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1957-05-17 第26回国会 衆議院 運輸委員会請願審査小委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    本小委員昭和三十二年五月十六日(木曜日) 委員長指名で次の通り選任された。       今松 治郎君    木村 俊夫君       永山 忠則君    畠山 鶴吉君       淵上房太郎君    堀内 一雄君       松山 義雄君    山本 友一君       井岡 大治君    下平 正一君       松尾トシ子君    山口丈太郎君 同日  堀内一雄君が委員長指名で小委員長に選任さ  れた。     —————————————     会 議 昭和三十二年五月十七日(金曜日)    午前十時二十三分開議  出席小委員    小委員長 堀内 一雄君       木村 俊夫君    永山 忠則君       畠山 鶴吉君    淵上房太郎君       松山 義雄君    井岡 大治君       下平 正一君    松尾トシ子君       山口丈太郎君  出席政府委員         運輸事務官         (鉄道監督局国         有鉄道部長)  細田 吉藏君  小委員外出席者         議     員 伊藤 郷一君         議     員 生田 宏一君         議     員 關谷 勝利君       議     員 早稻田柳右エ門君         議     員 西村 直己君         議     員 並木 芳雄君         議     員 小山  亮君         議     員 中居英太郎君         運輸事務官         (海運局海運調         整部海務課長) 井上  弘君         運輸事務官         (船舶局監理課         長)      蒲   章君         運 輸 技 官         (港湾局計画課         長)      東   寿君         運輸事務官         (鉄道監督局業         務課長)    小川 吉男君         運輸事務官         (鉄道監督局民         営鉄道部監理課         長)      原山 亮三君         運輸事務官         (自動車局業務         部長)     国友 弘康君         運輸事務官         (自動車局業務         部旅客課長)  黒住 忠行君         運輸事務官         (自動車局業務         部貨物課長)  武藤 儀一君         運輸事務官         (自動車局業務         部自動車道課         長)      渋谷 正敏君         運 輸 技 官         (自動車局整備         部車両課長)  宮田 康久君         海上保安監         (総務部政務課         長)      岡田 良一君         海上保安監         (灯台部監理課         長)      猪口 猛夫君         気象庁次長   太田九州男君         専  門  員 志鎌 一之君     ————————————— 本日の会議に付した請願  一 鹿児島市等に気象観測用レーダー設置に関   する請願外一件(池田清志紹介)(第四六   号)  二 国鉄定期運賃値上げに関する請願山本友   一君紹介)(第一二二号)  三 同(臼井莊一君紹介)(第一二三号)  四 同(中嶋太郎紹介)(第一二四号)  五 同(眞鍋儀十君紹介)(第一二五号)  六 国鉄運賃値上げ反対に関する請願(松本七   郎君紹介)(第一二六号)  七 岩代川俣線常磐線接続に関する請願(八   田貞義紹介)(第一二七号)  八 野岩羽線開通促進に関する請願八田貞義   君紹介)(第一二八号)  九 左沢、荒砥間鉄道工事促進に関する請願(   八田貞義紹介)(第一二九号)  一〇 自動車による泥水飛まつ等防止に関す   る請願田中彰治紹介)(第一六八号)  一一 国鉄福島輸送派出所存置に関する請願(   鈴木周次郎紹介)(第二〇二号)  一二 宮之城線及び山野線ディゼルカー運転   の請願池田清志紹介)(第二九七号)  一三 久慈小本間に鉄道敷設に関する請願(   田子一民紹介)(第四一九号)  一四 宮之城線及び山野線ディゼルカー運転   の請願外三件(池田清志紹介)(第四二〇   号)  一五 東北ドック再開に関する請願愛知揆一   君紹介)(第五七三号)  一六 竹材及び竹製品鉄道運賃引下げに関す   る請願池田清志紹介)(第五七四号)  一七 宮之城線及び山野線ディゼルカー運転   の請願外二十八件(池田清志紹介)(第五   七五号)  一八 菓子運賃引下げに関する請願臼井莊一   君紹介)(第五七六号)  一九 岩代川俣線常磐線接続に関する請願(   助川良平紹介)(第五七七号)  二〇 同(鈴木直人紹介)(第五七八号)  二一 同(粟山博紹介)(第五七九号)  二二 野岩羽線開通促進に関する請願助川良   平君紹介)(第五八〇号)  二三 同(鈴木直人紹介)(第五八一号)  二四 同(粟山博紹介)(第五八二号)  二五 常磐線複線及び電化促進に関する請願   (粟山博紹介)(第五八三号)  二六 同(鈴木直人紹介)(第五八四号)  二七 国鉄貨物運賃値上げ反対に関する請願(   山中貞則紹介)(第五八五号)  二八 久慈小本間に鉄道敷設に関する請願(   山本猛夫紹介)(第五八六号)  二九 岩代川俣線常磐線接続に関する請願(   山下春江紹介)(第六九五号)  三〇 宮之城線及び山野線ディゼルカー運転   の請願外二十件(池田清志紹介)(第六九   六号)  三一 常磐線複線及び電化促進に関する請願   (山下春江紹介)(第六九七号)  三二 野岩羽線開通促進に関する請願山下春   江君紹介)(第六九八号)  三三 福浦港護岸工事施行に関する請願(南   好雄君紹介)(第七〇四号)  三四 青笹駅を貨客取扱駅昇格請願山本   猛夫紹介)(第七八八号)  三五 米子港に灯台設置請願足鹿覺君紹   介)(第八三八号)  三六 野岩羽線開通促進に関する請願平田ヒ   デ君紹介)(第八三九号)  三七 自動車道に対する基本政策確立等に関す   る請願伊東隆治紹介)(第八八九号)  三八 国鉄定期運賃値上げに関する請願外一件   (竹尾弌君紹介)(第八九〇号)  三九 御堂信号場駅昇格に関する請願中居   英太郎紹介)(第九五〇号)  四〇 梅田、十三間の軌道増設工事方法変更等   に関する請願福田赳夫紹介)(第九六二   号)  四一 南千住駅舎改築に関する請願林博君紹   介)(第九六三号)  四二 ちり紙の運賃等級引下げに関する請願(   畠山鶴吉紹介)(第九九一号)  四三 東北ドック再開に関する請願愛知揆一   君紹介)(第一〇二八号)  四四 宮之城線及び山野線にディゼ   ルカー運転請願外十五件(池田清志君紹   介)(第一〇七五号)  四五 相原駅西口に改札所開設請願並木芳   雄君紹介)(第一〇七七号)  四六 大畑、室蘭間航送航路開設に関する請願   (三浦一雄紹介)(第一一四九号)  四七 瀬の上、槻木間の鉄道敷設に関する請願   (愛知揆一君紹介)(第一三四五号)  四八 国鉄運賃値上げ反対に関する請願西村   彰一紹介)(第一三四六号)  四九 鍛冶屋駅より加美村、青垣町を経て梁瀬   駅に至る鉄道敷設請願堀川恭平紹介)   (第一三四七号)  五〇 名瀬海上保安部巡視船追加配船請願   (原捨思君紹介)(第一五一六号)  五一 船津、片掛間国鉄線誘致に関する請願   (松岡松平紹介)(第一五一七号)  五二 津谷、前谷地間に鉄道敷設請願(佐々   木更三君紹介)(第一五一八号)  五三 国鉄運賃値上げ反対に関する請願(山花   秀雄君紹介)(第一五一九号)  五四 福知山、河守間の私鉄を国有に編入等に   関する請願山口丈太郎紹介)(第一五九   五号)  五五 国鉄運賃値上げ反対に関する請願(帆足   計君紹介)(第一五九六号)  五六 名瀬海上保安部巡視船追加配船請願   (床次徳二紹介)(第一五九八号)  五七 宮之城線及び山野線ディゼルカー運転   の請願外十七件(池田清志紹介)(第一六   六五号)  五八 駐留軍離職者運送企業組合認可及び   免許に関する請願五島虎雄紹介)(第一   七二四号)  五九 国鉄運賃値上げ反対に関する請願(受田   新吉君紹介)(第一七九一号)  六〇 三陸沿岸縦貫鉄道未成線敷設促進に関す   る請願淡谷悠藏紹介)(第一八一九号)  六一 川内河口調査費予算計上に関する請   願(小牧次生紹介)(第一八二〇号)  六二 草津線にディゼルカー運転等に関する請   願(堤康次郎紹介)(第一九二二号)  六三 高須駅、根占町川北間の鉄道予定線延長   の請願二階堂進紹介)(第一九二三号)  六四 御堂信号場駅昇格に関する請願山本   猛夫紹介)(第一九二四号)  六五 国鉄運賃法の一部改正に関する請願(横   山利秋紹介)(第一九二五号)  六六 自動車道に対する基本政策確立等に関す   る請願畠山鶴吉紹介)(第二〇九六号)  六七 瀬の上、槻木間の鉄道敷設に関する請願   (愛知揆一君紹介)(第二〇九七号)  六八 同(竹谷源太郎紹介)(第二一八三   号)  六九 吉田花渕港湾局部改良工事継続に関する   請願愛知揆一君紹介)(第二〇九八号)  七〇 中学校生徒通学定期小人扱いに関する   請願岡本隆一紹介)(第一二九〇号)  七一 果実運賃軽減に関する請願坊秀男君紹   介)(第二三三五号)  七二 伊東線複線化に関する請願畠山鶴吉君   外一名紹介)(第二三三七号)  七三 自動車道に対する基本政策確立等に関す   る請願外一件(小川半次紹介)(第二三八   八号)  七四 二俣、佐久間線敷設促進に関する請願(   戸塚九一郎紹介)(第二四四八号)  七五 自動車道に関する基本政策確立等に関す   る請願有馬輝武紹介)(第二四九〇号)  七六 中学校生徒通学定期小人扱いに関する   請願五島虎雄紹介)(第二四九一号)  七七 鹿児島本線複線化に関する請願坂田道   太君紹介)(第二五三三号)  七八 山野線ディゼルカー運転請願池田   清志紹介)(第二五三四号)  七九 わら工品運賃値下げに関する請願(山崎   巖君紹介)(第二五六九号)  八〇 山田線及び小本線の輸送力増強に関する   請願鈴木善幸紹介)(第二五九八号)  八一 石巻柳津線敷設に関する請願内海安吉   君紹介)(第二六六九号)  八二 上越線複線化促進に関する請願(稻葉修   君紹介)(第二七五六号)  八三 同(關谷勝利紹介)(第二七五七号)  八四 中学校生徒通学定期小人扱いに関する   請願鈴木善幸紹介)(第二七五八号)  八五 大船渡、釜石間及び宮古、久慈間鉄道敷   設促進に関する請願鈴木善幸紹介)(第   二七五九号)  八六 旧小倉鉄道線買収の補償に関する請願(   田中彰治君外二名紹介)(第二七八二号)  八七 日勝鉄道海岸線敷設に関する請願(本名   武君紹介)(第二八〇八号)  八八 飯田中津川、下呂間鉄道敷設に関する   請願(楯兼次郎君紹介)(第二八三五号)  八九 国鉄運賃値上げ反対に関する請願中居   英太郎紹介)(第二八七八号)  九〇 鹿児島鹿屋問民間航空路開設に関する   請願二階堂進紹介)(第二八九二号)  九一 宮崎、鹿屋間民間航空路開設に関する請   願(二階堂進紹介)(第二八九三号)  九二 大隅地区測候機関設置に関する請願(   二階堂進紹介)(第二八九四号)  九三 国分、古江間国鉄バス鹿屋駅乗入れ等   に関する請願二階堂進紹介)(第二八九   五号)  九四 信越線上田豊野間に気動車運転に関す   る請願植原悦二郎紹介)(第二九一九   号)  九五 同(松平忠久紹介)(第二九四〇号)  九六 同(吉川久衛紹介)(第二九七〇号)  九七 同(下平正一紹介)(第三〇〇八号)  九八 同(原茂紹介)(第三〇〇九号)  九九 飯田中津川、下呂間鉄道敷設に関する   請願植原悦二郎紹介)(第二九二〇号)  一〇〇 同(松平忠久紹介)(第二九四一   号)  一〇一 同(吉川久衛紹介)(第二九七一   号)  一〇二 同(下平正一紹介)(第三〇一〇   号)  一〇三 同(原茂紹介)(第三〇一一号)  一〇四 国鉄運賃値上げ反対に関する請願(松   平忠久紹介)(第二九三九号)  一〇五 同(吉川久衛紹介)(第二九七二   号)  一〇六 同(原茂紹介)(第三〇一二号)  一〇七 日豊線ディゼルカー運転請願(川   野芳滿紹介)(第二九六七号)  一〇八 日の影、高森間に国鉄バス運転請願   (川野芳滿紹介)(第二九六八号)  一〇九 日の影、高森間鉄道延長請願川野   芳滿紹介)(第二九六九号)  一一〇 東京博多間直通特別急行列車運行等   に関する請願永山忠則紹介)(第二九七   三号)  一一一 南予線高川、川津間に国鉄バス乗入れ   等に関する請願井谷正吉紹介)(第三〇   三四号)  一一二 国鉄運賃値上げ反対に関する請願(西   村彰一紹介)(第三〇三五号)  一一三 飯田中津川、下呂間鉄道敷設に関す   る請願西村彰一紹介)(第三〇三六号)  一一四 信越線上田豊野間に気動車運転に関   する請願西村彰一紹介)(第三〇三七   号)  一一五 道路運送法等の一部改正案反対に関す   る請願池田清志紹介)(第三〇六三号)  一一六 糸崎駅を直流、交流の分岐点指定等   に関する請願永山忠則紹介)(第三〇八   七号)  一一七 寅丸礁航路標識設置請願永山忠   則君紹介)(第三〇八八号)  一一八 ハイヤー・タクシー営業復元に関する   請願飛鳥田一雄紹介)(第三〇九八号)  一一九 板付飛行場東南アジア向け等国際ラ   イン開設に関する請願田中稔男紹介)(   第三〇九九号)  一二〇 水産物の輸送力増強等に関する請願(   鈴木善幸紹介)(第三一三九号)  一二一 三陸沿岸航路標識整備等に関する請   願(鈴木善幸紹介)(第三一四〇号)  一二二 波見修築に関する請願二階堂進君   紹介)(第三一四一号)  一二三 白石、北白川駅間に駅設置請願(愛   知揆一君紹介)(第三二〇一号)  一二四 同(保科善四郎紹介)(第三二〇二   号)  一二五 南九州地区レーダー設置に関する請   願(池田清志紹介)(第三二〇三号)  一二六 三陸沿岸縦貫鉄道全通促進に関する請   願(小澤佐重喜君外一名紹介)(第三二〇四   号)  一二七 山陽本線電車化を上郡駅まで延長に   関する請願山口丈太郎紹介)(第三二〇   五号)  一二八 特定水域指定解除に関する請願(星島   二郎紹介)(第三二四六号)  一二九 瀬戸内海航行危険水域航路標識増   設に関する請願星島二郎紹介)(第三二   四七号)  一三〇 瀬戸内海における海難事故防止等に関   する請願星島二郎紹介)(第三二四八   号)  一三一 国鉄ずい道を国道へ移管の請願(西   村直己紹介)(第三二五三号)     —————————————
  2. 堀内一雄

