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松本七郎君 私は、ただいま
議題となっております
日本国と
ソヴィエト社会主義共和国連邦との
共同宣言の
批准について
承認を求めるの
件外三件につきまして、
日本社会党を代表いたしまして、
賛成の
意見を述べんとするものでございます。(
拍手)
社会党は、つとに、
世界の
客観情勢を的確に把握いたしまして、
大局的見地から、
日ソ両国間の
早期国交回復を強く
主張して参ったのでございます。(
拍手)従いまして、おくればせながらも、
鳩山内閣が、どうにかこうにかここに
国交回復にまでこぎつけて、これによって従来のかたわの
講和から
全面講和へと前進することができるようになったことに対しましては、衷心から
喜びと
敬意を表するものでございます、(
拍手)しかしながら、今まさにならんとしておりますこの
国交回復をして真に
意義あらしめるためには、むしろ今後の
政策が大事であろうと思うのでございます。(
拍手)そこで、私は、
特別委員会の
審議を通じまして明らかにされました
重要点の二、三に触れながら、今後
わが国がとるべき
政策についての
意見を開陳しつつ、
賛成の趣旨を明らかにしたいと思うので院ございます。(
拍手)
まず第一に指摘すべき点は
領土の
継続審議についてでございますが、この点はすでに
植原委員長からも御
報告がございましたので、私はごく簡単に要点に触れたいと思います。
松本・
グロムイコ交換公文におきましては、
領土を含む
平和条約締結に関する
交渉を
継続する、こうありましたのを、
共同宣言では、その第九項におきまして、「
平和条約の
締結に関する
交渉を
継続することに同意する。」こう変えまして
交換公文に明記してありましたところの
領土を含むという文句が
共同宣言では除かれておるのでございます。そのために、当然これは起る疑問でございまするが、これでは、将
来日ソ両国の間で
平和条約を
締結する際に、問題の
国後、
択捉の
帰属は話し合いの
対象にもならないのではないか、こういう疑いが生ずるわけでございます。しかし、この点につきましては、
政府の再三にわたる
答弁におきまして、必ず
領土は
審議の
対象になる旨の
政府の
確信が表明されましたので、われわれもこの
政府の
確信を了承いたしたのでございます。(
拍手)
第二に、ぜひ言及しておかなければなりません点は、将
来日ソ両国の間で
平和条約を
締結する際において、特に
領土の確定と
サンフランシスコ条約との
関係についてでございます。すなわち、将来、
日ソ両国の間で、かりに
国後、
択捉その他
サンフランシスコ条約で放棄したといわれております
領土を
ソ連領として確定いたしたといたしましても、そのことは
サンフランシスコ条約には抵触するものではない旨が、
重光外相によって明確にされたのでございます。このことはきわめて大きな
意義があるのではないかと思うのでございまして
外務大臣は、
サンフランシスコ条約関係の諸国にこれらの点について
了解を得る努力はしなければならないけれ
ども、それは
政治的配慮からするのであって、決して相談したり
了解を得るということは
条約上の
法的義務ではないことを明らかにされたのでございます。従来の向
米一辺倒の
外交が
日本の
悲劇のもとであったことを考えまするときに、また、現に、
日ソ交渉の
経過におきまして、
ダレス発言だとか、あるいは、その他
米国の干渉などが種々取りざたされていた事実にかんがみまするならば、この
重光外相の
言明は、
日ソの
国交回復が、
日本の
自主外交のために、はたまた
日本の真の
独立のために、いかに
意義深いものがあるかを、すでに物語っているものとして、私
どもはこれを満足をもって迎えるものでございます。(
拍手)
次に、
日ソ両国の間に
国交が回復されることの
意義についてでございまするが、まず当面の
利益についてさしあたり考えられまするのは、
漁業条約の
発効、
北洋漁業問題解決の
糸口が見出されること、
抑留同胞の帰還、
