう要求いたします。
  11. 吉田賢一

    吉田(賢)委員 さっきの小委員会の件はすでに決定しております。その点は別にあらためてここで議決する必要はないと思います。  それからあと資料の点は、これは適当に十分に取ることに私も賛成したいと思います。なお、資料要求委員長一任決定しておりますから、言う必要はないのですけれども、政府関係機関の十億について、これの三十一年度予算執行の最近までの概況、でき得るならば一月末、一月末は困難かもしれないが、やむを得なければ十二月末でいい。十月末は少し古いですから、その点特に御注意願いまして、その執行状況の文書を至急に出すように、一つお取り計らいを願いたいのであります。  それから、臨時税制調査会の答申及び関係の書類があれば、添付したものをお取り願いたいと思います。
  12. 山本猛夫

    山本(猛)委員 今吉田委員の言われました中で、私の関係いたしまする小委員会に関連いたしまする事項で補足して申し上げておきます。  私の述べました高速度道路に関しまする案件は、小委員会の手を事実院上離れて本委員会に回付せられた形になっておりますが、その後この高速度道路の建物をめぐって、銀座かいわいの商店の人たちが新たなる会社を作ってさらにまたこれを利用して一部少数人たちが巨富を占めようとする行動が顕著なる事実としてただいま現われて参っております。本件が小委員会の手を離れて本委員会に回付せられたあと、そういうような新たなる事例が起っているようになっておりますが、本委員会に回付せられましてから、本問題はあまり追及をせられておりません。よって私は国有財産に関しまする小委員長責任上、本委員会に回付せられた当問題は、これをいいかげんにしていただきたいというような意味合いで本委員会に回付せられたものとは解釈をいたしておりません。よって新たな事態が――国の財産であるべきものが、一部少数人たち利益対象となってしかも醜い、その利益対象物としてほんろうせられている事態を見て、私は小委員長として、その責任を痛感せざるを得ないのであります。よって本委員会に回付せられた精神に基いて、当問題をさらに追及するように再確認をされたいというお願いをしたのでございます。さよう御了承を願いたいのです。
  13. 吉田賢一

    吉田(賢)委員 私は別に議論をするつもりはないのです。ただ手続の上で筋を通しておきさえすればいいので、追及するということは、もちろん山本さんみずから責任を感じてやりたいというお意気込みでありますから、これはしごく賛成であります。ただ手続の上で、今ここでもう一ぺん議決する必要はないのではないかと思います。
  14. 山本猛夫

    山本(猛)委員 議決ではなく、再確認するように頼んだのです。社会党はこれを追及するのに反対ですか。
  15. 吉田賢一

    吉田(賢)委員 そうじゃない。委員長は初めてだから、まごつかぬようにということで申したのであって、あなたが責任を感じて追及したいというなら、これは大いに賛成です。しかしその趣旨を再確認する意味において議決する必要はない。われわれ追及に反対するという理由は何もありません。この点ははっきりさせておきます。ですから、大いに追及したらいい。国政の紊乱の追及については人後に落ちませんから、その点は誤解のないように願います。ただ手続の上で筋の通らぬような議決をすることはどうかと思うのです。
  16. 山本猛夫

    山本(猛)委員 古田さんはだいぶ誤解をされておる。ここで議決をするということをお願いいたしたのじゃございません。緩漫にこの審議が行われている間に、銀座かいわいはじゃんじゃかじゃんじゃかとその利潤追求をまた新たに始めているような事態がございますから、この追及をゆるめないでやっていこうということを再確認してほしい。それについて議決は願いません。それを委員長に御了承願えばけっこうなんです。
  17. 青野武一

    青野委員長 山本委員のお説もごもっともで、吉田委員からもお話がありましたように、社会党としてもこれはあくまでも追及すべき点は追及していくが、あらためて再確認議決をしなくてもいいじゃないかという、これは手続上の問題でありまして、資料要求、これは一日も早く目的を達するためには、委員長にすでに付託されておりますし、委員長責任において資料提出はできる限り早くいたさせます。小委員長としても今お説のように、でき得る限りこの問題を追及して、真剣に取り組んでやっていただきたいということを私からも希望いたします。  それからもう一つ、これは議決を求める件ではありませんが、私決算委員長として招集を受けまして、昨日の午前十時三十分から約一時間ほど常任委員長及び特別委員長会議常任委員長室で行われましたときに、大体全体の人の御意見が出まして、これを三カ条に集約いたしまして、こういう申し合せをいたしました。その申し合せ事項は、各委員長において最初の委員会一つ委員皆様に徹底するようにそれを申し上げて頼んでくれ、こういうお話がございました。それは、    申し合せ(昭和三十二年二月五日常任委員長会議国会審議委員会が中心であるので、その正常化については、まず委員会審議の能事を高めるために、各委員長左記事項は特に励行すること。  一、ニュース、カメラの撮影は、原則として開会の前後にこれを許可すること。  二、傍聴人整理を図って、その議事が妨害されることのないようにすること。  三、理事会は、これを非公開とすること。  これらについてかなり議論もありましたが、大体においてこの三つが話し合いの結果まとまりましたので、各委員会委員長委員会を通じて各委員の方の御了承を求めて、この三つ決定をいたしました目的を達するように御努力を願いたいということでありましたので、皆さん方におかれましてもよろしく一つ援助と御理解を求めたいと存じます。  大体御報告する案件は以上でございます。  次会公報をもってお知らせすることとし、本日はこの程度にて散会いたしたいと存じます。     午前十一時三十三分散会