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1956-11-06 第24回国会 衆議院 議院運営委員会 第65号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十一年十一月六日(火曜日)     午後零時七分開議  出席委員    委員長 椎熊 三郎君    理事 荒舩清十郎君 理事 園田  直君    理事 福永 健司君 理事 松岡 松平君    理事 井上 良二君       内田 常雄君    大森 玉木君       荻野 豊平君    菅  太郎君       坊  秀男君    松澤 雄藏君       池田 禎治君    栗原 俊夫君       八木  昇君    山本 幸一君       渡邊 惣藏君    岡田 春夫君  委員外出席者         議     長 益谷 秀次君         内閣官房長官 田中 榮一君         事 務 総 長 鈴木 隆夫君     ————————————— 七月十六日  委員池田清志君、草野一郎平君、櫻内義雄君、  田中伊三次君、古川丈吉君、横川重次君、田中  利勝君及び永井勝次郎辞任につき、その補欠  として内田常雄君、荻野豊平君、薩摩雄次君、  鹿野彦吉君松澤雄藏君、山中貞則君、八木昇  君及び栗原俊夫君が議長指名委員に選任さ  れた。 同月二十三日  委員濱地文平辞任につき、その補欠として塚  田十一郎君が議長指名委員に選任された。 九月二十四日  委員山本正一辞任につき、その補欠として福  井盛太君が議長指名委員に選任された。 同日  委員福井盛太辞任につき、その補欠として山  本正一君が議長指名委員に選任された。 十一月五日  委員塚田十一郎辞任につき、その補欠として  田村元君が議長指名委員に選任された。 同月六日  委員山本正一辞任につき、その補欠として大  森玉木君が議長指名委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  第二十五回国会準備に関する件  本院予備経費支出承認の件  国立国会図書館組織規程の一部改正の件     —————————————
  2. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは、これより会議を開きます。  今月の十二日をもって臨時国会召集されます。従いまして、国会召集に伴う諸般の準備運営委員会がしなければなりませんので、とりあえず本日お集まりを願った次第でございます。  お手元に御相談申し上げる項目を差し上げてございますが、第一は、今国会における各議員の控室の件でございます。控室は、その後衆議院においては別段大きな異動等もございませんので、従前通り控室でいかがでございましようか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは、そのように決定いたしました。     —————————————
  4. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次に議席の件でございます。議席も、各党について党内の役員変更等も現在のところはないようでございますから、召集日当日は現在までの議席をもって充てる、そういうことで御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員長 そのうち変更がございますれば、そのつど御相談の上、決定いたします。それでは議席従前通りといたします。     —————————————
  6. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は、会期の件でございます。これは国会自体決定する問題でありますし、なお参議院とも相談して、従来は大体合意の上できめられておりますが、今回は臨時国会でもあり、次に差し迫って通常国会を開くという段階にもなっておりますので、会期はおのずからその範囲内であろうかと思われます。そこで、本日のところ参議院におきましては、なお院の構成上、各党間折衝中だそうでございまして、明確に両院の意思決定する段階にまでは至っておりませんようでございます。そこで与党側としては、なるべく今回の国会はそう長期にわたらずに終りたいという希望があるようでございます。これは御相談の上、大体御決定願いたいのですが、参議院交渉都合等もありますから、最後的な決定は、なおこの次に開かれます議運で決定することにいたしたいと思います。ただ与党側希望としては、三週間ぐらいではどうかという意見がございます。これも与党としても、党の機関を通じて最終決定したものではないそうでございますが、一応参考までにそういう意見もあるということを申し上げておきます。御意見がございますれば、この際承わりたいと思います。
  7. 井上良二

    井上委員 この会期をきめます上に非常に重大な問題は、提案される案件のことであります。政府がこの臨時国会に提案をいたします案件がそれぞれ準備されていると思いますので、新聞ではいろいろ報道されておりますが、今日のところ、政府臨時国会にこれこれの案件をぜひ審議してもらわなければならぬということで大体おきめを願い、またこの十二日までに大体提案され得ると予想されております案件がございましたならば、この際政府の方から御説明を願います。
  8. 椎熊三郎

    椎熊委員長 幸い官房長官が見えております。今日は根本官房長官出席を要求いたしましたところ、急用で箱根の総理の方に連絡に参っておって、この時間に出席できないということでございますから、内閣官房長官から、政府が今国会に用意しております法案その他の案件について御決定がありましたら、御報告を願います。
  9. 田中榮一

