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説明員(
小林忠雄君)
直営事業につきましては大体私も承知いたしておりますが、
投資会社の方につきましては、現存のものにつきましてはわかっておりますが、過去のものにつきまして逐一は詳しく存じませんので、その点は
総裁、
会社当局から御聴取願った方がいいかと思います。
それで、この創立時より
投資した関係
会社一覧表につきまして御
説明いたしますと、これは各県別に、かつ、その開始いたしました年度別に各県別に並べてございます。
最後に、
福島県の次に二県以上にわたるもの、これが
東北振興
電力、
東北パルプ、
東北船渠でございますが、これは事業場が
東北に二県以上にわたるものでございます。それでここの資本金と書いてございますのは、
最後の注にも書いてございますように、この改廃年月としまして書いてございます当時の
会社の資本金でございまして、当社払込額と申しますのは、その
会社の改廃いたしました当時における
東北興業の出資額でございます。たとえばそこの一番上の、青森県の一番
最初に
東北振興水産とございますが、これは資本金六百万円となっておりますが、この六百万円のうち
東北興業の出資いたしました分が三百万円、開始いたしましたのが
昭和十二年の五月でございまして、改廃年月日、「二二譲」となっておりますのは、
昭和二十二年にこれは譲渡をいたしたということでございます。
で、これによって見ますと、この譲渡と書いてございますのが一番多うございまして、これは終戦後、集中排除でありますとか、あるいは独占禁止でありますとか、あるいは企業再建整備とかいうような関係で、子
会社の整備をいたしましたときに、持株を譲渡して元金を、
東北興業が出資額を回収いたしまして放したことを意味しております。
それから青森県の下から二番目の津軽鉱業というのが「二四解」と書いてございますが、これは二十四年に
東北興業が出資をしておりました状態のまま解散をいたしたものでございます。その他の譲渡と書いてございますのは、二十二年なり二十四年なりに持株を開放いたしまして、この開放いたしましたと申しますのは、公正取引
委員会その他の指令によりまして再建整備
計画を立てまして、その再建整備
計画によりましてある
程度一本立ちできるようなものは、大体持株を放して一本立ちさせるという方針の
もとに持株を開放いたしましたので、その譲渡いたしました当時には一本立ちできておったものと思います。ただし、その後
経営の状態によりまして、休業中、あるいは清算、あるいは解散いたしたものもあるかもしれませんが、その放しました後のものにつきましてのことは、実はまだ調査しておりませんので、どうなりましたか、はっきりは知ることができない状態でございます。この
会社名のところに丸印がついておりますものは、現在でも持株を持って
投資中のものがここに掲載してございます。