    堀内委員長 ただいまより運輸委員会請願審査小委員会を開会いたします。  運輸委員会に付託されました請願の総数は全部で百三十一件であります。これを各部門といいますか、所管別に分けますと、運送関係として二十五件、建設線関係として三十六件、電化複線化関係として十二件、気動車運転等十五件、駅設置等七件、国鉄寸バス関係のもの三件、民鉄関係一件、自動車関係八件、監督局関係のもの四件、気象庁関係のもの三件、航空局関係のもの三件、港湾局関係のもの四件、海運局関係のもの二件、船舶局関係二件、海上保安庁関係のもの六件、以上であります。  それでは、これより順次審査をいたしますが、紹介議員の見えておられますものはその紹介説明を聴取いたし、その他のものについては所管当局より順次その説明及びその処置等につき聴取いたすという工合に審議を進めていきたいと存じます。なお請願番号につきましては、説明の便宜上整理番号でやっていただくことにいたします。港湾局東計画課長
  3. 東寿

    東説明員 それでは第七〇四号、石川県福浦港護岸工事施行に関する請願につきましては、本港付近に良港が少いので利用船舶も非常に多くなっておるが、ただ係留施設が非常に少いものですから、今年から事業費三百万円、国費百万円でもって請願趣旨のものを実施することに内定して進めております。  第二〇九八号、吉田花渕港湾局部改良工事継続に関する請願でございますが、これも御趣旨のように局部改修事業につきましては今年度におきましては事業費九百万円、国費三百万円をもって実施するように決定をして進めております。  それから一八二〇号、整理番号六一、川内河口調査費予算計上に関する請願でございます。川内川河港経済的立地については問題がございませんが、川口港でありますので、港を作ることについては技術上の関係が非常にむずかしいものですから、これを本年度請願趣旨のように調査費五十万円を計上いたしまして直轄で調査をすることといたしております。  それから三一四一号、整理番号一二二、波見修築に関する請願でございます。これはまだ県当局から要求が参っておりません。従って事務的に県当局から要求が参りましてから検討いたすことといたします。以上でございます。
  4. 堀内一雄

