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田中一君 第三次鳩山内閣が三十年続くものとすれば、三十年はどうしてもやらなければならぬとお
考えですか。私は冗談で言っているんじゃないんです。実際にもしも
有料道路の方式でやらなければだめなんだということならば、財政の問題と
関係ないんですね、税金を安くして、
有料道路の方式、こういうのでやればいいんです。何でもこればやれでいいんです。この方式に合うんですよ。せんだって
参考人の橋本さんでしたか、るる説明していましたけれども、ほんとうにそうした方式をとるならとってもいいんです。公営住宅は家賃をとっているんですから、いいんですが、一体もしもこうして特例として特別措置法としてこの
法案が
提案され、これによるところの
日本道路公団の誕生ということを
考えますならば、もしもそういうような恒久的な
考え方を持つならば、
道路法に織り込んでも一向差しつかえないんですよ。
道路の基本法に、こういうケースとこういうケースがある、これでもいいんです。従って、政策としてどういう
考えを持つかが
質問の要点なんです。そうしてまた金がない、金がないといって、金があったらいつでもやれるという
道路局長の答弁ですけれども、金はあるんです。あなた方は使い方が下手なんです。だから、金がないという現象が現われるんです。従って、あなた方がやっているんでは、いつまでたっても
道路整備の金は出て参りません。だから、三年前の
国会でもってガソリン税の相当額を
道路整備に使えというような、私ははなはだ不満足です、体系からいって。しかしながら、そういうこともせざるを得ないということになったわけなんです。これがもっと飛躍して、
有料道路、こうなりますと、やはりこいつはもう
道路政策といいますか、これの根本的な破壊なんです。そういう観点からですね、特例としないで、特別措置法としないでですね、恒久法として
考えられても私はいいと思うのです。鳩山内閣らしいと思うのです、そういうことは。従ってですね、どういう
構想をもって
——事務当局に聞きますと、これでやろうといって
考えられるような
路線というものが三千億
程度の
工事量があるということを、事務当局はわれわれに答弁しておるのです。年八十億やると仮定するならば、三千億というと一体何年になりますか、償還期限が。かりに二十年とするならば、最後に仕上げた
道路からまた二十年は存続しなければならないんです。従って、今の
富樫局長のですよ、金ができない、やめますというような答弁は、答弁にならないのです。だから、この政策が国民が承知するならば、永久この方針をとりますと答弁なさい。そうしますとね、国民は初めて納得するか、反対するかの判断の岐路に立つわけなんです。そういう点があいまいなんです。
もしも金がないというならば、次に第三の点でお伺いすることになっておりましたのですが、
道路債券と公債とはどういう性格の違いを持っているかということなんですね。国がやる方が、直接に
道路整備をやる方が、私は効果があると見ているのです。また国民もですね、一々金を払って通るよりも、税金はその分の見合いだけ出しても、あるいはガソリン税が多少上ったとしてもですね、それだけ
道路の
整備によって利用者が利益な場合には、これはそれでもおそらく納得するのです。
こういう点はほんとうにどういう
考えでもってやっているのか。これはまあ
馬場さんに
質問するのはお気の毒なんです。これは竹山君が一応
構想を発表したように私は聞いておるのですが、どういう御決意を持って
政府は
考えておられるか、率直に話して下さいませんか。何年存続して、どういう気持で、この
有料道路公団というものが国民に与える影響はどうなるか。そして
道路法という基本法がある、これとの
関連においてですね、新しい政策を打ち立てるのかどうか、これを率直に答弁して下さい。