    田中説明員 それでは、官房長官が不在でございますので、私からかわりまして目下政府におきまして今回の臨時国会に提案するであろうと思われる法案につきまして、簡単に一応御説明申し上げたいと思います。  法律案といたしましては十件ございます。それから条約案といたしまして七件、議決案が二件、合計十九件でございます。ただこの中に、若干まだ政府部内におきまして、いろいろ意見の調整を必要とするものがございますので、あるいは一件ぐらい省かれる可能性もあるのでございます。そこで法律案といたしましてどういうものがあるかと申しますと、総理府関係といたしましては、市町村職員共済組合法の一部を改正する法律案、これは健康保険法改正に関連した問題でございまして、この健康保険法がどうなりますかということによって、この法案もともに運命を一緒にすることと考えております。それから外務省関係といたしましては、在外公館の名称及び位置を定める法律等の一部を改正する法律案、これは今回モスクワに大使館を置きたいというような関係からの、この法律改正でございます。それから、これに関連いたしまして、外務省設置法の一部を改正する法律案でございます。外務省関係といたしましては、法律案は二件であります。それから、大蔵省関係といたしましては四件ございます。これもいわゆる時期的に、どうしても今回の臨時国会に提案いたしまして議決をいたしませんと、いろいろ支障を来たすものがございますので、それを申し上げますと、食糧管理特別会計法の一部を改正する法律案でございます。これは食糧管理特別会計におきまして、最高借り入れ限度が現在三千五百億でございますが、これを引き上げるという法案でございます。次は四分利付仏貨公債の処理に関する法律案でございますが、これも対外的な協定関係もございますので、本国会にぜひ一つこれを提案さしていただきたいと思っております。それから厚生保険特別会計法の一部を改正する法律案船員保険特別会計法の一部を改正する法律案、これも先ほど申し上げました健康保険法改正に関連したものでございまして、厚生省関係といたしましては三件ございます。これは健康保険法改正する法律案外二件でございます。  それから条約といたしましては、この五月に河野全権が参りました際に協定いたしました、日ソ間の北西太平洋の公海における漁業に関する条約、それから海上において遭難した人の救助のための協力に関する日ソ間の協定、この二つ、それから今回鳩山全権が参りまして調印いたしました日ソ共同宣言、それからいま一つは、日ソ間の貿易の発展及び最恵国待遇の相互許与に関する議定書、この四つが提案されるのでございます。これは本日の閣議におきまして、国会に提案することに正式に決定いたしました。それから次は特殊核物質に関する日米間の賃貸協定でございます。これはまだ政府部内におきましていろいろ話し合いをつけておりますので、これは多分上提案されるものと考えております。それから次は、ガットに関する協定でございますが、これもぜひ今国会にやっていただきたいと思っております。そのほかもう一件ございます。  それから議決を求める案件といたしまして二件ございますが、一つ大蔵省関係、次は労働省関係でございますこの労働省関係においては、電気事業及び石炭事業におけるストライキ行為方法規制に関する法律付則第二項に基き同法を存続させるため国会議決を求むるの件でございます。これはいわゆるスト規制法でございます。このスト規制法の法文の建前からいたしまして、次期国会にこれをかけねばならないという建前になっておりますので、政府といたしましては、ぜひこれは今国会にかけたい、こういう点でございます。以上のような案件がございます。  昨日、政府と党との間でいろいろ打ち合せをいたしまして、政府側といたしましては、以上申し上げたような案件につきまして、ぜひとも今臨時国会に付議いたしたいという意向でございますが、政府与党側といたしましても、これらについて今いろいろ御検討中でございます。以上のような次第でございます。
  10. 椎熊三郎

    椎熊委員長 ただいま官房長官説明通りでございます。この際、官房長官にちょっと聞きたいのですが、健康保険法その他の案件等は、大体今国会には出さぬ意向だということではないですか。
  11. 田中榮一

    田中説明員 これにつきましては、昨日もいろいろ話がございまして、一応本法案はさらによりよいものを作りまして、次期通常国会に、他の社会立法とともに関連性がございますので、それと一緒にしたらいいのじゃないかというような意見が相当強うございまして、この法案につきましては、まだ正式にではございませんが、あるいは今回の臨時国会には提案されずに、次期通常国会に、よりよい法案に直しまして提案するような意向も相当強いのでございます。そういう状況でございます。
  12. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それは未確定で、もし、それを提案しないということになると、総理府の一件、市町村職員共済組合法の一部を改正する法律案も自然出ないということになるわけですね。
  13. 田中榮一

    田中説明員 そうでございます。市町村職員共済組合のも出ないわけでございます。
  14. 井上良二

    井上委員 ちょっとこの際、伺っておきます。ただいま法案関係提出予定の御説明がございましたが、補正予算は一体どうするつもりでございますか。御承知通り北海道災害対策、あるいは公務員の年末手当の問題、またはベースアップの問題、その他健康保険改正等に関連する問題が、どうしても補正予算として計上しなければならぬ実情に迫られていると思います。御承知のような政局でございますから、まあ日ソ共同宣言承認さえしてもらえば、鳩山内閣はやめてしまって、一切は後継内閣に譲ってしまう、こういうつもりでおるかもしれませんが、それは一党のためには、それでいいかもしれませんけれども、国全体の財政経済、産業、国民生活の上から考えますと、この年末までに、どうしても解決しておかなければならぬ予算的処置があろうかと思います。それは政府責任においてやらなければならぬ問題でありますので、当然補正予算は計画すべきであろうと思いますが、そういうことは全然政府は考えず、一切は通常国会補正予算も考えていく、こういう段取りでありますか。はなはだ私ども取り越し苦労のようでございますけれども、御承知通り新聞等によりますと、鳩山総理臨時国会が終ればやめると言うておる。鳩山総理がやめる以上、鳩山内閣は総辞職であります。そうなりますと、次期後継内閣が当然この臨時国会中にきまりますか、それとも通常国会を開いて、この年末に後継内閣をきめますか、かりに年末に後継内閣をきめるということになっていきますと、当然これは通常国会に入っていくことになりますから、国のさしあたり補正を要します財政処置というものが、非常におくれていくことになって参ります。そういう国全体の財政経済国民生活に及ぼす影響というものを現内閣は全然考慮していないのでございますか。そういう点について、一体政府は、そういう話し合い閣議では全然ございませんか。単に日ソ交渉宣言さえ満場一致で、すなおに通してくれさえすれば、それで大任は果された、あとは一切この内閣は知らぬ、こういうことでいきますか。そこはどういうことになりますか。
  15. 田中榮一

