運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1956-11-27 第25回国会 参議院 建設委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十一年十一月二十七日(火曜 日) 午前十時二十七分開会
—————————————
委員
の異動 十一月二十六日
委員坂本昭
君
辞任
につ き、その
補欠
として
藤原道子
君を
議長
において指名した。 本日
委員藤原道子
君
辞任
につき、その
補欠
として
坂本昭
君を
議長
において指 名した。
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
中山
福藏
君 理事 石井 桂君 岩沢
忠恭
君
小沢久太郎
君
田中
一君
委員
稲浦
鹿藏
君
小山邦太郎
君 斎藤 昇君 中野
文門
君
西田
信一
君
大河原一次
君
坂本
昭君 重盛
壽治
君 北 勝太郎君
政府委員
建設大臣官房長
柴田
達夫
君
事務局側
常任委員会専門
員 武井 篤君
説明員
首都圏整備委員
会委員
次田大
三郎
君
首都圏整備委員
会事務局長
吉岡 恵市君
厚生省社会局施
設
課長
鶴田 寛君
建設省計画局長
町田 稔君
建設省河川局長
山本
三郎
君
建設省道路局路
政課長
三橋
信一
君
建設省住宅局長
鎌田 隆男君
建設省営繕局長
小島 新吾君
—————————————
本日の会議に付した案件 ○
建設事業
並びに
建設
諸
計画
に関する 調査の件 (
昭和
三十二
年度
建設省関係予算
に 関する件) (
住宅
問題に関する件) (
首都圏建設方針
に関する件)
—————————————
中山福藏
1
○
委員長
(
中山福藏
君) ただいまから
委員会
を開会いたします。
昭和
三十二
年度
建設省関係予算
に関する件を議題に供します。 まず
資料
につきまして、当局から御
説明
を願います。
柴田達夫
2
○
政府委員
(
柴田達夫
君) ただいま
資料
をお配りいたしておりますので、概要を
資料
の
順序
によりまして、逐次御
説明
を申し上げて参りたいと思います。 先般の当
委員会
におきまして、
建設大臣
から三十一
年度
の
発生災害
の
措置
及び
予算
の
執行状況
について御
説明
申し上げ、さらに三十二
年度
の
建設省所管
の
重要施策
の
構想
といったようなものにつきまして、御
説明
を申し上げました。 三十二
年度
の
要求
中の
予算
につきましての
重要施策
の
構想
につきましては、先般
大臣
が御
説明
いたしましたものを印刷してお配りを申し上げました。三十一
年度
の
災害
の
措置
、
予算
の
執行状況
について御
説明
申し上げましたのは、前
委員会
において、
大臣
の御
説明
いたしましたものをお配りいたしませんでしたので、さらに配るようにという御
要望
がございまして、
資料
の第一に、前
委員会
において御
説明
を
大臣
からいたしました三十一
年度
の
発生災害
の処置及び
予算
の
執行状況
をお配りいたしてございます。
資料
の第二番目は、その際御
要求
がございました三十二
年度
の
建設省
の
要求予算
の大体
数字
がどんなものかということに対しまして、
予算要求
中の
数字
の
総括
につきまして、
資料
を用意いたしましたものでございます。
資料
をごらんいただけばわかるわけでございますが、ざっと目ぼしいところだけを御
説明
申し上げますと、
資料
の第二でございますが、初めの二枚が
予算要求
の
総括表
でございます。
最後
の一枚が
財政投融資
の
要求
のものの
一覧表
になっております。第一枚目から申し上げますと、まず
公共事業費
でございますが、
治山治水関係
をごらんいただきますと、左から内地、北海道とございまして、
合計
をごらんいただきますと、三十一
年度
の
予算額
と
明年度
の
要求額
の
比較
をいたしているのでございます。三十一
年度
予算額
二百九十一億四千八百万に対しまして、
治山治水関係
におきましては、五百十億四千万円の
要求
をいたしております。
比較増減
をその右に書いてございまして、本年の
予算
との
倍率
をその右に掲げてある次第でございます。その
内訳
が
河川
、海岸、
ダム
、
砂防
、
機械
、
特別失
対というふうに分けてございます。その
内訳
につきましては、ごらんいただくことにいたしまして、
説明
を省略いたします。 それから次は
道路関係
でございますが、これも
合計
のところだけを読み上げますと、本年は三百四十七億、端数は省略させていただきます。三百四十七億何がしのものに対しまして、明年の
要求
は九百四十六億何がしという
数字
になっておりまして、
倍率
におきまして、二・七三倍、これは後に
資料
が出ておりますように、
道路整備
十カ年
計画
を建て直しまして、
要求
をいたしますことにいたしているというわけでございます。それを
中心
とするものでございます。その
内訳
といたしまして、
道路整備計画
とその他に分かれておりまして、
道路整備計画
におきましては、本年三百四十七億に対しまして、
明年度
の
要求
は九百十六億、この中には
一般道路
、それから
都市計画
の
街路
の百十五億が含まれております。
災害関連
、
臨時就労
、
特別失
対、それから
道路公団関係
、
道路公団
に対しまする
補助金
、これが本年二十億でありますのを五十四億ということで
要求
をいたしているのでございます。それからその
道路整備関係
の
機械関係
、以上で
道路整備計画
が九百十六億円になります。その他と申しますのは、これは
道路整備計画
以外の
雪積寒冷地
の
道路関係
、あるいは
特別道路
と申しまして、
自衛隊関係
のための
道路
、これが二十九億九千二百万その他の中に入っております。これは右の方にその
内訳
を摘記いたしてございます。 次は
都市計画関係
でございまして、三十一
年度
七億八千七百万に対しまして
要求額
が三十四億何がしと出ておりますが、これは先ほど
道路関係
の中で申し上げました
都市計画
の
街路
百十五億を含まない
数字
でございます。
街路
を含みますれば、
都市計画
の
数字
はこの百十五億とこの三十四億を足した
数字
になるわけでございます。
街路
を除く
数字
が三十四億の
要求
ということでございます。次の
ページ
に参りまして、
建設機械関係
、これはいずれも先ほどの
河川
、
治山治水関係
、それから
道路関係
のところに
治山治水関係
の
機械
とそれから
道路関係
の
機械
の経費が入っているわけでございますが、それ以外の
関係
におきまする残りの分でございます。それから
鉱害復旧関係
、これは八千三百万ということになっております。
災害関連関係
、これは本
年度
三十六億のところ九十億の
要求
、
内訳
は省略をいたします。それから
災害復旧関係
、これは本年二百五十三億のところ、
要求
の上におきましては五百三十八億ということに相なっております。それから
事務費関係
がございまして、
都合
ただいままで申し上げました
公共事業費
一切におきましての
要求額
は、
公共事業費計
というところをごらんいただきますと、本
年度
の
予算額
九百四十一億に対しまして二千百三十五億の
要求
で、
要求
の
倍率
は二・二七倍になっております。 それから
公共事業費
以外の
行政部費
、
住宅施設費
はこの
行政部費
の中に入っておるのであります。本
年度
百三億に対しまして二百十七億ということに相なっております。それから
官庁営繕費
でございますが、本
年度
の十三億六千万に対しまして、
明年度
は二百一億ということに相なっております。これは
倍率
が一四・八三倍というふうに非常にふえておりますが、これは御承知の
通り
に
官庁営繕法
を前
国会
で御
改正
いただきまして、
官庁施設
に関する法律になりましたので、従来
各省
庁が
要求
いたしておりました分につきましても、相当の
部分
が一元的に
建設省
から
要求
するということに相なりましたので、前
年度
の、
——
つまり本
年度
の
営繕
の
予算
に比べますと、著しく大きく相なっておるわけでございますが、そこに
カッコ
に書いております六十二億何がしというのが、本年と同じように
建設省
から
要求
すればどうであったかという、昨年の
数字
をかりに直しました
数字
でございます。従いまして、かりに直しますと、本年の六十二億と
比較
いたしますと、
要求
の二百一億は
カッコ
の中に
倍率
が書いてございますように、三・二二倍ということに相なるのでございます。次に雑件でございますが、これは三十七億の本
年度
に対しまして百二十四億、
行政部費
の
合計
が百五十五億に対しまして、
明年度
の
要求
は五百四十三億ということに相なっております。
都合
、今まで申し上げました
公共事業費
と
行政部費
の両方を合せますと、
建設省
の
要求
といたしましては、
最後
の
合計欄
にございますように二千六百七十九億、本
年度
が千九十六億でございますので、この
倍率
は二・四四倍ということに相なっております。ただ先ほど申し上げましたように、
官庁営繕
の
関係
を換算いたしました計算によりますと、二・三三倍になるということに相なっておるのでございます。 次は
財政投融資
の
一覧表
でございまして、
最後
の
ページ
でございますが、
財政資金
、その
内訳
といたしまして、
出資
、
融資
、それから
補助金
、
交付金
、
政府関係
の
財政資金
の小計をいたしまして、さらにそれ以外の
民間資金
を別ワクにいたしておりまして、
民間資金
をも含めて
合計
のところに
財政投融資
の
所要額
を掲げてございます。それで
事項
といたしましては、
東北興業株式会社
、
日本水道公団
、
宅地開発公団
、
多目的ダム整備事業特別会計
、
日本道跡公団
、
住宅金融公庫
、
日本住宅公団
、
住宅災害復興融資基金特別会計
、
住宅用地資金融通特別会計
、従来からございます
東北興業株式会社
、日本
道路公団
、
住宅金融公庫
、
日本住宅公団
、このものに加えまして、
資料
ののちに御提出を申し上げて御
説明
をそれぞれ申し上げますが、
水道公団
を作り、
宅地開発公団
を作ったり、それから
多目的ダム整備事業特別会計
を設けてもらいたい、それから
住宅災害復興融資基金特別会計
、
住宅用地資金融通
の
特別会計
、これらを新設をいたしたいことにいたしておりますので、それら全体につきましての
財政投融資
の
所要額
を掲げておる次第でございます。これは、それぞれの
事項
につきまして、必要な要点につきまして御
説明
があると思いますので、
総計
だけを申し上げておきますというと、
政府関係
の
財政資金
、
出資
、
融資
、
補助金
、
交付金
を
合計
いたしまして、また、今申し上げました
事項
を
合計
いたしまして、一千百五十二億七千万円の
要求
をいたしております。それに加えまして、
民間資金
を四百五十五億当て込んでおりますので、
財政投融資
の
所要額
といたしましては、これらの
事項
につきまして、
総計合計欄
の一番下の三十二
年度
の
要求額
というところにございますように、一千六百七億のものを予定している次第でございます。
数字
の上からの
明年度
の
予算要求
の
概略
につきまして御
説明
を申し上げたのでございますが、さらに先般
田中委員
から御
要求
がございました中に、
東北興業
、
東北振興等
の
関係
のところで、
東北関係
の
予算要求
の
状況
を
資料
にするようにという御
要望
でございましたので、三十二
年度
公共事業費
のうちの
東北地方
、これは新潟を含んでおりますが、
関係予算要求額
を
河川
、
ダム
、
砂防
、
道路
、
都市計画
というものに分けまして拾ってみたのでございます。一番左側の欄が三十二
年度
全体の
要求額
でございます。右側がそのうちの
東北地方関係
の
要求額
を拾ってみたのでございまして、直轄と
補助
に分けましてその
合計額
を書いております。全体に対する割合が一四・七%ということに相なっております。 それから、以下は先般三十二
年度
の
重要施策
といたしまして、
大臣
から
治山治水事業
を初まりといたしまして御
説明
申し上げたものに従いまして、現在整っております
要綱
を提出するようにという
要求
もございましたし、その
趣旨
に沿うように極力
要綱等
で現在準備ができ上っておりますものを整えまして提出した次第でありまして、大体
大臣
の御
説明
申し上げました
重要施策
の
項目順序
で掲げております。十三番目までそういうことに相なっております。十四番目は、先般
西田先生
から御
要望
がございました
住宅建設状況
の
資料
でございます。
概略
だけ、四番目の多