  5. 岡田良一

    岡田説明員 海上保安庁関係で全部で六件でございますが、このうち巡視船関係二件について御説明いたします。  一五一六号と一五九八号、両方とも内容は同じでございまして、名瀬海上保安部巡視船を追加して配属してほしいという趣旨でございます。現在名瀬海上保安部担任区域警備救難業務につきましては、巡視船がありませんために、隣の保安部の方から派遣させてやっておりますので、海上保安庁としても巡視船を配船する必要は認めておりますけれども、全国的に非常に巡視船が足りなくて、三十二年度でできるものについては、名瀬に配属することは困難と思いますけれども、できるだけ早い機会に巡視船を配置するように努力したいと考えております。以上でございます。
  6. 堀内一雄

  7. 猪口猛夫

    猪口説明員 灯台関係について御説明申し上げます。第八三八号、米子港に灯台設置の件に関しましては、請願趣旨通りでございまして、早急に実現いたすべく努力いたしたいと思っております。  その次の三二四七号、瀬戸内海航行危険水域航路標識増設に関する件につきましても、その必要性は十分認められますので、従来とも努力して参りましたのですが、今後さらにその増強につきまして、御要望の通り極力努力いたしたいと考えております。  同じくその次の第三〇八八号、寅丸礁航路標識設置の件につきましては、皆さんの御承知の通り先般第五北川丸の事件もありまして、早急に本年度予算を繰り合せまして、本年度中に予算のワク内で灯標を設置いたすべく、目下準備中でございます。  第三一四〇号の三陸沿岸航路標識整備等に関する件につきましては、三陸沿岸航路標識につきまして、三十二年度におきましては、御箱崎、碁石崎及び白銀崎灯台を新しく設置いたしますが、霧信号につきましてもその必要性は十分認めますので、今後御希望に沿うように努力いたす考えでございます。以上灯台につきまして御説明を申し上げました。
  8. 堀内一雄

  9. 太田九州男

    太田説明員 それでは気象庁関係のものを申し上げます。  第一号の鹿児島市等に気象観測用レーダー設置に関する請願、これと一二五号の南九州地区レーダー設置に関する請願、これは大体同じ趣旨請願でございますので、一括して御答弁申し上げます。気象観測用レーダーは、降雨の場合、特に豪雨の把握とか、あるいは台風進行状況を的確につかむためには、非常に有効な測器の一つになっておりますが、現在東京大阪及び福岡の三カ所に設置いたしております。しかしわが国の地勢上からいたしまして、この程度レーダーではまだ少いわけであります。御指摘のように南九州地方台風進路等にも当っておりますし、さらに増強するように計画いたしたのでありますが、まだ財政事情等から実現するに至っておりません。今後も引き続きこの実現方に努力いたしたい、こう考えております。  それから大隅地区測候機関設置に関する請願、九二号であります。気象観測網の充実ということにつきましては、かねがね気象庁といたしましても努力をいたしておりまして、逐次整備を見ているところであります。しかし今後も、災害防止軽減上必要と認めますところの地域に対しましては、これを設置していきたい、こう考えているのでありますが、御指摘のように、大隅地方につきましても、全般的な災害対策の見地からいたしまして、御趣旨に沿うように努力いたしたい、こう存じております。
  10. 堀内一雄

  11. 原山亮三

    原山説明員 整理番号四〇号、梅田、十三間の軌道増設工事方法変更等に関する請願でございますが、京阪神急行宝塚線梅田−十三間の線路状況は、現在宝塚線車両以外に、京都から梅田乗り入れ急行列車車両も入っておりまして、ラッシュ時におきましては、現在列車回数が三十一列車入っております。平均の運転間隔は一分五十六秒というふうな、非常に輸送事情が悪くなっておりますので、今後の輸送要請増加並び京都線普通列車梅田乗り入れという問題を解決するためには、どうしてもこの本数をふやして、線路容量をふやすという必要があるわけでありまして、そういう意味において、会社が工事方法変更認可申請をしているわけでございますので、われわれとしても現在の輸送事情から考えて、この認可申請は必要やむを得ないものと考えているわけでございます。
  12. 山口丈太郎

    山口(丈)小委員 ただいまの御説明に対して、ちょっと御質問いたしたいと思います。ただいま御説明にもありましたように、現宝塚線ですか、これに新京阪京都線乗り入れましたために、非常に線路は輻湊いたしまして、容量以上の運転をしいられる結果になっているのでありますが、この請願趣旨が、いわゆる旧箕面の有馬電鉄当時に敷設せられて、現在高架変更になりまして、あのあとの残存線として梅田−北野間に路面電車運転しておったのを休止いたしているわけであります。この休止しておるのを高架に変えるというのでありますが、この請願によりますと、それを変更しないで通すのであれば、路面にこの京都線を通せということに結果的にはなるわけでありますが、これはまことに現実に即きないものであると私は思うのですけれども、運輸省の御見解を一つ承わっておきたいと思います。
  13. 原山亮三

    原山説明員 現在の休止線の北野線につきましては、休止前の輸送事情が、一日の乗車人員が約百四十名くらいの程度の数字になっておりますので、現在その付近道路京阪神急行並び大阪市のバスも通っておりますので、路面軌道といたしましては、この区間の線路を設置する必要は今のところない、かように考えております。
  14. 堀内一雄

