運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1956-05-25 第24回国会 参議院 商工委員会 第36号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十一年五月二十五日(金曜日) 午後二時五十七分開会
—————————————
委員
の
異動
本日
委員岸良一
君辞任につき、その補 欠として
中山福藏
君を議長において指 名した。
—————————————
出席者
は左の通り。
委員長
三輪
貞治
君
理事
西川彌平治君
白川
一雄
君
山川
良一
君
委員
上原 正吉君 古池 信三君 笹森
順造
君 高橋 衛君
苫米地義三
君 深水 六郎君
海野
三朗
君 上條 愛一君 加藤 正人君
中山
福藏
君
国務大臣
通商産業大臣
石橋
湛山
君
政府委員
通商産業大臣官
房長
岩武 照彦君
通商産業省重工
業局長
鈴木 義雄君
通商産業省繊維
局長
小室
恒夫
君
事務局側
常任委員会専門
員
山本友太郎
君
—————————————
本日の会議に付した案件 ○
理事
の
補欠互選
○
繊維工業設備臨時措置法案
(
内閣提
出、
衆議院送付
) ○小
委員長
の
報告
—————————————
三輪貞治
1
○
委員長
(
三輪貞治
君) ただいまから
委員会
を開きます。 まず
委員
の
異動
について申し上げます。本日、
岸良一
君が辞任され、その
補欠
として
中山福藏
君が指名されました。以上
報告
いたします。 次にお諮りいたします。現在
理事
が一名欠けておりますので、この際
理事
の
補欠互選
を行いたいと存じますが、その
方法
は
成規
の手続を省略して、その指名を
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
三輪貞治
2
○
委員長
(
三輪貞治
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたしました。よって
委員長
は
理事
に
山川良一
君を指名いたします。
—————————————
三輪貞治
3
○
委員長
(
三輪貞治
君)
繊維工業設備臨時措置法案
を議題といたします。
質疑
のある方は順次御
発言
を願います。
海野三朗
4
○
海野三朗
君 今度のこの
法案
は、つまり
台数
が多過ぎるから、それを買い上げて整備しようというお
考え
のように思いますが、確かにそうですか。
小室恒夫
5
○
政府委員
(
小室恒夫
君) 特に
設備
が過剰であることが明瞭である
部門
については
過剰設備
の
処理
ということを
考え
ておりますが、同時に
繊維産業
の
設備
の新
増設
を
秩序
立てて、毎年の
需給計画
、また
昭和
三十五
年度
の
需給計画
という長期的な見通しに基いて、
秩序
をもって認めていきたい、こういうことでございます。たとえて申しますと、
紡績部門
では、綿紡が非常に過剰であるということが常識でございます。また特に
綿スフ
の織
布部門
、絹、
人絹
の織
布部門
の
織機
が非常に過剰でどうしても
処理
しなければならぬ
状況
であります。それ以外の
紡績部門
については今後
需給
によっては新
増設
を認めていくものが相当あると思います。ことに
合成維繊
の
紡績部門等
については、
合成繊維
の増産に並行してこれを認めていく、むしろ野放しで、当面は認めていって差しつかえないのじゃなかろうか、こういう感じでおります。
需給
とよく見合せて
秩序
のある新
増設
をはかっていきたいということが、
一つ
の眼目でございます。
海野三朗
6
○
海野三朗
君 それで、
台数
が多いから、これを整理しようということになりますと、在来たとえば十台持っておるところの
設備
が古くなったので、その十台を新しくしようというような場合にその入れかえをやる、古いやつを新しいものに入れかえるというようなときにはやはりこれを制肘するようなことになりはしませんか。
小室恒夫
7
○
政府委員
(
小室恒夫
君) 現在ある
設備
を古いものから新しいものに、
老朽
のものから新鋭のものに入れかえていくということは、
繊維産業
の
合理化
のために必要でございますし、また新
増設等
を一部
制限
いたす
関係
もありまして、
機械工業
の
立場
から言っても更新するということが好ましい点がございますので、
更新自身
はむしろ促進していきたいと
考え
ております。しかしながら現在たとえば
綿糸布
の
織機
あるいは絹、
人絹
の
織機
が相当過剰であるということも明らかでございますので、
過剰設備
の
処理
はこれと並行して行なっていく。なお今の十台以下というような小さな
業者
、零細な
企業
の
立場
というものは、これはまた別に
考慮
していかなければならぬと思います。従来の
中小企業
の織
布部門
について
生産
制限
なり、あるいは
設備制限
なりを
実施
いたします際においてもそういう
考慮
をある程度払っておるわけでございます。
海野三朗
8
○
海野三朗
君 その
台数
が多いという場合には、それを買い上げて、買い上げた
あと
において、その
業者
は再びその
設備
ができないようになるのじゃないですか。
小室恒夫
9
○
政府委員
(
小室恒夫
君) むろん絶対的に過剰であるという
設備
を
処理
いたしました場合、特にこれをスクラップ化したような場合に、これにかわって新しく
織機
を求めるということは、これは
過剰設備処理
の
趣旨
に矛盾いたしまするから、これは認められないと思います。しかしながら現に持っている
設備
を更新するということは、一応これとは別個の観念でそれ自体としてはけっこうであるという
考え
であります。
三輪貞治
10
○
委員長
(
三輪貞治
君)
速記
をやめて。 〔
速記中止
〕
三輪貞治
11
○
委員長
(
三輪貞治
君)
速記
をつけて下さい。
白川一雄
12
○
白川一雄
君
国産車振興
に関する小
委員会
の
調査
の経過について御
報告
申し上げたいと思います。 二十三
国会
より引き続き
国産自動車振興
を目的として小
委員会
が設けられ、私はその
委員長
に指名されて今日に至りました。
委員各位
の熱意ある御
協力
によって少からざる成果をあげましたことをこの際厚くお礼申し上げます。 今後の
取扱い処置
については来たるべき
国会
において本
商工委員会
の議によって定めるべきものと思いますが、一応本小
委員会
として
報告
いたし、結末を明らかにしておきたいと思うのであります。
国産乗用自動車製造会社
五社につきまして見ましても、
おのおの
の持つ
下請
並びに
協力会社
の総数は千二十一を数え、五社に働く
従業員
は一万一千八百五十名に及び、
下請工場
の
従業員
及びその家族を加えれば莫大なる数となるので、この点から見ましても、また
製造金額
から見ましても
機械工業
のうち
最大
のものであって、従って
中小企業
にいかに大きく
関係
があるかを御想像願えると思います。
自動車工業
を安定した
産業
とすることは
わが国経済自立
のためきわめて緊要なものであることは多言を要しないと
考え
るのであります。
わが国
において使用されておる
乗用自動車
の
実情
は
衆知
のごとく
外国車
をもって充満し、ある外人が呼んで
日本
は
自動車
の
国際展覧会
の国であるとさえ言って笑っておるのであります。これは
国民感情
として忍びがたきところであるのみならず、これが
わが国自動車工業
の安定をはなはだしく圧迫しておるにかんがみまして、よき車を安価に供給できて
外国車
をいっときもすみやかに駆逐し、
国民
の間にいたずらに
外国車
を使用することによって
優越感
を抱く気風を払拭し、将来
外貨獲得
の有力なる
輸出車
となることを
目標
として推進することを本小
委員会
の使命として来たのであります。その
運び方
につきましては、
ひとり参議院
の
商工委員会
のみによって行うよりは、
国会
全体の総意で動くべき性質と
考え
ましたので、
衆議院商工委員会
の
協力
をわずらわし、非公式に
連絡協議会
を持ち、
調査
を交換し
態度
の
統一
をはかって参りました。 小
委員会発足
のときよりとってきました
処置
及び各
工場視察
の
状況
、各
工場
より提出の
資料
及び
外車組み立て契約
の概要、
官庁使用自動車
の
明細等
は一括してお手元に届けてありますところの文書によって御
承知
を願いたいと存じます。
官庁
並びに
公共団体
において使用する
自動車
を極力
国産車
に切りかえるよう働きかけました。三十一
年度
六千三百万円の
予算
が認められておりますので、
当局
の計算によりますれば、少くとも百二十六台切りかえ得るので、この
実施
を迫っております。六月一日に
各省会計課長
及び
用度課長
を参集せしめ、各社の
国産見本車
を展示してその切りかえの
実施
につき確認をとる用意をしております。これは
台数
は少いが
一般民間
がその風潮にならって、
国産車
への移行をすみやかならしめるものと信ずるがゆえであります。
一般民間
に対しましては、ただいま五社の
営業部門
の間で
委員会
を作り、広く有効適切なる
宣伝計画
を準備することを慫慂し、近くその
実施
を見ることになっています。
資料
にも示しておきましたが、
官公使用
の
外国車
は極端に
年度
の古いものが多く、その消費する
ガソリン代
、莫大なる
修理費
及びべらぼうに高価な
部品等
を計算いたしますれば、
国産車
使用することによって節約し得る経費をもって、
予算処置
なくとも切りかえ得ることより見まして、
業界
の
協力
をも求めてその
実施
を試みました。
昭和
二十九年五月一日法百九号の法令によって
