○瀬戸山
委員 軽油引取税については他の各
委員会の
委員の諸君から、縦横十文字から
質疑がありましたので、できるだけ重鋼を避けて、私
どもの考え方に基いてただしておきます。この問題は、私の考えでは、第一に地方財政の確立と申しますか、その問題を頭に置き、もう
一つは
税金はできるだけ安くする、それからもう
一つこれは目的税になっておりますから、一体道路にどういうふうに使用するか、こういう面が検討される問題る中心であると思っております。そこで今ここで問題に
なつあおりますのは、
税率をどう算定すれば一番皆さんが
納得がいくようになるかということであります。この点については特に造詣の深い
運輸委員の各位が
質疑をされておりますから私は省きますが、ただここで申し上げたいのは、きのうも
自治庁長官であったか、その他の方でありましたか、お話がありましたが、
自動車税を一率に取るということは不公平があるからそれを半額引いて、そしてこの引取税によって使用量に応じて
税金を取る、この考え方は私はいいと思うのです。ただ今問題になっておりますように、税額が六千円ということになっておりますが、これは何もむちやくちやに
税金を取りさえすればいいのではなくて、財政需要に応じて取るという計画を立てておりますから、そこで使用量が問題になっております。これは
先ほどお話しになりましたから繰り返しませんが、揮発油税のとき毎年同じような論議があつて、各省の話が違つて、実際取れた
税金は三十億も五十億もずっとよけい取れている、これは事実なんです。これは
税金の計画をされるときにはあまり過大に見積つておつたのでは、収入に欠陥を生ずるということで、大蔵省にしても
自治庁にしてもできるだけ内輪に見積るというその気持は十分わかります。十分わかりますけれ
ども、やつぱり実際の世の中の動きということをよく頭に置いていただいて、
基礎数字を固めていって、そうして、
税金を
計算してもらわないと今のような議論が尽きないと思う。この点は五千円にした方がいいか、六千円にした方がいいか相当問題であると思います。できるだけ安い方がいいのですから、使用料が相当の額に上るということであれば、
税率を下げて国民の負担を軽減するということをまじめに
一つ考えてもらいたいということだけを私は申し上げておきます。そこで私がお尋ねしたいのは、これは立案の当時から問題になっておつたと思うのですが、なぜこれが地方税にされたか、これはきのうも長官からであったか、政務次官からであったか
お答えがありましたが、私にはまだ
納得がいかないのであります。きのうは地方財政の確立をはかりたいから地方税にしたのだ、地方財政の確立をはかりたいという気持はよくわかります。そこできのうらのお話では今の交付税制度も地方税の確立という面から再検討を加えたいという気持を持っておるのだということでありました。もちろん大いに再検討して地方自治の確立をはかるべきだということにあえて私は反論をするのじやありませんけれ
ども、この
軽油引取税は揮発油税と同じ立場にある。これはきのうも問題に
なつたと思います。同じ立場にあつて同じ目的に使うということになっているのですが、一方の方は揮発油譲与税ということで国税にして適当に配分されているのに、これを地方税とされておるのはどういう理由であるか、これをはっきりここで御
説明願いたいと思います。これは政務次官の方がいいのじゃないかと思います。