国連加盟を契機にいたしまして
国際社会に
発言権を得ることなど、直接の
利益だけでもはなはだ大きいものがあるのでございます。もちろん、これらにつきましても、理屈を申しますならば、いろいろと言い分はありましょう。しかし、
現実には、
国交が回復されなければこれらの
懸案の
解決を見ることができないのである以上は、特に戦後十年以上にもわたりまして異境に抑留されていた
人々が祖国に帰還できるとともに、一万名以上に及ぶところの
消息不明者についての
共同調査もできることになりましたことは、何としても大きな
喜びといわなければなりません。(
拍手)また、
日ソ両国の間の
経済交流の問題に関しましては、
政府ははなはだ消極的な
見通ししか持っておられないようでございまするけれ
ども、
シベリア開発に
重点を置いた
ソ連の
経済五カ年計画の
発展に伴い、
ソ連経済の
重点は東の方に移動しつつあるのでございます。従いまして、
日ソ両国の
経済交流は、今後、
日ソ双方にとってもまことに大きな意味を持ってくるに相違ないと私
どもは信ずるのでございます。(
拍手)特に、
ソ連に対する
日本の
労働者や
技術者の派遣、あるいはまた
北洋漁業資源の
共同開発などは、
現実の問題としても取り上げることができるものでございまして、これは、
日本国民、特に従来から
ソ連に出かせぎに出ておりました北海道や東北の
人々が熱望しているところでもございます。このように、
国交回復をすることによりまして、
日本国民の生活に深い
利害関係を持った諸
懸案に
解決の
糸口が開かれるのであります。
しかしながら、この際
政府に特に注意していただきたいことがあるのでございます。それは、
政府がやたらに
日本国民の反
ソ感情をあおったり、あるいは不確実な
資料によって
ソ連側を誹謗するがごとき悪宣伝をしないように留意すべきだということであります。(
拍手)これにつきましては
特別委員会でも問題になったのでございまして、今日、すでに、はなはだ憂慮すべき事実が見られるのであります。
内閣官房調査室から出されております「
国際情勢資料」というのがあるのでございまするが、これには怪しげな報道がまことしやかに述べられている個所が幾多見受けられるのでございます。また、公安調査庁から出しております「
国際情勢展望」という
刊行物にも、やはり同様の誹謗が随所に出ておるのでございます。たとえば、
ソ連代表部より
政治資金及び
謀略資金が九千万円散布されたなどと、ばかげた流説を、わざわざ、事もあろうに、
政府機関発行の情報に記載するなどとは、言語道断でございます。このことは
特別委員会でも問題となりまして、
政府はその非なることを一応認めまして、今後は改める旨の
約束をいたしたのでございますけれ
ども、
政府の
最高首脳が何も御存じないうちに、その足元でこのような
国際常識を無視した行為が公然となされるということは、許すべからざる
国際的恥辱であると思うのでございます。(
拍手)今後は
ソ連に対して努めて
友好親善の
態度をもって臨むことを
基本方針とすることが肝要であると考えるのでございます。しかしながら、このことは、もちろん、決して事実に基いた厳正な批判を排斥するものでないことは、言うまでもございません。(
拍手)
また、伝えられまするように、
日ソの
国交回復をもって
治安強化の口実にするがごときは、これは国政を担当する能力を疑わしめるものでございます。(
拍手)もしも、少数の
ソ連人の入国によって、たちまち国内不安が助長されるがごとき
情勢であるといたしましたならば、それは
政府の失政を立証するものでございまして、
かくのごとき無能な
政府はよろしく下野すべきものであると思うのでございます。(
拍手、「
賛成じゃない」と呼び、その他
発言する者あり)
先ほど、私は、
国交回復のもたらす当面直接の
利益のおもなものをあげたのでございまするが、ざらに基本的な面で、将来にわたって大きな
利益と考えられますのは、
国交回復が
日本の
完全独立の
達成と
自主外交のとびらを開く転機になるということでございます。(
