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滝井委員 局長はこの
理事でもありますし、
監督者でもある。そうしますと、
法律に書いてあるように、
保険料は千分の六十であったものを、
保険経済が苦しいといって、六十五おとりになった。それならばやはり
療養担当者も、
保険経済が苦しいように、苦しい、医療費体系で
赤字であることははっきりしている。そうだとすれば、やはり
保険者から六十五納めさして、早く支払ってやるように、あなた自身が、
理事者であり、しかも
監督者である二重人格であるから、その
努力はされなければいけない。ところがそっちの方は一カ月でよろしいというきわめてルーズな
取扱いをされている、こういうことなんです。こういう
答弁をだんだん聞いておると、
支払いの問題についてはきわめてどうもあなた方研究不足です。もう少し
審査とか監査とかに熱心になるように、
支払いの問題についても熱心になっていただかなければならぬ、私はこう思う。
そこで
支払いの
銀行の問題に移りたいんですが、今、
八田さんから
銀行の問題が出ました。あなたは
基金の
事務が非常に複雑になるんだ、こういうことでございました。現在
銀行も望んでいるでしょう、しかもほとんどすべての
療養担当者は窓口を——現在
基金は窓口は二つしかない、
東京は富士と三菱しかない。われわれ福岡県は福岡
銀行一つですよ、
数行はございません。そうしますと、地方は
一つでいいですが、
東京、大阪、京都というような大都市は
一つか二つではだめなんです。あなた方は
事務が複雑になると言うけれども、
事務は複雑にはならぬ。
基金の
理事長が小切手を書いて振り込んでやれば、それで済む、簡単なものです、複雑にはなりません。それからたとい
事務が少し複雑になっても、
基金のできた本来の目的は、
支払いを迅速化するためのサービス機関である。それならば、私はまず窓口を拡大すべきだと思う。
基金と
銀行とのくされ縁というものは周知の事実である。私の聞くところによれば、ある幹事長というか、
理事長は家が建ったとさえ聞いている。ここに
基金の伏魔殿的な
性格がある。実は私はこれはいずれメスを入れなければならぬと思っております。一千億の金を扱って、どんなことをやっているかわからぬところがある。たとえば私たちが
請求書を出します。そうしますと、本人の
請求書を出しておって、半額の家族の
支払いが来る。そうすると、私なら私、
療養担当者が、それを気づいて、私の
支払いは本人の
請求書を出したのに、家族の
支払いの半額しかこなかったという
請求をやらない限りは、
基金はそのままなんです。
請求をして初めてあれは過誤でしたと翌々日ぐらいに金が来る。しなければそのままなんです。
一体そういう金はどこへ行っているか、おそらく
基金の雑費かなんかに繰り入れられているだろうとは思いますが、
銀行の
利子と一緒に繰り入れられている。私自身経験炉ある。これは何といっても私が経験があるのだからだめですよ。そういう事態なんです。何が行われているかわからない。公的医療機関に対する
支払いなんというものは無視されておる。こういう点は、あなた方は
事務が複雑だとかなんとかおっしゃるけれども、そういう抜けるところは大きく抜けておる。そうしてわずかに零細な一万一千の標準報酬しか持たない、大衆から集まったその金を、
理事長は
一体何ぼの給料を取っておりますか。しかも
基金で働いておる人はみんな——
久下さんもそうでしょう。
銀行から入った
銀行の古手ではありませんか。
一体この事態というものは、あなた方ほんとうに日本の大衆のために医療を守り、ほんとうにこの
保険の金を大事にしようとするならば、あそこに入る
理事長なんというものは、お金を守るだけならば二万か三万でけっこうなんです。それを莫大な金を与え、そうしてしかも
銀行とはよろしくやっておる。こういう事態こそは
基金が伏魔殿だといわれるゆえんなんです。だからこれはメスを入れなければならぬ。なぜ窓口を拡充できないかということなんです。これはサービス機関としてできたものなんです。だから
三菱銀行と
富士銀行である必要は何もない。私は十も二十にもせいなどとは言いません。少くとも五つくらいは大都市にはやってもいいのです。大阪あたりでは
療養担当者はみな言っておる。そうしますと、
銀行も今言ったように、一週間も十日も支払がきても、なかなか払わぬということはなくなる。われわれのところにも
支払いの通知は来ますよ。その来た
支払い請求書を持って
銀行に金を取りに行っても、まだ私の
支店には来ませんというようなことは再々ある。これは私は
現実の問題として言っている。従ってサービス機関としてできたものが、サービスをやらずに今や権力者に変っておるじゃありませんか。これはあなたも
理事、しかもあなたは
監督者なんですが、どうもあなたは知らないようである。結局これはだれがやっておるかというと、元の
保険局長の
久下さんが独裁的にやっておることになる。それは私もよく調べております。少くとも
銀行をもっと拡大していけと言ったら、
久下さんが一人で反対している。
銀行もみんなやってもらいたいと要望している。それはあるいは
銀行もうしろを押したかもしれませんが、
銀行もいいし、それから
療養担当者もいいからこそ一緒になって言っておる。それならばサービスをよりよくさせるためには競争させる方がいい。あなた方は製薬企業については、なかなかうんと一般にしなければならぬというけれども、一方
銀行のような金融資本というものについては、できるだけ狭くしようという心はいけません。広く門戸を一般に開放すべし。そうすればここには何もスキャンダルもなくなるし、
銀行が
基金の幹事長や
理事長のために家を建ててやることもなくなる。だから
銀行は競争にする方がいいのです。大いに競争させるならば
支払いを早くするのです。だから
事務的には
理事長が小切手を切って振り込んでやればいいのです。その
事務なんというものは今度二・二点になったが、薬剤師諸君の点数の
請求書を
提出する
事務の複雑さに比べれば九牛の一毛です。それは何も調査するとかなんとかいう必要はないのです。あなたは
理事ですから
御存じのはずなんです。
銀行の窓口を拡大するか、
基金の窓口を拡大するか、速急に御
答弁を願いたい。私は速急ですから、あなたは専任の
局長であって、みずから
理事に出ているものならば、研究するとかなんとか言う必要はないのです。
監督官庁としてこういう
国会の要望があったならば、きっとやるべきです。