国産車
に切りかえ得ることにはなっておりますが、
月賦支払購入
及び
支払保証
の
法的根拠
が得られないので、従って
年度
の
予算
によって
実施
するよりほかない
事情
になっております。今後月賦購入し得る
処置
を
大蔵当局
と折衝すべきところと
考え
ております。最も嘆かわしいことは、
各省
とも
実施
に当って
大臣
以下幹部の意向と異なり
用度課
の
部門
で少なからずチェックされておることが感ぜられるので、今後これの
調査粛正
は厳格に行うべきものと
考え
ております。
下請工場
はほぼ系列によって行われておりますが、
部品規格
の
統一
は
遅々
としてではありますが次第にその
方向
に向いつつあることは喜ばしいことであります。
通産当局
は着実に
計画
的に
指導
することが必要と思われます。また
下請代金遅延等防止法
を円滑に
実施
することによって親会社との問題はまずないものと観察できます。
五大製造会社
の
実情
は、純
国産車メーカー
と
外車組み立てメーカー
との
関係
、
外車組み立てメーカー相互
間の
関係等
よりはなはだしく
統一
の欠くものが認められ、それはおもなる
需要先
である
タクシー車売り込み
に原因して起っておる
現象
であります。
最大
の
機械工業産業
でありながら、工業会なるものの
団結力
は認めることができないので、それでは天に向ってつばきをするような愚であることを説き、
協力態勢樹立方
を力説してきました。また
国産自動車普及協会
の熱心なる
調整等
もあり、著しく親密、
団結
の空気が濃厚となってきたことは
業界
のため喜ばしいことであります。しかしわれらが
国産車振興
をはかるゆえんのものは
需要
の増大、
設備
の
合理化
、資材の
適正化
、
行政指導
の
強化等
を叫んで、前述のごとく良質にして安価の
国産軍
を求め、
国家産業
の安定と
輸出
産業
たらしめたい強い熱望からでありまして、断じて
業者
の
利益増進
を志しておるものではない。従って
業界
は
原価
の安くなっただけ
販売価格
を下げるべき責任と
努力
とを明確に自覚しなければならないと信じます。
国産車振興
を叫んで以来、最近急速に
需要
も増大し、おそらく
利益
も増大しつつあるものと
考え
ますにつけ、
業界
は安易に酔い、高配当を行うがごとき不謹慎は厳に戒め、当初の
目標
五十五万円の
販売値実現
に邁進せしめるよう心がけしめ、一方
当局
は極力その
実現
に向って助成すべきことを切望してやまないのであります。 なお、たまたま
企業合理化
の
立場
から
企業
を合同すべきの説があるが、理論的に
考え
、また
産業
の
合理化
という鉄則から
考え
るならば当然のことであるが、
業界
の
実情
より見て、また
指導力
の不
徹底
より見て、とうてい
実現
が期せられぬ理想であって、かえって
混乱相剋
が予想されるので、今日の段階ではむしろ
業者
の自覚に待つべきものと見ておるのであります。
労務関係
を観察しますのに五社
おのおの
の間にいささかの程度の差はあるが、
労資一体
でこれの
産業
を
安定産業
としたい熱意の強いものがうかがわれます。特に純
国産車メーカー
にその熾烈なるものがあることはまことに喜ばしいことであります。 最後に
通産省当局
に対し強く
考慮
を要諭しておかなければならないことは、
わが国自立経済達成
の一環として
国産自動車工業
を育成して
健全産業
たらしめんとする限りにおいては十分研究し、また広く
衆知
を集めた上、
確固不動
の
信念
の上に立った
計画
的、継続的、
合理的指導
を強く要望せざるを得ないのであります。国の
方針
も立てず、
大臣
にも諮らず一
属僚
が狭い知識と独断から
業界
を混乱さし、
産業
の安定を混迷に陥れるがごときは厳に
慎しみ
、
大臣
におかれてはその
指導
よろしきを望むものであります。
産業
は遊戯ではなくして、紙一枚重ねていくように幾多の困難、障害を踏破しつつ年期をかけて仕上げられるものでありまして、
短期間職
についたその権力を乱用して
産業
が完成すると思えば誤まりもはなはだしいものであろうと思うのであります。途上にある
産業
を育成すべき
徹底
さを忘れて新しいものを追いまくるような
功名心
は
産業
には最も禁物であることを知ってもらわねばなりません。売価二十五万円の
国民車
の
実現
を
希望
することは一
属僚
だけでない、
国民
全部であります。ただその
原価
で
希望
の
規格
が果してできるかどうか、またできたものが
一般国民経済
の
実用面
に適するかどうか、
十分検討
に
検討
を重ね、いやしくも発表した限りは必ず実行するだけの
信念
と
努力
こそ
行政指事
の真髄でないかと思うのであります。しかるに思いつきの
計画
を出してみたり引っ込めてみたり、全くネズミがもちを引くような醜態は決して
行政指導
ではないと思うのであります。車を発表する前に
国会関係
の意見をも求めるべきではないか、
委員会
でその場のがれの
答弁
で足るというような
態度
は議員を侮辱することはなはだしいものであることをよく心にとめておいてもらいたいと思います。 まず
国産自動車工業
の
基本的事業法
を制定し、その
基本方針
に基き大地に足をおろした
不動
の
振興政策
を
実施
されるよう今後強く要請すべきことを述べまして以上
報告
とする次第であります。
三輪貞治
13
○
委員長
(
三輪貞治
君) ただいまの小
委員長
の
報告
に対して
通産大臣
より
発言
を求められておりますからこれを許します。
石橋湛山
14
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) 当
委員会
が特に
国産自動車
のために小
委員会
を設けて詳細な御研究下さったことをまずもってお礼申し上げます。
自動車工業
は申し上げるまでもなく
総合機械工業
でありまして、これが大いに発注するということは、単に
自動車
の問題だけではなく、
日本
の全体の
機械工業
に対して非常な
利益
のあることでありますから、何とか
一つ日本
で
国産自動車
が、もっとも
国産自動車
の中でも
トラック等
は一応ある程度の
発達
をしまして、海外に
輸出
されて相当
競争力
を持っております。残念ながら乗用車については今までのところまだ十分と申せないようであります。しかし品質はだんだんよくなりまして、すでに今でも使えば使えますが、いろいろな習慣とか、みえとかというところで
外車
にまだ圧倒されておるような
状態
でありますから、
政府
といたしましては、なかなか
遅々
として進みませんけれども、しかし極力
政府側
としては
国産車
を全部が使うように
指導
していきたい、かように
考え
ております。また、
自動車工業
全体の
発達
のために、基本的な
政策
を立てるという御要望に対しましては
十分検討
いたしまして御
希望
に沿いたい、かように
考え
ておりますから、お礼をかねてごあいさつ申し上げます。
三輪貞治
15
○
委員長
(
三輪貞治
君) 以上をもちまして
国産車振興
に関する小
委員長
の
報告
を終りますが、二十二
国会
の休会中発足いたしました
国産車振興
に関する小
委員会
が、二十三、二十四と続いて慎重な研究と審議を続けられまして、貴重な結論を得られたことに対してここに感謝を申し上げる次第でございます。
—————————————
三輪貞治
16
○
委員長
(
三輪貞治
君)
繊維工業設備臨時措置法案
に対する
質疑
を続行いたします。
海野三朗
17
○
海野三朗
君 ただいま
局長
からの御
答弁
でありましたが、
スフ
とか、そういう
方面
の
台数
がよけいだからそれを審議しようというお
考え
のようですが、そうするとその
方面
の
業者
が困ってくる、従って首切りが行われるというようなことは出ませんですか。
小室恒夫
18
○
政府委員
(
小室恒夫
君) ただいまの御引例になった
綿スフ織機等
については、現在でも相当
老朽
した
織機
であまり
フル稼働
をしているような
状況
ではないのが相当ございます。 〔
委員長退席
、
理事白川一雄
君
着席
〕 それで、
過剰設備
の
処理
に際しては、もちろん現に就業して活動しておる
人たち
が職場を失い、あるいは労働不安に陥るというようなことはこれは極力避けていかなければなりません。
設備
の
稼働状況等
も十分調べて、また
従業員
の
従業状況
というものも慎重に
検討
した上で、絶対的に過剰な、動かさないでいいものを
処理
していく、廃棄していくというようなことを
考え
ていきたいと
考え
ております。
海野三朗
19
○
海野三朗
君 そうしますと、こまかいものですね。先ほども私が申しましたように、たとえば、十台とか十五台持っておるもので、今なお
稼働
を続けておるというもの、そういうもので、
設備
を新しくしたいという際に、新しいものを入れて、そうしてその
稼働
を続けていきたいという意思のあった場合には、それは一たん古いやつを売り払ってしまった後においては、新しい
機械
を購入してそこに備えるというそういうことが可能であるか、それをやらせないようにするのではないか、どうなんですか、その辺は。
小室恒夫
20
○
政府委員
(
小室恒夫
君)
極小
の
業者
ということでありまするが、これはまあ
極小業者
に限らないのでありますけれども、今まで持っておる
老朽設備
を新しいものに入れかえるということは、これはもう個々の
企業
にとっても
合理化
になりますし、
繊維産業
全体としても
合理化
になりまするから、それで進めていきたいと思いますけれども、特に
中小企業
の多い
織機業
におきましては、
老朽織機
を新しい
織機
に入れかえる場合に、年々これは
