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1956-02-06 第24回国会 参議院 内閣委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十一年二月六日(月曜日) 午後一時五十三分開会
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
小柳
牧衞
君 理事
長島
銀藏
君
島村
軍次
君
委員
井上 知治君
大野木秀次郎
君
木村篤太郎
君 中山
壽彦君
木下
源吾
君 豊田
雅孝
君 堀
眞琴
君
政府委員
内閣官房
副
長官
田中
榮一
君
事務局側
常任委員会専門
員
杉田正三郎
君
説明員
総理府恩給局次
長
八巻淳
之輔君
—————————————
本日の
会議
に付した
案件
○
今期国会
における
提出予定法律案
に 関する件 ○
国家公務員制度
及び
恩給
に関する調 査の件 (
昭和
三十一年度
恩給予算
に関する 件)
—————————————
小柳牧衞
1
○
委員長
(
小柳牧衞
君) それではただいまから開会いたします。 まず、
今期国会
における
内閣委員会関係
の
提出予定法難案
につきまして
概略
の御
説明
をお願いいたします。
田中榮一
2
○
政府委員
(
田中榮一
君) それでは私から第二十四回
国会
に
提出
されます、特に
内閣委員会
に
付託
を予想される
法律案
の
内容等
につきまして簡単に御
説明
を申し上げたいと存じます。御
参考
までに、ただいま
内閣委員会
に
付託
を予想される
法律案
の表を印刷いたしまして御配付申し上げてございますので、これに基きまして逐次
説明
を加えて参りたいと存じます。 まず、
最初
の
科学技術庁設置法案
でございますが、これは
科学技術
の
画期的振興
をはかるため、新たに
総理府
の
外局
として
科学技術庁
を
設置
いたしまして、
原子力
の
平和利用
を初めといたしまして、その他
科学技術
に関する
行政事務
、これは
人文科学
は除いてございますが、
科学技術
に関する
行政事務
を
所掌
させたいと、こういう企図のもとに
本案
を
提出
いたしたのでございます。従来ややもいたしますると、
科学技術
が
各省
割拠的になりまして、
経費
の点から申しましても非常に重複して計上されたり、あるいは人事の
交流等
もなかなか困難である、また、
中央
におきまして何か
目的
を持って
一つ科学技術
を全面的に水準を向上させる必要がある、こういう見地から本
法案
の
提案
になったような次第でございます。ただ、本
法案
の
内容
につきましては、いずれ
提案理由
を御
説明
申し上げますとき詳しく御
説明
があると思うのでございますが、全面的に
各省
に付置されておりまする
試験研究機関
を、この
科学技術庁
が
所管
するのが、これが理想であろうと思うのでございますが、現在の
状況
におきましては、今後
行政機構
につきまして全面的に
検討
いたしまして、それについては現在
行政審議会
に
諮問
いたしまして、その
答申
を待って全面的に着手するという立場にございますので、
現存
といたしましては、ごく少数の
試験研究機関
だけを一応この
科学技術庁
に置くということにいたしたいと存じております。いずれ
審議会
の
答申
を待ちまして、全面的なこの統合が行われるものと
考え
ておるのであります。これは大体二月十三日ごろまでには
国会
に
提案
いたしたいと
考え
ております。 それから
臨時教育制度審議会設置法案
でございますが、これはすでに
提出済み
でございます。
本案
は、
内閣総理大臣
の
諮問
に応じまして、
現行教育制度
を
検討
するとともに、
教育制度
に関する緊急な
重要政策
を
調査
審議
するために
内閣
に本
審議会
を設けたい、
内閣
に置きたいと、こういう
考え
でございます。 それから三番目の
総理府設置法
の一部を
改正
する
法律案
でございますが、これは
売春関係
のものでございまして、御
承知
の
通り