    田中説明員 ただいまお示しの北海道冷害、その他の風水害が随所に起っておりますが、これにつきましては、先般来数回、閣議におきまして真剣に検討いたしまして、政府といたしましては党と協議いたしまして、相当迅速に予備費支出措置を取り計らいまして、すでに北海道冷害につきましては、十分ではないと思いまするが、相当な予備費支出済みでございます。  それから人事院勧告に伴うところの対策でございます。これにつきましては、すでに人事院から勧告はきておりますが、その勧告内容等につきまして、しさいに検討いたしますと、人事院勧告そのものが適正である、また実情に即しておるとは、必ずしも言えないのでありまして、それにつきましては、内閣にございます公務員制度調査室において今非常に詳しく、具体的に検討を加えておりまして、人事院勧告そのものをそのまま了解するというわけにはいかぬものでございますから、ただいま非常に慎重に検討いたしております。従いまして、今回の臨時国会には、そうしたものはとうてい取り上げることはできぬ状況でございます。  それからもう一つベースアップの問題、これもいろいろ問題がございまして、この二つは関連いたす問題でもございますし、財政的な問題とか、そういう点もございますから、今次の国会にはとうていそれを出すことはできぬような実情でございますので、その辺は御了承を願いたいと思います。
  16. 池田禎治

    池田(禎)委員 私はあなたと議論しようとするものではありませんが、ただいまの御答弁は、私はまことに不可解千万であって、内閣公務員制度調査室というものができておるから、それで給与問題等は扱うと言うけれども、そもそも人事院が創立されたゆえん御存じないから、そういうことを言われるのだと思うが、これはゆゆしき越権であると思う。公務員というものに対する憲法上の制約、自由を、さらに制約したものとして、公務員罷業行為というものを禁止しておる。従って、それにかわるべきものとして、公務員給与体系そのもの人事院勧告をもってする。この勧告国会政府とは責任を持っておるわけです。あなたは公務員制度調査室というものがさらに優位にあるようなことを言うが、そういうことを言っては大へんです。そういうことは答弁にならぬ。むしろ私どもからいうならば、人事院勧告国会に出すべきである。そうして、政府はこれに対する処置としてはどうだということをおきめになるのは、それは政府の方針であって、それをきめることは国会がきめることである。それを出さないということは不届き千万で、そんなものは聞かぬというなら、人事院などはすべからく廃止しなければならない原理になることは当然です。そういうことをおっしゃるようでは、大へん内閣側責任のがれで、あなたはそこまで言い得るのですか。それでは人事院を廃止いたしまして、内閣の中にある公務員制度調査室をもってこれにかえるという代案を作らなければ、立法府としては承認できない。法律をもってすべてを律しておるのですから。そういうことになりますが、よろしいですか。
  17. 田中榮一

    田中説明員 人事院勧告内容検討につきましては、御承知通り給与担当国務大臣が指定されております。ただいま倉石労働大臣がその給与担当大臣に指定されております。この倉石労働大臣、いわゆる給与担当国務大臣のもとに、現在その大臣を補佐するために、公務員制度調査室というものが設けられております。この公務員制度調査室は、従来は公務員制度そのもの改正に関することが主たる目的でございますが、やはり公務員制度そのものには、給与問題等も当然含まれておる問題でございますので、現在としましては、給与担当大臣におかれまして、公務員制度調査室に命じまして、人事院勧告内容が、果して妥当であるかどうかということを検討中でございます。その意味でお答えしたわけでありますから、御了承願います。
  18. 池田禎治

    池田(禎)委員 これは本委員会の取り扱うことでないかもしれませんけれども、私はあなたと理論闘争をしようとは思いませんが、あなたの主張は大へんな誤まりである。国務大臣のもとにおける補佐機関として作られた公務員制度調査室というものは——国会において立法されて、かつまた給与勧告というものを少くとも一年に一回は勧告しなければならぬという義務規定がある人事院、これは立法でもってきめられておる。それをあなたは無視しておる。あなたは公務員規則を御承知ない。人事院設置法、あるいはまた給与規則というものを御存じない。そんな大臣補助機関を優位に立てて、人事院の存在を否定するがごときことが、果して妥当かいなか、大臣補助機関できめることは、大へんな誤まりであって、そういうあなたの答弁を聞くということは、こっけいである。内閣委員会でそういう答弁をなさったら、大へんなことになる。政府は、財政状態からしてどうだ、政府答弁まで私教える必要はないけれども財政状態から今日は不可能であるということは、一応政府なりの見解で、われわれは所見を異にするといえども、しかし、あなた方が、国会立法されたものより、大臣補助機関を優位にすると言ったら、そんなことを言ったら、国会答弁なんて話になりません。多数をもってむちゃくちゃなことを何でも通すということになる。こういうことをなさるから、国会が混乱するもとを作る。やはり悪法なりといえども、法は法としてある以上は、従わなければならない。政府みずからがとんでもない御答弁をなさるようなことは、以後十分慎しんでもらわなければならぬ。そこで、私どもとしては、人事院給与勧告政府になされたものであるけれども、当然国会の判定を経なければならぬ。補正予算をそのために出さないというのは間違いである。出せないという見解のもとに出さなければならぬ。これさえ出さないということは、あなた方の怠慢である。
  19. 椎熊三郎

    椎熊委員長 今井上さんの質問に関連して、あなたの御意見もあったのですが、要は、この臨時国会には、政府補正予算を出す意思がないということは明確になりました。それ以上の論争は、別の機関、別の機会にお願いいたします。今、政府がこの議会にいかなる案件を提出するかという問題であります。その点に局限して御質問願います。
  20. 池田禎治

    池田(禎)委員 それはわかっております。私はあえて議論をしようとするものではないが、そういう矛盾きわまる御答弁は御容赦願いたい。御承知のように、われわれは国会運営全体のことをやるものでありますが、立法上の精神は本委員会のつかさどるところですから、そういうことを希望的に申し上げておきます。議論はそれぞれの委員会において申し上げます。
  21. 福永健司