設備近代化
の
補助金等
も支出しているような
状態
でありまして、前からこういうことは進めていきたいと
考え
ておりますが、今後もそう
考え
ておるわけであります。
海野三朗
21
○
海野三朗
君 そういう際に、その
設備
を減らさせるという、つまり
稼働
しておる
台数
を減らさせていくということがやれないのですか、どうなんですそこは。
小室恒夫
22
○
政府委員
(
小室恒夫
君) 実は今の例をお引きになった
中小企業
の織
布部門
につきましては、この
法律
によらないですでに
中小企業安定法
に基きました
設備制限
を
実施
中でございまして、この
数量
がふえる意味の新
増設
というものはこれはすでに認められておらないのでありまして、従ってその点についてはこの
法律
で特に触れておりませんけれども、ただ非常に過剰な
織機
に悩んでおる織
布部門
に対する
措置
としていろいろな点を
考慮
した上で整理を
考え
ている。それについては別途
予算
でもって一億二千万円の
予算
を計上してございます。そういう
趣旨
でございます。
海野三朗
23
○
海野三朗
君 そのお話は、その余っておるやつ、つまり十分
稼働
していないので困っておるというそういうものを買い上げてやるということはよくわかりますが、今なお
稼働
し続けておるものであって、それを新しくしたいというときにその買い上げた以上にはそれを入れかえをやるということを許さないということはないのですね。
小室恒夫
24
○
政府委員
(
小室恒夫
君) そういうことはございません。
海野三朗
25
○
海野三朗
君 大体私総じて見ますと、この
機械設備
の方で
制限
をするということよりも
生産
過剰、つまり
数量
を
制限
するという方がほんとうじゃないのですか、どうなんです。
小室恒夫
26
○
政府委員
(
小室恒夫
君) むろん一時的な
景気対策
、あるいはまた長期的に見て
生産
過剰を防止するということは
設備制限
の
一つ
のねらいであることはもちろんでありまするが、しかしながら
生産数量
を直接に調節する、いわば
操短
というような
方法
だけでは長期的に
産業
の基礎が安定いたしませんので、それがひいては
輸出面
でもって過当な
競争
を惹起する原因にもなります。その一時的な
操短
ということと並行してむしろより根本的な問題として
設備
の
調整
を行いたい、こういうふうに
考え
ております。
海野三朗
27
○
海野三朗
君 それならば
輸入
する原料の方も
制限
するとかそういうことが大事であって、
機械設備
のよけいなものを減らしていくという
方向
はちょっとどうもおかしいように思うのですが、どうなんです。あるいは
原綿
の
輸入
を
制限
するというような手を打つべきものではないか、こう思うのですが、どうなんですか。
小室恒夫
28
○
政府委員
(
小室恒夫
君) 従来
綿業等
におきまして
行政措置
は
勧告操短
を
実施
いたしました場合には、ただいま
原綿等
の
外貨割当
を
実施
いたしております
関係
上、その面からも
勧告操短
の実があがるように
調整
しております。しかしながら
長期対策
としてはやはり
設備面
も
調整
し、万やむを得ざる場合には
勧告操短
もやる、また万やむを得ざる場合には
外貨
の面での
調査
も加える、こういういろいろな
措置
を並行してとっていくことが必要ではなかろうか、こういうふうに
考え
ております。
海野三朗
29
○
海野三朗
君
原綿
の方はどうなんですか。やはりある程度
生産
過剰であるのとにらみ合せて
外貨割当
を
制限
しておりますか。
小室恒夫
30
○
政府委員
(
小室恒夫
君) 過去においてはそういうような
状況
もにらみ合せて
原綿
の
輸入
の
数量等
を調節しておりました。最近は御
承知
のように、一時的な
現象
ではありますが、
綿糸布
の方が相当
価格
が高騰しておりますので、この際としてはむしろたっぷり
原綿
を入れるような
態勢
で参る、とりあえずはそういうふうに
考え
ております。
中山福藏
31
○
中山福藏
君 関連してちょっと
大臣
にお尋ねしたいのですが、
大臣
は先般
中共
に対する
通商代表部
を
日本
に設置した方がいいということを
閣議
で
発言
されたということが
新聞
に出ておりましたが、それは事実でございますか。それに関連してお尋ねしたいのですが……。
石橋湛山
32
○
国務大臣
(
石橋湛山
君)
閣議
と
新聞
に出ておりましたが、少しそれは違いまして、それは
閣議
の
あと
で
関係大臣
、つまり
外務大臣
、
大蔵大臣等
と話し合ったのです。
中山福藏
33
○
中山福藏
君 そこでお尋ねしたいのですが、大体
綿製品
の
需給関係
ということは
内外
の
需給
ということが基準になって起ってくる問題だと思う。従って
設備
の
制限
、あるいは
綿製品
の
生産
の
制限
、これはやはり
需給関係
というものを一応大まかに頭に入れて
内外
の
状況
というものから判断しておきめになると思うのですが、ただいま
通産大臣
が
外務大臣
なんかと御相談なすった、ある場合においては
中共
にそのはけ口を発見されるというような場合が惹起せられないとも断言できない今日の
状況
から判断して、そういうものはやはり頭に入れてこの
法案
というものを出しておられるのですか、それはどうなっておるのですか、一応お尋ねしておきます。
石橋湛山
34
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) むろんそれは頭に入れておりますが、ただ
中共方面
が今後貿易がどれだけ進みますか、やってみなくちゃわかりませんですが、
繊維産業
においては以前と違いまして
中共方面
に
輸出
が増加するだろうという見込みは今のところはありません。むろんしかしそれも
勘定
に入れて、東南アジアその他の全体の
事情
を
勘定
に入れてそして
考え
ておる。 〔
理事白川一雄
君
退席
、
委員長着席
〕
中山福藏
35
○
中山福藏
君 もう一点
関連事項
としてお尋ねしておきます。終戦後
面ドイツ
なんかの
状況
、それから
機械
の改良なんかの点からいろいろと
調査
してみますと、長足の進歩をしたように
考え
られるのです。従ってそういう技術の母体をなすところの改良された
機械
、
織機
、そういうものについては
通産省
の方で
日本
のこれまでの
設備
と比較対照して能率の点においての
統計
か何
かお持ち
になっておりますか。それも
一つ
お尋ねしておきます。
小室恒夫
36
○
政府委員
(
小室恒夫
君)
綿糸
一
コリ当り
の
従業員
の数が逓減して参ったとか、あるいは織
布部門
についても同様な
統計
がございます。これは後刻数字で申し上げます。なお
繊維産業
の中でも特に国際的に立ちおくれておるような
部門
、たとえば
染織加工部門
がそうでございますが、こういう
部門
に対しては
合理化機械
を入れました場合には特に租税の
優遇措置
、つまり
減価償却
を早く見るとか、いろいろそういう
措置等
も講じております。
中山福藏
37
○
中山福藏
君 実は女の
はく靴下
なんかの
価格
の点から
考え
ましても、戦前の
靴下
を編む
機械
と現在アメリカで使っております
靴下編み
の
機械
と非常な差異があって、
日本
から一七%くらいの特許料を払っておっても戦前の
靴下
よりも安いものが
日本
に入っておるわけです。そういうふうに
機械
の非常に精巧なものができたためにいわゆる
一つ
一つ
のコストが非常に下っておるという事実があります。多量
生産
の結果です。そういうふうな点から
考え
ますと、よほど
通産省
はそういう点に思いをいたされて
機械
の根本的な改良とかいうことに着目されないと世界的に貿易の太刀打ちはできぬと私は
考え
ておる。そういうことについてはいろいろと御
検討
をなすっていないのじゃないかという憂いを私は持っておるわけです。ただ単に
生産
制限
とか、
機械設備
の
制限
とか、改廃とかいうことだけでは私は
通産省
の目的は達成されないのじゃないかと思うのですが、どうですか。最後に
一つ
お尋ねしておきます。
石橋湛山
38
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) むろんお話の通りでありまして、
機械設備
の改善ということを行わなければならない。今度の
法案
におきましてもそういう点にはやはり配慮したつもりでありまして、一応
制限
いたしますが、その中において
機械設備
の改善については先ほどから
局長
からも申し上げておると思いますが、入れかえをしたい、つまり新式なものと今までの古いものと取りかえたい、こういうことの熱意を持っておるわけであります。
海野三朗
39
○
海野三朗
君 この
法案
を出されたのは一方においては古い
機械
があって、そうして仕事もろくにやっていない、そうして工員に給料を払うのに困っておるという
業者
もずいぶんあるようでありますが、そういう
方面
を救済して
機械
を買ってやるということはよくわかるのでありますが、
スフ
とか、紡績とかそういう
方面
が
生産
過剰であるから、その
機械
を減らしていこうというお
考え
のようでありますが、そうするとそれを今まで
稼働
しておったものが
機械
を入れかえたという際にはそれには
制限
を加えずに、在来のものは在来のものとして認め、これから新しくやろうとするものを
制限
しよう、こういうお
考え
なんでありますか。
小室恒夫
40
○
政府委員
(
小室恒夫
君) 第一には過剰の著しい、あるいは相当過剰であるというような
部門
については新
増設
は認めていきたくない、これが第一であります。しかしながらそういう