に、この
売春
問題は相当前
国会
におきましても重要問題として熱心に御
審議
を願ったのでございますが、
法案
もできないで流れてしまったのでございますが、
政府
の
考え
方といたしましては、との
総理府設置法
の一部を
改正
いたしまして、
売春対策審議会
をまず設けまして、そして現在
政府部
内の
連絡会議
におきまして、
売春
に対するまず
取締法案
と、それから
保護更生
の
法案
とを二本建で作りまして、そしてこの
法案
及び
要綱
をこの
審議会
に一応付議いたしまして、そして
審議会
の御
検討
を経た上で
政府
から
国会
に改めて
法案
として
提出
をいたしたいと、こういう段取りで進めておるのでございますが、残念ながら、この
保護更生
に関しましては
予算
が十分にとれないために、今回は
保護更生
に関する
法案
は一応取りやめまして、これにかわるべき
行政措置要綱
を作りまして、
法案
は
売淫
の
防止
の
法案
だけにとどめまして、これをただいま
政府部
内の
連絡会議
におきまして一応取りまとめを終了いたしました。そしてまずこの
売春対策審議会
を早急に
設置
する、そのためにはこの
総理府設置法
の一部を
改正
する
法律案
を、何とか早急に
一つ
御
提出
を願うようにお願いをいたしまして、その上で
審議会
を作って、そこで
法案
の
内容
を一応
検討
していただいて、さらに改めて
国会
に
提案
をする、こういう
運び
のものでございます。 それから四番目の
国防会議
の
構成等
に関する
法律案
でございますが、これは御
承知
のように、
防衛庁設置法
第四十三条の
規定
に基きまして、
国防会議
の
構成
その他
国防会議
に関し必要な
事項
を定める
法案
でございます。これにつきましては、ただいま鋭意
法案
を急いでおりまして、不日
国会
に
提案
の
運び
になるものと
考え
ております。これもできれば二月十三日ごろまでには
国会
に
提案
いたしたいというめどで進めております。 それからその次の
栄典法案
でございます。これは
現行
の
栄典制度
を
整備
いたしまして、
現行
の
社会
の
実情
に即応したような
栄典法
を作りたい、こういう
考え
で進めておるのでございます。御
承知
のようにこの
栄典法案
におきましては、過去におきまして、
芦田内閣
、また
吉田内閣
のときにおきましても、
数次栄典法案
が
国会
に
提案
をせられまして、非常に御熱心に御
検討
を願っておるのでございますが、いろいろの
関係
から今日まで
栄典法
が成立をいたしておりませんので、何とかこの際にこの
栄典制度
を
整備
いたしたいと、こういう
関係
から本
法案
の立案を急いでおる次第でございます。これも先ほど申しました
売淫防止法
と同じように、現在
閣議
の事実上の決定に基きまして、
栄典制度審議会
が設けられております。この
審議会
におきまして、
法案
の
内容
につきまして、どういうような
栄典制度
を作ったならば現在の
社会
の
実情
に即応するかということにつきまして、毎週十五名の
審議委員
の
方々
が真剣に御
検討
を願っておる次第でございます、多分本月の二十日ごろまでにはその
結論
が得られるものと
考え
ております。もしその
結論
が得られましたならば、その
答申
の
内閣
を
参考
にいたしまして、適当なる
栄典法案
を立案いたしまして、二月下旬か、あるいは三月上旬には必ず
国会
に
提案
できるように、ただいま
準備
を急いでおる次第でございます。 その次の
総理府設置法
の一部を
改正
する
法律案
でございますが、これは今申し上げました
栄典法案
に関連したものでございまして、
栄典制度
の実施に関連しまして、現在
内閣官房
の一部でありまする
賞勲部
を局に上げまして、
賞勲局
といたしたいということでございます。従来の
栄典制度
は、御
承知
のようにほとんど
勲章
というものは
死亡者
だけに出されておりまして、生存された
方々
には現在
勲章
の贈与ということは停止されております。今回の
栄典法
は、
勲章
は死んだ者だけでなくして、ぜひ生存中にその者の功績に対して