目的ダム整備事業特別会計設置要綱
から、
関係局長
から御
説明
を申し上げたいと思いますが、
道路局長
が
衆議院
の
建設委員会
に同時刻に、ただいま呼ばれております
関係
上、間に合いますれば別でございますが、
道路整備関係
だけ
あと回し
にさしていただきたいと思います。
田中一
3
○
田中一
君 これは
説明
を聞くにしましても、大体四以下の新しい
立法措置
の問題が当然
通常国会
に出ると思うのです。従ってわれわれはこれを読んでおけばいいと思うのです。
問題点
だけをわれわれはつかまえておきたいと思うのです。本
提案
になった場合やればいいと思うのですが、ただこの
要求省
の問題につきましては、もう
会期
も短かいし、この点だけを
質問
するということにせぬと、
皆さん
が
政府側
の方の
説明
を聞くだけでもう終ってしまうのです。もう二回か三回しかないのです。それに対して
架空
の
質問
になるのです。結局こうしたいと
考え
ておるということにすぎないのです。本
提案
にならなければほんとうの
審議
はできぬと思うのです。それを省略して、
予算面
の問題につきまして、現に
要求
しているのですから、
質問
さしていただいたらどうかと思うのです。
委員長
、
皆さん
にお取り計らい願いたいと思います。
中山福藏
4
○
委員長
(
中山福藏
君) ただいまお聞きの
通り
の
田中
君の御
意見
でございますが、さよう取り扱って差しつかえございませんでしょうか、どうでしょうか。
西田信一
5
○
西田信一
君 大体けっこうだと思いますが、ただ前回
要求
して今日出していただいた
資料
に対しての若干の質疑は一つ許していただきたいと思います。
田中一
6
○
田中一
君 きょう何時まで
委員会
やりますか。
中山福藏
7
○
委員長
(
中山福藏
君) そうですね、私は
会期
が非常に短かいものですから、できるだけ継続してやりたいという
考え
を持っておりますが、
皆さん
どうでしょう。
田中一
8
○
田中一
君 きょう晩の五時まで続けてやるというならこれはいいです。が、午前中にやるということになれば
架空
な、
架空
と言えば語弊があるけれども、こうしたいのだということを伺っても何にもならない。これはもう
要綱
を読めばわかるのです。一々これに対する
質問
をしていれば、とてもきょうの夕方五時ごろまでかからなければ終らない。だから、
予算
はもう現に
要求
している。これについて
質問
だけはさしていただいたらどうかと思うのです。もう時間ありませんよ、午前中に終るというなら。
西田信一
9
○
西田信一
君
田中先生
の御
意見
、私は反対じゃないのですが、きょうは
住宅
の問題を主として検討する日程になっているわけです。ですから私はまずこの前
住宅
の問題について
質問
をきょうに譲って、しかも
資料
を
要求
したのですから、こういう問題については……。
田中一
10
○
田中一
君 お言葉ですが、私はそれを言っているのじゃない。これに出ている
資料
の
説明
をしようというから、これは必要ないというのです。むろん
住宅
の問題と
予算
の問題は
質問
が残っているのです。
住宅
の問題は当然しなければならぬと思います。だから時間がないからと申し上げたのです。
西田信一
11
○
西田信一
君 ですから私も
田中先生
のお
考え
は大体
前提
として賛成しているわけです。この
説明
は
あと回し
にしていいと思いますが、
予算
の問題と
住宅
の問題を一つきょう取り扱っていただきたいと思います。
田中一
12
○
田中一
君 私は三十二
年度
の
予算要求
の点について
質問
が残っておったのです。これを先にさしていただきたいと思うのですが。
中山福藏
13
○
委員長
(
中山福藏
君) それではこういたしましょう。ただいまの
田中委員
の
意見
の
通り
、一応この前残っておりましたものについて
質問
をしていただいて、そして
西田
さんのおっしゃった
住宅
問題、そういう点についてきょう
審議
することにしたらどうでしょう。……それじゃさよう取り扱いまして、御発言のおありの方は一つ発言願います。
田中一
14
○
田中一
君 この
特別失
対
事業
全部
要求
しなかったのはどういう意味なんですか。
労働省関係
でそういう
要求
はあって、三十二
年度
は
労働省
にやらすのだということなのか。もはや
特別失
対の
事業
というものはないくらいに
就業率
というものは増大して、
失業者
がおらないのだという現実から来ている
計画
なのか、まず第一に伺いたいと思うのです。
柴田達夫
15
○
政府委員
(
柴田達夫
君) 先ほど御
説明
いたしました
資料
の中で、
特別失
対の欄をゼロにいたしておりますのは、これは
特別失
対
事業
をやります場合の
要求省
が
労働省
ということに相なっております
関係
上、ゼロにしているわけでございまして、
特別失
対
事業
をどうするかということは、
労働省
の方から
特別失
対
事業
に対する
要求
がどのように出るかということにからんで決定されるかと
考え
ております。
田中一
16
○
田中一
君 三十一
年度
の
予算額
というものは七億三千五百万と出ておりますね、これはそうすると
建設省
独自の
予算
ですか。
柴田達夫
17
○
政府委員
(
柴田達夫
君) これは
移し
かえによりまして、
建設省
が実施いたしております。
田中一
18
○
田中一
君 私は少くともこの問題につきましては、
労働省
、
建設省両省
が
移し
かえの
仕事
をやってるんであって、従ってその
労働省
の
要求
がどんなものであるかということを知らないで
要求
することはあり得ないと思うんです。
向う
から
向う
が
予算
をとったものをこちらへもらうんだというはっきりした
話し合い
がついてのものなのか、またそれがどの程度のものなのかということがわからなければ
道路計画
というもの
——
これは主として
道路
が多いと思うんですが、
道路計画そのもの
はやはり変更しなければならぬ、
労働省
の
予算
をとったのによって左右される、変更されるということですか。ふえるんならいいんじゃないかという
考え
かもしらぬけれども、少くとも
計画
としてやるならば、ここに一応の見込みというものは計上されなければならぬと思うんです。その点の実態はどうなってるんですか。こういう形をとるのが
予算要求
の正しいあり方であるという
前提
のもとに私が了解して、三十二
年度
の
要求額
というものは
労働省
はどれくらい
要求
してるんですか。そのうちからどれくらい
建設省
の方に
移し
かえになるんですか。
柴田達夫
19
○
政府委員
(
柴田達夫
君) これは
予算要求
の、
各省
の
要求
の過程の中の
建設省
の
要求
中のものを
資料
にいたしましたので、最終にきまるべき
予算
の姿から申しますれば、お説の点はまことにご
もっとも
に存ずるのでございますが、本来ならば
建設省
としては、
特別失
対については
要求所管
をいたしておりませんので、
移し
かえを受けて実施をいたしております
関係
上、ここに載せるべきものではございませんけれども、
総計
を
比較
いたします上におきまして、
特別失
対
事業
を三十一
年度
に入れておきます方がわかりやすいかと思いまして、
特別失
対を三十一
年度
予算額
において掲げましたが、三十二
年度
未定の分はゼロということになっておりますので、この形を見ますれば、お説ご
もっとも
であると思います。ただ
建設省
といたしましては、
特別失
対
事業
についての
予算要求
をする役所でございませんので
要求
をいたしておりませんけれども、
特別失
対の
内容
につきましては、
労働省
の
要求
が出まして、それに基いて
予算査定
の際に当然大蔵省を
中心
に
労働省
、
建設省
を初め
事業省
が
相談
を受けまして、これにつきましては適当な
調整
をしなければならないと
考え
ております。ただ
予算
の表の上におきまして
比較
をする点からこれを掲げておる次第であります。
田中一
20
○
田中一
君 とにかく現在思い
通り
の
予算
の計上ができるはずなんです。
国会
に
提案
された場合には。そういう力強い与党を持ってる
政府
ならば、一応の
話し合い——労働省
と
建設省
の間の
話し合い
ができるはずだと思うんです。
道路関係
にしても昨年は十四億、本
年度
はゼロになってる。これは今も言った
通り労働省
の同意をもらわなければわからぬというならば、新しくやる
道路整備
十カ年
計画
というものは初
年度
において、この現在において
考え方
が違って来てると思うんです。それはそれでいいです。予想はどのくらいの
考え
を持ってるんですか。
柴田達夫
21
○
政府委員
(
柴田達夫
君) 非常に形式的なことをお答えいたしましたので恐縮でありますが、結局
建設省
の
要求
の幅からいたしますなれば、
特別失業対策事業
を
労働省
はどれだけやらなきやならないかということを
要求
いたします。それにつきまして
建設省
や
事業省
が
要求
してありますものに加えて、特別な
財源
によりまして
特別失
対
事業
をやってくれても
建設省
としては一向差しつかえないのでございまして、何もこの
事業
の中から
特別失
対
事業
をやる、あるいはいつも問題になりますように
道路整備関係
の
ガソリン税
を
財源
に充てるというようなことは、
建設省
としては望んでおらないので、それは
財源措置
の問題でございまして、
建設省
の
要求
の幅といたしましては
特別失
対を、これは仮定のことでございます
——
やる必要がないならばやらなくても差しつかえがない。
公共事業量
を拡大いたしまして、それに基きまして
失業者
の雇用もできるだけやっていこうというのが
建設省
の立場でございます。しかし
特別失
対
事業費
を
労働省
が相当量
要求
いたしまして、それに基きまして
話し合い
をする
調整
の余地というものもまた幅の中に含まれている、
建設省
としては、なければなくてもいいということが幅の中に含まれている次第でございます。
田中一
22
○
田中一
君 昨年は、たとえばその
特別失
対として金を出すにしても
効率
を見なければならぬ、そこで
労働省
に
ただ金
をやってしまうのだという
考え
だけでなくて、
効率
を見ようというので
道路局
の方に
移し
かえることになって、
道路
の
特別失
対だけは
移し
かえになったと思うのです。従って今のようなそういうものは
労働省
が勝手にやってもいいのだということで
考え
ておるのか、本
年度
は昨
年度
と違って
特別失
対の
予算
を
道路局
がもらわなくてもいいということを
前提
にして
計画
されているのですか。
柴田達夫
23
○
政府委員
(
柴田達夫
君)
労働省
が
特別失
対
事業
につきまして
要求
をいたしまして、
各省
で
要求
しております
公共事業
の中の
部分
を
特別失
対
事業
に振り当てようと
相談
になりますならば、
建設省
なら
建設省
で承知しなければ、それは
意見
が一致しなければ計上できない、こういう
考え方
でございます。
田中一
24
○
田中一
君 どうなんです。どのくらい見込んでおるんです。本
年度
は。
柴田達夫
25
○
政府委員
(
柴田達夫
君) 詳細に
要求
をまだ
相談
を受けておるわけではございませんけれども、将来
調整
の機会があるわけでございますが、聞いておりますのは、
労働省
の方では
特別失
対
事業
についてさらに拡大をして参りたいという
考え
を持っております。のみならず、本
年度
の
失業
が多発しておりますような地帯に対しまして、別に
特別失業対策
の外に
特別公共事業
というようなものを
考え
て参りたいというような見解を持っているのでございまして、
失業対策審議会等
で答申がございまして、それに基いて、
労働省
といたしましてはその
趣旨
に基いて
失業対策
全体の
調整
をやって参りたいと
考え
ておる次第でございます。
田中一
26
○
田中一
君 そうしますと、
道路関係
の
予算
のうち、
特別失
対十四億、これも同じですね。
柴田達夫
27
○
政府委員
(
柴田達夫
君) 同じでございます。
田中一
28
○
田中一
君 もう一つ伺いたいのですが、「その他」の
内容
は、
積寒道路
、
特別道路
、
道路公団特別補助金
となっておりますが、
特別道路
というのはどういうのですか。
柴田達夫
29
○
政府委員
(
柴田達夫
君)
自衛隊
の
施設
に対しまして、必要がある所に対しまして
施設
の
整備
をする
道路関係
のものでございます。
田中一
30
○
田中一
君
自衛隊
の必要な
道路
というのは、結局通念で言っている
軍用道路
というのですか。
柴田達夫
31
○
政府委員
(
柴田達夫
君)
道路局関係
の者がおりませんので、
道路局