部門
におきましても古い
機械
を新しく取りかえるということはこれは
合理化
のために必要でございますから、これは認めて参りたい、こういうことであります。
海野三朗
41
○
海野三朗
君
生産
過剰であつても、昨今の市場の値上りはこれはどうした
現象
でありましょうか。
小室恒夫
42
○
政府委員
(
小室恒夫
君) これは特に昨年の暮ごろから本年の二月ごろまでにかけまして、
輸出
が異常な増加を遂げたわけでございます。これには特殊
事情
としては、たとえばアメリカ向けに先方の
輸入
制限
連動を緩和してもらうためにやむを得ざる
措置
として自主的な
輸出
調整
措置
を
実施
いたしました。このためにこれを見越して、つまり本年になりますと
輸出
が
調整
される、これを見越して相当多量に
綿製品
がアメリカにいった事実もございます。そのほか季節的な
関係等
で特にインドネシアあたりに
輸出
が増加したということもございます。概して申せば、
輸出
増加ということが一時的に集中したことが
需給
を逼迫させた原因でございまするが、そのほかに昨年十月から十一月にかけて行われた十大紡のストライキが特に三十番手、四十番手と
輸出面
でも内地面でも最も
需要
が集中しておる糸の
生産
を非常に落した、その時期にまた
輸出
が多く出た、そのほかにまあいろいろこまかく申しますとございますが、そのために一時的に内地の
需給
が逼迫した、これで
価格
が高くなった、こういう
関係
でございます。
海野三朗
43
○
海野三朗
君 そうしますと紡
織機
、この
機械工業
から関連することでありますが、私はこの前からお伺いしておるのでありますが、これについて鉄鋼の
関係
については
大臣
はいかようにお
考え
になっていらっしゃいますか。昨今の新しい
機械
を作るにも鋳物の銑鉄が非常に不足しておって、
業者
は青息吐息であるというこの現状に対しては
大臣
はどういうふうな総合的なお
考え
を持っていらっしゃいますか。
石橋湛山
44
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) 近ごろ
機械
メーカーが銑鉄、スクラップが不足して非常に悩んでおるということは聞いております。これは特に
機械
、たとえばこの
法案
などのために一部の
機械
の注文が一時的に激増しまして
需要
が非常にふえたということでありますが、同時に銑鉄あるいはくず鉄の払底ということはほとんど世界的の
現象
でありまして、今
わが国
としてもこれはもう
輸入
ができるものなら銑鉄、くず鉄の
輸入
は幾らでもさせようということでやっておりますが、実は世界的に品物も足りないし、
価格
も高いというようなわけでありまして、さしずめ有効な
措置
はない、できるだけ供給をふやす方策をとるという以外には今のところは手の打ちようは実はないのであります。長い目で見れば溶鉱炉をふやし銑鉄をふやすというふうなことも
考え
ておりまして、とにかく鉄の供給をふやすということに
努力
をするということに進んでいるわけであります。
海野三朗
45
○
海野三朗
君 それで溶鉱炉から出る銑鉄はみな鋳物銑と限ったわけではありませんことは
大臣
よく御
承知
のことと思いますが、つまり二次製品に重きを置いた方が製鉄会社としては実はもうかる、でありますから鋳物銑は一番もうからない、その
方面
の
生産
量が少いのでありますから、この際各製鉄会社に対してもどういう手を打って鋳物銑をふやしていったらいいとお
考え
になっていらっしゃいますか。もう少しこの鋳物銑を作るように、同じ溶鉱炉から出る銑鉄を二次製品の方の材料にしないで、これをもう少し鋳物の方に向けるということにしなければならないのじゃないかと思うのです。今現在やみ値は建値よりも一万円も上っております。そういうふうなのは非常に少いからであります。これは世界的に少いのでありますけれども、現在のあの溶鉱炉
産業
というものに対して、ある制肘を加えていかなければこの急場はしのげないのじゃないかと、こう思うのですが、
大臣
はいかようにお
考え
になっていらっしゃいますか。
石橋湛山
46
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) 私詳しいことはよく存じませんが、とにかく鋳物銑の供給ができるように
通産省
としては
行政指導
を加えているわけであります。もう
一つ
の根本問題は、建値と市中の値段が非常に違っているということも
考え
直してみなければならないのじゃないかと私は思っております。
海野三朗
47
○
海野三朗
君 なぜそういうふうになるかと申しますと、品物が足りないからなのでありまして、つまりやみ値というものはある意味から
考え
るとほんとうの
需要
供給の
関係
から来たるところの自然の値打であると思うのです。ところが、そういうふうに高くなっておりますのは自然と品物がないから高くなるのであって、従ってそれがすべての
方面
に響いて物価が高くなる、つまり鉄で作ったものは一躍値段が高騰しつつある現状でありますから、何とかこの溶鉱炉のうちからお前のところからは鋳物銑を何トン出せというような手を打たなければしようがなのじゃないかと思うのですが、その辺はどうなんでんか。
石橋湛山
48
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) 実はよく詳しいことは知りませんが、銑鉄全体として、鋳物銑はむろん足りないのですが、ほかのものも全体として足りないのじゃないかと思うのです。だから供給をふやす。そうして物の供給をふやすというのは
価格
と供給の
関係
が非常にデリケートでありまして、さっき申しましたようにこれはなかなか問題でありますが、建値を押えるということが果して供給をふやすゆえんであるかどうかということも、もう一ぺん
考え
直してみる必要があるのじゃないかというふうなことは個人的には
考え
ております。値段が安ければ自然出て参りませんから、値段が一時高くなるということは困ることでありますが、同時にそれは物をふやす、今の経済の組織ではふやすゆえんになるのでありますから、ある程度それの刺激によって物をふやすということも
考え
てみる必要があると思います。表向きだけ値段を下げてそれで満足していられないのじゃないかと思います。
海野三朗
49
○
海野三朗
君 それでは私は大体の
大臣
の
方針
はわかりましたが、
通産省
重工
業局長
あたりはいかなるお
考え
を持っているか。この質問は
あと
にいたしまして質問を保留しておきます。
山川良一
50
○
山川良一
君
大臣
に一言だけ。
法案
そのものについてではございませんが、
過剰設備
を
処理
される場合に所要資金を今度補助金で出されるようにしておられますが、大体
中小企業
なんかの
過剰設備
を積極的に整備するというような場合には、今後とも補助金を出そうというように
政府
で大体おきめになったと
考え
ていいのですか。
石橋湛山
51
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) 別段そういう
方針
で今後とも必ずやりますというわけじゃございませんが、実際において
繊維産業
、ことに零細な
織機
部門
においては、これは整備するというのに、前の石炭のように、残った、残存
業者
だけでこれを全部負担してくれというわけには事実上参りませんので、そこである程度
政府
でもめんどうみる、こういうわけです。ですからこれは今後とも
実情
に応じて
処置
をしたいと思います。
山川良一
52
○
山川良一
君 実は石炭の話をお出しになりましたからですけれども、あのときには
業界
では大体
政府
の
政策
についていって生じた
過剰設備
だから、国が整備資金を負担すべきであるという議論が相当
業界
仲間にあったのです。しかしそれは国が出せといってみたところで、結局
国民
の負担になるのだから、それはよしたがよかろうということで、
業界
みずからの責任でやろうということになったのでありまするが、この補助金はここでは一億二千万円、
年度
を通じて大した額ではないけれども、もし今後
中小企業
が非常にむずかしい段階にあるから、またある
産業
でこういう問題が起りましたときにですね、また
一つ
政府
に補助金を出してもらおうじゃないかという話になりますと、これは先例になりましていろいろ複雑な問題になるかもしれませんと思いますので、
一つ
そういうことは一応根本的に
一つ
政府
としてもお
考え
おきを願った方がいいのじゃないかと私は思うのであります。これはまあお答えを願う問題ではありませんけれども、
考え
を申し上げましてまあ御
検討
を願いたいと思います。
石橋湛山
53
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) 御注意ありがとうございました。決してこれを先例にしていつでもこれをやるというわけじゃありません。実は石炭のときにも金利の問題で幾らか開銀の金利に差をつけて、それを回したようなあれもある意味において間接の補助金みたいな格好でやりましたので、まあ実際零細なものの
処理
をする場合には、これは決して好ましいこととも思いませんけれどもやむを得ない
処置
として最小限なことをやるというつもりでおります。
山川良一
54
○
山川良一
君 今石炭の金利のことをお話になりましたけれども、あれは、これとは別でありまして、私は石炭の
政策
にはずっと終戦前も後も大体大小とも
政策
の立案、遂行には自分であずかってきておると思っておるんです。あの金利の問題は、むしろ現内閣ではありませんけれども、炭鉱の
従業員
社宅の負担は、当時の
政府
が、結局国が炭価でめんどうをみてやって、
業者