勲章
を贈与いたしたい、こういう建前から
栄典法
を作るのでございます。そういう
関係
から相当
事務
がふえるというような
関係
その他の
関係
から、部を局に昇格いたしたいということでございます。 それからその次の
恩給法
の一部を
改正
する
法案
でございますが、これは
昭和
二十三年六月三十日以前に
給与事由
の生じた
一般文官
の
恩給
の増額に関するものであります。その
所要経費
二億七千万円は、
昭和
三十一年度
予算
に計上されておる次第でございます。 その次の
原子力研究所法案
、これは
原子力
の
研究開発
に当る
研究所
の
設置
、
組織
、
業務
及び
監督
に関して
規定
すると共に、
現存
の
財団法人原子力研究所
の
業務
を承継するため必要な
経過規定
を設けたものでございます。 その次は、
原子燃料公社法案
でございます。これは
ウラン鉱
、
トリウム鉱等
の探鉱、採鉱、精練及びその管理に当る
公社
の
設置
、
組織
、
業務
及び
監督
に関しての
規定
を集めたものでございまして、
原子燃料公社設置
の
法案
でございます。これも、両
法案
ともできれば二月中旬までに
国会
に
提案
いたしたいと
努力
いたしております。 その次の
宮内庁法
の一部を
改正
する
法律案
でございます。
宮内庁
の
内務部局
として、
経理部
、
地方支分部局
、
地方支部
でございます。
地方支分部局
として
京都事務所
、
付属機関
として正倉院
事務
所及び
下総御料牧場
について
規定
をいたしたいということでございます。これは二月下旬ごろに
国会
に
提案
をいたしたい。 それからその次の
調達庁設置法
の一部を
改正
する
法律案
でございます。これは
調達庁
の
総務部所掌
の
特別調達資金
の
経理
に関する
労務部
の
所掌
に移管する必要があるので、
所要
の
改正
を行うものであります。これは三月上旬に
国会
に
提案
をいたします。 それからその次の
国家行政組織法
の一部を
改正
する
法律案
でございます。これは今次
行政機構改革
に伴いまして、
省庁等
の
行政機関
の
名称
、または府、または省の
官房
、または局に臨時例外的に置くこととされた部の
名称等
を
改正
する必要から一部を
改正
いたしたいということであります。これも三月上旬には
国会
に
提案
をいたしたいという目途を持ってやっております。 それからその次の
行政機関職員
定農法の一部を
改正
する
法律案
、これは
昭和
三十一年度の各
行政機関
の
事業予定計画
に即応するよう、
行政機関
に置かれる
職員
の
定員
を
改正
するものであります。これは二月中旬に
提出
をいたしたいという
運び
であります。 それからその次の
北海道開発公庫法案
であります。
本件
は
北海道開発
に必要な
長期資金
を供給したり、北海道の
産業開発
を飛躍的に推進をし、
人口収容
を増加し、ひいては
国民経済
の発展に寄与せんとすることを
目的
といたしております。それから
公庫
の
資本金
は
全額政府出資
でありますが、
政府
の
産業投資特別会計
から十億円を出資する、また当
公庫
は他の
金融機関
と異なり、特に
資本金
の二十倍を限度として
北海道開発債券
を発行し得る権能を持っている、こういう
内容
を含んだ
法案
でございます。これは二月の十三日ごろまでに、できれば
国会
に
提案
をいたしたいという
考え
で
努力
をいたしております。 次に、
自治庁設置法
の一部を
改正
する
法律案
であります。現在
自治庁長官官房調査課
及び
長官官房
に
設置
された
調査
官によって、取り扱われております
地方財政再建促進特別措置法
の
施行
に関する
事務等
を、新たに
調支部
を
設置
して、同部において
所掌
せしめようとするものであります。これは二月の上旬、十三日ごろまでには
国会
に
提案
をいたしたいと
考え
ております。 それからその次の
自衛隊法
の一部を
改正
する
法律案
、これは
混成団
及び
航空団おのおの
一を増設すること、それから
新設混成団