拍手)
平和条約締結の時期並びに
国後、
択捉返還の見込みについての
質問に対しまして、
鳩山首相は、
国際情勢が好転すれば
条約を結ぶつもりであり、また、
国際情勢が好転すれば
領土の
返還も希望が持てると、繰り返し
答弁されておるのでございます。しかしながら、私
どもが最も遺憾に考えまするのは、
国際情勢を好転させるについての、
日本としてなすべき積極的な役割なり、あるいは
政策なりについては、
鳩山首相は一言も述べておらないということでございます。(
拍手)
国際情勢の好転は、
鳩山首相の言われるように、消極的に、待てば海路のひよりかなといったような、のんきな
態度では、決して到来するものではございません。
政府としては、この際、積極的に、
完全独立の
達成と
自主外交推進のための
具体策を立てて、すみやかに
国民に進路を示す責任があると思うのでございます。(
拍手)
共同宣言によって
国交回復ができたということは、決してそのまま
独立の完成を意味するのではないのでございます。むしろ、
国交回復こそが
わが国の
完全独立達成の
出発点であるというところにこそ深い
意義があるのでございます。今や、
サンフランシスコ条約や
日米安全保障条約及び
行政協定の改廃、あるいは
軍事基地撤廃に乗り出すべきときではないか、また、中華人民共和国との
国交正常化に邁進すべきときではないか、(
拍手)こうした
質問が当然わが党の
議員からは出されたのでございまするけれ
ども、
政府は、これに対しまして、今はその時期にあらず、こういった従来
通りの
答弁を一歩も出ることができなかったのでございます。実は、このような
認識不足、
かくのごとき
民族独立意欲の
欠除こそ、今日の
日本の
悲劇のもとであるといわなければならないのでございます。(
拍手)われわれは、今や日中の
国交正常化に乗り出す機はすでに熟しておって、
日本の
完全独立のためにはそれが絶対不可欠の条件であると
確信するものでございます。(
拍手)
完全独立のための裏づけとなるべき
日本経済力の充実をはかるためには、もはや中
ソ両国の膨大な市場と結びつく以外に道はないのでございます。このことは、むしろ、西ドイツを初め、英国、フランスなどの国々の最近の動きがこれを教えてくれておるのでございます。また、
政府は、しきりに東南アジアとの
提携を唱えておるのでございますけれ
ども、これとて、実は中
ソ両国との
提携を前提にするのでなければ困難な
状態になりつつあるのでございます。(
拍手)自民党の三木武夫
議員らの
主張されておるところの、東南アジアへ進出せよという説は、
日本経済の今後の市場獲得目標としては一応もっともな構想のように思われます。けれ
ども、今日の実情からいたしますると、中国と切り離され、中国市場のかわりになる東南アジア市場などというものは、これは、空虚な夢以外に、
現実にはすでにあり得ないのでございます。なぜかと申しますると、肝心の相手国である東南アジアの諸国は、
日本の帝国主義的な復興と帝国主義的な再進出を極度に警戒しておるというのが今日の実情でございます。(「そんなことはないよ」と呼び、その他
発言する者あり、
拍手)あなた方は、そんなことはないと言って、ばかにして笑われるかもしれないけれ
ども、相手国の諸国がそう考えて警戒しておるところに実は問題があるのでございます。それは、
日本が向
米一辺倒であり、アメリカの新しい植民地主義の手先の役を果そうとしていることを、東南アジアの諸国は見抜いているからでございます。東南アジア諸国が
米国を見る目は最近とみに変りつつあるのでございまして、
米国を目して何と見ておるか。それは、古い植民地支配国にアメリカはみずからとってかわらんとしておる国であると、彼らはアメリカをみなしておるのでございます。たとえば、インドネシアのスカルノ氏は、昨年五月二十日に次のような
演説をやっておるのでございます。アメリカが、アジア、アフリカ諸
国民の精神を理解しない限り、いかに莫大なドルをアジア、アフリカに流そうとも、
米国援助はむだに終るであろう、こう言って警告を発しているのでございます。東南アジア諸国が
