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二階堂委員 くどいことは申し上げませんが、できるならば
一つそういうふうに早急に
話し合いをされて、自治体の方とも
一つ建設省の方において連絡をとられて、県の方でぜひともというところがあれば
仕事を進めて、
年度内に計上されている
予算の
消化には
努力をいたしてもらいたいと私は希望申し上げておきます。さらに私はもう一点、労何七の方にお伺いいたしますが、これははなはだ
地域的な問題になり摂して恐縮でございますが、
鹿児島県に思川という川がございます。この川についても、これは
最初は私は
建設省の方にもお願いいたしまして、
仕事ができるというふうに御
意見を承わっておったのです。県の方としても、あなたの方の
職業安定所ですか、あるいは
鹿児島の支所ですか、そこの方からも
仕事をしてもよろしいということであった。ところが
労働省の本省の方で、何らかの
理由でこれはいけないというふうに御
決定になっておる。ところが私は約二週間ばかり郷里の方に帰りまして、県の方にも寄ったのでありますが、
労働省の方でできないということで、いろいろ相談したのだけれ
ども、むずかしいのでやめた、
予算も計上してないが、国の方でもう一ぺんこれをやりたいというような御意思があって金を下さるということになりますれば、県としても
予算の措置を
考えて
仕事をやりたいという希望が土木部長の方からもあったわけであります。これはどういう
理由でこの思川はやらないとおっしゃったのか、その
理由を直接あなたの方にお伺いしたいと思うのでありますが、それ本今日までできずにおったわけでありますが、これらの問題もありますので、よく
一つ早急に御連絡をとられまして、少しで本これは二、三百万の金であります。やりたいと地元の人が非常に強く要している用であります。それが先ほど申し上げたような
理由で
意見の
一致を見ずに、
仕事をやりたいところが目の前に見えておって、しかも仕上丁ができずに今日までほったらかされておるわけであります。これは
地方の人は非常に不満を持っております。そういうのをでき得るならば大局的に見て、解決のできるものはどんどん事務当川で御相談下さいまして解決するように
努力をしていただきたい、こういうことが私の
考え方ておりますので、この点も
一つお願い申し上げておきます。さらに
昭和三十一
年度のこの表につきましても、これはあなたの方からお出しになった表であると
考えておりますが、この中にももう少し
個所をふやしていただきたいということで、私は同僚の議員にも
お尋ねいたしましたところが、これは確かにあるのであります。これは
仕事をする
運輸省とか
建設省とかそういうところともよく打ち合せをされまして、一方的にこういうものを差し出す;これは
大蔵省がまるで第一次案を示すようなものです。そうしてあなた方が復旧要求をされててんやわんやをされるようなものです。
仕事をされる
現場においては、これは地元も
仕事をやりたいところはたくさんありますので、そういうところともよく打ち合せをされまして、そうして最後的な
決定をされていただきたい。それを私は強く要望いたしておくわけでございます。時間の
関係もありまして、私はこれ以上
お尋ねをいたしませんが、この
失業対策事業につきましては、これはあなたの方も非常に熱心に、あるいは
建設省の方におかれても熱心に
仕事を遂行していただいておりますので、私
どもの方も非常に感謝をいたしておるわけでありますが、ただこの失業対策の
仕事、あなたの方でやっておられる
仕事は、これは働く人ももちろん
失業者でありまするし、あるいは大きな
労働にたえられない人もたくさんおるわけでありますが、時間的には八時間という時間でもって
仕事をさしておる。
地方では、昔の古いしきたりで
仕事をしているところでは、時間をかまわずに
仕事をやっておるわけであります。私はこういうような
労働観念というものは、近代的な
労働観念に合わない、少くともいなかにおいてそういう時間をかまわずに人を使うという観念は是正すべきであると
考えておる。これは当然なことであります。しかしながら、一方において、失業対策等に使われておる人の