の負担にさせないという一札をとっているんですね、ですからそれはもう当然もっとそれ以上のことをやってもらうべきだと、みんな
考え
ているんです。しかしそれも先ほど申し上げましたように、ただ天から降ってくる金ならば、国に負担してもらってもよかろうと思うけれども、結局
国民
の負担になることだから、それには限度があるからということで、一札があるにもかかわらず、ある程度でまあ済ましておるわけですね。あれはみんながそういうつもりで済まそうということであるならばいいですけれども、これは補助金が出たんだからこれを足がかりにこれに食いつこうということになりますと、石炭が食いつこうという意味じゃなしに、ほかの中小
産業
全体を通じて問題が起ると厄介だから、申し上げるのであって、石炭
業界
の責任でやることに、話し合いにまとめましてやったんですから、現在は私が石炭のことをやっていませんから、何とも言えませんけれども、これがあるからそう石炭に補助金を出してくれということにならないだろうと思いますが、とにかくその石炭と関連があって言っていることだけではありません。
中山福藏
55
○
中山福藏
君 ただいまドイツのクルップ会社がパキスタンとインドに合弁事業をやっておる、これは鉄鋼の問題でしょうが、それはやっぱりドイツで余った
機械
をそこへ持ってきて合弁事業をやっておるんですね、いわゆる資本投資、
企業
投資をやっているんですね。これはビルマの賠償条約あるいはフィリピンの賠償の問題の場合においてもですね、
日本
の
過剰設備
というものを合弁事業としていわゆる
企業
投資をやるというようなことに持っていく方がいいのじゃないかというような
考え
も一応常識的に浮んでくるのですが、私はこれをつぶしてみたり、スクラップにするというような、過去のこそくな手段をとるよりも、そういうことに一応思いをいたす方がいいんじゃないか、そういうふうな
考え
を持っておるんですがね。どうでしょうか
大臣
の御意見は。
石橋湛山
56
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) それもけっこうでありますが、これはどうも今整備をしなければならんという繊維
機械
の方はですね、まあ大きな会社で持っておる紡績
機械
などの中にはあるかもしれませんが、今おもにねらいとしている
中小企業
の
織機
などは、とてもそういうものには向かないものが大部分だろらと思います。ですからこれはまあ持っていけるものは持っていってけっこうでありますけれども、事実はなかなか
日本
から整備しようというものを今すぐに持っていけるようなものはあまりないじゃないかということと、もう
一つ
はドイツあたりはどういうふうにやっているかしりませんが、これは古
機械
を持って行ってというようなことは、先方もあまり好まないじゃないか。なかなか海外投資もデリケートでありまして、金を貸してやってかえってうらまれたり、
機械
を持っていってやってかえってうらやまれたりということもありますので、よほど注意をしなければならないと思っております。
中山福藏
57
○
中山福藏
君 私はパキスタンで紡績会社を実地に見学してきたんですが、これは
日本
の技術屋が行って
指導
して、ほとんどもう、まああのいなかでは完備したもののように私どもしろうとには受け取れました。どうもその
日本
のですね、今その
設備
を
制限
するとか、あるいはその
稼働
を一時やめるというような品物でもですね、これはそうそのああいうところに持って行って劣ったものはないじゃないかという感じがしますがね。こういうふうな場合に
企業
を、まあ統制するとか一応
制限
して、余剰分が出たらできるだけ
一つ
間に合せるというふうになさる方が、信用のためにいいのじゃないかという気がしますが、私はしろうと目ですから、まるで通産問題は。ですからお尋ねするわけですが……。
石橋湛山
58
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) それはアイデアとしてけっこうでありますが、よほどいいものを持って行かないと。何かそれはまあドイツはどんなものが行っているかしりませんが、あの東南アジアあたりはいい物を望んでいるようです。
中山福藏
59
○
中山福藏
君 はい、けっこうです。
三輪貞治
60
○
委員長
(
三輪貞治
君) 昨日質問をしました
機械
メーカーの数と、関連
下請
業者
の数、
おのおの
の
従業員
の数等の
資料
はできているのでしょうか。
鈴木義雄
61
○
政府委員
(鈴木義雄君) はあ、今申し上げます。実は繊維
機械
メーカーの
企業
の数と
従業員
数でございますが、最近の
統計
はございませんので、まずわかります範囲で調べますと、総理府
統計
局において三年ごとに行う事業所
統計
調査
に基いて得た数字によりますと、
昭和
二十九年の七月、繊維
機械
関係
で
企業
数が七百八十六でございます。で、
従業員
数が五万三千人、かようになっております。 この内訳を、これはわれわれの推定でございますが
考え
てみますと、
綿スフ
紡機が
企業
数が六で、
従業員
数六千五百人、綿
織機
二十一が
企業
数でございまして、
従業員
が一万二千七百、それから絹
人絹
織機
が
企業
数が二十九、それで
従業員
数は二千四百五十、それから毛
織機
が
企業
数は二十三、
従業員
数が千八百、それからその他の繊維
機械
でございますが、これは加工とか準備とかそれから部品、これには相当部分
下請
も入ると思いますが、七百七、二万九千五百五十。大体トータルは正確な
統計
によっておりますが、内訳はわれわれの推定でございます。それからその後これは若干変化しておると思いますが、
企業
数、
従業員
数が若干減っておるのではないかと思いますが、
昭和
三十年の十月の労働省の
調査
によりますと、これは繊維
機械
従業員
数でございますが、これは五万二千五百人、かようになっております。 それからこれは別の
関係
の調べでございますが、紡
織機
協会会員の
従業員
数全部を調べてみましたところが、これが一万七千三百人、これが先ほどの五万人の中に含まれておるわけでございます。 それからこれらの
関係
の
下請
業者
を実は昨年、別の
調査
によりまして調べました数字から推定いたしますと、これは紡
織機
メーカーの
下請
の主として専
業者
でありますが、紡機
関係
では
下請
が大体二百四十一
企業
で、
従業員
数が一万三百五十六人となっております。それから
織機
関係
の
下請
は、これは
企業
数がちょっと若干推定が入りますが、百二十でございまして、三千五百五十名、絹
人絹
織機
関係
の
下請
は
企業
数が九十二で、
従業員
数が二千百八十人、かようになっております。この場合の紡
織機
メーカー
関係
の
従業員
も、
下請
関係
の
従業員
も、その他を含みまして、それが大体労働省
関係
の
調査
の五万二千五百人の中に含まれる、大体さようなことになっております。
三輪貞治
62
○
委員長
(
三輪貞治
君) ただいまの御説明にありました
機械
メーカー並びに
下請
業者
に対して、本法施行後現われると思われる直接間接の影響はどういうものが予想されますか。
鈴木義雄
63
○
政府委員
(鈴木義雄君) それは実はわれわれも地方の通産局を通じまして調べておりますが、まだ的確な
資料
が出ておりません。われわれといたしましては、あるいはまた説明申し上げしたかと存じますが、現在非常に紡
織機
、ことに紡機
関係
は活況を呈しております。これがある程度減ることは事実と思いますが、できるだけ平
年度
の
生産
を推持するように更新
需要
を促進し、
輸出
を伸ばして打撃を少くしようと、かようにして最善の
努力
を払っておる次第であります。
三輪貞治
64
○
委員長
(
三輪貞治
君)
機械
の更新を促進し、貿易を増大して影響を努めて少くするということはけっこうなことであり、また衆議院の付帯決議の
趣旨
も大体そういうところにあるようです。しかし問題は、そういう御意図だけでなしに、更新を促進させるためにはどういう
予算
措置
を本
年度
の追加あるいは来
年度
以降やられるのか。またこの前の連合審査会の
大臣
の御
発言
では、現行の本
年度
予算
においてもある程度のことができるということを言っておられますが、それは具体的にはどういうことなのか。それから繊維
機械
の
輸出
の増大をはかると申しましても、一体どういうふうにそれを
努力
されており、見通しはどうなのかということをお伺いしないと、そのお言葉だけでわれわれどうも納得ができないのであります。
小室恒夫
65
○
政府委員
(
小室恒夫
君) ただいまの紡
織機
の更新
需要
を喚起する具体的な
方法
でございますが、これはもとより更新
需要
は紡織会社あるいは
織機
企業
から発注する形をとるわけでございますが、私どもとしましてはさきに
通産省
議でもって紡
織機
の更新の促進の打合会というものを設けましたときに、この場で
官庁
側も入る、また紡織会社、それから紡織
機械
のメーカー、これらがひざを突き合せてできるだけ
法律
施行後予想されます紡
織機
メーカーの受注減というものを少くする、減少の幅を少くするように努めていきたい。これは人によって見方がございますが、半年とか一年とかという期間、特に従来の紡
織機
工業の操業
状況
が非常に活況を呈して、夜を日についで操業をしていただけに、時期が問題であるという見方があります。この時期に更新
需要
を集中させるように
行政指導
をいたしますと同時に、また
原綿
の割当等においてもそういうような更新
需要
が喚起された期間において更新されたものについては、若干増加割当をいたしたい、そういうような
措置
を講じたい、こういうふうに
考え
ておるわけでございます。また