    福永(健)委員 私も聞いておって、池田君の御指摘のような誤解が生じ得るのではないかというようにちょっと思ったのですが、これはまあ要するに、なお検討中であるという結論について御了承をいただいて、言わずもがなのことがあったので、誤解を生じたと思いますけれども、そういったような一部議論等もあるので、検討しておるというような程度に御了承いただいて、本論について御協議をお進めいただくよう、委員長も申し上げましたが……。
  22. 山本幸一

    山本(幸)委員 ただこういうことは言える。今官房長官の御答弁では、いわゆる給与の問題も、年末手当問題等も、今検討しておる、こういうことである。検討しておると同時に、補正予算は出さないという言明は矛盾で、これは検討した結果、出さなければならぬことになりゃしないか、どうなんですか。
  23. 田中榮一

    田中説明員 ただいま検討しておると申し上げましたのは、財政的の措置を講ずる場合においても、人事院勧告内容を具体的に検討した上で、その積算の基礎を作りまして、財政的の措置が講ぜられるわけであります。その基礎を作るために、現在いろいろと検討を加えておるわけであります。もちろん政府としましては、重大な問題は財政的措置でございますから、これはもちろん申し上げるまでもなく重要な問題でありますが、その階段に至る前に、現在いろいろな基礎的な事項を検討いたしておるわけであります。
  24. 山本幸一

    山本(幸)委員 そうすると田中さん、こういうふうに解釈していいですか。今お説のように、財政的な措置について検討しておるんだ、これはわかります。そのあなた方が検討しておられる財政的措置というものは、補正予算を出すにまで至らない程度財政的措置が可能なり、そういうことを前提に考えていらっしゃるのですか。もっと具体的に言うと、補正予算を提出しなくとも済む程度の少額であると、従って、検討さえすれば、政府予備金なり何らかの形で、補正予算を提案するに至らずとも方法がとれるのだと、こういうことを前提にして検討してみえるのですか。
  25. 福永健司

    福永(健)委員 副長官答弁を補充するという意味ではありませんが、こういう意味ではないかと思います。目下検討しておるのではあるが、ただいまの段階においては、補正予算案を提出するという結論には到達していない、こういうことでしょうから、額が多いとか少いとかいうようなことは、まだという段階ではないかと思います。
  26. 池田禎治

    池田(禎)委員 ただいまのところ出さぬと……。
  27. 福永健司

    福永(健)委員 ただいまのところ結論にはいっていない。
  28. 山本幸一

    山本(幸)委員 出すようなことがあり得ると……。
  29. 福永健司

    福永(健)委員 それはまた先に……。
  30. 山本幸一

    山本(幸)委員 扱い方としてはわかりましたが、今福永さんの補充答弁というか、前官房長官らしい答弁ですけれども、やはり私は、責任のある答弁と思っておりませんので、与党福永さんだから、もう一度……。
  31. 田中榮一

    田中説明員 私から申し上げます。今の案件は、現在の予算の流用とか、そんなものではとうていまかなうことのできない数字だろうと思います。今お話のような案件を処理するためには、既定予算を流用するとか、移用するとかいうことによって、とうていまかなうことはできません。従って、それをかりに処理するといたしますれば、相当な財源が必要でございます。そこで政府としましては、その財源にいく前に、現在のいろいろな人事院勧告内容とか、そういうものを少し検討しました上で、その上でどの程度財政的の財源が得られるかどうかということをさらに検討するが、まだ財源検討までに至っていないわけであります。従って、今回の臨時国会には、とうていそうした案件を出すということは不可能である、こういうことを申し上げたわけであります。
  32. 山本幸一

    山本(幸)委員 非常に田中さんは正直だと思う。そういうふうに大きな財源だから、もしそれをどうしても認めるような結果になれば、お出しになることがあるのでしょう。出さないとは言明せぬが、お出しになることがあるんじゃないですか。
  33. 田中榮一

    田中説明員 まだそこまでには至っておりません。技術的な問題を検討しておるのであります。
  34. 椎熊三郎

    椎熊委員長 お諮りいたしますが、今こういう重要な質疑が行われておるゆえんのものは、会期の件について、審議内容関係することだから、政府はいかなるものを出すかという質問に答えて、案件説明されました。なおそれに関連して、社会党からは、補正予算を提出する意思ありやいなや、そういうことの質問がありました。不十分ではあったようでありますが、官房長官答弁もありましたので、これ以上は、きょうの質疑としてはどうかと思いますから、この程度にして、会期もきょうは決定するわけでもありません。私が、これから参議院と折衝する段階において、与党側では三週間くらいでどうだろうかという、まだコンクリートされておりませんけれども意見があるということを正直に申し伝えて、両院の意見の合致をはかろうというのであります。社会党で特に会期はこの程度にしろという御希望等があれば、これまた参考になると思いますから、その点御意見があれば、承わりたい。
  35. 井上良二

