○小山(長)
委員 この問題は、私法案審議のときも申し上げたのでございますが、単なる朝鮮銀行の救済ではないのでありまして、わが自由民主党としましても、
中小企業の竹に苦しんでおりますのは、
金融はどうにか現有ゆるんでついておりますけれども、依然短期の
金融があって、始終期日に追いかけられておる。設備資金はもとよりでありますが、運転資金は特に短期によっておる。そこでこの不動産担保銀行なるものができれば、一番
中小企業が苦しんでおる長銀の
金融ができるであろう、ここに私は正眼があったのであろうと思います。同心に、これについては、
政府の方もそれから民間の
企業も共同してやらなければならぬ。単なる朝鮮銀行の救済ではないのだから、共同して大きな目的に使っていきたいというのが、法案の構成の際におけるわが常の態度でもあったのであります。そこで今大臣が言われましたこと、それから新聞等で拝見をしますと、市中の大銀行に対して、
相当な資金的な援助をしてもらう
ような交渉をされておる
ようでありますが、市中の
金融機関が、多少私は認識が足りないのじゃないかと思う。ということは、市中の
金融機関に私が行って話をしますと、
中小企業には大銀行だってやっているのだ、五〇%やっているじゃないか、こう言われるのであります。やっていますけれども、かんじんなところは短期
金融だということ、短期の
金融であるから、
中小企業は困っておるのであります。そこで
金融の量においては、あるいは徐々に改善されておるかもしれぬけれども、質において一向改善されていない、ここに問題点があるのでありますから、その点を大銀行等にもよく
お話をされて、そうして
相当な資金をここにプールして、しかも長期の金が使える
ように協力してもらいたいということを、大臣の方からよく
お話し願えば、市中もついてくるのじゃなかろうか。そうして同時に、それには、銀行そのものがただ朝鮮銀行の残党の寄り合いであるという
ようなことでは、市中の協力も得られないと思いますので、やはりここには、布中の
金融機関が協力できる
ような人間というもの、首脳部の構成というものを具体的に
お話しになって、人的にも資金的にも協力できる
ような態勢を大蔵大臣の方から
一つ指導していただかたないと、なかなかわが党の願望は達成できないのではないか、こう思いますので、これを
一つぜひ御推進願いたい。
それからもう
一つ。大蔵当局は非常に悪いデマ宣伝を飛ばしている。これは
一つ大臣に監督していただきたいのでありますが、不動産銀行ができてもペイしないじゃないか、そんなものはできるはずがない、こういうふうなこと大蔵
事務当局が言っている。こういううことでは、市中銀行は協力し
ようにも協力のし
ようがありません。これはりっぱにペイするのだということを自信を持って、また指導もしなければいけませんが、
事務当局の方は、大臣が考えるほどあまり熱を入れておらぬ。これはわが党の政策に協力しない
連中でありますから、
一つわが党の選出の大臣は、そういう面においても監督していただきたい。そして目的は、中小業の長期の
金融をどうやって円滑にはかっていくかとうことなんですから、それをペイするかしないかという
ようなことは、長い目で見なければわからぬことなんです。それから百億あれば、それはばかでもちょんでもできる。私でもやれと言われればできるくらいです。三百億も資金量が集まればできないことはないのでありますし、ぺイの問題は、要するに資金の分量の問題なんですから、そういうところを
事務当局がよく御指導願って、変なことを
事務当局から新聞に出したり、
金融界を惑わすことのない
ように、
一つ十分大臣は目を光らしていただきたい。同時ににこれが進む
ように、むろん資金運用部の金も使わなければならぬでしょうし、あるいは率先してこれを使うということを表明されることが
一つの促進方にもなるかもしれませんから、そういう点を十分お考え願って、わが党がせっかくいいことをやろうと思っているのに、いつまでもごたごたしているのでは困りますから、その点十分御考慮の上でやっていただきたい。むろん大京としては、そのおつもりでおやりになっておると思うのでありますが、なお市中の協力ということは、このスタートの上で私は一番大事なことだと思いますので、その点特にまた慎重に、しかも迅速に促進していただきたい。これも要望しておきますが、何か今後のことについてお考えでもあれば、
一つ伺っておきたいのであります。