    堀内委員長 鉄道監督局細田国有鉄道部長
  15. 細田吉藏

    ○細田政府委員 それでは鉄道監督局の関係請願について御説明を申し上げます。  番号順に申し上げます。二号、三号、四号、五号、これはいずれも国鉄定期運賃の値上げに関する請願でございますが、御承知の通り今回の運賃改正を機会に、若干の定期運賃の割引率の修正、学生定期を除きました通勤定期並びに普通定期の割引率の修正をさせていただくことをお願い申し上げておったわけでございますが、そのようにきまりましたのでございまして、この請願の御趣旨に全面的には沿い得ておらないかと考えておるわけであります。学生定期並びに普通定期の一部につきましては、御趣旨を考慮いたしまして、若干の当初案の修正をいたした次第でございます。  次に第六号でございますが、六号は国鉄の運賃の値上げに反対する請願でございまして、本件に関しましてはすでに御承知のように本国会におきまして、国有鉄道運賃法の一部改正の法律が成立いたしまして、四月一日から実施いたしておるわけでございます。ただ一二六号は一般的な反対でございます。これ以上御説明申し上げることはないと思います。  次に一応新線建設の関係だけちょっとあと回しにさせていただきたいのであります。七番、八番、九番は新線建設でございますので、ちょっとあと回しにさせていただきまして、次の第一一号でございますが、国鉄福島輸送派出所存置に関する請願でございます。これは実は昭和二十五年に機構改正をいたしまして、全国二十七の管理局を作ったのでございますが、その際に旧管理部の所在地で管理局ができなかったところにつきましては、過渡的に、主として通信関係からいたしまして、輸送関係の特殊な通信設備が昔の管理部の所在地にございましたような関係から、若干の人間をそのまま旧管理部所在地に残しまして、輸送のいろいろな仕事をさせておったわけでございます。しかし経営合理化の見地からいたしまして、通信をその後だんだん整備して参りまして、管理局でその管内のものは集中的に処理できるという方式に改めまして、逐次そういった派出の人間なり設備なりをなくするという方向に進んでおるわけでございますが、これがなくなりましたからと申しましても、通信が非常によくなって参っておりますので、直接福島県なりあるいは福島市に対しまして御不便なり不利益をおかけするようなことはなように措置をいたしておる次第であります。  それから次に一二番は宮之城線及び山野線にディーゼル・カーを配置するという請願でございまして、あとの方にも一二番、一四番、一七番にございます。それから三〇番にございます。実は今後ディーゼル動車につきましては、相当大量に増備をいたしまして、ほとんどの支線区に実は配置いたすという計画にいたしておるわけでございます。ただ三十二年度の気動車の配置計画につきましては、目下検討中でございまして、現在どこの線に入れるというところまできまっておりません。各地からの御要望がございますが、これらの御要望を十分調査いたしまして、決定をいたしたいと考えておる次第でございます。  次の一三番は建設線でございますので、ちょっとあと回しにさしていただきまして、次に二八番でございますが、竹材及び竹製品の運賃引下げの請願でございます。竹材につきましては、現在六百一キロメーター以上のものを割引をいたしておりますが、これをもっと安くしてもらいたい、こういうことでございます。製品の価格が安くて運賃が割高である、従って輸出等の関係もありますので、これをさらに低下させたい、こういう請願でございます。実は他の点にも出ておりますが、等級につきましては昭和二十八年度の運賃改正の際に、その前の約一年間、昭和二十七年でございますが、二十七年一年くらい使いまして、いろいろ貨物等級審議会というものを作りまして御検討願ったのでございますけれども、さらにその後の事情の変更等もございます。それからいろいろ限られた時間にやったものでございますので、多少の修正は今回もいたしておるのでございますが、根本的に検討しなければならぬものがないわけではございませんので、それらのものとあわせまして今後十分研究をきしていただきたい、かように考えておる次第でございます。  十八番の菓子の運賃につきましても、一般論としてはそのようなことでございまして、ただいますぐには改正するという段階に至っておりません。なお菓子につきましては、貨車の減トン制につきまして、前回の運賃改正の機会に相当強い御要望がございまして、その点につきましてはそのときに修正をいたして、若干の実質的な値下げをいたしておる次第でございます。  次の一九番、二〇番、二一番、二二番、二三番、二四番、これは新線建設の関係でございますので、あとで一括申し上げたいと思います。  二五番、常磐線複線電化促進に関する請願でございますが、常磐線は御承知のように平まで複線になっておるわけでございまして、平−岩沼間が残されておるのでございます。しかしこれも主要幹線でございますので、複線化いたさなければならぬということにつきましては、私どもといたしましては、できるだけ早い機会にこれを実施いたしたいと考えておるのでございますが、実は東北本線の常磐と一緒になりましてから先の方が非常に今行き詰まっておりますので、それらとの関連、それから東北本線電化に関連いたしまして、実は東北本線が宇都宮までしか複線になっておりません。その先の方をどうするかという問題、これらとあわせて緩急、前後をつけなければならぬ問題でございます。しかしいずれにしましても時間の問題でございまして、できるだけ早く複線を完成いたさなければならぬと思っております。東北本線常磐線全線を通じて複線にしなければならぬと考えております。電化につきましては、すでに電化の十カ年計画中第一期の方に入っておりまして、五カ年の約千七百キロの電化の中に常磐は入っておりますので、その間に実施いたしたいと考えておるのでございますが、常磐につきましては御承知のように地磁気観測所がございまして、その関係から直流電化ではいかぬという問題が一つございますが、技術的に解決いたしましたので、これはできるだけすみやかに着手する運びにいたしたい、かように考えておる次第でございます。  次に二七につきましては、前に御説明申し上げましたので省略さしていただきます。次に二八、二九、これは新線建設でございますのであとで一括申し上げます。三〇、これは前に済みました。三一も同様でございます。三二、これは新線建設でございますのであとで御説明申し上げます。  それから次に三四、青笹駅を貨客取扱駅昇格の件というのがございます。これは岩手県の遠野市内にございます釜石線の青笹駅でございます。これは駅員を配置いたしませんで旅客だけを扱っておるところでございますが、この駅で貨物を取扱いいたしますためには、大きな貨物取扱い設備の新設を要しまして、多額の工事費を要しますし、また要員の関係もございます。また線路の現状としましても千分の三の勾配部もございまして、いろいろな点から困難な点があるようでございます。現在旅客は三十年度の一日平均で乗車人員が二百四十人ぐらいの小さな駅でございます。両端の駅は四キロ三分、三キロ五分とそれぞれあるような駅でございますので、何と申しますか、いろいろな観点から今後検討いたさなければならないと思いますが、早急実現はかなり困難ではなかろうかと考えておるような次第でございます。  次に三六は新線建設でございます。三八につきましては先ほど二以下で御説明を申し上げました。  次に三九、御堂信号場駅昇格に関する請願でございます。これは岩手県の岩手町でございまして東北本線でございます。現在は一日四個列車をとめておるのでございます。駅間距離はかなり長うございまして、両端の駅からは、沼宮内という駅から五キロ二分、それから奥中山駅から七キロ二分でございまして、駅間距離から申しますと十二キロ四分もございますので、これは信号所が置かれておるわけでございますし、場所としてはそういう場所でございますが、ただ勾配が千分の十になっております。推定の乗車人員が一日百名程度でございます。工事費、要員等の関係から直ちに御要望に沿うことは困難かと思うのでございますが、ただ信号所がございますので、検討の余地は十分あろうかと考えておる次第でございます。  次に四一でございますが、南千住駅舎改築でございます。これは請願にもございますように、戦災で焼けましてあと戦後に応急復旧いたしました貧弱なものでございまして、だいぶいたんでおります。本年度から改築に着手することにいたしておりますので、全面的に請願の御趣旨に沿い得るようでございます。  四二、ちり紙の運賃等級引下げでございます。全般論につきましては先ほど申し上げました通りでございますが、これはトン当りの価格から考えまして、現在の等級を下げるということは実情から非常に困難のようでございます。ただ全体的には前に申し上げました通りでございます。  四四は前に御説明を申し上げた通りであります。  それから次に四五の相原駅西口に改札所開設の件、これは国鉄横浜線の相原駅の西口を開いてくれ、西口の方が非常に発展しておるのでそういうふうにしてもらいたい、こういうことでございます。この点につきましては主として問題は国鉄の要員事情でございまして、この程度の駅で西口改札所を作るということにつきましては、他との振り合いその他から困難な実情にござます。裏口問題等ほかにもたくさんございまして、もっと切実なものも出ておるようでありまして、早急には困難であろうと考えております。  それから次に四六の大畑、室蘭間航送航路開設に関する請願であります。これは国有鉄道の連絡線を大畑−室蘭間に設けてくれ、青函航路一本では足りないではないかということでございます。実は前々から当委員会等も御議論が出ておりますように、青函航路は現在の青森、函館を基地といたしましてもある程度の輸送量増加はできるのでございますが、大きく飛躍するためにどうするかということにつきましては、これは主として青森の事情から港を別に考えなければならぬという問題があるわけであります。しかしながら民間航路との関係あるいは青函の隧道の問題との関係、そういったような点から十分根本的に考えていかなければならぬという問題でございまして、さしあたっては青函の増強で間に合う、その上に根本的にどうするかということを考えなければならぬ問題であると考えておりまして、直ちに今室蘭−大畑の航路を開設するという考え方は持っておらないような次第でございます。  次に四七、瀬の上、槻木間の鉄道敷設、これは新線建設でございます。四八につきましては前に申し上げた運賃値上げの問題でございます。四九は新線建設でございますのであとで一括申し上げます。五一、五二、同様に新線建設の問題でございます。五三、これは国鉄運賃値上げに反対する請願でございまして、前に申し上げた通りでございます。次に五四、福知山、河守間の私鉄を国有に編入等に関する請願、これは実は新線建設と関係がございますので、あとで御説明を申し上げます。次に五五は前に申し上げた通りでございます。五七についても前に申し上げた通りでございます。五九も同様であります。六〇は新線建設でございます。  六二、草津線にディゼルカー運転等に関する請願でございますが、これは先ほど気動車について申し上げた通りでありまして、三十二年度の気動車の配置計画を目下検討中でございますので、早急にこれを研究いたしたいと考えております。  次に六三、これは予定線の関係でございます。六四は前に申し上げました。六五は国鉄運賃法、これにつきましては前に申し上げた通りでございます。六七、これも新線建設でございます。六八も同様でございます。  次に七〇、中学校生徒通学定期小人扱いに関する請願、これは七六にもございます。現在の中学校の生徒は年令が十二才以上でございまして、戦後これが義務教育になったわけでございます。従って通学定期は小人扱いにすべきであるということでございます。これは参議院の文教委員会でも、本年五月十三日に決議がなされておるような次第でございます。しかしながら実は小人扱いの半額というものは、満六才以上十二才未満のものでございますけれども、小学校の年令と関連を持たしてこういうふうにしたものではございません。諸外国の鉄道の例を見ましても、大部分は満十才までが小人になっておるような次第でございます。通学定期は、もうすでに御承知の通り、最低七割六分七厘から最高九割二分二厘という非常に高額な割引をいたしておるのでございまして、これをさらに半額にいたすということは非常に困難ではなかろうかと考えておる次第でございます。  七一、果実運賃軽減に関する請願、これについてはいろいろこまかい点が書いてございますが、ミカン、リンゴにつきましては運賃割引を実施するということを考えております。それから果実に対する急送料金は、当分の間廃止することにいたします。夏ミカンにつきましては等級の引き下げをいたしまして、さらに箱入りとかご入りを分けることにいたしておりましたのを、分けないで、減トン制を適用することにいたしました。雑かんの軽量減トンにつきましては、実際の空トン率から見まして、現行料率を引き下げることが困難であります。従ってこの請願に対しましては、一部は今回の改正を機会にできるだけ実施していきますが、一部はできないものもあるという実情でございます。  次に七二、伊東線複線化に関する請願でございます。伊東線は現在列車回数が六十二回でありまして、まだ若干の余裕がございます。しかし今後だんだん伸びて参るということになると、いろいろ輸送力増強なり、安全運転のための施設をしなければなりません。そこでさしあたりとしては、各駅の線路の行き違いができるための有効長の延伸、あるいは旅客乗降のためのホームの延伸をいたし、現在一部を除いて大体七両編成で運転いたしておりますのを、十一両編成にいたしたいと考えておる次第でございます。伊東線は宇佐美燧道を初め、非常に難工事の結果でき上った線でございまして、これを今直ちに複線にすることは非常に困難でございますので、ただいま申し上げたような輸送力増強の方途を別に講じたいと考えておる次第でございます。  次に七四、これは新線の問題であります。七六は終っております。  七七、鹿児島本線複線化に関する請願鹿児島本線につきましては現在、門司港かち久留米まで複線になっておるのでございますが、久留米以南の複線化もできるだけ早い時期に実施いたしたいと考えておりまして、これをさしあたり八代まで持っていくかどうかという点について、ただいま具体的に検討いたしております。なお東小倉—折尾間、これは複々線の工事でございまして、これにつきましても着手をいたしております。  七八、山野線ディゼルカー運転請願、これは前に申し上げた通りであります。  七九、わら工品運賃値下げに関する請願、わら工品は、現在東北及び北陸地区発北海道向けのものにつきましては遠距離割引をいたしておりますが、その他の地区のものにつきましては、いろいろ御要望がございますので、農林省とも十分打合せをいたしまして検討いたしたいと考えております。  八〇、山田線及び小本線の輸送力増強に関する請願、貨物輸送力の増強につきましては、御承知の国鉄五カ年計画に基きまして実施中でございますので、できるだけ御要望に沿うようにいたしたいと考えておる次第でございます。  八一、石巻柳津線敷設に関する請願は新線建設でございます。  八二、上越線複線化促進に関する請願、上越線複線化は前に申し上げました東北本線、北陸線と相互に関連を持っておるわけでございます。ということは、北陸線が行き詰っておりますために便宜上越線を経由しておるので、列車回数がふえている点もあるわけであります。これらとにらみ合せまして逐次実施いたしたいと考えております。なお請願の要旨に経由ルートにつきまして若干御意見が出ておりますが、これにつきましては私どもの方でまだ全然検討いたしたこともないので、さらに研究を要する点であろうと考えております。別なルートを通って複線の役割をさせろという御趣旨のようであります。  八三は同じ、八四は割引、八五は新線建設でございます。  八六は旧小倉鉄道線買収の補償に関する請願でございます。これは戦争中の昭和十八年に買収いたしました小鉄道のうちの一うでございまして、現在の国鉄添田線でございます。昭和十八年に二十二線買収いたしたわけでございます。敗戦並びにインフレといったその後の状況等を考え合せますと、いろいろ気の毒な事情にあるわけであります。しかしながらこれは単に鉄道だけでございません。一般他部門の戦時補償等の関係などがございますので、いろいろな見地から今後検討はきしていただきますが、今直ちにどうというわけに参らないと考えている次第であります。  八七は新線建設でございます。八八も同様でございます。八九は前に御説明申し上げました。  九三は国分、古江間国鉄バス鹿屋駅乗入れ等に関する請願、古江−鹿屋間一一・一キロ及び海岸線を南下して佐多町へ通する路線のうち古江−根占間二八・一キロにつきましては、国有鉄道の方から、前のものは昭和三十年四月、あとのものは昭和三十一年七月にそれぞれ申請がございましたが、両申請とも民間バスと競合いたしておりますので、現在慎重に検討中でございます。  九四、信越線上田豊野間に気動車運転に関する請願、これにつきましては、先ほど気動車の一般について申し上げましたと同様でございます。九五、九六、九七、九八は同じでございます。九九は、新線建設の問題でございます。一〇〇、一〇一、一〇二、一〇三は同じでございます。一〇四号は、前に御説明いたしました。  それから一〇七号は、日豊線にデイゼルカー運転請願でございますが、これにつきましても、前に御説明申し上げましたディーゼル・カーの運転の問題でございますので、十分検討いたしたいと考えます。  次に一〇八号、日の影、高森間に国鉄バス運転請願でございます。本件に間しましては、実は全区間民間業者が路線を持っておるところでございます。従いまして国有鉄道自体におきまして、申請の可否を研究中でございまして、まだ運輸省の方にも上ってきておらぬという実情でございます。  次に一〇九号、日の影、高森間鉄道延長請願でございます。これは新線建設であとで一括申し上げます。  次に一一〇号、東京博多間直通特別急行列車運行等に関する請願でございます。東京−九州間の特急「あさかぜ」は昨年十一月に新設をいたしまして、おかげをもちまして非常に好評で、客も非常に多いのであります。そこでこれを増設するかどうかという問題が起っておるのであります。これにつきましては、とりあえず臨時で考えまして車両の増備等と相待ちまして、さらに増設をいたしたい、かように考えておるのでございますが、この請願は、運行すると同時に尾道駅に停車してくれ、こういう趣旨請願でございます。停車駅につきましては、現在のところまだ非常に数を少くしなければならぬことは、申し上げるまでもございませんので、これをいかがするかということについては、実は決定を見ておらないような次第でございまして、十分研究をいたしたいと考えます。
  16. 永山忠則