米国のいわゆる援助なるものに最近非常に失望をしておるという事実は枚挙にいとまがないほどたくさんあるのでございまするが、もう一つだけ例をあげてみますると、たとえば、ビルマの
政府が、すでに三年前に発しました
宣言におきましてもはやビルマは
米国の技術援助を受けたくないとの強硬な
意思を公然と表明しておるのでございます。(
拍手)これに比較いたしますと、
日本の姿はまことに嘆かわしいきわみでございます。いかに敗戦のうき目を見たとは申せ、今日のごとく、まるではれものにでもさわるように、びくびくして
米国のごきげんをうかがっておるようでは、
日本は永久に救われないのでございます。(
拍手)
このような東南アジア諸国の動向については、西欧側の観測もまた
一致しておるのでございます。これははなはだ興味深いものがあるのでございますが、本年の一月三日付のニューヨーク・タイムスによりますと、
米国の国務省が招集いたしました東南アジア及び中東諸国駐在の
米国大使
会議なるものの模様を伝えておるのでございます。この大使の
会議においても、やはり、アジア、アフリカ諸国が
米国に対して抱く不信の念が最近とみに強くなっているとの同じ結論を出しておるのでございます。そうして、結局どういう結論に達したかと申しますると、中東及び南アジアに対する
米国の
政策は失敗であるという事実を指摘したといわれておるのでございます。こうして、ついに、最近では、
米国内の政治家その他の指導層の中からさえ、従来のように露骨に軍事目的と結びつけた
米国の
政策をこの際大幅に変更する必要を痛感し、表面はもっと穏やかなものに転換すべきであるとの
意見が台頭してきておるのでございます。(
拍手)たとえば、キーフォーヴァー、レーマン、スティヴンソン、ネルソン・ロックフェラー、ニクソン副大統領などが、その代表的人物であるといわれておるのでございます。しかしながら、長年の間にわたって植民地主義に悩まされて参り、骨の髄まで植民地主義にはこりごりしておりまする東南アジア諸国は、決してこのような表面だけ糊塗された新しい型の植民地主義にごまかされるはずはないと思います。(
拍手)こうして、これらの国々は急速に中国並びに
ソ連に接近しつつあるのが実情でございますから、こういった
情勢を的確に把握いたしますならば、国際連合の威信を今後強化する場合に、
日本として今後何をなすべきか、こういった、これからの重要問題についても、きわめて明確な方針が打ち出されるであろうと思います。すなわち、
日本といたしまして、これからとるべき
具体策は、
わが国がアジアから見放され、アジアの孤児に陥ることのないように、アジア、アフリカ諸国と
提携して進む以外にないと思うのでございます。(
拍手)これこそ
日本の
完全独立に通ずる唯一の道であると
確信いたすのでございます。
先ほど来、るる申し述べましたように、これをやり遂げるためには、どうしても中国との
国交正常化をはかって、さらに朝鮮及びヴェトナム、東欧諸国との正常化にも乗り出す必要があるのでございます。このような大きな
意義を持つ中国との
国交正常化に乗り出すための跳躍台ともいうべき役を果すのがこの
日ソ両国の
国交回復であると私は思います。(
拍手)われわれは、この点にこそ
日ソ共同宣言の特に大きな歴史的
意義を認めるものでございます。
ちょうど、昨年の選挙に際しまして、
鳩山首相が
日ソ国交回復をうたったために勝利を占められたと同様に、自民党といたしましても、これを契機に、引き続いて日中
国交回復をうたい、これに乗り出すならば、なお命脈を保つこともあるいは可能かもわかりません。(
拍手)しかしながら、この大切な日中
国交の問題を無視したのでは、おそらく次回の選挙すらろくに戦えないのではないかと心配するのでございます。(
拍手)
政府はこれらについてどういう
答弁をしておるかと申しますると、中国の
承認は困難であるという一点張りで、少しも前進の気がまえは見えないのでございます。けれ
ども、かりに
鳩山内閣の手によっては中国の正式
承認までは無理であるといたしましても、せめて、この内閣の手によっても、その