の者が参りまして詳細お答え申し上げます。
田中一
32
○
田中一
君
課長
でもいいですね、
道路局長
でなくても
課長
でも……。
柴田達夫
33
○
政府委員
(
柴田達夫
君)
衆議院
の
委員会
に行っておりますので、今呼んで参ります。
田中一
34
○
田中一
君
官庁営繕
の
要求
……、
官庁営繕法
の
改正
によって増大したことはよくわかります。これで三十一
年度
のこの
予算
が
官庁営繕法
の
改正
ができ上ったので、
各省
に何ら連絡なくして
官庁営繕法
が
改正
されたので
仕事
がなくて困っているんだというのが、たしか法務省でしたか、という問題が起きたと思う。これは
営繕局長
は知っておると思いますが、そうしてそういう形のもとで閣議で決定された
改正案
だと思うのですが、そういうものが徹底されないで三十一
年度
は一種の強行されたという感じを持っているんですが、そういうものの跡始末は現在どうなっておりますか。
小島新吾
35
○
説明員
(小島新吾君) ただいま
田中先生
の御
質問
でございますが、
官庁営繕法
の
改正
の成立過程をお話しいたしますれば、
建設省
としては
各省
に数次にわたって口頭あるいは公文でこの問題を折衝いたしたわけでございます。ところがやはりなかなか
調整
ができません。ときに自民党の政調会その他にその経過を報告いたしましたところ、これはどうしても
各省
の
意見
がなかなかまとまらないから、ただし
内容
的には非常に国家的にいいことであるから、これは年来の懸案
事項
であるのでということで、議員立法に取り上げられまして、できた次第でございます。決して
各省
と事前に交渉をしなかったわけではございません。
田中一
36
○
田中一
君 そうすると、現段階では、そうした問題も解決したということに了解していいのですか。
小島新吾
37
○
説明員
(小島新吾君) 結論的に申し上げれば、議員立法でできたことでございますから、その点は法律ができた以上は、法律の
趣旨
通り
の遂行をしたいと
考え
ております。
田中一
38
○
田中一
君 ですから、そのために
各省
、たとえば法務省は、本
年度
は何十億かの
予算
があった。ところが
建設省
はその
予算
をくれない。あるいは大蔵省がその
予算
を
建設省
なら
建設省
からもらえ、こういうふうになった場合に、二百人からいる場合の法務省の
営繕
関係
の人間は遊んでいなければならない。そうする場合、その跡始末がどういう工合に解決されたかということを伺っているのです。
小島新吾
39
○
説明員
(小島新吾君) 法務省の場合でございますが、法務省といたしましては、筋としては、
営繕
法を認めました。ただし
営繕
関係
職員その他もおりますことでございますから、
仕事
と人の問題にからみますので、
建設省
といたしましては、毎
年度
事業
量がふえるとともに、定員の増加も
要求
しておりまして、結論的に申し上げますれば、法務省の人の配置転換ということを
考え
ながら、
官庁営繕
の
趣旨
を徹底したいと思っております。
田中一
40
○
田中一
君
災害
関係
のものですが、これは三・五・二の比率で、正しい
要求
というものは三十二
年度
の
要求
であるというみなし方をしていいのですか。という意味は、
要求額
よりも相当大幅に削られるのがいつもの慣例なんです。従って三・五・二の比率がくずれないのがこの今の
要求
であって、くずれた場合には三・五・二の比率は減るというのか、あるいは
事業
個所が、全然しない所もあるのじゃないかというようなことになると思うのです。その点実態はどういうことになるのです。
山本三郎
41
○
説明員
(山本
三郎
君) お答えいたします。三十
年度
の
災害
以降につきましては、
災害
の負担法が
改正
されまして、その線によって
要求
しております。二十九年以前のものにつきましては、あの法律が適用されませんので、二十九年以前の
災害
は、少くも三十二年、三十三年の二カ年でやりたいという
要求
になっておりますから、二十九年以前のものについては、今の法律の
趣旨
と
関係
ないことになりまして、そういう意味でございます。
田中一
42
○
田中一
君 今の
要求額
通り
通れば、過
年度
の
災害
の
補助
の打ち切りということは行われませんか。
山本三郎
43
○
説明員
(山本
三郎
君) この
要求
通り
に参りますれば、再査定をいたしまして、個所別に個所を全部調べまして、その分は全部できるということになります。
田中一
44
○
田中一
君
要求
が削減されれば、打ち切りという問題も起きるということに了解していいのですか。
山本三郎
45
○
説明員
(山本
三郎
君) 削減されますると、二十九年以前の
災害
につきましては、二カ年でやろうというのが、あるいは年限が延びるということは
考え
られるのでございまして、再査定した分につきましては、必ずやりたいということで
考え
ております。
田中一
46
○
田中一
君 この三・五・二の比率は、はっきりと法律で固めたのは最近ですけれども、その前からこういう
考え方
でもって行政
措置
でやろうということになっておったのです。だからこそ、昨年も相当の大きな打ち切りの問題が起ったのですが、今後
要求額
が当然このまま通るとは私は
考え
られない。そうすると、今後通らんでも、
補助
の打ち切りということは全然ないというようにはっきりとわれわれが
考え
ていいのですか。
山本三郎
47
○
説明員
(山本
三郎
君)
補助
の打ち切りということは
考え
ておりません。
田中一
48
○
田中一
君 これは官房長に伺うのですが、このほかに
建設省
は、一万七百十二名の定員増というものを本
年度
要求
している。これはむろん
行政部費
の中に入っていると思いますが、これは事実ですか。
柴田達夫
49
○
政府委員
(
柴田達夫
君) 事実でございます。
田中一
50
○
田中一
君 事実とすれば、この定員増の分に対しては、現在の
補助
職員、準職員というものを定員化するという
考え方
に対する
予算
は、どのくらい織り込んでおりますか。
柴田達夫
51
○
政府委員
(
柴田達夫
君) お尋ねになりました準職員、
補助
職員等のうち、一万一千何名かのものを定員化するという
要求
をいたしておりまして、これは
行政部費
の中に入っているわけでございますが、そのお尋ねの準職員、
補助
職員を定員化する
部分
につきましては、新規に
予算
を増額する
部分
はないわけでございます。ただ、
予算
を計上いたしますところが違って参るわけでございまして、御承知のように準職員につきましては、
事業費
の中の常勤労務者給与費というものの中から出ております。
補助
職員につきましては、
事業費
の中の工事雑費の中から出るということに相なっておりますのを、普通の定員の給与の方に切りかえてもらうということでございまして、三十二
年度
予算
の面において
予算
の増額を要する面はないわけでございます。組みかえでございます。
田中一
52
○
田中一
君 これは若干共済組合の費用とか、あるいは健康保険その他の面で
予算
増にならざるを得ないのじゃないかと思いますが、そういう点はどうですか。
柴田達夫
53
○
政府委員
(
柴田達夫
君) お尋ねの
通り
、純粋の給与費について申し上げましたが、今お話のございましたような共済組合の分担金とか、その他の点につきましては、若干の増を要する分があると思います。
田中一
54
○
田中一
君 その
部分
の額はどのくらいになっていますか。
柴田達夫
55
○
政府委員
(
柴田達夫
君) ただいま手元にちょっと
資料
を持っておりませんので、取り調べました上、御報告させていただきます。
岩沢忠恭
56
○岩沢
忠恭
君 ただいまの準職員及び
補助
職員を職員に振りかえるということですね、そうすると、
行政部費
に工事費から転換するということになると、工事費が全部じゃなくても非常に削減して、そうして工事量が減る、こういうことになりはせんか。
柴田達夫
57
○
政府委員
(
柴田達夫
君) 形の上からは、お話しの
通り
事業費
の中の常勤労務者の給与の
部分
が
行政部費
に移るわけでございますから、
事業費
の
数字
の表面は減って、
行政部費
がふえるということになりますが、工事の実態の上におきましては影響がない、かようになります。
田中一
58
○
田中一
君 今のでいいと思います。じゃ、
行政部費
で増になる額を
数字
で出してください。
事業費
が軽減されて、
事業費
の中の常勤労務者の費用と工事費の雑費というものが減って
行政部費
がふえるということになる、その
部分
の
数字
を出してください。
柴田達夫
59
○
政府委員
(
柴田達夫
君) 一万一千名の
行政部費
がふえる分につきましては、先ほどお尋ねの分とあわせまして、その中に含まれるわけでございますので、
数字
を調べまして、後刻御報告を申し上げます。
田中一
60
○
田中一
君
鉱害復旧関係
費のうち、これは今度八千三百万に減っておりますけれども、これは減るような現状ですか。
山本三郎
61
○
説明員
(山本
三郎
君) これは実はこの中には特別鉱害と一般鉱害がありまして、特別鉱害が三十一
年度
で終りましたものですから、減っております。
田中一
62
○
田中一
君 どうも不親切ですよ、書き方が。
住宅施設費
が二二倍になっておりますが、この二百十七億三千三百万という
数字
が、民間
建設
を除いた四十五万戸ということになるのですか。この
要求
がもし減った場合には、民間
建設
も含めた四十五万戸はできないという計算になるのか。
鎌田隆男
63
○
説明員
(鎌田隆男君) この
行政部費
の
住宅施設費
とありますのは、公営
住宅
関係
の
補助金
の国費に当る分でございます。これがふえました理由は、戸数が今年の需要が四万八千戸でありますのを、三カ年
計画
の最終
年度
に当りますので、
予算要求
はあと残りました五万九千戸全部を
要求
しております。その戸数がふえておりますことと、それから公営
住宅
にもう少し不燃率を向上したいというような
要求
、そういうものを含めまして計算いたしておりますので、約倍額になっておるわけでございます。
田中一
64
○
田中一
君 これの
内訳
を一つ御
説明
願いたい。二百十七億三千三百万の
内訳
です。
鎌田隆男
65
○
説明員
(鎌田隆男君) 二百十七億三千三百万の
内訳
は、第一種公営
住宅
が内地、北海道を通じまして四万戸でございます。それから第二種公営
住宅
一万九千戸を
要求
いたしております。第一種と第二種に分けますと、第一種が百四十三億、第二種が六十二億で、
合計
二百五億を要します。そのほかに共同
施設
とか、あるいは団地内のいろいろの
施設
、そういったようなものも少しは
整備
いたしたいというので、そういう
関係
のものをいろいろ
要求
しておりまして、その
合計
が二百十六億八千万円ばかりあります。それからあと残りが
災害
住宅
の本
年度
の、過
年度
に当ります今年発生いたしました
災害
の来
年度
施行いたします
部分
、それが約四千九百万円ばかりございまして、その
合計
が二百十七億三千三百万円、こういうことに相なっております。
田中一
66
○
田中一
君 これはいつも
災害
住宅
に対しては個々に
行政部費
に盛り込んでいるのですか、
災害
対策費には盛り込んでないのですか。
鎌田隆男
67
○
説明員
(鎌田隆男君)
災害
住宅
はすべてこの公営
住宅
費の
施設
費の中の一部になっておりまして、
行政部費
の中に盛り込んでおります。
田中一
68
○
田中一
君
都市計画
、これはなんですか、戦災都市の
計画
はこれは含んでおりますか。
町田稔
69
○
説明員
(町田稔君)
都市計画
は戦災復興を含んでおります。
田中一
70
○
田中一
君 その分け方はどうなんですか。
町田稔
71
○
説明員
(町田稔君) 戦災復興につきましては、今後二カ年で四十九億円の国費といたしまして残がございますので、来
年度
は二十六億八百万円を
要求
いたしております。
田中一
72
○
田中一
君 これは三十二
年度
で終るはずですがね。終る約束になっていたと思うのですがね、戦災復興の分は。それを二十三億というものを残すということはどういうことになるのですか、これは。
町田稔
73
○
説明員
(町田稔君) 戦災復興は三十三
年度
で終ることになっております。
田中一
74
○
田中一
君 それでは
予算
に対する私の
質問
を終って、あと
住宅
につきましてありますけれども、あとにいたします。
西田信一
75
○
西田信一
君 三十二
年度
の
予算要求
の
総括表
についてお尋ねしたいのですが、この
内容
を拝見しますと、内地分と北海道分とに分れておるわけでありますが、たとえば
公共事業費
の
治山治水関係
におきましても、内地の
倍率