仕事ふりは、これはきわめてマンマンデーな
仕事ぶりが目につく。あるいはまた土木
工事等において使われておるような
失業者の方も、専門的に知識のない人が多いのであります。従って橋を作るとか
道路を作るというような場合にもしろうと同士が寄って、そのしろうとの中から監督者というものが選ばれて、こうした監督者がいばっておる。そうして一般の失対の人を使っておる。そうして働く人の中においていろいろないざござがおるというような事例を私
どもは知っております。また時間内に働くのでありますから、あるいは
職業安定所の場所から、あるいは役場からその
現場に行くのに自動車等で運んでいかれる時間もかかります。
仕事も始めるのは朝の九時半か十時、そうして十二時になったら一時間休んで、また五時になったら帰る、日の高いうちに帰る。それで一方では、失業対策に働く人は金をもらって、そうして楽な
仕事をしておるという印象を
地方民に与えておる。
地方の人たちは先ほど申し上げたような古い
労働観念で人を使う。おれたちは終日働いてわずかばかりの金をもらっておるが、失業対策に働く人はいいことをした、八時間働いて、しかも一時間休んで、それで
仕事が済んだらまだ日の高いうちに帰っていく、こういうようなことをいろいろ言っております。これは私は両方とも非常に反省しなければならぬ点もあるかと
考えておりまするが、これらの失業対策や一般の
失業対策事業等につきましても、働かれる人にもそれぞれの
立場もあるし、また一般の過酷な
労働にたえられない人もおるし、女の人もたくさん働いておるわけであります。しかしながら、時間的に働かれて、しかも国が
相当膨大な金々使って失業対策というものを起して
仕事をやらせておる以上は、
現場においてもっとまじめに人が働くようにさせる。まるではたから見ると、働かない人間を作っているような印象を与える場所も少くない。そういうようなことはないように非常に厳重に監督御指導いただきたい。同時に、先ほど申し上げましたように、いなかの人たちが古い観念で雇った人を時間に
関係なしに働かせるという
考え方は、これはどうも是正しなければいけない。新しい
労働に対する
考え方というものは時代とともに変ってきておる。われわれも極力その古い
考え方については是正いたしております。しかし一方におかれては、あなたの方でも
一つまじめに働かせる。働かない人間を作っておるような印象を与えるところもありますので、そういうところはないように
一つ努力をしていただきたいということを重ねてお願い申し上げておきます。
さらに
昭和三十二
年度の
予算等におきましては、先ほど申し上げましたような
特別失業対策事業費というようなものは、やはり
建設省は
建設省に、
運輸省は
運輸省に当然計上されるべきものであると私は
考えております。このことにつきましては、私
どもは党内におきましても所管の大臣等を通じ、あるいは政調会長を通じて
考えをまとめていきたいと
考えておりますが、そもそもこういうようないきさつができてき、問題が残ったということは、結論的に申しますと
予算が一応
労働省の所管に計上されて、それがまた
運輸省や
建設省に返っていくというところに、和は根本的な間迷いがあるのだと
考えております。従ってこういうことのないようにするためには、
建設省は
建設省、
労働省は
労働省と、これからわれわれも協力をいたしまして
失業者を救済するための
予算は
労働省の
予算に増額して計上する、また現実に
仕事をする
建設省や
運輸省で使われる
予算は、当然
建設省、
運輸省に計上されてしかるべきものである。こういう筋書を追った
予算の編成が行えるならば、こういうような問題も少くなるのではないかというふうに私は
考えておるわけであります。これは何も失業救済の
仕事を軽視するわけではありません。われわれ保守党といえ
ども、
労働者に対する対策、
失業者の吸収に対する
予算というものは、いろいろな国の施策の上においても当然重点的に
考えていかなければならないのでありますが、そういうような
考えからいたしましても、間違った
考え方を今後是正していただきたいということを強く要望いたしまして、私の
質問を終ります。