○
議長(河井彌八君) 大体一昨日のデモのことにつきましては、私といたしましては、非常な多数の、二万人か三万人ぐらいなデモが
国会に来ると、こういうことを
新聞によって
承知いたしました。そこで
議長といたしましては、かねて申し上げまするように、
国会に対してデモをかけてくるということは、民主政治の性質上おもしろくないということで、そういう人々の一部分でも
国会に入るということはお断わりするという態度をずっと堅持して前からきておるわけであります。当日は、私はちょっと実はおらなかった。でありますが、しかし自分の行なってきましたその態度は、一貫いたしております。
そこで御
承知の
通り、院外においての警察官がどういうふうに動いたかということにつきましては、私は
承知しておりません。ただ、院内に関しては、院内と申しまするのは建物の内外、内というのはこの建物の中、それから建物の外というのはこの屋敷の構内ですね、それは、
議長の警察権のもとにあるわけなんです。でありまするから、たとえ大勢の諸君が、近来非常に合法的になったと思っております。だが、いつかも少々の人数を入れろと言われて、そのときには条件を付して、赤旗を持ったりそれから演説をしたり騒いだりしちゃ困るなんといって、若干の人を入れたこともありましたが、そのときはすっかりだまされてしまって、大勢入って来て、紹介した議員諸君も困ったぐらいのような事実もあった。でありまするから、自乗私は、そういう人々は一切入れない、こういう態度をとって一貫して、もう二年以上もやってきたわけなんであります。そこで私は、さあその何かバリケードをやったような、何ですか戦車じゃない、何か車を持って来て並べて置いたとか、正門を閉ざしたということ、それは私には何か、そういう場合は、こういうこと並んです。とにかく
国会に対して圧力が加わってくるであろうと想像された場合には、はっきり事実どうなるかわからんですから、あらかじめ相当なつまり警察力を
議長の指揮下に置く
規定がありますから、それによって警視庁に何人か知りませんが、適当な、それは人数は限って
要求します。その
要求をしたであろうと思いますが、今度は百名ぐらい
要求したそうです。
それはこっちへ入っておったはずです。それをしかしどういうふうに使うかということは、やはりこれは
議長の責任においてでありまするが、
警務部長が現場において任意にそれを指揮するといいますか、配置するといいますか、というようなことをやったろうと思います。それから門を締めることは、私にはよくわかりませんが、出入を禁ずるということは、議員諸君などに対して、そんなことはないはずであります。こまかいことは
警務部長から
説明させますが、要するに……。