の本部は青森市に、
新設航空団
の
司令部
は、浜松に置くこと、その他
所要
の
改正
を行うものであります。これは二月の十三日までには
国会
に
提案
したいという
考え
であります。 その次の
防衛庁設置法
の一部を
改正
する
法律案
、これは
防衛庁
の
職員
を、現在現
定員
十九万五千八百十一人を二十一万五千四人に改めまして、
自縛官
の現
定員
十七万九千七百大十九人を十九万七千百八十二人に改めるという
案件
であります。これも二月十三日ごろに
国会
に出したいという目標をもって
努力
をいたしております。 それからその次の
国土調査法
の一部を
改正
する
法律案
であります。この
法案
の
内容
は、
国土調査
の
目的
として
地籍
の
明確化
を、あわせて
土地
の
地籍
の
明確化
を
規定
いたします。それから
内閣総理大臣
は、
国土調査
に関連ある
調査
を実施する国の
機関
に対し、
当該認否方法等
に関し必要な勧告をすることができるものとする。それから第三は
国土調査
の
施行
にかかわる地域内にある
土地
の
登記
について政令で特別のことを定める。それから四は
国土調査
の
成果
は、
成果
を認証した者が保管する
現行
の
規定
を改めて、
事業
を実施した者が保管するように改めたい。第五は
国土調査
を行う者は、
登記所
その他の
官公署
に対し、
関係薄冊
の閲覧を無償で求め得る旨
規定
する。大体以上五点が重点になっているようでございます。これも二月中旬までに
提案
をいたしたい。 その次の
法務省設置法
の一部を
改正
する
法律案
、この
内容
は最近の
少年院
の
収容力
の実績にかんがみまして、新たに岡山県に
少年院
を一カ所
設置
し、及び
施設
の大半を焼失しました
宇都宮少年院
を廃止することであります。その二は、
施設
の
収容状況
及び
重要性
にかんがみて、
少年院
の分院二カ所及び
少年鑑別所
の
分所
一カ所を本院または
本所
に昇格させるということであります。その三が、最近の市町村の
廃置分合
に伴い、刑務所及び
少年院
の
位置
が改められたものについて
所要
の整理を、行う、大体以上の三点が眼目であります。これも二月中句に
国会
に
提案
する
準備
をいたしております。 それから次に
外務省設置法
の一部を
改正
する
法律案
、これは
欧亜局
の
新設
、
経済局
を除く各局に
次長
を赴く必要があるため、
所要
の
改正
を行いたいということであります。これは二月下旬であります。 次に、
厚生省設置法
の一部を
改正
する
法律案
、これは第一は、
国民
の
衛生環境
の向上に関する
事務
、
国民
の
消費生活
の
合理化
に関する
事務
、人口問題に関する
事務等
を一元的に
所掌
するために、現在の
公衆衛生局
の
環境衛生部
を廃止し、
内部部局
として
生活局
を
設置
する
考え
であります。 次に、未帰還問題に関する
事務
を能率的に処理するために、現在
付属機関
として独立に設けられている未
帰還調査部
を廃止いたしまして、その
所掌事務
を内局の
引揚援護局
に吸収して局中の部において処理すること。その三は、近来
社会保障事務
がきわめて複雑化して参りました。かつ
健康保険
その他
社会保険
の
制度
に根本的な
改正
が加えられた
事情
にかんがみて、
保険局
に
次長
を置くこととし、これに伴い、
引揚援護局
の
次長
二人を一人に改めるということであります。これは二月下旬に
提出
の
準備
をいたしております。 それからその次に、
農林省設置法
の一部を
改正
する
法律案
でございます。本
法案
は
農林省関係試験研究機構
の
整備
その他につき、
農林省
の
機構
及び
権限等
について
所要
の
改正
を行います。これはやはり二月下旬に
準備
いたしております。 その次、
通商産業省設置法
の一部を
改正
する
法律案
、
本案
は、
内容
の第一は、
工業用水道
の
予算措置
が講じられたのに伴い、
工業用水道
の
所管
が
明確化
されたので、
通商産業省
の
所掌事務
として
工業用水道
に関する