現実的なきっかけになるくらいの仕事はできるはずであると思います。さしあたりは
政府間の
貿易協定を
締結すべく努力すべきではないか、あるいは、もっと手近な問題として考えてみまするならば、中国代表の指紋をとるがごとき愚かなことは直ちに廃止するくらいのことは、今の
政府でもできるはずであります。(
拍手)こういったような
現実的な努力さえもしないで、ただ漫然と
国際情勢の好転を待つというのでは、むしろ
国際情勢を悪化させるのに寄与する結果となるであろうと思います。日中
国交正常化を伴わない
日ソの
国交回復などはその
意義を半減すると言っても決して過言ではないのでございます。(
拍手)
しかしながら、私
どもの知るところによりますと、自民党の中にも多くの烱眼の士がおられまして、日中
関係打開に進むべく、その運動を着々準備されておるということでございます。これこそ、私は、進歩性を備えたところの近代的保守政党として生きる正しい道であるに違いないと思うのでございます。(
拍手)われわれ
社会党といたしましては、ちょうど
日ソの
国交回復実現のためには
鳩山内閣を支持してきたと同じように、日中の
国交回復実現のためならば、このような進歩性を備えた保守党に進んで
協力を惜しまないであろうことを断言してはばからないのでございます。(
拍手)
われわれといたしましては、
共同宣言及び他の三件の内容につきましても、もちろん、いろいろ不満な点もあります。特に、先刻来述べましたように、今後の
政策については、はなはだ不満足でございます。けれ
ども、前にも申し上げましたように、当面得られるいろいろな
利益、並びに、
日ソ国交回復が
日本の
完全独立の
出発点になるという重要
意義にかんがみまして、私
どもはこれを支持する次第でございます。(
拍手)
顧みますると、ずいぶん長い間、
鳩山内閣はこの問題で閣内の不統一を暴露いたしまして、動揺を続けて参りましたが、これが首相と外相との
意見の相違となって現われ、二元
外交、三元
外交とも非難を呼んだのでございます。しかしながら、
日ソの
国交回復に対する
鳩山首相の決意はきわめてかたいものがあったようでございます。かねて、私は、首相が生命を賭してでも
ソ連訪問と
国交回復を必ずなし遂げる覚悟を固められたということを聞かされておりました。しかし、当初は、なお半信半疑でおったのでございますけれ
ども、首相がソヴィエトを訪問される前にお目にかかりまして、直接その決意を披瀝されたのを聞きましたときに、私は今度こそ
国交回復なれりとの
確信を抱くことができたのでございます。(
拍手)
鳩山首相をしてこのようにかたい決意を抱かせましたにつきましては、わが党の鈴木
委員長が再三
鳩山首相との会談を重ねられるとともに、
委員長初め、わが党あげて
日ソ国交回復を支援し、首相を激励したたまものであることを銘記すべきであると思います。(
拍手)ある医者の話によりますと、首相のからだには飛行機と寒さが最も危険であるということを聞かされたのでございます。もしそうだといたしますならば、首相は最も悪い条件の重なった中でソヴィエトを訪問されたわけでございます。従いまして、私は、非常に深い憂慮を抱きながら、首相の無事モスクワに到着されることを祈っておったのでございます。十月十三日の早朝のニュースでもって、首相が無事にモスクワに着かれ、
ブルガーニン首相以下
ソ連首脳から大歓迎を受けたとの平野特派員の報道を耳にしたときに、私は、これで
日本国にとっての歴史的
意義ある一歩が踏み出されたことを安心するとともに、病首相の労苦をお察しいた、まして感慨無量の思いがいたしたのでございます。(
拍手)
かくて、ついに待望の衆議院
承認の日を迎えることになりました。
私は、最後に、ここに重ねて
鳩山首相以下
全権御一同の御苦労を深謝するとともに、長期間にわたりまして激しい論議を戦わせた自民党が、党議をもって今や
批准の無条件
承認を決定されたことにつきましても、あわせて御同慶の意と
敬意を表しまして、私の
賛成討論を終る次第でございます。(
拍手)