    永山委員 今のは「あさかぜ」の姉妹号をぜひ出してもらいたいということです。ということは、非常に便利な列車でありますので、飛行機を利用するよりは、この列車の方がよろしいという非常な要望がございますから、さらに「あさかぜ」姉妹号ができるような御検討を願いたいと思います。
  17. 細田吉藏

    ○細田政府委員 引き続き一一一号、南予線高川、川津間に国鉄バス乗入れ等に関する請願でございます。これにつきましては、実は国有鉄道におきまして検討中でございまして、民間の競合するバスはございません。運輸省に対しまして申請いたすかどうか検討中でございます。  一一二号は運賃問題でございます。一一三号は新線建設でございます。一一四は信越線上田豊野間に気動車運転に関する請願、これにつきましては、先ほど気動車につきまして一般的に申し上げましたのと同じでございます。十分検討いたします。  それから次に一一六号、糸崎駅を直流、交流の分岐点指定等に関する請願でございます。これはちょっと意味がおわかり願えるかどうかでございますが、実は電化計画の中で、第一次のもので、山陽本線がもとより入っておるわけであります。これを岡山からさらに広島、山口と進めて参るわけでございますが、この電化の方式を一体どうするかということが、実は必ずしもまだきまっておらないのでございます。この趣旨を見ますと、岡山まで直流で、岡山から先交流では困る、交流にされると、技術的に電車の運転が困難になって、岡山−糸崎間は都市が多いのに困るということのようでございまして、糸崎以西を交流方式にせられたいということでございます。これにつきましては、実は姫路−岡山間は直流できまっておりますが、岡山以西がどうなるかということについてはまだきまっておりません。従ってどこで交直の切りかえをいたすかあるいは直流で通すかということはきまっておりませんので、御趣旨はよくわかるのでございますが、全然きまっておらない問題でございます。なお交流だと電車の運転が非常に困難になるということについては、技術的にある程度克服できている、あるいは近く克服できるというふうにも承わっておりますが、そうなれば問題はおのずから解消いたすのではないかというふうに考えております。
  18. 永山忠則

    永山委員 この請願趣旨は、まず岡山まで直流になっておるのを、とりあえず糸崎まで直流を延ばしてもらいたい。それから直流、交流の分岐点を糸崎に置くということをお願いしたいのです。そのことは糸崎は土地が広く、機関区の膨大なものがあって、工作機械とかクレーンとかの非常な設備を持っており、またそこに一千人からの機関区要員がいるわけです。それから三呉線も控えておるような関係、ことに糸崎と三原間がきわめて短区間なので、その間を直流交流の交き点とすれば直流、交流の交流が非常に合理的におこなわれるわけでありますので、もし直流、交流をやるような場合には、ここが分岐点としては一番いいという請願なんです。ことに糸崎まで直流をとりあえず延ばしてもらいたいというのが請願の要旨でございますから、よろしくお願いいたしたい。
  19. 細田吉藏