規定
を設けること。その二は、
川俣地区
の
検査量
の
増大
及び
技術指導
の
必要性
にかんがみ、
横浜繊維製品検査所
、または
川俣支所
、これは福島県の伊達郡
川俣
町にあるのでありますが、
川俣支所
を
川俣繊維製品検査所
として、
支所
から
本所
に昇格させること。その三は、
四国通商産業局
が本年度内に丸亀市から高松市に移転するに伴い、この
位置変更
の
改正
を行う、以上の三点がおもなる
改正点
であります。これは二月下旬に
提出
の
準備
をいたしております。 次は、
気象庁設置法案
であります。これは
中央気象台
を
付属機関
から
気象行政
を行い得る
外局
とすることであります。これは三月上旬早々に
提案
をいたす
準備
をいたしております。 次に、
労働省設置法
の一部を
改正
する
法律案
、これは、その
内容
の一は
審議会等
の
整備
でございます。
本省
の
付属機関
である
特殊技能試験審議会
を廃止し、
中央労働基準審議会
に吸収するということ。それから
労働省災害補償審査会
、
労働者災害補償保険審査会
及び
失業保険審査会
を統合整理いたしまして
労働保険審査会
を
設置
するということであります。その二は、
労災補償行政
及び
失業保険行政
における
業務
の
複雑多岐
及び
業務量
の
増大
にかんがみ、
労働基準局
に
労災補償部
を、また
職業安定局
に
失業保険部
を
設置
するということであります。その三は、
労働衛生
に関する
研究
を強化促進するため、新たに
本省
の
付属機関
として
労働衛生研究部
を
設置
することであります。第四は、
公共企業体等仲裁委員会事務局
及び
公共企業体等調停委員会事務局
を統合整理いたしまして、
一つ
の
事務局
として局長及び
次長
一人を置くということであります。その三は、以上の
改正
に伴いまして
国家行政組織法
及び
行政機関職員定員法
に
所要
の
改正
を行う等、以上のような点が
内容
に相なっております。これは二月十三日ごろに
国会
に
提案
の
準備
をいたしております。 それから
最後
の
建設省設置法
の一部を
改正
する
法律案
、本
法案
は
建設省所管
の
事務
、
技術等
の特殊な
専門的知識
を付与し、
職員
の資質を向上し、資格を与え、もって
業務
の適正かつ合理的な運営をはかるために、
建設省
に
付属機関
として
建設教習所
、仮称でございます。
建設教習所
というようなものを
設置
して、並びに
建設大臣
の
諮問
に応じて
河川計画
その他
河川
に関する
重要事項
を
調査
審議
させるため、
建設省
に
付属機関
として
河川審議会
を
設置
する等、
所要
の
改正
を行おうとするものであります。 以上が
内閣委員会
に
付託
を
予定
される
法律案
の、きわめて大ざっぱな
内容
をかいつまんで申し上げたものでございまして、
本案
は、
最後
の
建設省設置法
の一部を
改正
する
法律案
は二月下旬に
提案
の
予定
をいたしております。ただいま私が申し上げましたこの
提案
の
予定
の件は、いろいろの
事情
からいたしまして、現在
関係
の省でまだ
事務
的の折衝ができないもの、それからまた
法制局
の都合その他によりまして、若干早くなるものもございましょうし、また遅延するものもございますので、その辺はお含み願いたいと思いまするが、
政府
といたしましては、特に
予算
に関連した
法案
につきましては、できるだけ早く
国会
に
提案
をいたしまして十分御
審議
を願いたい、こういう含みで、
法案提出
につきましては
閣議
におきましても、また
次官会議
におきましても、
各省
を督励をいたしておる次第でございます。 大体以上でございます。
小柳牧衞
3
○
委員長
(
小柳牧衞
君) ただいまの御
説明
に関しまして御質疑のおありの方は御発言を願います。
島村軍次
4
○
島村軍次
君 ちょっと御
説明
のうちで、
調達庁
の一部
改正
ですね、これは
経理事務
をどうとかという
お話
だったのですが。
田中榮一
5
○
政府委員
(
田中榮一
君) もう一回申し上げます。
