○
池田(清)
委員 関連して。大
東亜戦争によりまして、
鹿児島県に
米軍が上陸をするという作戦のもとに、
鹿児島を初めといたしまして県下の大小の
都市がほとんど
戦災にかかりましたことは御
承知の
通りであります。たとえば
鹿児島のごときは市街の九五%が
戦災におうたということであります。そういうような
戦災の
状況でありますから、
裁判所を初めといたしまして
法務機関がほとんど全滅をしてしまったこともおわかりの
通りであります。これが復旧あるいは
建設につきまして御努力をいただいております。具体的に申しますと、
鹿児島の
家庭裁判所は三十一年度から着工していただきまして、来年度には完成しようかというようなところにまで進んでいただいております。これに引きかえまして
鹿児島の
地方裁判所の
建設につきましては、三十一年度におきましては
予算の
要求がありましたが、三十二年度の
要求におきましてはそれが脱漏していたやに伺うのであり、後ほど
追加要求をしていただいておると思うのでございますが、この点について確かめておきたいということが第一でございます。
さらに、
鹿児島といたしましては、御
承知のように南方を控えております。
琉球諸島を初めといたしまして、遠く台湾、フィリピンというようなところを控えておりまして、日本の南の
玄関口というような観点もありますし、国際的ないろいろな
刑事関係等もあるわけであります。さらにまた、
南九州におきますところの裁判の
件数等を拾ってみますと、何と申しましても
鹿児島が一番多いようであります。さすれば、やはり
司法機関の分布というようなことから考えましても、
高等裁判所の
支部といったようなものも
鹿児島にあるのが順当ではないかというような気持も持っているわけでありますが、これらにつきまして
お尋ねを申し上げ、なお、そういう線に沿うてお進めいただきますように
要望をあわせて申し上げておきたいと思います。