    ○細田政府委員 十分検討いたします。  引き続いて申し上げます。一二〇は水産物の輸送力増強等に関する請願でございます。これは三陸沿岸から水産物の問題についての請願で、貨車を増配すると同時に、三陸沿岸鉄道及び国道をすみやかに完成せられるようにということでございます。貨車の増加につきましては、先般来いろいろ御審議を願っております五カ年計画で相当大幅に増備いたす、ことに気動車についても十分考えておる次第でございます。なお三陸沿岸鉄道につきましては、あとからも申し上げたいと思いますが、部分的には現在も工事を続けておりますし、また今後も調査線等に入れる等のことをいたしておりますが、全線開通にはかなり工事の量が多いということから、かなり時間がかかるのではないかと考えておりますが、いずれにしても三陸沿岸鉄道を貫通きせるということについては、基本的にはできるだけの努力をいたしたいと考える次第でございます。  次は一二三号、白石、北白川駅間に駅設置請願でございます。これは白石−北白川間は八キロ六分ございまして、かなり長いのでございます。鉄道利用上御不便があることと思われます。ただ東北線上でございますので、輸送力に及ぼす影響が非常に大きいものでございますから、早急には困難かと思いますが、なお検討をいたしたいと思います。  一二四号は、同様でございます。次に一二六号は新線建設でございます。  一二七号は、山陽本線電車化を上郡駅頭で延長してくれ、こういう請願でございます。姫路−岡山間の電化工事は今年度から着工いたすわけでございますが、これは電車を運転してくれということでございまして、完成後にどこまで電車運転をいたすかということにつきましては、今後の問題に残されておるような次第でございます。従って今後とも十分研究はいたしたいと考えるのでございますが、ただ第一期工事を上郡まで延長するというのは、本年度としましては着工困難かと考えます。  それでは残しました建設線の関係につきまして、一括申し上げたいと存じます。建設線の関係は、同じものがたくさん出ておるのでございますが、このうち、実はすでに三十二年度から着工いたすことになりましたものもございます。それから先ごろの建設審議会の御建議によりまして、調査線として決定いたしましたものもございます。大部分はそういう格好になっておるかと考えるのでございます。そこで着工にきまっておりますものは着工線と決定というふうにただ申し上げたいと思いますし、また調査線と申しました場合には、先ごろ決定いたしました十六線の調査線に該当しておる、このように御承知願いまして、説明を簡略にさせていただきたいと考える次第でございます。  まず最初に第七号、岩代川俣線常磐線接続に関する件でございます。これは現在川俣線というのがちょっと短かいものが東北本線から出ておるのでございますが、これを延長いたしまして、常磐線の浪江に連絡するというものでございますが、敷設法予定線に該当しておりますし、また国鉄自動車を運営いたしておるのでございますから、今後検討いたしたいと存じます。     —————————————
  20. 堀内一雄

    堀内委員長 それでは細田国有鉄道部長説明をちょっと待っていただいて、紹介議員西村直己君。
  21. 西村直己

    ○西村直己君 ちょっと各委員の方々に御説明を簡単に申し上げたいのは、一三一号の国鉄燧道の払い下げの問題でございますが、ちょっと短時間いただきまして、御説明いたしたいと思います。私どもの郷里の静岡市がございます。それからその次に東海道線で用宗という駅がございます。用宗の駅の隣に焼津駅というのがございまして、その用宗駅と焼津駅との間に、旧国鉄の遊休燧道があるわけでございます。現在東海道線をお通りになりますと、焼津を出ますと、あるいは用宗を出ますと、そこに新燧道が昭和十七年以来ずっとできております。これは日本坂燧道といっておりますが、これを本線が上下線通っております。その下に昭和十七年以来約十五年間遊休になっておる明治二十二年建設の燧道がございます。その燧道は明治二十二年の建設でございますから、れんがで作りました小型のトンネルでございますが、ずっとあいております。そこで地元の者としては、長い念願で、ぜひそこを通らしてもらいたい。と申しますのは、そこは宇津谷峠という大きな峠がずっと続いておりまして、その山坂を通って二級国道がずっと通っておるのでありますが、大崩というくらいでありまして、非常ながけでございまして、太平洋に面しまして毎年がけがくずれる。昨年も一年間は通行ができなかったわけであります。そこで国鉄の方の遊休燧道を一年の間臨時に通らせていただいておりますが、それが内部が全然整備されておりません。あかりもついておりませんので、非常にでこぼこで危険状態でございます。といって、地方自治体がそれを修理するわけにもいかない。臨時に一年間使わせていただいているというような状況でございます。そこで私ども考えまして、県、市も非常に熱心でございますが、有料道路にさせていただく。あるいは道路公団でもって今年度の融資の中に、大体一億二、三千万円かければりっぱに有料道路になるだけの経費は一応見積られておるわけであります。そこで問題は、国鉄さんの方がこれを建設省、道路公団、あるいは地元の県にお貸し下さるかどうか、あるいは渡して下さるかどうかという、そういう請願でございます。そこで今までの経緯を見ますと、地元の静岡電気鉄道にすでにそれを国鉄さんの方では免許と同時に貸してやっております。しかし実際は静岡電気鉄道も使えないし、そこの社長に先般会いましても、自分の方はその前に安倍川の鉄橋を作らなければならないから、会社としてはとてもまだ現在それを使っていく段階ではない、しかし権利として借りる権利は持っているけれども、国鉄さんの方でそれを有料道路に切りかえて下さるなら、自分の方はバス経営としては楽だからその方がいいじゃないか、こういう御意見であります。一にかかって国鉄の方が遊休財産を県あるいは道路公団、建設省方面へ転換していただけるかどうか、その請願でございます。私どもとしては、十七年以来使ってない燧道でございますから、ぜひそうお願いしたい、こういう請願でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
  22. 細田吉藏

    ○細田政府委員 現在の東海道線の用宗−焼津間の日本坂燧道は、実は戦争中に広軌新幹線の計画がございました。そのルートといたしまして掘さくいたしました燧道を、新幹線がほかの点から中止になっておりましたので、新しく掘りました燧道を現在の東海道本線に切りかえておるわけであります。従いましてただいま西村先生から御説明のございましたように、旧燧道−石部燧道と磯浜燧道の二燧道が、現在使っておらないものがそのまま残っておるのでございます。これにつきましては前々からお話もございまするし、非常にごもっともな請願の御趣旨かと考えるのでございますが、ただ問題は、実は東海道の現在線がそのままでは早晩行き詰まるのではないかということが非常に心配されておりまして、東海道の線路をさらにふやさなければいかぬのではないかということが考えられまして、実は今いろいろ国鉄の内部で検討いたしておるのでございます。その計画があまりおそくなるようなことでは困ると思いまして、できるだけ早く、われわれ運輸省としましてもその必要の有無、あるいは経路、方向等につきましても結論を得たいと考えておるのでありますが、実はその計画がはっきりして、旧燧道を使わないということがはっきりきまりますれば、あるいは移管ということが可能になってくるかと思いますけれども、ただいまのところはまだその決定は見ておりませんので、移管はできないかと考えます。ただこの間施設をそこなわない——もちろんそこなわないどころではなくて、おそらくよくなるのではないかと考えるでございますが、この間一時道路として使用するということにつきましては差しつかえないかと思いますが、ただ問題は、今申し上げた東海道の線路をどうするかということをきめる段階にきておりますので、この結果これを使うということになりますと、一たんつながったものがまた道路が切れるというような問題が若干心配される状況でございます。率直に現在までのことを御報告申し上げます。
  23. 西村直己