本件
につきましては、現在
総務部所掌
の
特別調達資金
の
経理
に関する
事務
を
総務部
から
労務部
の
所管
に移管する必要があると、こういうことであります。
島村軍次
6
○
島村軍次
君 はっきりしませんけれども、まあ
法案
の出たときにいたします。 それから順次に承わります。その次はずっと
国土調査法
の一部を
改正
する
法律案五つお話し
になりましたが、そのうちの一番初めは何でしたか、重要なものは……。
田中榮一
7
○
政府委員
(
田中榮一
君)
国土調査
の
目的
としまして、まず
地籍
でございますね、
土地
の籍と申しますか、
地籍
の
明確化
をあわせて
規定
したい、こういうことが第一でございます。
島村軍次
8
○
島村軍次
君 それから
農林省
の
設置法
の一部を
改正
する
法律案
、それから
気象庁設置法案
、これについて御
説明
を願いますが、
所要
の
改正
を行うというその前段がよくわからないのですが、どういうことですか、
農林省設置法
の一部
改正法律案
。
田中榮一
9
○
政府委員
(
田中榮一
君) これにつきましては、私まだ
内容等
につきましてはくわしく了知いたしておりませんので、必要がありまするならば、さらにくわしい資料を取り寄せて、後刻またお答え申し上げます。
島村軍次
10
○
島村軍次
君 そこにあるのをちょっと読んで下さい。
田中榮一
11
○
政府委員
(
田中榮一
君) それでは読み上げます。 「
農林害関係試験研究機構
の
整備
その他につき、
農林省
の
機構
及び
権限等
につき
所要
の
改正
を行う。」、非常にわかりにくいと思いますが……。
島村軍次
12
○
島村軍次
君 それから
気象庁
。
田中榮一
13
○
政府委員
(
田中榮一
君) 現在この
中央気象台
というものが
付属機関
になっておりまするが、この
気象行政
を十分に完全に行いたいということから、これを
外局
として、まあ
外局
に昇格させるわけでございます。
島村軍次
14
○
島村軍次
君 そうすると、
地方
の
府県ごと
にある何というのですか、
気象
、もと言った
測候所
ですね、その
測候所
を
外局
と言う
意味
ですか。
田中榮一
15
○
政府委員
(
田中榮一
君) これは
中央気象台
だけを
外局
にする。それで
中央気象台
が
地方
の
測候所
と、まあ指揮、
連絡
をすると、こういうことでございます。
長島銀藏
16
○
長島銀藏
君
田中
副
長官
に、これはお尋ねというよりお願いする
意味
合いでございますが、参議院の
半数改選
が目睫に迫っておりますので、今お聞きした二十六件の
法律案
の中で、急を要する、どれもこれも重要でしょうけれども、その中でもとりわけ重要のものがありましたならば、それはなるべく繰り上げて急速に
提案
していただくように私はお願いした方が、むしろ
審議
の進行上よくはないかと思いますが、その点につきましてどうでしょうか。
田中榮一
17
○
政府委員
(
田中榮一
君) ただいま御意見がございました
通り
に、
政府側
といたしましても相当、
重要法案
につきましてはできるだけ早く
提案
をいたしたいと、こういう
考え
から、ただいま非常に急いで
準備
を進めておるような次第でございます。御趣旨のようなことでやっておる次第でございます。
木下源吾
18
○
木下源吾
君 今の
中央気象台外局
というのは、これは何でしょう、
運輸省
の方の……。
田中榮一
19
○
政府委員
(
田中榮一
君) さようでございます。
運輸省
の
関係
でございます。
木下源吾
20
○
木下源吾
君 これは
予算
は伴わない……。
田中榮一
21
○
政府委員
(
田中榮一
君) これは
予算
は伴っておりません。これは私の方で御
参考
までにちょっと申し上げておきたいと存じますが、
予算
を伴った
法案
と言いますと、
最初
の
科学技術庁設置法案
、それからその次の
臨時教育制度審議会設置法案
、それからその次の
総理府設置法
の一部を
改正
する
法律案
、それから三つとびまして
恩給法
の一部を
改正
する
法律案
