○
松本(七)
委員 そういう
事態になってから、これは約束が違うなんていってみたって始まらないのです。ですから、そういう
事態にならないような客観情勢を、いかにして
日本政府が今後
独立国として自主
外交をもって作っていくかということが、最も大切な問題になってくるだろうと思うのです。ただ幾ら閣議できめ、相談があるだろう、約束だから、そういう話し合いになっておるのだからそれを守ってくれるだろう、そういう甘い
考えでやったら、これは大へんなことになる。私はこれは言いにくいことですけれ
ども、岸さんは過去においては
日本の帝国主義の先導の役を勤められた一人だった。しかしその償いを果してこれからなされるかどうか。その償いをほんとうにされようという決心で立ち上る
立場にあり、またその償いをし得る力を持つその
立場に今日おられるわけです。そのかわり一歩誤まれば、これはまた過去の誤まりの二の舞、罪の上塗りをしなければならぬような、重大な岐路に今
日本は立たされておると私は思うのでございまして、こういう
意味から、特に
岸外務大臣に期待もいたしますのは、そういった単なる閣議決定や、あるいは
アメリカとの話し合いなどと、そういうものに大きな期待を持って、肝心な点に大きな抜かりのないように
一つしていただきたいというのが私
どもの念願であり期待であるわけです。
そこで少しそういう
政策についての具体的な問題を伺いたいのは、何といっても緊張の度合いについての判断は、人によっていろいろ違いましょうけれ
ども、
外務大臣も
方針に述べられておられるように、やはりそういう危険のあることは認められる。特に中東なりあるいは台湾にはそういう危険が現にあるのでございますから、どうやってこれを緩和していくかということは、
日本のこれから取り組まなければならぬ大事な問題になろうと思います。そういう
意味では私
どもが
一つの期待を持てるのは、やはり何といっても第二回の
アジア・アフリカ
会議、そういうものでやはりそういった緊張緩和の空気を盛り上げていくということが大事だろうと思うのですが、
日本みずから
一つ積極的にこのAA
会議の開催を提唱される意思がないのかどうか、この点をお伺いしたい。