織機
等につきましては特に
老朽織機
が多い、これを近代化する必要があると思うのでありますが、従来いたしております本
年度
予算
においても
設備近代化
の
予算
を前年よりも増額いたしております。これをできるだけその面に集中して出していただく、そういうことで更新
需要
を喚起していきたい、こういうことでございます。
鈴木義雄
66
○
政府委員
(鈴木義雄君) 繊維
機械
の
輸出
につきましては、
輸出
会議に諮りまして今
年度
の
目標
を定め、それに対して具体的なわれわれとしても促進策を講じたいと、かように
考え
ております。促進策の第一といたしましては、実は昨年あたりの
調査
によりますと、何といっても市場開拓が非常に大事であります。かようなわけで
業界
に、本
年度
も市場開拓のためにいろいろ出て行っていただいて
調査
をしていただく。 それからその次は、
機械
関係
のアフター・サービスが非常に重要であるということでございますので、これらについても具体案を立ててやっていただくことになっております。これに対して
政府
としては、例の競輪から出ます資金のうち約二千万円を留保してございまして、これに対して補助金として交付いたしたい、かように
考え
ております。 それから現在までの段階で、
輸出
会議に諮りました
状況
から、実は一昨年非常に繊維
機械
が伸びましたのは、パキスタン等の方で
需要
があったわけでございますが、昨年はこれらの
需要
がなくなりましたので、
輸出
が若干不振でございました。ところが本
年度
はインド等の
需要
もふえている、また中南米等も相当有望になっておるようでございます。かような次第で、昨
年度
よりはある程度増加を
目標
として目下
計画
しております。大体昨年の一割弱、八、九%増をねらって
計画
をいたしております。昨
年度
の実は数字の中には、ユーゴスラビアあたりに出ました
人絹
プラント、化学的な
関係
の
設備
も加えております。従いまして昨
年度
よりも九%くらい伸びますが、その中でも特に今
年度
は紡機
関係
とか
織機
関係
の額は、昨年に比べて相当ふえる見込みでございます。エキスポーターの見込みによりますと、相当積極的のようでございますので、われわれといたしましてはこの
目標
を定めまして、先ほど申し上げました施設によってできるだけ
輸出
に
努力
いたす、かように
考え
ております。
三輪貞治
67
○
委員長
(
三輪貞治
君) さように御
努力
になりましても、なおかつ
機械
メーカー並びに
下請
業者
の経営に打撃を与え、あるいは
従業員
の首切り等の事態が起り得ないとは保証できないわけです。従ってある場合には紡
織機
メーカーが
機械設備
を、他の用途に転換をするというようなことも起り得ると思うのですが、しかしおおむねさような
業者
は転換の資金についても十分持ち合せがないもので、しかも最近
設備
の系列化を
実施
いたしまして、なかなか早急に転換ができないような
業者
も多分にあるのではないかということを
考え
るわけですが、資金面においても
中小企業
関係
の金融機関等を優先的にこれらに利用させることによって、そういう憂いを少くしていくというような御用意が
関係
当局
との間で連絡がついてできておりますかどうか、お伺いいたしたい。
鈴木義雄
68
○
政府委員
(鈴木義雄君) お話の点でございますが、われわれといたしましては、何としても繊維
機械
産業
はやはりできるだけ繊維
機械
産業
として維持していきたい、かような
考え
で先ほど来申し上げております。更新
計画
だとか、あるいは
輸出
計画
を大いに促進したいと
考え
ております。 それから転換の問題は、もちろんこれは同じ繊維
機械
産業
でございましても兼業
部門
がございまして、これらの分が広がって参りますれば、比較的かような影響も少いというような
考え
方もあるわけであります。目下聞いておりますと、たとえば
自動車
会社の
自動車
とか、あるいはほかの工作
機械
とか、あるいは一部には防衛庁の注文とかいうような
計画
も出ておるように聞いております。これについてわれわれとしても、できるだけもしさようなことがありますれば、これに対して応援していきたい、かように
考え
ております。 それから転換資金につきまして、
下請
等がどんなことになっているか、
下請
関係
も相当兼業
部門
が多い場合もございましょう。これらについても従来のほかの注文も、最近の
機械工業
の
状況
から申しますと、たとえば先ほど話があったと思いますが、鉄鋼が足りないという
状況
で、相当注文も出た、かような
状況
になっております。そこで
機械設備
は工作
機械
でございまするから、ほかにも使えるわけでございます。比較的そういう点はいいと思いますが、なおさような
関係
で資金面等に問題がございますれば、
中小企業
庁と十分連絡をして、中小金融公庫のそういうような資金のあっせんについて
努力
いたしたい、かように
考え
ております。
三輪貞治
69
○
委員長
(
三輪貞治
君) ただいまのお言葉は、これはお言葉だけではなしに着実に実行してもらいたいと思う。また紡
織機
メーカーが他の
機械
メーカーに転換していくことは根本的に好まないのであって、紡
織機
メーカーとしてやっていくように
指導
していただきたい。その通り
一つ
実行してもらいたいと思うのです。われわれが
合理化
計画
というものに根本的にいろいろな批判をいたしまするのは、決して
合理化
そのものをば悪いと言っているのではない。何人も
合理化
に対して反対するものはないと思うのです。しかし問題は、
合理化
を一部において行えば必ずどっかにしわ寄せがいくというところに、
日本
の
合理化
の非常な大きな問題があるわけであります。
日本
の国土、資源と人口とがすでに不合理なのでありますから、一部を極度に
合理化
していけば、必ずどっかにしわ寄せする。この
法律
案においても、繊維の
業界
において
合理化
を行なっていけば、必ずそれに関連している
機械
メーカーなりその
下請
業者
、あるいは弱小の繊維
業者
というものにその影響が及んでいきまして、
従業員
の首切り等も行われていく、こういうことに非常に心配している点があるわけでありますから、今おっしゃったように、それが
設備
の更新なりあるいは
輸出
の増大ということによって、そういう憂いがなくなれば、これに越したことはないのでありますけれども、決して作文や言葉だけでなしに、着実に効果の上るような
方法
で実行していただくことを私はこの際特に要望しておきます。
海野三朗
70
○
海野三朗
君 今
法案
審議中に当って、すでに市場の
価格
が上ってきておる。この
法案
が通過すれば、また一そう私はこの値段が上ってくると思うのですが、そういうような点に対してお見通しはどうなんですか。
小室恒夫
71
○
政府委員
(
小室恒夫
君) これは先ほど申し上げましたように、一時的な
輸出
の増大、あるいはまたストライキとか、いろいろなことがからみまして、さらにまた
操短
も漸次的に緩和していきまして、実は七月以降は撤廃ということを発表しておりますが、その他の
事情
がからみ合って、一時的に
価格
が高騰しておると
考え
られるものでありまして、現に
操短
撤廃後は先物七月あるいは八月、そういうものは相当
価格
が低落しておりますし、もう秋口以後においては
需給
状況
も非常に緩和する。
輸出
が非常に増大して参ればけっこうでありますが、最近の
輸出
の契約の
状況
を見ても、年初から申しますとだいぶ減少ぎみであります。これは遺憾なことで、できるだけ
輸出
の促進をはかりたいと思いますが、この
輸出
が相当好調であっても、
生産
面において増大が期待されますので、内需においてはあまり大幅な増加は期待せられない。
綿製品
につきましては、秋口以後におきましては、むしろ場合によっては
価格
があるいは相当低落する、
需給
が非常に緩和する、こういう見通しを持っておるものであります。
海野三朗
72
○
海野三朗
君 そうしますと、この
法案
が通った後においては、相当安くなるというお見通しなんですね。
小室恒夫
73
○
政府委員
(
小室恒夫
君) 時期的にそういうことになると思います。
海野三朗
74
○
海野三朗
君 そうしますと、今の
状態
においてこれが高くなったというのは、いろいろ今るるその原因と思われるところのものを述べられたのでありますが、この
法案
が出るということが相当響いて、そうして値が上ってきたというところがありません。
小室恒夫
75
○
政府委員
(
小室恒夫
君) 一時
綿糸
の相場が人気化して上げ過ぎになっておったような
状況
もございます。あるいはそのころ人気の一部に、こういうような
法案
で
繊維産業
を支えるというようなことを計算に入れている者があったかどうか、私はそれは何とも言えませんけれども、今日においてはそういう事態は想像できないと、こう
考え
ます。
海野三朗
76
○
海野三朗
君 この
機械
の整備について関連してきますことは、鉄鋼の問題でありますが、鋳物銑が非常に足りないということについては、重工
業局長
はどういうような腹案をお持ちになっていらっしゃいますか
鈴木義雄
77
○
政府委員
(鈴木義雄君) これはこの前も御説明申し上げておりますが、最近非常に
機械
の
輸出
も伸び、また国内の投資
需要
もふえて参りました。さような
関係
で鉄鋼
関係
一般に
需要
が伸びてきております。昨年は相当増産いたしましたが、今年も増産を
考え
ております。 鋼材について申し上げますると、昨年の一般鋼材の実績は六百七十万トンでありましたものが今
年度
は七百三十万トン、かような
計画
を立てて進めております。また銑鉄は昨年の
計画
が五百二十二万トンでありますが、今