    井上委員 私の方は、今委員長からお話の通り参議院の構成問題もございますし、なおいろいろ補正予算、その他政府の出方等も聞いた上で、全体の審議期間をきめたい、こういうことでございまして、最後的にまだ何日にしたらいいということをきめておりませんから、次会までに……。
  36. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは、会期の件はその程度にしておきます。     —————————————
  37. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は開会式に関する件でございます。これも参議院の構成と非常に関連性があると思いますから、今までの経過について簡単に申し上げたい。  第一は開会式はいつにするかという問題、式の次第、式辞等は、当委員会決定の上、参議院交渉して最後案を作るのであります。そこで第一の日取りは、最初十二日に召集して、何らの問題もなければ、その日直ちに開会式をやった前例もありますから、そうなると、翌日から審議に入れるわけで、大へん都合がいいのでなかろうかと考えましたところ、参議院の方では、ことしの春半数改選されました関係上、参議院の慣例等もありまして、いろいろ役員や委員の改選等が行われる慣例があるのだそうであります。従いまして、常任委員長決定とか、部属等も、まだきまっておらぬそうでありますから、そういう機構整備のために相当期間を要するだろうということで、それでは十三日開会式をやったらどうかということでありました。しかるところ、十三日は、宮中においては全国社会事業大会に両陛下おそろいで出席になる御予定で、すでに全国に通知してあるので、それも変更せよという国会意思であればやむを得ないが、そうでないならば、その時間を避けてもらいたい、そのかわり午後一時からなら開会式に出てもよろしい、こういう意見であります。そこで参議院と内々の話でございますけれども、皆さんも旅行中でおられませんものですから、ほんとうの非公式の相談をして、十三日の午後ではどうか、一応それでもいいかと思われたのですが、参議院の機構整備は、そう簡単にいかぬ節もあるので、なおゆとりをもって、十四日の午前中ということにできれば、さらに都合がいいのじゃないかという、これも全く非公式の、それぞれの正式機関を通した話でありませんが、そういうことを言っておられます。そこで十二日は不可能、十三日ないし十四日の両日のうちにやりたい、こう私は思っておるのです。皆さんの御意見によって、その程度なら、参議院と打ち合せの上、都合のいいようにきめたらどうかということであれば、その意思を体して交渉申し上げます。そう考えております。
  38. 山本幸一

    山本(幸)委員 委員長の御意見はよくわかったのですがね、先ほど井上理事から発言があったように、これはやはり会期とも関連する問題であります。そこで特に御承知のように、参議院の選挙は半数以上の改選、それが終って六カ月間近くも参議院の構成が放置されておる。これはまことにひどい悪例なんです。そこで今そういうやさきに、ここで開会式の日取りだとか、あるいは式次第だとかいうことをきめるということは——私は、参議院の構成の前にそういうことをきめることは、むしろ軽率ではないかと思うのです。同時に、そういうことは悪例を私ども認めたことになりますから、この際、やはり先ほど委員長会期のときに発言されたように、まず前もって参議院の構成等を待たれて、その結果一つこの問題も協議する、こういうふうな扱いをしてもらいたいと思う。
  39. 椎熊三郎

    椎熊委員長 そこで私申し上げたのは、きょうここで十三日とか十四日とかきめるんでなくして、今までの経過がこうなっておるから、こういう実情に基いて、参議院の構成とにらみ合せて交渉をする、その交渉は、私に御一任願えば迅速にいくのでないか。しかしながら私参議院交渉いたしましても、直ちに決定するという問題ではないと思います。いずれにいたしましても、召集日前になお運営委員会を開いて慎重に決定したいと思います。
  40. 井上良二

    井上委員 その前に一応参議院側とも懇談会というのですか……。
  41. 椎熊三郎

    椎熊委員長 協議会を一度、社会党の方たちにも入ってもらってやりますか。十三日でもいいだろうが、その前に一体機構の整備ができるかどうかということなんだ。参議院自体のことで、あまりども出しもできないことでありますから、参議院同士で一つ円満にきめてもらいたい、そういう意味で、機構が整備した上で開会式をやろうということも、非公式の会談でありますが、大体了承し、意見が一致したのです。ですから、きょうここで十三日あるいは十四日でよかろうといっても、事実上構成ができなければ、延期しなければならぬような事態が発生しないとも限らない。すべては将来にかかることであります。ただ今までの経過を報告して、それでは手をこまねいて見ておるかといえば、そうもいかぬので、時日もありませんから、一応参議院との交渉を御了承願われればと、こういうことであります。
  42. 山本幸一

    山本(幸)委員 それはわかります。まさか召集しっぱなしで、無責任にほっとくわけにいかぬから、従って委員長のお説のように、それらと並行して、議会構成がスムーズにできることを含みながら、一応きめていきたい。その交渉を始めたい。それはわかります。その際に委員長希望しておきたいことは、やはりそういう場合には、どうしても無責任に放置することに反対だから、委員長の努力に対しては期待をかけておりますけれども、どうも六カ月近くもほったらかしておいて、参議院でも相当問題にされると思う、今の予想では……。従って、委員長が努力される場合にも、必ず社会党側の衆議院の理事と連絡の上で、やはり万遺漏のないようにし、問題があとに残らないように、そういう措置をとりながら努力していただきたい。こういうことで一つおまかせしたい。
  43. 椎熊三郎

    椎熊委員長 ただ御了解願いたいのは、私は、おまかせ願いましても、参議院交渉する場合は参議院の個々の人とは……。やはり、私は参議院の議運の委員長は、大体こういう意向も衆議院にある、あなたの方の都合もありましょうから、早くあなたの方も取りまとめの上、正式に委員会を開いてきめる段取りをはかってもらいたいということを申し入れるというだけで、私が参議院の個々の人に折衝するということはないと思います。そういう意味であります。それでは、そういうふうに御了解願います。  式次第は、大体前例もございますから、次に決定することとして、お手元に配ってありますのをごらん下さい。  式辞につきましては、案文はできておりますので、きょうはお持ち帰りを願って御研究を願いたい。次には参議院とも交渉して決定したいと思います。     —————————————
  44. 椎熊三郎