が一・八二であり、北海道は一・一八である。また
道路関係
におきましても、二・七五に対して二・五八である。
都市計画関係
は若干逆になっておりますが、
公共事業費
の
総計
におきましても、内地よりも北海道の方が下回っている。
住宅
においてもしかり、すべて北海道分の
倍率
が全部内地よりも下回っている。平均よりもはるかに下回っているというふうになっております。北海道開発は三十二
年度
から第二期の開発
計画
を実施する段階になっておりまして、いろいろな意味から北海道開発の重要性が叫ばれているわけであります。ことに
河川
の
関係
におきましては、ほとんど北海道が原始
河川
であり、その影響があらゆる面においてあるいは
災害
となり、いろいろな形において現われている。また
道路関係
におきましても、ほとんど北海道は
道路
らしい
道路
がない。こういう
状況
にあるわけでございまして、国土開発の面からいっても北海道開発が相当重要視されなければならないにかかわらず、この
予算要求
の面から見ますと、むしろ低下をしているというような感じを受けるわけであります。で、こういうような内地と北海道との比率が
予算要求
の面において低下をしているという理由はどこにあるかということを、まずお尋ねをいたしておきたい。
柴田達夫
76
○
政府委員
(
柴田達夫
君)
予算要求
の形で
資料
といたしまして、内地、北海道両方掲げてございますが、北海道
関係
の
要求
は、実は北海道開発庁の
要求
いたしますものが、
移し
かえいたしまして
建設省
で実施されることに相なっておりますので、形式上はこの
予算要求
自体は北海道開発庁が所管いたしております。御
要求
をそのまま書きますものであるということを御了承いただきたいのであります。お話しのごとく実施いたします官庁といたしましては、内地、北海道のバランスはいつも問題になっているのでございまして、北海道開発
計画
は非常に重要でございますので、十分両官庁間で協議をいたしまして、さらにこの細目が決定される場合におきましても、最終段階において、さらに
調整
をいたしまして、従来の比率より漸次向上の実績を示しているのが現状でございます。
西田信一
77
○
西田信一
君 御答弁によりますというと、北海道分については北海道開発庁が
予算要求
をし、実施の面において
建設省
に
移し
かえになる、この事情はよくわかっているのでありまして、北海道開発庁の
要求
分がそのまま
数字
に表われているということも了承できるわけであります。しかしながら北海道の開発の重要性にかんがみ、また北海道開発庁が、私も北海道でありますから、よくその方の事情もわかるのでありますが、非常に従来と違った観点に立って、堅実な
予算要求
をしておるということもうなづけるわけであります。従いまして、このただいまの御答弁によって了承できるのでありますが、少くともこの
予算要求
の形に表われておるところの比率がそのまま結果になって現われては非常に困るのでございまして、開発庁で十分この
調整
をとって、従来の比率よりむしろ北海道開発に重点を
考え
て、増率を
考え
ていくということであれば了承できるわけでありますから、ぜひそのように一つお
考え
を願いたいし、またここで確認をしておきたいと思うわけであります。 それから
予算
の中に、たとえばこれはどういう
関係
になるのでありますか、「その他」のところの
積寒道路
十六億幾らとありますが、これがこの
数字
の上では北海道分についてはゼロとなって現われておる。その他
災害
関係
においても同様でございますが、これらはどういう
関係
でこのようになっておるのか、お伺いをいたします。
柴田達夫
78
○
政府委員
(
柴田達夫
君) 積雪寒冷地の
道路関係
の
数字
は内地に計上いたしておりますが、これは北海道も含めて一緒になっておりますので、ここの内地と北海道の内わけがございません。が、北海道の方がゼロになっておりますが、北海道を含めての
数字
でございますので、非常に正確でないと思いますが、御了承いただきたいと思います。
西田信一
79
○
西田信一
君 そういたしますと、
災害
関係
予算
も同様に解してよろしいのでございますか。
山本三郎
80
○
説明員
(山本
三郎
君)
災害
関係
も今のと同じことでございます。
石井桂
81
○石井桂君 この
住宅金融公庫
の
政府
の
出資
の
関係
を聞きたいのですが、これは九十六億円、
政府
の
出資
を
要求
してる金なんですが、これは九十六億円
出資
しないと、民間に貸し付ける利率五分五厘を下回ることでしょうか。そういう計算でしょうか。
鎌田隆男
82
○
説明員
(鎌田隆男君) 今お尋ねの
通り
、主としてその理由によりまして九十六億の
政府
投資をお願いしたわけであります。
石井桂
83
○石井桂君 そうすると、たとえばこれは仮定の問題でお答えしにくいかと思うのですが、半分の五十億円くらいにきめられた場合、五分五厘の利率は保てないで、六分になるとか八分になるとか、そういうおそれのある
数字
でしょうか。
鎌田隆男
84
○
説明員
(鎌田隆男君) 半分になった場合には、多少その今の五分五厘の貸し付けを維持することが困難な
状況
に相なるかと思うのでございます。ただこれは資金の繰り回し、資金の
計画
、それから今の金利、コストの問題とからみ合っておりますので、正確にどうも今ここでどのくらいならどうなるということは申し上げかねるのでございますが、資金繰りの方は苦しくなるとか、それからコストは維持できるとか、ちょっとその辺が微妙なところがございますので、正確にお答えはここでいたしかねるのでございますが、大体そういうような傾向にあるのでございます。
石井桂
85
○石井桂君 私の心配は、今まで五分五厘の利率というものは非常に安いわけです。安いわけだけれども、これを借りて家を建てておる者からみれば非常な負担なんですね、たとえば鉄筋コンクリートの家を買ったとしますね、金融公庫の資金を借りて、そして建てる、買ったと同じことになるわけですが、そうすると百三十万の家を建てるのに三十五年間で払うと約三百万円かかるわけです。五分五厘の利率で、非常な大きな支出で、だから負担が非常に大きいのですね、だから九十六億円というものをもし
政府
が
出資
しないと、金融公庫で借りておる人が今度非常に大きな支出の増によって負担が増すということになると、
住宅
政策に非常に影響があると思う、その心配なんです。そういう心配がなければいいのですがね、その点どうでしょうか。お見込みははっきりわからぬとおっしゃるのだから、これ以上聞いても悪いかしれないけれどもね。
鎌田隆男
86
○
説明員
(鎌田隆男君)
住宅
の金融はたしかに今お話のありまするように、非常に長期にわたるものでありますので、長期間の複利計算をずっとやって参りますと、今お話のように総額ではかなりの利子になって参るわけであります。そこで非常に長期にわたる
数字
でありますから、諸外国の例をみましても、
住宅
金融の場合かなり低利のものを
政府
が心配しておるようであります。そういう線に沿いまして、私どもも
住宅
金融の金利の低下というものにつきましては努力をいたしておるわけでございますが、ぜひ今のようなお話のことから、なるべく
住宅金融公庫
の貸付利子を低利にいたしたい、こういうふうに
考え
ておるわけであります。
石井桂
87
○石井桂君
住宅
関係
はあとに回しまして、
予算
に
関係
して……。この東京地方のような、結局
河川
の一番下にあたる方では、どんどん
河川
が埋っていきます。埋っていくから結局堤防を上げる。堤防を上げて、かたわら浚渫して行くわけですが、ところがこの関東地方の
河川
を見ますと、浚渫の方も、外郭堤防というのですか、いわゆる水を防ぐ方も、両方とも徹底していないように思うのですが、これは両方相待ってやるということでなければ
河川
は水を吐くだけ、舟運もできなくなる。舟運ができれば、舟航ができれば、非常に物が安くなるという
関係
もありまして、私はまあ外郭のいわゆる堤防を上げるということと同時に、浚渫がなされることも必要だと思うのですが、例を江東地帯にとると、そういうところの地方の外郭堤防、いわゆる堤防を上げるという費用と浚渫の費用というのは、この
予算
のどこに入っておるのですか。
山本三郎
88
○
説明員
(山本
三郎
君) ただいま御
質問
にありましたように、下流部の
河川
が非常に埋って来ておる。従いまして、堤防だけ上げても効用をなさないだろうということは、ご
もっとも
でございまして、敗戦後におきましては、大きな川につきましては、新しい形のポンプ船を導入いたしまして、川の中を堀るということに重点をおいてやって来ております。東京都の下流部
河川
につきましても、川の中を堀るということはもちろん重要でございますし、また高潮に対しまして堤防を作らにゃならんということも、また必要なことでございまして、その費用は堤防の問題につきましては、
災害関連
事業
の
河川
という分の中に入っております。それから堀る方の
部分
は、
治山治水関係
の
河川
という中にも含まれておる。両々相待ってやりたい、こういう
考え
でおります。
石井桂
89
○石井桂君 これは含まれておるとおっしゃるのですから、
予算
が一つ通るようにわれわれもやりますが、一つそちらの当局も一生懸命やってもらいたいと思うのです。 それからもう一つ、これは
河川
に
関係
が多少あると思うのですが、
ダム
の費用の中に、あまり地方的なことを申し上げても恐縮ですが、小河内の
ダム
の費用なども入っておりますか。
山本三郎
90
○
説明員
(山本
三郎
君) 小河内は、あれは
公共事業
には入っておりませんで、あれは水道の起債でやっておりまして、この
予算
の中には含まれておりません。
石井桂
91
○石井桂君 もう一つ。これは
都市計画関係
だと思うのですが、都内のですね、鉄道とか電車、そういうものの交通の立体交差ですね、その
関係
の費用がこの中に入っておりますか、
予算
の中に。
町田稔
92
○
説明員
(町田稔君) 都内の立体交差につきましては、
街路
の
予算
及び
道路関係
の
予算
等に含まれております。
石井桂
93
○石井桂君 それはこの
都市計画関係
という中の、
都市計画
という中に入っているのですか。これは大分けで、書いてないですね、
街路
とか何とか。
町田稔
94
○
説明員
(町田稔君)
都市計画関係
の中に、戦災復興、それから
街路
、都市、水利、その他の区分けがございます。ここにはその
都市計画関係
で一括してくくってございますので、
都市計画
の中にそういう区分けがございまして、その中の
街路
に入っております。
中山福藏
95
○
委員長
(
中山福藏
君)
委員
の方にお願いします。少し声を大きくして全般の方におわかりやすいようにしていただきたいと思います。
田中一
96
○
田中一
君 鎌田君、
住宅
公団三十
年度
の
事業
量、そのすっかりの成績ですね、それ何か印刷物に刷りましたかな、これは。できていないですね、これは。
鎌田隆男
97
○
説明員
(鎌田隆男君)
住宅
公団の三十
年度
の
事業
の実績の印刷物ができております。
田中一
98
○
田中一
君 それ
説明
してもらえませんか、この
資料
について。この
資料
の中の十四というやつです。
鎌田隆男
99
○
説明員
(鎌田隆男君) この
資料
の十四は、先般
西田
委員
のお求めによりまして提出しました不燃
住宅
の比率を出しましたもので、この中に
住宅
公団の実績も入ってはおりますけれども、ただいまのお尋ねの、
住宅
公団だけの三十
年度
の実績というものは、いささか不備かとも存じますが、
住宅
公団はこの
資料
に盛られておりますのは、三十
年度
二万戸の
建設
計画
に対しまして、二万戸発注いたしまして、実施をしたということだけここに現われておるわけでございます。それでありますから、もう少し詳細な実績でありましたら、その報告書ございますので、後刻差し上げたいと思います。
田中一
100
○
田中一
君 それを提出してもらって下さい、
資料
として。 それからそれに関連して伺うのですが、せんだって、不意なことからとんでもない団体から来てくれということで、行って見ると、既成市街地における建築物高層化
計画
というようなものが示されたわけです。これは首都圏の水野君がいろいろ
説明
をしておりましたが、これは
建設省
との
関係
はどういうことになっておるのか、まず伺いたいと思うのです。
鎌田隆男
101
○
説明員
(鎌田隆男君)
建設省
の方におきまして、主として
住宅
政策から
住宅
の今後の
建設
をどういうふうにやって行くかという観点から、いろいろ従来も
考え
ておりましたが、三十二
年度
にはぜひこういう線を打ち出したいということで、前々から検討いたして参りましたものの一つが市街地の高層化の問題でございます。その点と、それから
首都圏整備委員
会におきまして、
首都圏整備委員