年度
は五百七十七万トンという予定を立てております。しかしながらできますればさらにこれ以上の増産をしたい、かように
考え
て
努力
をしております。 それから鋳物
関係
の数字でございますが、これは従来昨
年度
は大体一期三カ月間で十四万五千トンから十五万トン、かようなことで
計画
して参りましたが、第四四半期に若干不足の兆がございますので、メーカーに話をいたしましてさらにそれ以上の増加出荷をしてもらったわけでございます。それから今
年度
の第一四半期は大体さような次第を
考え
まして十六万六千トン、こういう
計画
をもって目下進めております。ただ
価格
等の
関係
がありまして、若干出荷がむずかしいような事態もございましたので、と申しますのは、普通製鋼用の銑鉄と鋳物用の銑鉄との値段の開きが比較的コストの開きに対して少いというような
事情
も判明いたしましたので、従来の千円の差がありましたものを、その差を千五百円上げまして二千五百円、こういうふうにきめまして、鋳物用銑鉄のできるだけ出荷の方に
措置
をとっておる
状況
でございます。さような
状況
で
考え
ております。さらに銑鉄の問題につきましては、できるだけ
輸入
を促進するという。かような方策も講じております。そのほか昨年来は国有財産
機械
の払い下げについても
措置
をとって参りました。今後もさような
措置
をとることになっております。
海野三朗
78
○
海野三朗
君 鋳物用の銑鉄については年間消費量は大体国内の八十万トンと評価されておるのでありますが、ただいまのお話では十五万トン、四半期についてはそうしますと六十万トンきり見ていない。そういうふうなところは
通産省
としてはこの鉄鋼、あらゆる
機械
の根本をなす鉄鋼についてのお見通しが少しずさんではないかと私は
考え
るのでありますが、今の溶鉱炉から銑鉄を作る、ところが鋳物銑も作っておる。そういう際に、この鋳物銑の使用増加といのものは、去年、おととしあたりからして世界の大勢を見ておるというと、ドイツにしても急ピッチをもって上昇しつつあるし、アメリカも急ピッチをもって上昇しつつある今日で、
日本
の鋳物
業者
は要求した額の三割ないし四割しか与えられていないのですよ。こういうふうな鋳物銑の基金を
通産省
はどういうふうな
考え
でおられるのか。私は少し勉強が足りないのじゃないかと思うのですが、それならば今鋳物銑を奨励すればいい。ただいま要求の三割か四割きり
業者
の手に入らない。それでやみ値でもって、つまり幾ら集めてみても手に入らない。働かんとしても働く材料がなくて困っておるところの現状を、
通産省
はただ
輸入
をしようとか、あるいは世界の情勢でしょうが、ないのだとかいうようなお見通しでは、通産行政のあり方としてはまことに私は心細いものだと思うのです。どうすればいいかと言いますと、つまり二次製品を板とかバーとか、そういう
方面
に向くところの銑鉄をある程度鋳物銑に切りかえさせるという方策をとりなさることがまず刻下の急務じゃないかと思うのです。その点に対して重工
業局長
はどうお
考え
になっておりますか。
鈴木義雄
79
○
政府委員
(鈴木義雄君) まあ鉄が足りませんのは、もちろん鋳物自身の場合もそうでございますが、世界的に鉄鋼、鋼材自身についても足りないわけでございます。従いまして
日本
からも相当
輸出
が出ております。さようなことでこれをどんなふうに使うかというふうな問題でございますが、われわれとしましてはできるだけ
計画
に合うように、鋳物の供給に対して先ほど来申し上げましたような
輸入
、あるいは国内の増産というような対策を打って、これで間に合わしていきたい、かように
考え
ております。 で、先ほどの数字でございますが、従来昨
年度
の一期間の
需要
は大体十五万トン、今
年度
は第一期は十六万六千トン、第二期から十七万トン以上の供給をしたい、かように
考え
て
計画
を立てておるわけでございます。さような次第でございまして、また故銑の
輸入
の促進をはかる、あるいは銑鉄の
輸入
の予定量以上にこえまして、今目下
輸入
するように
努力
しておる
状況
でございます。
海野三朗
80
○
海野三朗
君 そういうことに対して、つまり世界の情勢がそういうふうに鉄鋼の消費量が増加しつつあるという
状態
でありますから、
日本
もまたこの波に乗って、どうしたって
需要
がずんずん増加して行くのである。それに対してどういう手を打っておられるのか、今溶鉱炉を建てるといっても、そう一朝一夕にしてでき上るものではないのです。外国から入れるといっても、外国でもそう売ってくれないでしょうし、外国から買おうとすればすばらしく高くなるでありましょうし、国内の、つまり鉄鋼の
生産
についてどういうふうに
局長
はお
考え
になって見ておられるか、この鉄鋼
方面
に対しては……。もう少しお見通しを立てて、そうして断固たる方策を立てて行かれなければならないのじゃないか。こういうふうに私は
考え
るのですが、溶鉱炉にいたしましても、まだ今半分こわしかかっておる溶鉱炉もあります。そういうような溶鉱炉はこわすのをやめて、ここに百億なり二面億なり金を
政府
が出して、そうして急遽溶鉱炉をふやすというような方策も立てて行かなければならないのじゃないか、こう私は思うのですが、その辺はどうなんですか。
鈴木義雄
81
○
政府委員
(鈴木義雄君) 結局突き詰めて行きますと、やはり
需要
を満たすためには、できるだけ国内の増産をはかるのと、
輸入
をはかるという二つの
考え
方だと思います。国内の増産につきましては、できるだけ銑鉄を増産するために炉を
稼働
するわけでございますが、今
年度
に入りましてから四月の末日には住友金属の小倉製鉄所で新しく六百ポンドの火入れをいたしたわけでございます。そうすると、そのかわりにほかの溶鉱炉を休むわけでございますが、それをしばらく続けてもらいまして、来年まで続けてもらう。また
中山
製鋼所においては来年の四月に新しく火入れをすべく目下進めてもらっております。尼崎製鉄におきましても、六百ポンドの新設を
考え
ております。これも来年になると動くと思います。さようなことであって、とりあえずの対策は立てておりますが、さらに将来の問題としましては、われわれとしまして、かように
需要
が伸びて参りましたので、相当従来と違って大きな
需要
がある、かような見通しのもとに、鉄鋼の長期
計画
というようなものを
考え
まして、原材料
方面
及び先ほどお話がありました銑鉄の面、あるいは鋼材の面、かような点で長期の
計画
というものをわれわれとして目下立案をしておる
状況
でございます。
海野三朗
82
○
海野三朗
君 私は最後に申し上げておきたいことは、こういう繊維
機械
にいたしましても、あるいは鉄鋼にしましても、これはもうこういうことに対しての先の見通しをはっきり立ててもらわなければならない。それが通産行政のあり方であろうと
考え
る。必要なときになって、どろぼうを押えてなわをなうという言葉がありますが、あるいは石炭の
合理化
法案
にしてもそうであるし、もう少し私はこの
方面
を
通産当局
としては筋の通った、見通しを立てていただかなければならぬのじゃないか、鉄鋼なんかはただいま非常に困っておるから、
業者
の方はほんとうに銑鉄を作っておる。鋳物銑を作っておる会社に対しては、門前市をなしておるという
状態
であります。要するに働かんとしても材料がないので働けない、こういうあり方では私はいかぬのじゃないかと思う。もう少し先を見て、そうしてここにはっきりした方策を立ててもらいたい。で、これから関連して出てきますことは、つまり開銀の財政投融資の問題ですよ。鉄鋼
方面
なんぞに対しては利率も高くし、ほかの造船とか電気に対しては安くしておるというような
政策
では私はいかぬと思う。やはり鉄鋼に対してもなるべく利子を安くして、どんどん金を融資してやって、仕事をふやして行くような
方向
へ持って行かれなければ、
通産省
としては私はこれではいけないのじゃないかと、こう
考え
ておるのでありますが、
大臣
はどういう御所見を持っていらっしゃいますか。最後に私は御所見を承わりたい。たとえば今度の繊維
機械
にいたしましても、出てきてからこれをやるようではいけないので、もう少し先の見通しを立てて行かれなければならないのじゃないか、こういうふうに思うのでありますが、
一つ
大臣
の御所見を承わっておきたい。
石橋湛山
83
○
国務大臣
(
石橋湛山
君) むろん
政府
としても先の見通しを立て、ことにこの原材料についてはその供給を十分行うようにしなければなりません。しかし、これは鉄鋼にしましても、今の
政府
としては大体各
企業
者がやはりイニシァチブをとってやってもらうことになっておりますから、
政府
としては、
政府
としての
一つ
の
目標
を立てて、それによってある程度の
行政指導
を行なって
企業
者各自の
努力
をお願いする、こういうことよりほかないと思います。お説はごもっともでありまして、まあ鉄あるいはそのほかの金属の不足は世界的でありますが、世界的であるからしょうがないといってはおられないのでありまして、
日本
としては十分この道の供給をふやすように、今後とも
努力
いたしたい、かように
考え
ております。
上條愛一
84
○上條愛一君 簡単に二、三の点で御質問しておきたいと思いますが、第二条において、ただし書きで、高能率
設備
に関しては除外を設けられておる。現在
当局
として除外しようというような
機械
はどのような
機械
が存在しておるか、その量はどのくらいあるか、それから除外するという理由はどこにあるか、承わりたいと思います。
小室恒夫
85
○
政府委員
(
小室恒夫
君) これは現在の紡績
機械
の製造技術から見ましてきわめて能率が高い、また新しい新規なものであるというようなもので、まだ普及しておらない、そういうようなものだけを