、その次の
原子力研究所法案
、
原子燃料公社法案
、これが
予算
を伴う
法律案
、それからさらに
五つ目
の
北海道開発公庫法案
、これが
予算
を伴うものであります。それから
一つ
とびまして
防衛庁設置法
の一部を
改正
する
法律案
、これも
予算
を伴うものであります。その次の
自衛隊法
の一部を
改正
する
法律案
、これも
予算
を伴うものであります。それからさらにずっととびまして、しまいから二番目の
労働省設置法
の一部を
改正
する
法律案
、これが
予算
を伴う
法律案
でございます。 大体私の方で調べましたのは以上、この中で十件ほどが
予算
を伴う
法律案
のように
考え
ております。
木下源吾
22
○
木下源吾
君 今の
中央気象台
の
外局
の問題は、これは前
国会
から強く私が要請した問題であるが、ただ
予算
を伴わないで格好だけつけるというだけでは、実際上の
気象台
の活動に私は
意味
をなさないものだ、こう思うのだが、これはまあ今はよしておきましょう。もしも
お話
のように、ほんとうに
予算
を伴わないで昇格だけさせるというのであれば、あなたの方からも
一つ
注意してやる必要があるのではないかと、こういうように
考え
ますが、その点どうですか。
田中榮一
23
○
政府委員
(
田中榮一
君) これは私どもでは一応
予算
を伴わないものとなっておりますが、お説のような点につきましては、これは伝達いたしたいと思っております。
木下源吾
24
○
木下源吾
君 今まあ
概略
を聞きましたものは重要なものでありますが、これはお願いしたいのは、今の
お話
のようなのを簡単にして、
一つ
プリントして議員にお渡しを願っておく方がいい、これは予想ですから、何もあなたの方に責任がどうこうという問題が起るのではなかろうから、本日はお見えにならぬ方もたくさんありますし、いろいろただいま
長島
君が言われたような、そういうことにも関連して知っておく必要のある方もたくさんあると思うから、これをなるべく早い機会にプリントして、
概略
でよろしいから
一つ
出してもらいたい、こう思います。
田中榮一
25
○
政府委員
(
田中榮一
君) ただいまの御趣旨了承いたしました。さっそく
一つ
、いま少し
整備
した
内容
を設けまして、至急お届けするようにいたします。
木下源吾
26
○
木下源吾
君 その場合ちょっとここでお聞きしておきますが、
北海道開発公庫法案
ですね、これは
資金
十億円は
政府出資
だと、こうなっておりますが、これは十億円だけですか、この
資金
はまだほかからも入ってくるやつがあるのだけれども、これは
政府
支出ではないからして、ここではただ
政府
支出の十億円だけを
説明
なさったのかどうか。
田中榮一
27
○
政府委員
(
田中榮一
君) これは私もまだその
法案
の
内容
を十分
研究
いたしておりませんから、これはいずれまた詳しいものを差し上げて、
一つ
それによって御
説明
をしたいと思います。
木下源吾
28
○
木下源吾
君 いずれにしてもこれは重大なやはり
法案
であります。従いまして、もしも
政府出資
がほかにあるならば、そういう点も書いて出していただかぬと、これはあとで誤解を生むといかぬから、そういうふうにお願いいたします。
小柳牧衞
29
○
委員長
(
小柳牧衞
君) 別に御発言もなければ、
本件
につきましてはこの程度にとどめたいと思います。
—————————————
小柳牧衞
30
○
委員長
(
小柳牧衞
君) 次に、
国家公務員制度
及び
恩給
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
政府
から
昭和
三十一年度
恩給予算
につきまして
概略
の御
説明
をお願いたします。
八巻淳之輔
31
○
説明員
(
八巻淳
之輔君) お手もとにお配り申し上げました
昭和
三十一年度
恩給
局
予算
調というものにつきまして、
恩給予算
につきまして御
説明
申し上げます。
恩給
費の
予算
は文官
恩給
費と旧軍人遺族等
恩給
費と、こう二つに分れております。で、
最初
の文官
恩給