会ができまして、その後研究を進められました線と、大体ほぼ一致した線でございます。結果におきましては一致した線でございます。でありますから、両方からおたがいに案を出しまして、打ち合せも遂げまして、ほぼ現在一致した線で進めているわけでございます。
田中一
102
○
田中一
君 先ほど
要求
しておいた首都圏の人は来ておりますか。
中山福藏
103
○
委員長
(
中山福藏
君) 来ております。
田中一
104
○
田中一
君 だれが来ていますか。
中山福藏
105
○
委員長
(
中山福藏
君) 次田
委員
と事務局長の吉岡、水野
計画
第一部長、この三名の方が来ておられるようであります。
田中一
106
○
田中一
君 ちょっと
質問
したいのですが、三十一年十月二十四日に決定されたという、この既成市街地における建築物高層化
計画
、これは
委員会
の決定をみたものですか。
吉岡恵市
107
○
説明員
(吉岡恵市君)
委員会
から
審議
会に諮問をいたしまして、
審議
会で決定をみております。
田中一
108
○
田中一
君 この
計画
を出すに当っての
立法措置
はどういうことになっております。現地の段階では。
吉岡恵市
109
○
説明員
(吉岡恵市君) 主として
建設省
でありますが、
建設省
と連絡をとりまして立法を
——
関係
法律の
改正
をしていただく
話し合い
になっております。
田中一
110
○
田中一
君 どういう程度の法律を出したい、あるいは現在あるところの法律の
改正
はどういう程度まで
考え
ておりますか。
鎌田隆男
111
○
説明員
(鎌田隆男君) 今日お配りいたしました
資料
の十三、都市不燃化高層化
措置
要綱
というものを書いて出してございますが、この中に若干その点に触れまして書いてありますが、さしあたり都市不燃化高層化をするための
措置
としましてとりたいと思っております方法は、三つに分けて
考え
られるのでございますが、一つは中高層の、中高層または高層の耐火建築物を建築する場合に、その建築に
融資
をいたしたいというのが一つでございます。もう一つは防火建築帯の拡充をはかって、耐火建築と高層化というのは終局におきましては一致する問題でございますので、防火建築帯の拡充をはかりたいというのが二でございます。それからもう一つは、これに伴いまして、一部
住宅金融公庫
法の
改正
が起りますか、あるいはほかの法律の
改正
が起りますか、そういう法律
改正
も起ってくるかと存じますが、そういう大きく分ければその三つになると存じます。 その一つの中高層耐火建築に対して資金を融通するという
考え方
のほんのあらましを申し上げますと、大体都市の建築物というものを見ますと、普通の
住宅
以外の建築物、あるいはビルディングはかなり自然と高いものが必要に応じて建てられているわけでございます。一番低いのはと言いますと、まあ
住宅
であります。これを高層化するためには、どうしても
住宅
と
住宅
以外の建築物との結合といいますか、そういうビルディング、そういう建築物を作る必要があるということから、なるべく下部に
住宅
以外の建築物、それから上部の方に
住宅
を、こういう建て方をいたしたい。そういう場合に、上の方に
住宅
を含みます建築物をやります場合に、下部の
住宅
以外の建築物に対して
融資
の道を講じたい、こういう
考え方
なのでございます。つまり今まで
住宅
については
融資
の道はありますが、
住宅
以外の建築物については
融資
の道はございませんが、
住宅
とかみ合わしたその足の
部分
の
住宅
以外の建築物に対して、今までより大幅に
融資
いたしたい、こういう
考え方
であります。
田中一
112
○
田中一
君 そうしますと、
建設大臣
はこの既成市街地における建築物高層化
計画
というものは、これを了承して、これは閣議決定になることになっておりましたかな、この問題は……。現在の首都
建設委員会
は
建設省
の外局になっておりますね。
吉岡恵市
113
○
説明員
(吉岡恵市君) 閣議決定の必要はございません。
田中一
114
○
田中一
君 この首都圏法の第一条の目的を見ますと、
計画
し
建設
するということになっておるのですが、この実施はどこがやるのですか。
吉岡恵市
115
○
説明員
(吉岡恵市君) 実施はそれぞれの省なり地方公共団体がやります。
田中一
116
○
田中一
君 これは御承知
——
お耳に入っておると思いますけれども、一週間ほど前に、三多摩地区では緑地地帯として指定されることに対して反対であるというような気勢を上げておったように聞いております。こういう案がわれわれの知らないうちに、少くとも
建設省
の外郭
委員会
であるところのものが、われわれの知らないうちに一つの決定を見てこれを公布した場合に、都民または
関係
府県に及ぼす影響というものは相当大きなものになるのです。現にそういう反対ののろしも上っておる。こういう現状から見て、首都圏の
委員会
ではどこまでもこの案というものを、これを実行するのだというような強い意思が裏打ちされておるという点については、どういう
考え
を持っていますか。
吉岡恵市
117
○
説明員
(吉岡恵市君) 近郊地帯の問題につきましては、
関係
方面に十分の了解がないために、われわれが予測したより以上の反対が起きて、はなはだ遺憾でありますが、これはただ近郊地帯の問題につきまして、まだ未決定の
部分
もあるのであります。従ってその未決定の
部分
をよく了解をつければ、あるいは全部が納得していただけるのではないかと
考え
ております。こういう近郊地帯の問題にいたしましても、首都圏
整備
の
計画
は、全部
首都圏整備委員
会がやるわけではなく、
関係
の省なり、あるいは地方公共団体、その他の団体が実行するのであります。私どもとしては十分了解を得て納得をしていただいて、実行したいと
考え
ております。
田中一
118
○
田中一
君
委員長
はむろん
建設大臣
でありますから、
建設省
の方では全面的にこれを了承しておるわけですね、
建設省
は……。
建設大臣
が
委員長
であるということと、
建設省
の
建設大臣
ということとは性格が違うと
考え
ますが、性格的に
建設省
はどう
考え
ておりますか。
吉岡恵市
119
○
説明員
(吉岡恵市君) 今までやっておりますことは、
建設大臣
はもちろん
委員長
として御承知でありますが、
建設省
とも十分連絡をとってやっております。
田中一
120
○
田中一
君 もう……一つの
計画
が発表されると同時に、都民の間にああいう反対運動が起きているということになりまして、相当この実行については難関に逢着するのではないかと予想されるのです。そこでああした
委員会
の決定を見れば、
委員会
はどんどん今後ともそれを発表していくというように
考え
ているのですか。それともそうでなくて、もう少し各地元にも徹底さして、成案、案文を練るというように
考え
ておられるのか、非常に危険を感ずるのです。
吉岡恵市
121
○
説明員
(吉岡恵市君) それはわれわれの今後の
計画
自体の性質によることでありまして、ものによってはそう反対もないと
考え
られるものもありましょうし、場合によっては相当反対があると
考え
られるものもありますが、それぞれその事案々々に応じて了解を得るなり何なりして、なるべく反対が起きないような格好で持っていきたいと
考え
ております。
石井桂
122
○石井桂君 関連して……。今の
田中委員
の首都圏の近郊地帯、それのグリーン・ベルトの指定については、これは新しい制度ではありますけれども、すでに都内の二十三区の
部分
の
都市計画
法によるいわゆる緑地帯、緑地地域ですか、それの指定に対しても非常に長い間反対もあって、解除された所もあるくらいですから、今度は処女地に、大きく見て、ぱっとかけるようなそそっかしさがあっては私はいけないじゃないかと思うのです。今までフリーになって大きな権限を与えられておるものが、今度は非常な私権の制限を受けるわけですよ。その立場に立って、理想的な
計画
と、それから制限を受ける方の立場を両方を十分
考え
て、そして将来急激に発展しそうな所は十分慎重な考慮のもとに、その区域に入れるとか入れないとかいうことを検討した上で、私はグリーン・ベルトというものをかけていかなければいけないじゃないか、そうしないと、やはり
田中
さんのおっしゃるようなことが起るのはやむを得ないじゃないか。実は私ども先般三多摩地方へほかの用で行きましたが、結局、お前は与党の
委員
でありながら知らないのかというので、一日中つるし上げられた。これはつるし上げられることはちっとも私は苦痛ではありませんが、まだ、案が固まらないうちに、しかし
国会
の方でもあまりだれも知らないうちに出てしまうと、非常に私どもも迷惑するし、住民の方に納得させるように私どもも
説明
したいとは思っておるけれども、
説明
もできないわけですよ。だからそういうことは、きまる前にやはり何らかの機会を利用して、私はそういうことがわれわれに行き渡るようにお努め願いたいと思うのです。法律上はみんなに知らせる必要はないのかもしれないし、よく私はわからないのですけれども、だが、少くとも大勢の人の
意見
を代表しておる立場にありますから、やはり
皆さん
にもわれわれの
意見
は伝えたいと思うのです。そういう機会が与えられないできめられるということは、非常にわれわれにとっては苦痛ですから、将来そういうことがないようにお取り計らいできるかどうかということをお聞きしたいのです。
田中一
123
○
田中一
君 関連して……。この首都圏
整備
法では、第十五条に「
委員会
は、毎
年度
、内閣総理
大臣
を経由して
国会
に対し首都圏
整備
計画
の作成及びその実施に関する
状況
を報告するとともに、その概要を公表しなければならない。」ということになっておるのです。少くともこの法律に違反して、だれが何をやったか知らんけれども、内閣総理
大臣
を経由して
国会
に
状況
を報告するとともに……まず、
国会
に報告をするのが先なんですね、あるいは同時なんです。こういうことを全然しないで、社会に不安を与えるなんということは、これはこの法律に違反しておるということを言わざるを得ないのです。だれが言うことを今まで新聞に発表しておるのか、これははっきり書いてあるのです。
国会
に対する報告ということは、首都圏
整備
計画
の作成、作成です。こういうものを事務局が勝手に扱うことはいかんのです。この法律に対してあなた方は正しいことをしておると
考え
ておりますか、この条文に対して。
中山福藏
124
○
委員長
(
中山福藏
君) ちょっと待って下さい。この点は重要な点ですから、
首都圏整備委員
の次田さんに一つ御答弁をわずらわしたい。
次田大三郎
125
○
説明員
(次田大
三郎
君) まず近郊地帯の指定の問題から御
説明
いたします。近郊地帯の指定は首都圏
整備
法の基本
計画
の一環でございまして、これは首都圏
整備
の
審議
会に付議しなければならない。それでその案を首都圏
整備
審議
会に出して
相談
をいたしまして、今その案を
整備
委員会
において検討中なのであります。まだきまった問題ではないのです。
首都圏整備委員
会では、お話のような議論がございまして、慎重に
考え
ていこうということでお話がありますし、その
趣旨
に基いて
関係
地方団体と
相談
いたしまして、どの分を近郊地帯の中から取り去るかどうかということを目下検討しておるところなのであります。
もっとも
あの反対の中には、多少の誤解があるように
考え
るのでありまして、近郊地帯に編入せられましたらば、従来の東京都内のいわゆる緑地と同じような権利制限を受ける、これは大へんだという誤解があるようであります。従来の緑地に対する制限は相当手きびしいのでありまして、先刻お話ししましたように、いろいろ問題があったところでありまして、われわれもそれと同じものを近郊地帯においてやろうというふうには
考え
ておりませんし、またそれをやるのには立法の手続を要することでありますから、今すぐやろうたってやれないわけであります。そういう誤解がありますが、しかし近郊地帯ということになりますると、将来いわゆるその地方の発展に基いて、どんどん
住宅
ができるというようなことが多少阻害されるだろうというのが、おそらくは地元の人の心配しているところであろうと思いまして、そういう点を考慮して目下検討をいたしておる途中であります。そういうわけで別に首都圏から発表したわけではありませんが、
審議
会に付議いたしますると、その案は発表しないわけにはいかないので、その案として発表したものなんであります。 それから十五条に規定しておりまする、首都圏
整備
計画
の作成及びその実施に関する
状況
を毎
年度
報告することになっております。これは報告をいたすつもりでおります。まだ初めての
年度
でありまして、この
年度
が過ぎましたならば、その
年度
にやりましたことを来
年度
で報告する。そういうことになると