    椎熊委員長 そこで官房長官に何か御質問があるそうですが……。
  45. 池田禎治

    池田(禎)委員 官房長官で、きょうは長官でありませんから、あなたから即答願えないかもしれません。お持ち帰りいただいてけっこうでありますが、先般鳩山老首相が病躯をひっさげてモスクワの日ソ交渉に立たれた。そうして空前というような見送りがあった。そのとき衆議院議長が見送りに出ておらなかった。これは一般に非常な奇怪の感を抱かせた。私どもそこで事務当局に、どういうわけであったか経過を聞きました。ところが、政府から何らの公文をもってする通達がなかったそうです。さらにまた政府から何らのあいさつがなかった。それは従来の慣例等からいきまして、そういう場合に、議長は単独に出かけていけないのだそうです。行きたくとも……。そこで、さらにそういうことについての政府意向をサゼッションするものはあったのだけれども、なかった。こういうことを聞いておる。こういうことは、私は、政府としての怠慢というよりも、国会軽視ということの、従来ともよく出ておる通り一番大きな現われだと思う。政府はこれについてどういうふうな考えを持っておるか。あなたがここでお答えできなければ、この次でも、官房長官がおいでになるときでけっこうですから、その点についての政府意思を私どもは承わりたい。こう思っております。
  46. 田中榮一

    田中説明員 総理の歓送迎の事務につきましては、私ども責任を持って取扱いをいたしましたので、私ども知っておる限りでお答え申し上げたいと思います。非常にとっさの場合でございますので、不行き届きな点が多々あったと思います。それから今回のお見送りにつきましても、また歓迎につきましても、正式書面で差し上げたというわけではなくて、いろいろ党なり政府から電話連絡によって、私どもでは連絡いたしておるはずでございますけれども、その間、あるいは行き違いで、連絡がつかなかった場合もあるかと存じております。私ども調べましたところが、連絡はしておるということでございます。しかしながら、そういう場合でございますので、どうしても、ことに行き違いというものはあるわけでありますから、一つ今後は十分注意いたしたいと思っております。
  47. 山本幸一

    山本(幸)委員 関連して。それは田中さん、重要な問題ですね。これは決して議長の面子とかなんとかで言っておるわけではないのですよ。議長というものは衆議院を代表する人なんです。そこで、もちろん公文はよこしたでしょう。まさか公文をよこさないなんてばかなことはない。公文はよこしただろうけれども、本来ならば、鳩山さんみずからが、行ってくるといってあいさつに来るべきだ。しかし、ああいう御老人でもあり、また御病体でもあるから、そこのところは私はしんしゃくできると思うが、それなら、それにかわるべき人が議長のところに来て、一応はあいさつするのがこれは当然の——儀礼ではなしに、院を尊重する本質だと僕は思うのです。ところが今のあなたの御答弁によると、したのではないかと思う、したのではないかと思うというような、そんなべらぼうな話は、どこに行ったって通りませんよ。したかどうか明確にしなければだめだ。したとするならば、いつ、だれが、どういうあいさつをしたかということを、ここで言ってごらんなさい。
  48. 田中榮一

    田中説明員 私どもの方からは、書面で一応差し上げてございます。そのほかに電話でもって連絡をいたしてございます。従って国会を無視するとか、議長を無視するとか、そういうような考えでは毛頭これはございません。現に参議院におきましても、多分連絡が十分つきまして、お見えになっておりますので、私どもとしましては、それによって十分連絡がついたものと考えておったわけであります。従って、実際の連絡がつかぬとすれば、何かの行き違いで、あるいは十分な連絡がついていなかったかと思います。そういう点は今後一つ十分私ども注意をいたしたい、こう私は申し上げたわけであります。
  49. 池田禎治

    池田(禎)委員 参議院議長が現に連絡がついてお見えになったということは、これはえらいことだ。これはこういうことによって、衆議院には連絡ありといえども、連絡できなかった。私どもは聞くところによると——これは直接には聞いておりませんが、議長は伺う意思があったやに聞いておるのです。それをそういうような御答弁であったとするならば、これは衆議院側の失態と言わざるを得ません。あなたの御答弁というものは、実に容易ならさる御答弁です。私どもは直ちに事務別な調査をいたさせましょう。その上で、衆議院がそういう処置をとったことがあったとすれば、これはこの運営委員会として当然われわれの職責に関することであります。十分調査の上で、政府の重ねての回答を私は求めます。
  50. 椎熊三郎

    椎熊委員長 ただいま重大な発言がございましたが、私も実はこの問題を重大視しまして、私は議長のところへは内閣から何らのあいさつがなかったということを、間接ではありますが、承わりました。事はすこぶる重大であると思いまして、官房長官根本君にも面会を求めて、そのことについて注意を喚起したのであります。根本君は非常に驚いて、あげてわれわれの手落ちであると、ともかく認められ、しかも私が根本君に話しました翌日、本院の議長を訪問せられて、陳謝いたしました。全く内閣の手落ちであるということを議長に言われたそうであります。従いまして、ただいま田中官房長官がいろいろおっしゃられた言葉もありますけれども、あなたの上官の根本官房長官は、全く官房の手落ちであることを認めておるのであります。池田君御心配のように、国会側の手落ちであるということは私の調査した限りではございません。いやしくも国家最高の機関たる国会議長が、行政府から軽視されたというがごときことは、新憲法上許されないことであります。事はいかにも小さいことのようでありますが、憲法上の本質にも関する問題でありますから、これは重大事件であると私は考えまして、理事諸君にも御相談申し上げませんでしたが、私はその前に行って、官房長官に申し入れをしたのであります。それに基いて官房長官みずから陳謝に参った、そういう事実がございます。そのことによって、大体お見送りのときの問題は議長もお許しになられたようにも伺っておりますから、どうかこの程度にしていただければと思います。
  51. 池田禎治

    池田(禎)委員 官房長官国会に対して陳謝の意を表されたということについては、知らなかったのです。これは私個人としては大へんなことだと考えて、それでお聞きした。もしそういう事実があるならば、私はむし返しということはいたしませんけれども、必ず事後の注意は喚起しておかなければならぬ。
  52. 椎熊三郎