    ○西村直己君 実はこれは請願ですからあまり激しいことも申しませんが、この機会にお許しを願って申し上げておきたいのは、国鉄さんとしてはそう言っていつも御答弁願ってもう二、三年来知っておるのです。計画ができたらあれしようとおっしゃっておって、臨時に使っていただくのはよいと言っている。臨時に使うのにはあまり危険です。カーブのひどいトンネルで新線には使えそうにありません。明治二十二年の建設でれんがで作ったものでありますから、国鉄さんとしては財産を持っていれば何かになるだろうというのでいつまでも日がたっていく。地元民としては非常に不満です。十五年間も遊休財産として、ほうっておいて、電気鉄道の方には免許を与えて、毎年十五万円ずつ借賃を取っておいてそのまま寝かしてある。災害が起るとそこを通りなさい。電気はついていない。中はでこぼこで穴があいておる。戦争中は工場の疎開で道具なんか置いてやっておったというようなところです。そこで道路公団の方では一億三千万円からの金を用意している。建設省もやりたいとおっしゃっている。そういうようなところまできておるのに、これから複々線の計画を立てて将来きまったらやってやろう、そうしてそれがもしきまらぬ場合は、困ったときには臨時にお使いなさい程度で、国有財産をただ寝かしておくという結果が起りますと、おそらく今度国鉄に対する怨嗟の声が強くなってくる。国鉄も公社の経営である以上は、民間協力を得ないでにだ困ったら便宜に考えてやろうという程度では、とても私どもはおさまらないので、一つ速記に載せまして——同時に私は総裁、副総裁にも理事の諸君にも、またその他の局長にも、ここに大臣もいらっしゃいますが、大臣にも、前の大臣にもたびたびお話を申し上げている。地元を代表しましてずいぶん長い間お願いしておる問題でありますだけに、一日も早く御決定を願わないと、国鉄あっての国民であって、国民あっての国鉄というものではないということになってしまう。こういったおそれが多分にある。一方においてすでに道路公団を通じて私どもは建設大臣、大蔵大臣その他の間で一応話し合いを進めてもらえる予定で金は用意している。地元はむしろ道路としての建前をとることを希望している。そこには二級国道が通っているのを切りかえていただきたい。そうしませんとおそらくことしもまた過ぎていく。率直に申しますと、国鉄の東海道の複々線の完全なる計画、具体的な場所の計画まで立つのは三年、五年先になりましょう。かりに世銀の融資があったにしても、この具体的な決定までには三年、五年、そうすれば結果においてはお断わりだということをおっしゃっていただいた方がいいので、政治的答弁、御不便があれば何とかしましょうということだけでは私はおさまり切れない。それでわざわざおじゃまに上った次第であります。
  24. 細田吉藏

    ○細田政府委員 ただじんぜんほったらかすというような気持でおらないということは、まず申し上げておきたいと思います。東海道の線増の調査については、この問題につきましては私も一、二年来伺っておると思うのでありますが、相当進んでいるのでございまして、実はもうそう遠くない時期に省の態度も決定しなければならないという段階にきておりまして、調査もかなり進んでおります。従って私一存でここでどうかということを結論的に申し上げることはできませんが、いずれにしましてもじんぜん時を過すということではございませんので、早急にこの問題を解決するような方向で努力いたしたいと考えております。
  25. 西村直己

    ○西村直己君 時間をとって恐縮ですが、ぜひ早急にきめていただきたいのと、私ども常識から見ますと、あのカーブの強い、明治二十二年に作られたトンネルを、今かりに複々線を作る場合にお使いになるといっても使えないのではないか。しかも国鉄さんとしては、それではなぜ地元の電気鉄道等から十五万円も毎年借賃を取って、切りかえ切りかえでお使いになっておるか。これ自体がすでに国鉄が使わない意思を地元の一業者にしておる。地元の一業者にはしておって、一般民に対してこれを拒否なさるということになると、私どもは国会において争っていかなければならない。その事情をはっきり申し上げたいのでございます。なぜその免許をなさったか。毎年十五万円ずつ切りかえ切りかえで金を取って戦後数年来続いておるのです。
  26. 細田吉藏

    ○細田政府委員 お話の趣旨はよくわかるのでございますが、静岡鉄道に貸しておるのは、あくまでも暫定で、いつでも取り上げるという前提でやっておるために貸しておるのでございまして、業者であるからどうとか、一般だからどうという頭で考えたものではございませんので、その点は一つ御了承願います。なお、これは一般にいたしますれば、先ほど申し上げましたように、金もかけなければいけないだろうし、おそらくこれは暫定といっても、実際暫定にはできないのではないかということでございますので、その点は一般をどうこうして特定会社をどうこう、特に利益をどうこうするという考え方ではございませんので、その点だけは御了承願います。
  27. 西村直己

    ○西村直己君 何も特定会社の利益をはかったという意味ではないのですが、鉄道としては暫定にしろ数年間毎年十五万円ずつ借賃を取って、免許を与えてやっておる。しかし事実使ってないのです。そして人は通ってない。だから、鉄道としては要らないものだといって、暫定にしても数年間ちゃんと放棄しておった。たまたまこの節複複線の問題が起ってくるので、万一要るならば大事をとっておこうという程度ならば、これは国鉄だけの利便を考え過ぎる。土地の人間、一日千台以上、あるいは二千台以上トラックの通る山坂の道が上でくずれる。ですから、あまりにも国鉄本来の利便だけを考え過ぎて、地元民の利益を度外視することは、将来そこにまだいろいろたくさんの問題があります場合に、私は協力が得られないと思う。その点で一つ御考慮を願いたい。私はあくまでもこれからしつこくやりますから……。もしどうしてもただ財産として保全しておくのだ、そして便宜のために一時電気鉄道に使わしたけれども貸しておくのだという程度のことでごまかしをされておったのでは、地元の者としては非協力の態度に入って参ります。どうぞその点お願いをいたします。きょうは紹介議員でございますから穏やかに申し上げます。御採択だけをお願いいたします。     —————————————
  28. 堀内一雄

    堀内委員長代理 四五の相原駅西口に改札所開設請願について、紹介議員並木芳雄君。
  29. 並木芳雄

    並木芳雄君 ただいま御審議をいただいております四五の相原駅西口に改札所開設請願でございますが、当局に対してこの際お伺いしておきたいと思うのでございます。先ほどこの件については考慮中とのことでございましたので、ぜひ至急実現方お取り計らい願いたいのでありますが、この線は東京都と神奈川県とを結ぶ重要幹線でございまして、相原駅はその重要ポイントを占めております。近時住宅や諸施設がめきめき増加して参りまして、乗降客が激増しております。ただ東の方から発展して参りましたので、西の方の乗降口ができておりません。現地を御調査下きったことと存じますが、一たん東に降りて、ずっと南の方へ約三、四町歩いて、危ない踏み切りを渡って、またもとの方へ戻って初めて西の方へ歩いていける、こういう状態でございまして、ほんとうにこのところはお気の毒にたえないのです。どうかそういう意味におきまして、至急西口の方に乗降口を設けていただきたいのですが、これについては地元負担とかその他の条件があると思います。地元でもそういうことをいろいろと考えておるようでございますから、この際どういう条件ができたならば実現ができるのか、いつごろ実現の見通しがあるのかということについて、お尋ねしておきたいのでございます。
  30. 細田吉藏

    ○細田政府委員 本件に関しましては並木先生が御指摘になる前に、実は御説明申し上げたわけであります。御要望の御趣旨につきましては全くごもっともでございます。ただ御承知のようにただいまもお話がございました施設費を要しまするのと、特に問題は要員、人間が必要になって参りまして、これが非常に窮屈な事情になっておるような次第でございまして、これらの点から困難性がございますのと、実はこういうことを申しますとあるいはおしかりを受けるかもしれませんが、駅の裏口、あるいは西口といったような反対の口を開く御要望の個所も、実は全国的にはかなりな数に上っておるわけでありまして、全体の要員事情なり予算事情なりと、それらの他のものとの関係も考え合せなければいけない。しかしながら相原駅につきましての御要望につきましてはごもっともでございますので、具体的にもう少し国鉄の方で検討さしていただきたい、かように考える次第でございます。
  31. 並木芳雄

    並木芳雄君 では一つぜひ至急具体化するように御努力をお願いしたいと思います。そして委員の各位にこの請願をぜひ採択していただきますよう、お願いいたします。     —————————————
  32. 堀内一雄

    堀内委員長 引き続きまして細田国有鉄道部長より説明を求めます。
  33. 細田吉藏

    ○細田政府委員 それでは新線建設の問題につきまして引き続き申し上げます。  第七号は先ほど御説明申し上げました。第八号は調査線に編入されました。  第九号、左沢、荒砥間でございますが、これは予定線に該当いたしておりまして、そのうちの一部は建設予算が帝国議会当時に計上されたこともあるのでございます。これは最上川に長大な橋梁ができますけれども、工事は容易な見込みでございまして、今後早急に研究いたしたいと考えておる次第でございます。  次に第十三号、久慈小本間の鉄道でございます。これは山陸沿岸の沿岸線の一部を形成するのでありまして、先ほど申し上げましたように山陸沿岸鉄道につきましては、基本的には私どもぜひ早急に実現いたしたいと考えておりまして、その一環でございますので、できるだけ早い機会に取り上げていただくようにお願いをしたいと考えておる次第でございます。  次に第一九号は七号と同様でございます。二〇号、二一号も同様でございます。第二二号は八号と同様でございます。二三号、二四号、同様でございます。次に二八号は、ただいまの久慈小本間でございまして、御説明申し上げた通りでございます。二九号は、七号と同じ請願でございます。三二号は八号と同じ請願でございます。三六号も同じくでございます。四七号、瀬の上、槻木間、これは調査線に今度編入いたされました。  次に四九号、鍛冶屋駅より加美村、青垣町を経て梁瀬駅に至る鉄道敷設請願、これは兵庫県の加古川線の鍛冶屋駅からさらに延長しまして山陰本線梁瀬駅へ出るものでありまして、敷設の予定に該当いたしておりません。これは法律改正をいただきたいというものでありまして、早急に研究いたしたいと考えます。  次は船津、片掛間の鉄道でございますが、神岡線の延長でございまして、今後研究いたします。  五二号は調査線でございます。  五四号は私鉄を買収する線でございまして、検討をいたします。
  34. 山口丈太郎