考え
ております。決して
国会
を無視したわけでも何でもございません。その点はよろしく御了承願いたいと思います。
田中一
126
○
田中一
君 私は社会にいろいろな意味の……石井
委員
から言っているように、私権の制限を受けるとか、いろいろな面で社会不安を起すということを言っているのであって、これは公表でない、だれかがスクープしたのだということでは、無責任過ぎる。そうなりますと、常勤
委員
というものの責任が重大なんです。そして常勤
委員
の責任だと思うのです。そういう点でもう少し慎重にしないと都民の、あるいは
関係
町民の賛成を得るものが、誤解に基いて反対に回る場合もあるということです。従ってこれは今の十五条の問題は、公式な形式的な問題ですからいいですが、今言う
通り
、おれの知らぬことだということでは責任は逃れられない。従ってもう少し慎重にしなければならぬと思うのです。
次田大三郎
127
○
説明員
(次田大
三郎
君) お話の
通り
でありまして、私どものやりますることは、どこまでも慎重な態度でやらなきゃならぬということはよく
考え
ておるわけであります。この近郊地帯に関する誤解等も、それを解くためにいろいろの宣伝その他の手を打っておりますが、その点が不十分で近郊地帯の三多摩方面でいろいろ物議を生じたことは、はなはだ遺憾だと
考え
ております。
田中一
128
○
田中一
君 首都圏協会という団体が、この間ちょっと拝見したのですが、どういう性格の団体なんですか。
次田大三郎
129
○
説明員
(次田大
三郎
君) まあ首都圏の
事業
に対する援助をする、一口に申しますと外郭団体というように御承知を願いたいと思います。
田中一
130
○
田中一
君 これは石井君も私も行ったんだから言えるのだけれども、都市不燃化同盟というものからぜひ出席してくれというので行ってみたところが、首都圏協会というのがそのスポンサーになってわれわれに飯を食わしてくれたわけです。私は飯食わずに帰って来ましたけれども、(笑声)水野君が一生懸命に
計画
というものを、案じゃないのです。案を消して
計画
というものをあすこで
説明
して、協力を求めると言っておった。むろんわれわれも不燃化同盟の役員をしておるのです。役員としてもぜひとも来てくれと言ってきたから行ったらそういうことです。次田君も水野君もおられた。こういうことになりますと、どういうわけで不燃化同盟に向ってああした報告をしなければならぬ義務があるのか。
建設委員会
に来て、一応
建設委員会
に報告することはあり得る。しかし不燃化同盟という別個の民間団体に対して、どういう意味でああいう呼びかけをしたか。そうしてそれは首都圏協会というものがスポンサーになっておるのでしょう、首都圏協会様御席と書いてあったから……。ははあ、これは妙なものだなあと思っておった。そうして
委員会
の職員が出ておって、るるあすこをこうしてくれという懇談だか陳情をしておるという現場を見て、私は
首都圏整備委員
会というものは少しゆるんでおるのじゃないかと思った。どういう意味でそうした団体を呼び、それにわれわれを…−どうもわれわれはだまされたという格好です。もっとわれわれに堂々と言ってくれればよいのです。そうでなくて別な団体に……こういう点において、一方
関係
市町村では反対の気勢をあげておるということになりますと、もう少し慎重にしないと、われわれはもうどんないい法律ができても、また裏の裏があるのじゃなかろうかと思うと、通るものが通らなくなってくる。こういう点について一つ、
建設大臣
がきょうおらないから何とも言えませんけれども、常勤
委員
の次田さんから、今後この運営をどうするか、それでまあ外郭団体であるところの首都圏協会というものの実体がどういうものであるか、それからその運営がどうなっておるかという点などを、一つきょうここでできなければ、次の機会にでもはっきりと御報告願いたいと思うのです。
次田大三郎
131
○
説明員
(次田大
三郎
君) 先ほど会合のお話がありましたが、実は私
首都圏整備委員
会が発足いたしましたときに、都市不燃化同盟から私ども招待を受けて参りましたところ、いろいろ首都不燃化について協力をしてくれという要請があったわけであります。私ども首都圏
委員会
といたしましても、ぜひ都市の
——
東京都の不燃化はやりたいという
考え
でありまして、できるだけ努力いたしますというお答えをいたしてお別れしたのが何カ月か前のお話であります。そのお答えをするために、先だって不燃化同盟の人たちに来ていただきまして、私どもではかねてから都市不燃化についてはこういう
計画
を立てておりますというお話をしたわけであります。で皆様のおいでになりましたのは、不燃化同盟の
委員
としておいでになった、そういうふうに
考え
ておるわけであります。ちょうど
国会
の方がお見えになりますれば、その際にぜひ御
審議
を願いたい、こういうことをお願いした次第であります。どうかその点御了承を願いたいと思います。 それから将来の
委員会
の運営についていろいろ御注意を受けました。その点はよく了承いたしまして、気をつけてやっていきたいと、そう
考え
ております。
重盛壽治
132
○重盛
壽治
君 ちょっとお伺いしますが、今お聞きすると、まだあれはきまっておらぬ、きまっておらぬということならば、もうそれで質疑は必要ないように
考え
られるが、今両君から言われたように、あれだけ反対しておるものに対しまして、了解を求めてやりたいというようなお話が局長からあったようですが、どういうような了解工作をなされたか、こういうことが一点と、それからもしほんとうにあの人たちが反対をしているということになれば、法的にはどういう方法で処理をしようというお答えがあるのか。今きまっておらぬということならば、私はそれは今追及する段階じゃないと思うのですが。
吉岡恵市
133
○
説明員
(吉岡恵市君) 近郊地帯の問題でございますが、これはただいままでに
審議
会できまっておりますのは、近郊地帯の外の線と内の線を示しまして御
審議
願った。それで今後その中で例外の地域を作る、これは東京都並びに
関係
の市や町とも
話し合い
をしております。従ってそれによっておよそまあいわゆる穴あけの地域がきまります。それで近郊地帯全体がきまることになります。まあその
話し合い
で大体きまることと思うのであります。われわれが
建設
委員
の方々に十分お話を申し上げないうちに、ああいう陳情が議会まで来て、
皆さん
に御迷惑をかけて、はなはだ申しわけないことと思っております。まあそういうことにはならないと私ども
考え
ておりましたのが、ああいう結果になって、はなはだ申しわけないんですが、今後は十分気をつけてやりたいと思います。
重盛壽治
134
○重盛
壽治
君 十分気をつけてやっていただくことは、まことに当然なことでありますが、そういうことでなくて、ああいうふうな反対陳情が起き、ああいう運動が起きておりまするああいうものに対して、どういうようなお
考え
をお持ちになっておるか、同時にあれを処理していこうというお
考え
があるか、こういう点をお伺いしているのであります。
吉岡恵市
135
○
説明員
(吉岡恵市君) あの反対の中には、先ほど次田
委員
からお話のありました、つまり近郊地帯即今までの緑地地域ではないかという
考え方
が相当あるのであります。ですから穴あけの問題につきまして、まだきまっておりませんので、その点に対する不安もある。まあそういう問題がわかり、誤解がとけていけば、私は了解していただけるものと
考え
ます。また近郊地帯の目的といたしますところは、なるべく緑地的なものとして存続をしていきたい、こういうことでありますので、農業等を振興するという振興の方策等も、私どもの方でまだどういう
考え
があるということを言っておりませんので、そういう点に対する不安もあるので、そういういろんなことをやはり誤解を解いていけば、私は了解をしていただけるものと
考え
ております。
重盛壽治
136
○重盛
壽治
君 その誤解があると思う、その点ですね。従来一応発表せられる前に、その地方の代表者といいますか、あるいはそういう必要は、法的にはやる必要ないだろうけれども、何かそういう了解を得るような、
話し合い
をするような場を作ったことがあるのか、やったことがあるのか、そういう点をお聞きしてるんです。
吉岡恵市
137
○
説明員
(吉岡恵市君) あの反対がどういうところから来ておるか、私ども十分つまびらかにしないのでありますが、直接なり間接なり、なるべく重立った方には了解をしていただくような方策はやりたいと
考え
ております。
重盛壽治
138
○重盛
壽治
君 やっておるのですか。
吉岡恵市
139
○
説明員
(吉岡恵市君) 私ども直接はやっておりませんが、結局これは東京都のことでもありますので、東京都の方ではやっていただいております。
重盛壽治
140
○重盛
壽治
君 はなはだあいまいですけれども、私深く研究しておりませんから、次回まで保留さしていただきたいと思います。
石井桂
141
○石井桂君 関連して、近郊地帯の中から大きく武蔵野と三鷹を除いたでしょう。だからやはり除く
部分
は相当に
考え
てはおられると思うのですが、一ぺんにたとえばそれなら調布はどうする、府中はどうするということを
考え
ないで、三鷹と武蔵野だけ除いて発表したところにやはりまずいところがあったのではないかと思うのですが、あなた方はそうお思いになりませんか、二十三区なら二十三区というものはわかるのですが、その二十三区の外で三鷹と武蔵野だけは既成市街地だと、それならばそれに続く府中とか調布とか、そういうものはどうするかということを
考え
ないで、あそこで線を引かれたですね、そういう発表の仕方か、案を作られて諮問をしたか、どっちかしたんで、私は除かれたものは困る、こういうことで私は
意見
が出ただろうと思うのだが、そういうふうにお
考え
になりませんか。
吉岡恵市
142
○
説明員
(吉岡恵市君) そういう点も
考え
られないではないと思います。いろいろあの反対については、いろんな複雑なやはり
考え方
があるのではないかと私どもは
考え
ておりまして、十分その実情をまだわからない点もありますが、もっとはっきりして発表すればよかったとも
考え
られますが、またはっきりすることによって、このこと自体がかえってむずかしくなる点も
考え
られましたので、ああいう形をとったのであります。
石井桂
143
○石井桂君 私はやはりよく調査をして、地元の
意見
を十分に取り入れて、地元の
意見
が間違っておるところは、あなた方の豊富な知識で納得させて、そして原案に近いものを得るというのが一番民主的だと思うのです。発表したら反対が起るだろうと、伏せといてぱあっとやるのは昔のやり方ですから、そういうことでないようにしたいと思うのです。 それからもう一つ、それとは直接に
関係
はないのですが、首都圏
整備
法というのは、私どもの
考え
だと国土
計画
の下を受けた地方
計画
の一環であると、こういうふうに私どもは
考え
ておるのですが、首都圏の御当局はどういうふうに
考え
ておられますか。
吉岡恵市
144
○
説明員
(吉岡恵市君) さように
考え
ております。
中山福藏
145
○
委員長
(
中山福藏
君)
西田
君御発言ありませんか。
西田信一
146
○
西田信一
君 先ほどの
質問
の御答弁に対して、開発庁にもう一度お尋ねしたいのでありますが、先ほどの御答弁で北海道分については開発庁が
予算要求
をし、これを
移し
かえて実施するのは
建設省
の立場であるということでございまして、
予算
については十分
調整
をとるという御答弁であったのでありますが、今私ちょっと不思議であったから開発庁の方を調べてみたんですが、たとえば
河川
だけを例にとりましても、
建設省
の方の
要求
は三十八億何がし、開発庁の方が五十三億三千万円
要求
しておる。前年の対比を調べてみますと、開発庁の五十三億でも
倍率
は一倍七分くらいです。
建設省
の内地分よりむしろ下回っておるのでありますが、それを
建設省
の方では北海道の原始
河川
がああいう状態にあるということは御承知の
通り
だと思うのですが、これがわずかに三十八億、一・八倍というような
要求
の仕方をされておるというところに、どうも理解しがたいものがある。そこで開発庁にまずお尋ねしたいことは、私の理解するところでは、北海道分についての
予算要求
の権限は北海道開発庁にあると
考え
ておるのでありますが、ここに
資料
を出された
建設省
がこの北海道分について
要求額
を示されておる、これは一体どういう
関係
になるのであるか、お尋ねをまずいたします。
柴田達夫
147
○
政府委員
(
柴田達夫
君) 北海道
関係
のこの
予算
の所管は、北海道開発庁でございます。従いまして、
予算要求
も北海道開発庁が
要求
いたします。同時に大蔵省といたしましては、
事業省
の方からも
要求
をとるようにいたしております。これは首都圏の
関係
