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1956-06-18 第24回国会 衆議院 議院運営委員会 第62号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十一年六月十八日(月曜日)     午後一時五十二分開議  出席委員    委員長 椎熊 三郎君    理事 荒舩清十郎君 理事 園田  直君    理事 長谷川四郎君 理事 福永 健司君    理事 松岡 松平君 理事 井上 良二君    理事 野原  覺君       荻野 豊平君    鹿野 彦吉君       濱地 文平君    山中 貞則君       池田 禎治君    小山  亮君  委員外出席者         事 務 総 長 鈴木 隆夫君     ————————————— 六月二日  一、議長よりの諮問事項  二、その他議院運営委員会の所管に属する事項  の閉会中の審査を本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  虚礼廃止に関する件  議員海外派遣に関する件  委員派遣承認申請に関する件     —————————————
  2. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは議運を開きます。  閉会中でございますけれども、国会の最終に御相談申し上げるべきでありましたが、本日御相談をお願いいたしたい案件は、国会自粛によって二、三年前から暑中見舞中元年末年始等の宣伝的な文書等の発行を慎しもうということで、今回もこの問題について取りきめを願いたい。なお、今回は参議院選挙の最中でもありますし、選挙法に抵触するようなおそれもあるようで、特に重要でございますから、事務総長から説明申し上げます。
  3. 鈴木隆夫

    鈴木事務総長 申し合せの案文を朗読いたします。    申合せ  本院議員は、昨年十一月、年末年始を迎うるに当って虚礼廃止申合せを行ったのであるが、虚礼的なこと又は個々経済的負担をもつてすることは、決して国民に酬ゆる所以ではないから、今年の中元暑中にあたっても、例年の虚礼廃止の精神を体し、党派を超えて、重ねて相はかり、議院運営委員会の決議をもつて、左記の申合せを行い、ひたすら議員本来の使命に精進し、もって国民の委託にそわんことを期するものである。  一、印刷物等による個々暑中見舞、または新聞、雑誌上の暑中見舞広告はこれを廃止すること。  二、議員であるがための寄附及び冠婚葬祭に対する虚礼は一切これを行わないこと。  備考   目下参議院議員選挙運動期間中でもあるから特に御注意を願いたい。  こういう案文でございます。これでよろしゅうございますかどうか。
  4. 椎熊三郎

    椎熊委員長 ただいまの案文でいかがでございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは案文はその通り決定いたしました。なお、この趣旨を徹底せしむるために、新聞ラジオ等を通じて徹底さしたいという理事会意見でございます。東京新聞広告をするということになりますと、相当の費用がかかります。それらの徴収方法、または東京だけでいいのか、また地方有力新聞をも通じてそういうことをする方がいいのか、それらはあげて私と事務総長に、理事会では、おまかせをするということでございます。さっそく新聞その他の点を取り急ぎ調査いたしまして、可能な範囲において徹底できますよういたしたいと思います。
  6. 荒舩清十郎

    荒舩委員 賛成ですが、テレビ欄の中にそういう欄がありますから、委員長がたとい一分でも……。そういう国会の欄が、国会を開いておるうちはありましたから、できたら交渉してみて下さい。
  7. 野原覺

    野原委員 各議員が帰省中ですから、これは衆議院議長名で、帰省しておることを建前にして、本人の住所あて通知文書を出していただきたい。
  8. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは、そのように取り計らうことにいたします。
  9. 濱地文平

    濱地委員 今の話は、今までにしてしまってあることは仕方がないですね。
  10. 椎熊三郎

    椎熊委員長 去年あたりから——何年も前からきめておりまして、やってはいかぬということになっております。そのために・鳩山総理大臣がここに呼ばれたり、議員が辞職した前例さえあるのです。
  11. 荒舩清十郎

    荒舩委員 山本正一君が辞職した。
  12. 椎熊三郎

    椎熊委員長 ですから、大体皆さん心がけがあるはずだと思います。念のために、こういう文書をさらに出すということであります。
  13. 井上良二

    井上委員 その点について、もう一度御注意を念を入れておかねばならぬと思います。というのは、なるほどこっちは出さぬが、相手からきよる。きたやつは、ほっとくわけにいかぬから、もらったものに対して返礼くらいは出してもいいじゃないか。こういうことで、この正月でも、去年の夏でもそうだが、返信を印刷して出しておる。まあ直筆で返信を出すくらいならいいとしても、印刷して出すということになれば、どうもあまり行き過ぎじゃないかと思う。印刷による返信は御遠慮願いたいということも……。
  14. 荒舩清十郎

    荒舩委員 それはいいことですね。
  15. 井上良二

    井上委員 裏をくぐってそこへ逃げよるな。
  16. 荒舩清十郎

    荒舩委員 来ないのを、返信のような形で出して、印刷してきたのがあります。
  17. 小山亮

    小山(亮)委員 いなかの小さな新聞が、勝手に書いてしまって、どんどん出してしまっておるようなのがあるが、こういうのは困るですね。
  18. 椎熊三郎

    椎熊委員長 そういう実例がたくさんありまして、私も被害者の一人で、いなか新聞が勝手に出して、理事がみずからこんなものを出したじゃないかというので、追及を受けました。そこで新聞社責任者を議会へ呼んで、私が注文せざるゆえんを立証いたしましてわずかに難をのがれたことがあります。ですから新聞社へもみんな送るのです。
  19. 井上良二