考え
ておるわけでございまして、まあ省令で指定します前に、よく
関係
業者
の意見も聞き、各
方面
の意見も聞きたいと思いますが、さしあたって
考え
ておりますものは、精紡機についてはリングをギア装置によって回転させるもの、あるいはトラベラーを圧縮空気によって積極的に回転させるもの、あるいはまた織物幅出機等について高周波によって乾燥するもの、これはまだ半分は試験的でもございます、それほど普及もしておらない、そういうふうな種類のものが大体
考え
られております。
上條愛一
86
○上條愛一君 その理由はどうなんでしょう。少いから……。
小室恒夫
87
○
政府委員
(
小室恒夫
君) これはやはりできるだけ紡
織機
の技術を向上させたい、また新鋭のものにできるだけ取りかえて行きたい、従ってまたこれは紡
織機
の技術の確立ということを
一つ
ねらっておるのでありまして、しかしながら、これがまた一般に普及して参りますと、除外例にしておきますと、一方において
設備制限
する
趣旨
と矛盾いたしますので、この場合には省令ではずして行きたい、こういう
考え
であります。
上條愛一
88
○上條愛一君 もう
一つ
、今度の、本法は五カ年の臨時立法でありまして、
昭和
三十五
年度
を予定しての
需給関係
の調節でありまするが、御
承知
の通り現在天然繊維が
過剰設備
に陥っておるのは、きわめて小資本をもって精紡機、
織機
等を
設備
することができるのでありまするから、急激に発展をしてきたと思いまするが、
日本
の
繊維産業
全体から見れば、御
承知
の通り天然繊維から化学繊維、
合成繊維
に移るという傾向を持っております。紡績大資本家側においてはこれを見通して、資本を化学繊維、
合成繊維
の
方面
に動員しつつあります。ただ化学繊維、
合成繊維
が急激にそう発展しないと
考え
られまするのは、その
設備
に非常な大資本を必要といたしまするから、簡単にだれでもその
方面
に移りかわるということが困難だと思いまするが、しかし、今の傾向から申しますれば、近い将来において、やはり化学繊維、
合成繊維
の
方面
に資本が動員せられまして、この
方面
が
競争
の舞台となるという傾向を強めております。そこで今後三十五年までの間において化学繊維、
合成繊維
の
方面
が異常な
発達
をして、この
方面
の過剰
生産
が行われる場合においては、この
方面
にも本法を適用しようとする御意思があるかどうか。
小室恒夫
89
○
政府委員
(
小室恒夫
君) 化学繊維、
合成繊維
に
需要
が転換する見通しが長期的には持たれており、またのみならず化学繊維等については、特に最近の
企業
の収益
状況
もよろしいために、その
方面
に対して新
増設
の動きが非常に顕著である、これはいずれもその通りでございます。
昭和
三十五
年度
に私どもは
スフ
綿は七億五千万ポンドくらいでよろしいかということを昨年設置した審議会で審議しておったのでありますが、現状でいきますると、その程度の数字はこの
年度
末にあるいは
実現
しないとも限らないくらいの急テンポの
増設
増産ぶりであります。従いまして、今後天然繊維が
価格
が低下する場合、その
競争力
も増加して参るというような場合には化学繊維についてもコスト引き下げの必要も相当出て参りましょう、あるいはまた増産せられた繊維が必ずしも
需要
を十分満たしていかないというような事態も起るかもしれませんが、天然繊維につきましては、量的にはまだ化学繊維よりも少い規模で発展して参ると思いますが、しかしながら同様の問題をはらんでおることは御
承知
の返りであります。しかしながら、私どもとしましては、この
設備制限
というようなものが、これを採用いたします場合には、よほど慎重に
需給
の
状況
も
検討
し、その他の点も
考慮
して参らなければなりませんので、ただいま直ちに、化学繊維なり、あるいは
合成繊維
の
生産
設備
、紡績
設備
でなくして、そういうものの
生産
設備
自体をこの
法律
に適用するかということについては、ただいまのところはそういうことは
考え
ておりませんが、
状況
によっては、その新しい情勢に応じて
検討
していかなければならぬのじゃなかろうか、かように
考え
ております。
上條愛一
90
○上條愛一君 もう
一つ
お伺いしたいのは、過剰
生産
を
制限
する
方法
として、今回は
設備
の
制限
をおやりになったのですが、そのほかに
生産
量で
制限
するという
方法
もあると思いますが、これは各
繊維産業
の
生産
者に
生産
量を割り当てるというようなことはなかなか困難だと思いますが、しかし
原綿
、羊毛というような原料を
外貨
で
輸入
して
政府
がおりまするが、この
方面
において
生産
制限
をすることは比較的容易であると
考え
られるのでありまするが、これは何か非常に困難だという
事情
がありまするか、またこの
方法
をとらないというのには何か原因があるかどうか、お伺いしておきます。
小室恒夫
91
○
政府委員
(
小室恒夫
君)
生産数量
をきめて
操短
を勧告した例は実は
昭和
二十七年にはあるのでございます。また最近撤廃の発表をいたしましたが、最近の
操短
勧告においても現にまあ
実施
している
原綿
割当、この
原綿
割当ということも、ある程度
操短
の裏づけとして実は
考慮
しておったようなわけであります。従いまして、
原綿
について
外貨割当
を継続しております間に、やむを得ない事態で
操短
を勧告するような場合には、その辺の関連も十分
考慮
してやりたいと思いますが、むろん、他方において、紡績自由化というような
態勢
、これもまあ国際収支の
状況
によってはできるだけ
考慮
に入れていきたいと思います。まあ将来の事態については非常に割り切ったお答えはできませんけれども、
外貨割当
を続けていきます意味において、今言ったような点を
考慮
していきたいと思います。
上條愛一
92
○上條愛一君 一方この
設備制限
法を提出しておる反面に、私
事情
はよくわかりませんが、
原綿
並びに羊毛の原料の
輸入
が増加しているという話、うわさがありまするが、そういう
事情
がおありですか。
小室恒夫
93
○
政府委員
(
小室恒夫
君) 先ほど来御説明したような、まあ一時的な事態ではございまするが、
綿糸布
の
輸出
価格
が相当高騰いたしまして、実は
輸出
の面でも支障が起るような事態がごく最近も起ったわけでございます。そういうような
需給
状況
も
考慮
に入れまして、また国際収支面についても、ここ一両年かなり好転しております。
外貨割当
高もふえております。まあ、そういう
状況
でありますので、
原綿
割当については、これはたっぷりつけるという
方針
のもとに紡績用の
原綿
は二百十五万俵であったのかと思いますが、これは実質的には昨年よりだいぶふえております。
上條愛一
94
○上條愛一君
原綿
、羊毛の原料をふやして、それを
生産
させるということになれば、
機械
を押えてみても、御
承知
の通り休みを輪番制にしたり、休日を輪番制にして、言いかえれば労働強化によって増産が行われるという危険性は十分にあると思いますが、
政府
として、一方において
生産
過剰の結果として本法を出して、
機械
の
設備
を
制限
しようとお
考え
になっている反面において、原料を多く
輸入
してきて、これをこなすということになれば、これは現在残されたる
機械
をフルに運転するか、無理に運転するか、あるいはやみでやるかというようなことが行われてくると
考え
られますが、そういうことに対してどのように対策を
考え
られて、そのような
輸入
の増加をはかっておられるか承わります。
小室恒夫
95
○
政府委員
(
小室恒夫
君) お尋ねの点はまことにごもつともであります。私ども実は
操短
勧告を漸次的に率は引き下げましたが、比較的長い期間において維持して参ったのも、これは長い目で見て、果して
綿製品
の
需給
状況
がそれほど逼迫しておるかどうか、長い目で見ればやはり相当供給過剰になるおそれはある。さっき秋口ごろの反動的な
価格
の下落もあるじゃないかということも申し上げたのですが、そういう事態も認めるものでありますから、
操短
、撤廃にしても、やはり慎重な
態度
をとったのであります。他方において最近の
価格
の値上りというものも、これはとうてい座視し得ないような事態にまで立ち至った。これは
操短
、撤廃いたしたわけであります。今後
需給
状況
の変化に応じまして、また本法の運用ともからむわけでありますが、本法の運用の中で、
過剰設備
の
処理
ということで、一時的な封緘あるいは格納というような一時的な
措置
もございます。必ずしも廃棄というようなことだけではない、そういう運用も
考慮
し、また場合によって、どうしてもやむを得ない場合には
操短
ということも
行政措置
として並行的に
考え
ていきたい、そういう場合に
外貨割当
等の
実施
せられている事態においては御注意のような点も十分
考慮
したいと
考え
ております。
上條愛一
96
○上條愛一君 納得は参りませんけれども、これ以上は議論になりますので差し控えます。
三輪貞治
97
○
委員長
(
三輪貞治
君) お諮りいたします。本
法案
に対する
質疑
は本日はこの程度で終了して、残余は次回に行いたいと思いますが、御
異議
ございませんか。
西川彌平治
98
○西川彌平治君
異議
はございませんが、だいぶ切迫もしておりますので、明日
一つ
午前十時にこの
委員会
を開いていただくということを
希望
いたします。
三輪貞治
99
○
委員長
(
三輪貞治
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後四時三十分散会