等も同様のことにいたしております。しかし正式には開発庁が
予算
のあれを持っておりますので、
予算要求
官庁に相なるわけでございまして、その両省につきまして極力
話し合い
をいたしまして、
調整
をとって
要求
をいたしますが、これはまだ
要求
の段階でございまして、さらに
予算
決定の際におきまして、治水
事業
等につきまして、きまりました場合におきまして、その大蔵省の査定の最終のものについての配分につきまして、この際に北海道の方と最終的に最も緊密に協議
調整
をいたしておるのが例年でございます。
西田信一
148
○
西田信一
君 そういたしますと、
要求
権は北海道開発庁にあるが、大蔵省から、実施官庁としての立場に立っての一応
予算
の見積りをとっておるということでありますが、この場合、たとえば
河川
の問題を例にとりますと、非常に差があるわけでありますが、こういう点について、これは何か事前の
調整
がとれなかったのであるかどうか、お伺いをいたします。
柴田達夫
149
○
政府委員
(
柴田達夫
君) この
倍率
のところにおきましては、確かにそういう点がございますけれども、これは
倍率
のところをごらんいただきますとわかりますように、
ダム
の点等におきましては、一緒にこの内地分という方は計算をいたしております
関係
上、
倍率
も北海道の方は書いてないわけでございます。こういう特殊の事情から、
治山治水事業
全体の一・一八と一・八二との差は、実質上両方の
比較
をする
数字
としては適当でないと思います。
河川
事業
におきまして一・八七と一・五八、それから
砂防
等の二・〇〇と一・九六、これは
総計
におきまする一・八二と一・一八の
比較
からいたしますと、
ダム
が入っております
関係
上、ちょっと
総計
の方はその
関係
で差が著しく相なっておるような次第であります。
西田信一
150
○
西田信一
君 純然たる
河川
事業
においても率が落ちておることでありまして、この問題はいずれまた両者間においての
調整
に期待しまして、これ以上はきょうは
質問
をいたさないことにいたしたいと思います。 次に
住宅
の問題についてお尋ねしたいのでありますが、この表によりますと、公営
住宅
、公庫
住宅
、あるいは公団
住宅
というような
政府
資金に
関係
を持つところの
住宅
は、相当建築戸数におきましても不燃率が高まっておることは、大へんけっこうだと思うのでありますが、その他の民間で建築するもの、これは非常に低率であって、ほとんど不燃化ということが実現されておらない。ところが実際、一昨日かの国家消防本部の発表するところの消防白書によりましても、その火災の
状況
から
考え
まして、非常にこれは問題であると思うわけであります。ことに三十二
年度
の
予算要求
から見ましても、これら公営
住宅
、公庫
住宅
あるいは公団
住宅
等の建築戸数が全体で十四万戸であり、民間の方が二十七万戸、民間の手によって建築される
住宅
がはるかに多いわけでございまして、これに対して一方は六三%の不燃率、一方はわずかに三%の不燃率というような
数字
になっておるのでありますが、この都市火災の頻発の
状況
からかんがみましても、民間の
住宅
の不燃化ということが、これは大きな問題ではないかと思うわけであります。こういう点について、一方において先ほどから論議の対象になっておりまする都市不燃化、あるいは高層化の
構想
もあるようでありますが、もう一歩進んで、民間で建築される
住宅
の不燃化をはかるというようなことを、
建設
御当局はお
考え
になっておられないかどうかということについて、
住宅
局長の御見解を伺いたい。
鎌田隆男
151
○
説明員
(鎌田隆男君) 確かにお話しの
通り
、日本の
住宅
、建築物全体についてでありますけれども、木造が従来非常に多くて、ほとんど耐火構造というものが建築統計から見ますると、はなはだ少くなっておりますことを、残念に思っておるわけでございますが、これは従来日本は木材国であった事情、それから風俗習慣その他いろいろな
関係
から、こういうふうなことになっておるのでありますが、木造建築の非常に経済的に不利であり、また
災害
も起しやすいという事情から、ぜひ建築物を不燃化して一きたいということが、私どもの
住宅
政策と相並んだ一つの大きな政策として掲げている
事項
でございます。お話しのように、民間の建築物もぜひ不燃化するように努力をいたしたい、こういうふうに
考え
ている次第でございます。ただ遺憾ながら、まだ
住宅
の面におきましては、かなり純粋の民間建築、つまり自分のお金で自分が勝手に建てる建物につきましては、ほとんど大
部分
がまだ木造であるという実態でございます。ただ
住宅金融公庫
から貸し付けまして、
建設
をいたしております
部分
も、これはここでは今一応
政府
計画
住宅
といたしておりますけれども、
建設
の実態からいえば、かなり民間の
建設
を援助している形になっているわけでございますので、その分け方によりましては、あるいは民間
建設
を一部
住宅金融公庫
から金を貸し付けて、耐火構造のものをなるべく建てるように指導をしているということも言えるかと思うのでございますが、純粋の
民間資金
による民間の自力
建設
の面につきましては、まだはなはだ微温的であるということは、確かにお話しの
通り
でございます。そこでこれの方策としましては、全体につきまして、そういう方策をもっていくことは非常にけっこうだと思うのではございますが、今のところはやむを得ずいろいろな
関係
から、地域を限りまして、防火建築帯というような地域を限りまして、その助成をする道を開いている程度でございますが、将来につきましては、こういう政策につきまして、どんどん進めるようにいたして参りたいと、こういうふうに
考え
ている次第でございます。
西田信一
152
○
西田信一
君 どうも満足する御答弁を得られないわけでありますが、今直ちにはっきりしたことをお聞きすることは困難と思いますけれども、少くとも自力によって建てまする民間の
住宅
建築に対しまして、ある程度のそこに指導的な意味における呼び水を与えてやれば、相当私は不燃化は進むであろうと
考え
ているわけであります。実は北海道の防火
住宅
促進法の制定のときも、私ともそういう主張をしたのでありますが、残念ながら民間
建設
については
考え
られなかった。北海道なんかの場合のことを
考え
まするというと、不燃ということ以外に耐寒という、燃料節約であるとか、耐寒というような面について非常な効果があるわけでありまして、ことに北海道のようなところは火を取り扱うことが多いために火災も多いというような
状況
にもあるわけであります。従ってこのような都市の防火帯を設けるというようなものに対する耐寒化、あるいは不燃化政策もけっこうでありますが、一つ北海道のようなああいったような特殊の地域的に、特別な何か民間の自力建築に対する助成を行うというような、あるいは
融資
を行うというようなことを御検討になるお
考え
はないかどうか、お伺いいたします。
鎌田隆男
153
○
説明員
(鎌田隆男君) この助成の仕方もいろいろあると存じますが、資金的なところまでめんどうをみてやる、それから指導の範囲でありますと、これは当然やらなけりゃなりませんし、われわれも建築行政の面から大いにやっておるつもりであります。それからブロックの製造、あるいはブロックの建築物の普及しますような方法、そういうような方法につきましては、あらゆる方面から行政指導なり何なりを実行いたしておりますが、ただいまお話のお尋ねのことは、多少資金的な、国の資金を貸すなりあるいは多少
補助
するなりして、助成をしていくというような方策について、今直ちに
考え
ているかどうかというようなお尋ねのようでありますが、今度の
予算要求
には、実はその点まで御満足のいく程度のものは
要求
を実はいたしておりませんけれども、将来の問題としましては、私どもはぜひ日本中の建築物を全部むしろ木造のものをなくするようなことに持っていきたい、そういうふうには
考え
ておるわけであります。
西田信一
154
○
西田信一
君 将来の問題を
考え
ると……という非常にゆうちょうな御答弁で、非常に残念に思うのでありますが、いま日本は
住宅
計画
を、不足する
住宅
建築を非常に国の政策としても急いでおるわけです。現にこの表に取り上げておるような、民間で自力で建てるものだけでも約二十七万戸という非常に大きな
数字
です。そういうときにそういう政策を早く立てて、そうして不燃化をはかるということでなければ、
住宅
が充足されてから後にそういう問題を
考え
るというのではすでに時がおそい、こういうふうに
考え
るわけでして、これは一つこの
委員会
で結論を求めているわけではありませんけれども、もう少し真剣に
考え
てもらえないか。私はこの問題について長くいろいろタッチしておりまして、非常に痛切に感じておる。ことにこの半年に約一万六千戸ですか焼けておる。年に三万戸も焼けておるというような
状況
にある今日の日本の
住宅
の
状況
を
考え
まして、これは真剣に取り上げてもらわなければならない問題だと思うのでありますが、ただおざなりの御答弁ではどうも……日本の
住宅
はお言葉の上では全国全部不燃化したいというお話があるけれども、実際問題として大事な時期を失するのではないかというふうに
考え
るのです。
柴田達夫
155
○
政府委員
(
柴田達夫
君) ちょっと先ほどの保留いたしましたものをお答えいたしまして、よろしゅうございますか。
中山福藏
156
○
委員長
(
中山福藏
君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
中山福藏
157
○
委員長
(
中山福藏
君) 速記を始めて。
柴田達夫
158
○
政府委員
(
柴田達夫
君)
明年度
の定員化の
状況
についての
予算
の
数字
を先ほど手元に持っておりませんでしたので保留いたしましたが、わかりましたのでお答えをいたします。これは
田中先生
の……定員化を準職員、
補助
員につきまして
要求
いたしておりますその人間の数は二万七百十二名で、うち準職員が八千四百六十四名、
補助
員が二千二百四十八名ということに相なっております。これに要する給与費は二十三億三千六百万円であります。それからその際お尋ねがございましたように、給与そのものは
事業費
から
行政部費
に移ることになっておるわけであります。共済組合費の負担におきまして約一千二百万、それから休職者給与が要ることになりますので、これは一千八百万円、
合計
いたしまして純粋の給与以外に今の共済組合の分担の千二百万円、休職者給与の分が一千八百万円、
合計
約三千万円がそのほかに
所要額
と相なる見込みであります。
田中一
159
○
田中一
君 今官房長の
説明
の点につきまして、四日の日の
委員会
で
質問
したいと思いますので、行政管理庁とそれから内閣の公務員制度調査室の方、それから大蔵省の主計局の人を呼んでいただきたいと思います。
中山福藏
160
○
委員長
(
中山福藏
君) はい、承知しました。 それから
特別道路
について……。
三橋信一
161
○
説明員
(三橋
信一
君)
特別道路
と申しますのは、軍事
道路
ではないかというお尋ねと心得ておりますが、
特別道路
と申しますのは、
自衛隊
の
施設
の周辺、あるいは演習場、射撃場、それに続きます
道路
が
自衛隊
の車が走るわけでございます。それでその走ります車が大型車両であるとか、あるいは特殊のキャタピラを持った車両、あるいは非常に重量のある車両というようなものが走るわけでございまして、交通量に比しまして、そういうものが数は少いわけでございますけれども、その破壊原因のおもなものがそういう
自衛隊
の車両に原因しておるというような
状況
になって、非常に荒らされておる場所が全国で二十二府県ほどございます。そういう場所につきまして、これを一般の
ガソリン税
を
財源
といたします
道路整備
によります場合には、これはやや均衡を失するおそれがあるということから発しまして、十カ年
計画
のワク外といたしまして、これを
予算
にいたしまして九億八千二百万円、
事業費
にいたしまして十二億二千八百万円を
要求
しておるわけでございます。従いまして、その破壊原因がそのように数は少いが、
自衛隊
の車両によっておるということから、
補助
率も十分の八を
要求
いたしております。そういうような
内容
を持ちましたものがこの
特別道路
整備
事業
でございます。
田中一
162
○
田中一
君 これはむろん、この
道路
の交通ということは制限がある
部分
ですか、ない
部分
ですか。
三橋信一
163
○
説明員
(三橋
信一
君) 交通制限と申しますと、ちょっと恐縮なんですが、橋梁等の場合でございますか。
田中一
164
○
田中一
君 この
道路
ですね、
道路
を通るのに
自衛隊
の車両オンリーのところか、さもなければ
一般道路