    椎熊委員長 何か下僚の方の連絡上には、われわれちょっと想像できないようなことなんですが、だれが電話をかけ、だれがどうするかというようなこまかいところに、何か落度があったのではないかと思います。しかし根大君はそういうことは言いません。あげて自分の責任だということを言って、陳謝しておるのであります。
  53. 山本幸一

    山本(幸)委員 これはよけいなことだと思うのですけれども、私はこうだと思うのです。それは、おそらく放置して、無視しておくというようなことは常識上なかったと思う。下僚が計画して——下僚が計画してどうしたということではなくて、少くとも総理大臣が来なければ、官房長官がみずから来べきだと思う。その官房長官が手落ちである、忘れましたといって議長に陳謝するのはけっこうですけれども官房長官が来ずに、下僚にあいさつさせるということ、そのこと自体は非常に侮辱しておると思う。
  54. 椎熊三郎

    椎熊委員長 官房長官はあげて自分の手落ちであると言っております。
  55. 池田禎治

    池田(禎)委員 あげて自分の手落ちであると言っておるけれども、自分が行くというような意思は表せられなかった。だから、そのこと自体について僕は陳謝すべきだと思う。
  56. 椎熊三郎

    椎熊委員長 そのことについて責任を感じたのでしょう。私はあなたのおっしゃる通りです。
  57. 池田禎治

    池田(禎)委員 その点は来たるべき機会に官房長官に明確にしてもらおうじゃありませんか。それだけはしておかなければまずい。今後のこともあるから……。
  58. 椎熊三郎

    椎熊委員長 今、あなたの質問や、官房長官答弁は、ほとんど記録に残ることでありますから、将来再び内閣にそのような疎漏があることとは思いません。従いまして、議長におかれましても、お許しになったことでもありますし、向うも陳謝したことでもありますから、これ以上さらに陳謝するということはどうかと思いますので、この程度でどうですか。それで御了承願います。
  59. 田中榮一

    田中説明員 私からも御了承願いたいと思います。(「もういい」と呼ぶ者あり)今、官房長官が遺憾の意を表したことを私も存じておりませんので、その点今後十分私も注意いたしますから……。
  60. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは御苦労さまでした。     —————————————
  61. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは、次は国務大臣の演説に関する件でございます。昨日私も政府との連絡に参りましたら、総理大臣はこの国会の審議の劈頭に当って、みずからも全権としてソビエトへ行ったくらいですから、所信の披瀝をしたいということであります。提案する案の説明は、担当大臣たる外務大臣がせられるそうでございます。従って、政府側からも発言があれば関連して、次の項目ですが、これに対する質疑等は当然行わなければならぬ。質疑の日数、質疑者、あるいは発言の時間、順位等につきましては、次会に御相談申し上げることといたします。大体通常国会でやる施政方針の演説、外務大臣、大蔵大臣の演説等に対する質疑と同じように、この総理大臣の所信の説明と外務大臣条約案文の説明とを一括して質疑の対象にする。そういうことに御了承願います。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  62. 椎熊三郎

    椎熊委員長 では、そういうことに決定いたしました。     —————————————
  63. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは召集日説明でございますが、午前十時御参集願います。これは前例通り議席の指定がございまして、そこで会期決定することに相なっております。これはいずれも前例通りであります。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕     —————————————
  64. 椎熊三郎

    椎熊委員長 その次は議院運営小委員の員数及び選任の件。これは当院におきましては小委員理事全体が当るということになっております。今回もその通りいたしたいと思います。     —————————————
  65. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それから小委員会設置の件。図書館運営小委員会、七人の委員で自民党五名、社会党二名。院内の警察及び秩序に関する小委員会、これは八人、自民党五名、社会党二名、小会派一名。それから庶務小委員会、これもやはり八人、小会派から代表一名入れることになっております。自民と社会の関係は五対二、それに小会派一名。それから国会改正等委員会委員長及び理事がこれに当る。旧来ずつとこれに当って参りました。これらも前国会通りであります。そのように今国会もきめてよろしゅうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  66. 椎熊三郎

    椎熊委員長 さよう決定いたしました。     —————————————
  67. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は特別委員会設置の件でございます。前国会までの例は、海外同胞引揚二十五人、公職選挙法三十五人、科学技術二十五人、国土総合開発二十五人、これらは一応今回の国会従前通り設置することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  68. 椎熊三郎

    椎熊委員長 異議なしと認めまして、設置することに決定いたしました。  ただし公職選挙法の委員会は、これは従前二十五名でありましたが、十名増加して三十五名といたしましたのは、例の小選挙区制等のむずかしい案件が付議されるというので、特に増員をいたしたのでございます。しかし今回はその必要はないと思いますから、従前通り二十五名に返したいと思います。よろしゅうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  69. 椎熊三郎

    椎熊委員長 その人員の選定等は各党相談の上きめていただきたい。それでは、さように決定いたしました。
  70. 内田常雄

    内田委員 私は、特別委員会を各会期の初めにそのつど設置する手続について、国会法との関係で若干疑義があるのです。しかも国会法の第四十五条第二項には、特別委員は、その委員会に付託された案件がその院で議決されるまで、存続する、こういうことになっておる。従って、存続した方がいいと思う場合には、毎会期の初めに設置の議決をやり直さなくてもいいのではないか。ある付託された案件議決をされてしまったり、またわれわれの考えでやめた方がいいという場合に、やめる手続をやればいいのではないか、こういう気がするのです。これは事務総長もおられますが、第四十五条の二項の件はどう考えられますか。
  71. 椎熊三郎

    椎熊委員長 今、事務総長からも見解の発言があろうと思いますが、あなたがそう考えられるような案件があるかないか、終ったかどうかというところに非常に疑義が残った場合に困るので、それよりも、手数のかかることではないので、ここで設置に決定しておけば、完全に設置できるのですから、疑義が残らないために、毎回そうやっておるのです。
  72. 内田常雄