    山口(丈)小委員 ちょっとお尋ねをいたしたいと思います。この五四号の請願は、すでに本年度調査線に御決定をいただきました河守−宮津間の新線建設線に至るまでの私鉄北丹鉄道があるわけでございます。この北丹鉄道は現在非常な経営困難でございまして、実はこのままに推移をいたしますると、せっかくの鉄道施設も荒廃にまかせられなければならないのでございます。そうなりますると結果的には、新線を宮津に貫通していただきましたそのあとの福知山−河守間のせっかくある鉄道を荒廃にまかすという結果になるのであります。それでは非常に国の損失ともなりますので、せっかく調査線にしていただいたのでありますから、その調査を進めていただきまして、この調査線を早急に着工線に御指定をいただくと同時に、その鉄道の完成いたしまするまでこの北丹鉄道を今日の状態に置くのではなくて、早く国有に移管をしていただくように一つ研究措置を願いたいということが趣旨でございます。何とぞ沿線住民のためにも、また今申し上げましたような理由からも、請願を御採択になるようにお願いいたしたいと思います。
  35. 細田吉藏

    ○細田政府委員 買収につきまして、北丹鉄道を編入するかどうかにつきましては、今回調査線になりました宮津—河守間の鉄道建設とにらみ合せて研究をいたします。  次は六三号、高須駅、根占町川北間の鉄道でありますが、これは大隅半島の先にさらに延ばそうという鉄道でございまして、非常に工事量が多いようでございます。今後研究いたします。  次に七四号、二俣、佐久間間、これは調査線に編入されました。  八一号の石巻、柳津の間でございますが、これは敷設線に予定いたしておりませんので、今後山陸沿岸線の一つの線として敷設線に入れるかどうかということを、早急に検討いたしたいと考えております。  八五号の大船渡、釜石間及び宮古、久慈間の鉄道は、先ほど山陸沿岸鉄道で申し上げた通りであります。  八七号の日勝鉄道、これは北海道の様似から広尾に至る予定線でございまして、調査線にはなっておりませんが今後検討いたします。  八八号、九九号、一〇〇号、一〇一号、一〇二号、一〇三号は調査線に入ることになりました飯田中津川−下呂間鉄道でございます。  次は一〇九号、日の影−高森延長請願でございますが、これは予定線に該当いたしておりますが、ただいまは調査線に入っておりません。宮崎県と熊本県を結ぶ鉄道でございますが、今後研究をいたします。  それから次が一二六号、三陸沿岸縦貫鉄道全通促進に関する請願につきましては、先ほど御説明申し上げた通りであります。以上であります。
  36. 堀内一雄

    堀内委員長 次に海運局海務課長井上弘君。
  37. 井上弘

    ○井上説明員 一二八号、瀬戸内海における特定水域指定解除に関する請願でございますが、先般来私どもの方にも漁業関係者から陳情を受けております。目下検討中でございますが、本件の処理に関しましては特に航路の利用状況を調べなければなりませんので、現地事情の調査、それから運航者や港湾関係者等の航路の利用者側の意見をも十分に聞きました上で善処したいと考えております。  次に一三〇号、瀬戸内海における海難事故防止等に関する請願でございますが、請願の要旨にございます検査の強化、定員超過に対する罰則の強化等につきましては、十分検討させていただきます。また定員超過の監督のために定期船発着地に監督官を派遣することにつきましては、現在海上保安庁におきましてできる限り努力をいたしております。以上でございます。
  38. 堀内一雄

    堀内委員長 次に船舶局監理課長蒲章君。
  39. 蒲章

    ○蒲説明員 請願一五号及び四三号、東北ドック再開に関する請願についてであります。東北ドックの再建につきまして現地の宮城県当局から事情をいろいろ聞きまして再建方を協議しまして、日本鋼管あるいは川崎重工その他の有力会社によって再建を慫慂するような方法等を講じましたが、何分閉鎖当時の債務額が二億八千万円にも上っておりまして、その施設、機械の荒廃が非常にはなはだしいために、再建に莫大な資金を必要とする事情にありまして、その上同地の立地条件が採算面にも必ずしも有利ではないというようなことから、相当困難な事情にあって難航いたしておりますが、当局といたしましても今後とも再建について、その方向に向って努力いたすという考えでおります。
  40. 堀内一雄

    堀内委員長 次に自動車局旅客課長黒住説明員。
  41. 黒住忠行

    ○黒住説明員 一〇号、自動車による泥水飛まつ等防止に関する請願、この問題につきましてはかねてからその解決に苦慮いたしておるところでありますが、どろよけ効果が十分にあってしかも耐久性に富むとともに、その破損脱落による運転保安上の危険を伴うおそれがないという点で、いまだ現行のどろよけ装置においては必ずしも十分でないと考えられますので、現在のところではこれを規制する段階ではないと考えます。  それから一一八号、ハイヤー・タクシー営業復元に関する請願でありますが、ハイヤー・タクシー事業を行います場合に、具体的申請がありますれば、事業開始の適切性、需給関係、計画の適切性、資力、信用等について調査し、その結果道路運送法第六条に規定する免許基準に適合するものと認められる場合は免許されるのでございます。その場合におきまして過去における事業の経営の実績というものは、審議の参考資料となるのでありますが、戦前に事業を経験したということのみによりまして免許されることは困難であると考えます。
  42. 堀内一雄

    堀内委員長 次に自動車道課長渋谷説明員。
  43. 渋谷正敏

    ○渋谷説明員 三七号、六六号、七三号、七五号、一括して御説明申し上げます。最近における自動車交通の目ざましい発達に対しまして、わが国においても諸外国と同じように高速自動車専用道の整備必要性を痛感されて参ったのでありますが、本第二十六国会に高速自動車道法案が成立いたしまして、将来の自動車道政策は、この高速自動車国道を中心として発展して参るかと考えます。道路運送法に基きますところの一般自動車道との調整の問題につきましては、同法第三条に基きまして十分調整をはかるようとの趣旨でありますので、この趣旨に沿ってやって参りたいと存じます。以上であります。
  44. 堀内一雄

    堀内委員長 貨物課長武藤説明員。
  45. 武藤儀一

    ○武藤説明員 五八号、駐留軍離職者運送企業組合認可及び免許に関する請願についてお答え申し上げます。本請願にかかる事案は、請願者を発起人代表とする横浜運送金業組合で、昭和三十一年十月二十二日付東京都陸運事務所において受理したものでありまして、本件は昭和三十二年三月二日付東陸自貨一第三一四号で東京陸運局長から免許されました。  一一五号、道路運送法等の一部改正案反対に関する請願についてお答えいたします。日本トラック協会が中心となりまして、前国会から輸送秩序確立を目的といたしまして道路運送法一部改正を試みておりました。今回は前回に比しまして著しく内容を緩和した案でありますが、諸種の事情から本国会には上程に至らなかった模様であります。
  46. 堀内一雄

    堀内委員長 以上をもちまして各請願説明は終りました。なお航空局関係のものが三件あります。すなわち九〇、九一、一一九の三件でありますが、おおむね妥当な請願と考えられます。  それではこれより採決いたします。請願日程第一、第七ないし第二六、第二八ないし第三七、第三九、第四一ないし第四七、第四九ないし第五二、第五四、第五六ないし第五八、第六〇ないし第六四、第六六ないし第八八、第九〇ないし第一〇三、第一〇七ないし第一一一及び第一一三ないし第一三一の各請願は採択の上内閣に送付し、残余の請願については態度保留といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 堀内一雄

    堀内委員長 それではさよう決定いたしました。  本日はこれにて散会いたします。    午後零時一分散会