費というものにつきましては、
昭和
三十一年度におきましては、そこに書いてございますように、百七十二億六千百十八万一千円とこうなっております。これが前年度ほどうかと申しますと、百六十三億六千四百九十七万六千円ということになっておりまして、昨年度よりも八億九千六百二十万五千円、こういうふうにふえております。その八億九千六百二十万五千円ふえたという
内容
は、文官
恩給
の受給者の数が自然増としてふえて参りましたということと、それからこの八億九千六百万円の中に、
昭和
二十三年六月三十日以前に
給与事由
の生じました文官の
恩給
の増額に要する
経費
といたしまして二億七千万円を計上したということによるものでございます。 次に旧軍人
恩給
費の方につきまして申し上げますと、
昭和
三十一年度の
予算
におきましては七百二十六億二千九百五十四万七千円でございますが、これを前年はどうかと申しますというと、六百六十五億六千二百二十五万円と、こういうことになっておりまして、軍人
恩給
費におきましては、
昭和
三十一年度におきまして前年度よりも六十億六千七百十九万円だけふえております。このふえた
内容
は、昨年法律二百四十四号によりまして軍人
恩給
の増額の措置が講ぜられまして、その増額措置がことしの七月から完全に実施される、それまでは二分の一だけ実施するということになっておりまして、七月から完全に実施されるということになりましたための増額と、それからもう
一つ
は公務扶助料の件数が来年度におきまして増加したということに伴いますところの増額でございます。で、文官と軍人と両方合せまして来年度の
予算
額は八百九十八億九千七十二万八千円でございまして、昨年度は八百二十九億二千七百三十二万六千円となっております。従いまして昨年度よりも六十九億六千三百四十万二手円ふえております。ただしその間、昨年度におきましては文官
恩給
費振替補愼が三億七千四百万円ございますので、それを相殺いたしますというと、全体といたしまして
恩給
の増は六十五億八千九百四十万二千円、こういうことになっております。あとは
恩給
支給
事務
費でございまして、これは三十一年度におきましては前年三十年度よりも千八百万円だけふえておる、この程度でございます。 大体以上をもちまして
恩給
費の
予算
につきまして
概略
の御
説明
を申し上げました。
小柳牧衞
32
○
委員長
(
小柳牧衞
君) 本問題につきまして御質疑のおありの方は御発言を願います。
長島銀藏
33
○
長島銀藏
君
次長
にお伺いしたいのですが、この比較増減の欄に人員で旧軍人遺族
関係
の人員が非常に減っておるのですが、計のところで十七万七千十六名滅っておるのですが、これはどういう
意味
合いでこんなにたくさん減っておるのですか、ちょっとおわかりの点だけ御
説明
願いたいと思います。
八巻淳之輔
34
○
説明員
(
八巻淳
之輔君) お尋ねの点につきましては、
昭和
三十年度の
予算
におきましては一時金の対象の件数が入っておったのでございます。一時金の対象件数が十八万一千人というものが入っておりました。ところが一時金というものは
昭和
三十年度でもって一応完了してしまうということになりますので、
昭和
三十一年度におきましてはその一時金の対象件数が落ちてしまいます。そこで十六万八千人というものが三角じるしが立っておるというふうなわけでございます。
長島銀藏
35
○
長島銀藏
君 死亡による実際減というものはこのうちでどれくらい見込んでございますか。
八巻淳之輔
36
○
説明員
(
八巻淳
之輔君) 死亡による失権につきましては、毎年二%八だけ落ちておるというふうな勘定で失権を見ております。
長島銀藏
37
○
長島銀藏
君 わかりました。
小柳牧衞
38
○
委員長
(
小柳牧衞
君) 別に御発言もありませんければ、本日はこの程度にとどめたいと存じます。 ちょっと速記をやめて。 〔速記中止〕
小柳牧衞
39
○
委員長
(
小柳牧衞
君) 速記を始めて。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時四十六分散会 —————・—————