かということです。
三橋信一
165
○
説明員
(三橋
信一
君) 一般の
道路
でございます。
田中一
166
○
田中一
君 それではこのほかに
自衛隊
だけが使用する
道路
というものはあるわけですね、このほかに。
三橋信一
167
○
説明員
(三橋
信一
君) そのほかに
自衛隊
だけが使用する
道路
は、
道路
法上の
道路
とは私どもは
考え
ておりません。
田中一
168
○
田中一
君 こういうものは一般
財源
から出すという形じゃなくて、これは
自衛隊
の費用で出すべきものだと思うのですね、これは
自衛隊
が当然補償すべきものであるということになる、むろんこれはわれわれは
自衛隊
はこの
国会
できまった機構ですから何にも言いませんけれども、常にこのような形でもって、当然
自衛隊
そのものが負担しなければならない費用というものが一般
財源
予算
のあっちにもこっちにも隠れているのです。そうして
自衛隊
費の総額というものをごまかしておるという点がたくさん見受けられるのですが、従ってその
自衛隊
が自分の、
自衛隊
自身がこの分の幾らかを分担するという形をとらなければならぬと思うのですが、これは筋からいってそういうことはいかぬということになるかもしれぬけれども、一つ伺いたいのは、防衛庁ですね、あそこの前の
道路
なんか今どうなんでしょうか。
三橋信一
169
○
説明員
(三橋
信一
君) あそこの防衛庁のわきの
道路
と心得ますが、あれにつきましては、米軍があれを使っておりました
関係
上、行政協定の費用によりまして、行政協定
道路
としてあれを直すことにいたしております。
田中一
170
○
田中一
君 あれなんかずいぶんひどいものです。あそこを通るたびに、こんな大きな建物を作るのなら
道路
を直したらどうか、一般の人も交通しておるが、おもに
自衛隊関係
の人が通っておる。あなた御存じでしょう、あの道。ああいうところはこのワクに入るのですか。
三橋信一
171
○
説明員
(三橋
信一
君) あれはこれに入りません。あそこの
道路
は現在よくなっておりませんので、
自衛隊
の、防衛庁の車があるいは多く走っておると思いますけれども、あれをよくいたしました暁には、むしろ防衛庁よりは一般の方が多くなるというふうに
考え
ております。
田中一
172
○
田中一
君 当然ですよ。あれは
自衛隊
のためにある
道路
ではない。防衛庁があそこにあとにできたのです。当然一般市民の通る
道路
であると思います。わかりましたこの問題は。 それから厚生省の方にちょっと伺いたいのです。出していただきましたこの
資料
で、大体見てみればわかりますけれども、一戸当り七万円という従来
通り
の
建設
費は違いありませんね。
鶴田寛
173
○
説明員
(鶴田寛君) やはり七万円でございます。
田中一
174
○
田中一
君 七万円ですね。これは前
国会
でしたか、伺ったのですが、これはやりっ放しですね。規模も何も、ただ二月当り七万円の金をやるということですね、あなたの方の
考え方
は。
鶴田寛
175
○
説明員
(鶴田寛君) 御承知のように
災害
救助は府県知事が責任を持ってやることになっておりますので、当然これは県の財産として残るわけでございます。
田中一
176
○
田中一
君 一年たちますと、この
住宅
というものはだれの所有になるのでしたかな。
鶴田寛
177
○
説明員
(鶴田寛君) 法律の
趣旨
から申しますと、大体私どもは数カ月ということを
考え
ておるのでございますけれども、大体一年はそこに居つくというのが実情でございます。従いまして、一年たって当初の目的が達せられたということになりまするというと、これを府県が町村に無償、あるいは場合によっては有償ということでございますけれども、大体が無償でございます。さらにそれの譲渡を受けた町村は、中に入っておる人たちが生活困窮者等であるという場合には、個人に対してまた無償で払い下げるという制度になっております。
田中一
178
○
田中一
君 この一戸当り七万円の交付をする場合に、あなたの方はそれっきりなんですね。出せばいいのですね。あれはあと七カ月であろうが、半年であろうが、どうしようが、その金はあなたの方に
関係
がないという
前提
に立っておるのですか。
鶴田寛
179
○
説明員
(鶴田寛君) さようでございます。
田中一
180
○
田中一
君
住宅
局長に伺いますが、少くとも
住宅
政策というもの、あるいは
住宅
行政というものは、それは少くとも
建設省
がやっておるのですが、そこで建てられた
住宅
に対する行政的な元締はやはり
住宅
局長だと思うのですが、いかがですか。
鎌田隆男
181
○
説明員
(鎌田隆男君)
住宅
行政全般の責任は、こちらにあると
考え
ております。
田中一
182
○
田中一
君 そうしますと、厚生省はただ七万円という金をやるだけであって、それも
住宅
を建てろと言って金を七万円やるのであって、どういうものか、何ら責任を持たないというのがどの場合でも
災害
救助法の精神だと思うのです。そういう点から見て、これはやむを得ぬと思いますけれども、
災害
救助法の何条かにある
住宅
までワクをはめているということを除外するということになったら、一体どうなるのでしょうね。この件に対しては、厚生省と両方の御
意見
を伺いたいと思うのですが。ということは、市としてスラム化されるおそれが多分にあるのです。この団地は。今も茨城県の下館市の火災では、八十一戸の焼失に対して二戸を建てる、二戸ならまだいいんです。しかしここに七十四戸、二十四一尺三百二十六戸なんていうものがありますと、大体においてスラム化していくのです。その前に伺いたい。厚生省ほこれを給付して、そうしてそのあとを見るということございますか、その残骸を。
鶴田寛
183
○
説明員
(鶴田寛君) 国が経費を出す
関係
にありますので、ほとんどあと見ております。ただ、今のお話のごとくスラム街化するおそれもあると思いますけれども、これは御承知のように
災害
救助の場合は、法律に基きまして
災害
救助隊というものを知事が組織しなければならぬということになっておりますので、その組織の中にほとんど全府県とも各部が入っておりますので、それぞれの行政で知事が判断してやっておることと思います。
田中一
184
○
田中一
君 私見ても常にスラム化しているのですよ。居住者はむろん貧困者が多いのです。こういう救助法によるところの二戸あたり七万円の
住宅
に住む人はそこに定住したがるのです。このスラム化するということになりますと、結局
住宅
全体の行政の面からみれば好ましくないという結論に達せられるように
考え
るのですが、
住宅
局としては、この救助法に基く七万円の家というもの、この実態調査というものをしたことございますか。そうして大体どういうような
状況
が現実かどうか知っておれば御報告願いたいと思うのです。これは
住宅
局長に伺います。
鎌田隆男
185
○
説明員
(鎌田隆男君) この罹災救助法に基く応急
住宅
の実態調査を、私どもの方でじかに実施いたしたことはございませんけれども、私どもの方の公営
住宅
をやっております監査その他では、同時に監査官がいろいろ見て参りまして、報告は受けております。そこでお尋ねのこの応急
住宅
の、
住宅
問題といいますか、そういう問題にも
関係
があるのかと思うのでございますが、こういう点につきまして厚生省とも話し合ったことはございますが、この罹災救助法に基く応急
住宅
の性格というのは、ほんとうの一時的な収容
施設
というような建前からできておって、住むに家ない人々を一時的に住まわせるつもりだと、ですから恒久的な
住宅
とは
考え
ていないという、まあ公共物、お寺とか、学校とかいうような公共物がある場合には、そういうところに収容して、なおかつどうしても収容することができないときの仮小屋のつもりだというような性格のように伺っているのでございます。そこでそこへ一時的に入りました人が長年にわたりまして、非常に不良
住宅
化した場合には、これはやはり
住宅
困窮者として、公営
住宅
なりなんなりに将来
移し
ていくべきものであるものと、こういうふうに
考え
るものでございます。そういう点につきまして、公営
住宅
の
建設
戸数なり十分のところにまだいっておりませんので、そこまでその応急
住宅
の人を優先的に収容していくところまで全部がいっておるわけではありませんので、そういうふうにいくべきものではないか、そういうふうに
考え
るわけでございます。
田中一
186
○
田中一
君 この
災害
救助法二十三条一項の六に、
災害
にかかった
住宅
の応急修理というのがあるのです。これはまあ全部新設なわけです。この応急
住宅
というやつは修理ではないのですね。そうすると、これはこの解釈はどういう工合にわれわれが認識したらいいのですか。
鶴田寛
187
○
説明員
(鶴田寛君) 二十三条にございます仮設
住宅
というのは、お話のように新設でございます。応急修理と申しますのは、たとえばこれが
災害
であった場合半焼して、そのために住めないというような場合、さしあたり寝起きのできる部屋だけでも修繕してやろうという
趣旨
のもとに、これは
昭和
二十八年の
国会
で議員提出で入ったものでございます。
田中一
188
○
田中一
君 そうすると、二十三条一項の一、「収容
施設
」の中にこれは含まれておるというわけですが、これをこの
住宅
局の方に、
建設省
の方に
移し
てしまって、救助法に入ってもいいけれども、この
部分
だけは
建設省
がやるということに変えたらどうかということについて、どういうお
考え
をお持ちですか。
鶴田寛
189
○
説明員
(鶴田寛君) まあ先ほど
住宅
局長さんからもお話がございましたが、まあ私どもはこれは
住宅
という文字を使っておりますけれども、いわゆる
住宅
ではないのだ、ほんのまあ小屋掛けということを
考え
ておりますので、
災害
当時の応急救助というものは、食べることにいたしましても、あるいは衣料にいたしましても、住居にいたしましても、一応まあ厚生
大臣
の所管すべきものじゃなかろうか、かように
考え
ております。決してこれを恒久的な
施設
とは
考え
ておらないのでございます。
田中一
190
○
田中一
君 ここに収容された、まあ
住宅
として、
住宅
としてですよ、
住宅
になっているのですから、これは
住宅
でしょう。居住者の居住権というものが、ここで法律的に民法の面からいって、居住権というものが必然的に設定されると私は
考え
ておるのですが、その点はどうお
考え
になっておりますか。
鶴田寛
191
○
説明員
(鶴田寛君) 必然的と申しますか、たとえば一月なら一月そこにいて、また他に移転するというような、実態はいろいろございますので、全部がすぐ直ちに居住権がここで設定されるというようにも
考え
られないのじゃなかろうかと
考え
ております。
田中一
192
○
田中一
君 一カ月いれば一カ月です。十カ月いれば十カ月です。一年いれば一年、十年いれば十年というその移転するまでの期間は、居住権というものが設定されるのじゃないかと思うのですが、その点はどう解釈しているのですか。
鶴田寛
193
○
説明員
(鶴田寛君) そういう具体的なことはまだ、はなはだ申しわけないのでございますけれども、研究いたしておりませんので……。
田中一
194
○
田中一
君 その点一つ文書でいいから、一ぺん厚生省から明確にその点を御報告願いたいと思うのです。 そこで
住宅
局長に伺いたいのは、こうしたものが、私は自分で見ておるのですが、相当不良
住宅
化されて残されておるのです。今言う
通り
、出してしまえば、それきり何にも
関係
のないという主務官庁、厚生省の態度なんですから、従って
災害
救助法の精神がそうなんだろうと思います。これに対してどういうことをしたならば、そういうことがなくなるのかということを一つお
考え
になったことがあると思うのですが、その点もう時間がありませんから、文書で、これもこうすればいいんじゃないかという案を一つお
考え
願って、当
委員会
に御提出願いたいと思うのです。不良
住宅
化することをさせないために、文書でお出し願いたいと思います。
中山福藏
195
○
委員長
(
中山福藏
君)
施設
課長
に
委員長
からちょっとお願いしておきます。ただいま居住権の問題を
田中委員
からお尋ねになりましたが、これは非常に訴訟の
関係
にも大きな影響を及ぼす問題でから、十分法務省とも打ち合せて、間違いのない、法律的に確固とした一つ書類をお出し願うように
要求
いたします。
鎌田隆男
196
○
説明員
(鎌田隆男君) ただいま御
要求
のものは後刻提出いたします。
中山福藏
197
○
委員長
(
中山福藏
君) ちょっと速記をとめて。 〔速記中止〕
中山福藏
198
○
委員長
(
中山福藏
君) 速記をつけて。 それでは本日はこれをもって散会いたします。 午後零時四十五分散会 —
——
——
・—
——
——