    内田委員 政策としてそうやるのは、それはいいでしょう。
  73. 椎熊三郎

    椎熊委員長 法律的にどうですか。事務的な解釈は……。
  74. 鈴木隆夫

    ○鈴木事務総長 これは皆さん御承知通り、特別委員会というものは、その会期だけの存続をやっております。ところが今御指摘になりました部分につきましては、これは会期中要らなくなって、案件が終ってしまっても、そうすれば会期中ということになっておりますから、最後の会期中まで五カ月も存続するということはおかしいので、その案件が終れば、会期の半ばでももう終ってもよろしいというためにございますので……。
  75. 内田常雄

    内田委員 実は会期という言葉がないものだから、会期を越えて置いておいたらいいというので、これが置いておるというふうに、普通は解釈しておるのだと思う。しかしこれは政策として、毎会期やろうということなら、それでいいでしょう。
  76. 椎熊三郎

    椎熊委員長 なお研究することにいたしまして、今回は従前通り決定願います。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  77. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは、以上のように決定いたしました。     —————————————
  78. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は議場内交渉係の件。主任を定め、交渉係の氏名とともに召集日までに議事課に届出を願います。百五十人以上の政党におきましては五人、百人以上の政党におきましては四人、それから二十一人以上は三人、二十一人以下は正副おのおの一人、そういうことでこれも従前通り。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  79. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは御了承願ったことといたします。     —————————————
  80. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それから議事進行係の件でございます。旧来の慣例通り与党におまかせおきを願いたいと思いますが、よろしゅうございますか。そうしてその日までにあるいは変更になるかもしれませんが、従来の長谷川君ということにしておいていただきたいと思います。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  81. 椎熊三郎

    椎熊委員長 さよう決定いたします。     —————————————
  82. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それから追悼演説が二件ほどあるのです。香川県第一区三木武吉君七月四日、福岡県第一区熊谷憲一君十月九日、逝去せられました。
  83. 鈴木隆夫

    ○鈴木事務総長 ちょっと申し上げますが、ただいまの香川県の第一区は、反対党の方といたしますと、成田さんになっておりますが、目下万国議会同盟の方に出席しておられますので、御不在であります。それで第二区ということになりますと、田万さんになっておりますが、同一県の中からお選びになるか、あるいはまた党から全体としてということに……。
  84. 山本幸一

    山本(幸)委員 党から選べばいい。
  85. 鈴木隆夫

    ○鈴木事務総長 そうしていただければよろしいのではないかと思います。
  86. 椎熊三郎

    椎熊委員長 ちょっと速記をやめて。   〔速記中止〕
  87. 椎熊三郎

    椎熊委員長 速記を始めて。  それから追悼演説を行う日取り及び演説者等も、次会までにいろいろ各党交渉の上で、次会にきめます。  それから熊谷憲一君に対する弔慰金支出の件、歳費一カ年分。これはすでに事務的に完了しております。三木武吉君に対する弔慰金支出の件は、遺族の方が御辞退になりましたので、差し上げてございません。熊谷君に対する議員一同からの香典、一人五百円というのは、今月の歳費から引かしていただきます。     —————————————
  88. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次に国立国会図書館組織規程の一部改正の件をお諮りいたします。改正規程はお手元に配付してありますように、支部図書館の名称を改めようというので、その内容は、従来の中央気象台図書館を、中央気象台の気象庁昇格に伴い、気象庁図書館と改めるものであります。本規程は、七月一日より施行されており、国立国会図書館法第五条第二項の規定により、事後承認を求めて参ったものであります。内容も事務的なものでありますから、この規程については事後承認することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  89. 椎熊三郎

    椎熊委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。     —————————————
  90. 福永健司

    福永(健)委員 ちょっと元に戻って恐縮ですが、三木武吉氏の逝去について、御遺族が辞退されるので差し上げてないと簡単に今承わって、一応それでもいいようなことに私ども思ったのですが、これは少し研究を要するのじゃないかと思います。辞退されるからというので、それでは、そうしましょうと簡単にしていいものかどうか。そうであるとするならば、あるいは何もしないということより、何か別の形で……。これは少し研究した方がいいのじゃないかと思います。あまり簡単に、そう言われるからその通りということでは、私はいけないのじゃないかと思います。
  91. 椎熊三郎

    椎熊委員長 説明が足りませんでした。弔慰金は定めてあることなので、これは議員さんから一人五百円ずつという一般の香典の方を御辞退なさったということでございますから……。これはあげて私の責任でございます。     —————————————
  92. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それから熊谷憲一君は、検察官適格審査会委員でありましたが、逝去せられたので、これを選挙しなければなりません。その方法をどうするか、これは会期中ひまのときに御相談を申し上げることにいたします。     —————————————
  93. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それからマイクの問題ですが、今度演壇に新装置ができまして、時間制限等の措置、すなわち演説者が時間切れだとか、なお、いつ切れるとかいうことを、議長が宣告するより、ボタンを押すと出るようなしかけになっております。大へん便利でございます。この点御了解を願います。  それからもう一つは、演壇の議場のマイクが、身長によってどうもうまく調整されなかったのですが、今度はボタンを押すと、好きなところにマイクがくるようになっておりますので、御了承を願います。     —————————————
  94. 椎熊三郎

    椎熊委員長 本日は今臨時国会召集に当っての第一回の議運でございました。御多用中ありがとうございました。次会は九日ごろでどうでございましょうか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  95. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは九日午前十一時に議院運営委員会を、十時半に理事会を開きます。  本日はこれをもって散会いたします。    午後一時十分散会      ————◇—————