    井上委員 こっちも、もらっていって、先にローカル新聞に、全部私の方は送るのです。そうしておけば、向うが勝手に載せても、こういう申し合せが送ってある。私個人の名前をこの横に書いて一緒に送ってしまうのです。
  20. 椎熊三郎

    椎熊委員長 この申し合せの趣旨は、大体つまらぬ選挙運動みたいな合法、非合法のすれすれで金を使うようなことは、結局、議員がよくないことをするようになるじゃないかというところからきておるので、いかなる形式を問わず、その趣旨に反したようなことは自粛してもらいたいという意味でございます。従って、先ほどの、印刷して返信を出すというときは、この趣旨を裏切る行為だと思いますから、特に御注意をお願いいたします。ちょっと速記をとめて下さい。  〔速記中止
  21. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは速記を始めて……。  ただいまの申し合せは、皆さんの御発言もございましたので、それらを総合して、厳格に申し合せを守るということにお取りきめおきをお願いいたします。     —————————————
  22. 椎熊三郎

    椎熊委員長 次は、議員海外派遣の件でございます。理事会では、自由民主党からの人選の申し出がありました。ここに発表いたします。議運から海外に出られる方は、自由民主党は、園田君、荒舩君山中君、社会党は、井上君、野原君、議運から出ます五人だけは確定でございます。それから万国議員会議に出ます方は、自由民主党からは、山崎巖君、濱地文平君、真鍋儀十君、それから南米、東南アジアは、自由民主党から、塚田十一郎志賀健次郎君、赤城宗徳君 この主君で、この万国議員会議南米方面とは、社会党からまだ申し出がございませんし、時期が十一月の候でございますから、それまでのうちに申し出を願って、全部出そろいましたら、議運とは関係なしに、事務総長はそれらの人を招集されて、日程その他について御相談願いたい。ただ議運に関する問題は、すべて人員がそろいましたから、本日は五人確定さしておいていただきたい。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 椎熊三郎

    椎熊委員長 団長は自主的にきめることにはなっておりますが、与党の方から出してもらいたいと思いますので、当選回数等を勘案いたしまして、君にしていただけばけっこうでございます。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 椎熊三郎

    椎熊委員長 なお、本ぎまりは自主的に議員団で御決定を願います。     —————————————
  25. 椎熊三郎

    椎熊委員長 先般の委員会において、閉会中の委員派遣につきまして、議長と私に一任となっておりましたが、現在大蔵社会労働建設逓信の四委員会派遣承認申請提出がございます。  すなわち大蔵委員会からは、税制、金融制度国有財産管理及び専売事業等に関する実情調査で、第一班から第五班まで、各班とも五日間、第一班は北海道東北地方、第二班は東海北陸地方、第三班は近畿中国地方、第四班は四国地方、第五班は九州地方、この申請がございます。  社会労働委員会からは、一、社会保障制度、医療、公衆衛生、婦人、児童福祉及び人口問題の実情調査のため、二、労使関係労働基準及び失業対策実情調査のため、第一班より第四班まで、第一班は六日間、第二班は四日間、第三班は六日間、第四班は七日間、派遣地は、第一班北海道、第二班愛知県、大阪府、第三班広島県、山口県、第四班福岡県、熊本県の申請がございます。  建設委員会からは、目的、第一、有料道路計画及び白川改修計画等調査のため、第二、住宅建設及び道路改修計画調査のため、第三、東北興業株式会社及び北上川改修計画等調査のため、第一班より第三班まで、各班いずれも三人ずつ、第一班福岡県、長崎県、熊本県、大分県、第二班大阪府、鳥取県、島根県、第三班宮城県、岩手県、秋田県、山形県、新潟県、なお第一班は七日間、第二班は六日間、第三班は六日間でございます。  次は逓信委員会で、派遣目的は一、小規模郵便局簡易郵便局を含む)の運営状況調査、二、簡易生命保険事業及び郵便年金事業調査、三、話交換方式改善状況調査、四、電波法及び放送法施行状況調査、五、標準放送用周波数割当状況調査、六、テレビジョン放送拡充計画調査、以上の目的をもって北海道地方東北地方東海北陸信越地方近畿九州地方四国地方の五班、各班とも四日間でございます。以上申請通り許可するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 椎熊三郎

    椎熊委員長 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。
  27. 福永健司

    福永(健)委員 これは前々にも申し合せをしたんですが、この種の仕事をいたします場合に、出先で、この出張目的の遂行のために協力してもらうのはけっこうですけれども、先ほど申し合せたような虚礼等の挙にわたらないように、一つこれは場合によったら、適当な方法を講ずることがいいじゃないか、こういうことで、国会がまず模範を示さなければなりません。要するに、目的達成のために協力してもらうのはけっこうだが、御迷惑をかけないようにという趣旨であります。そういうことを、提出してきた各委員長等にもそれぞれ連絡願いたい。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 椎熊三郎

    椎熊委員長 ただいま福永君からの発言がございました。ごもっともでございますから、私の方から各委員長にその旨お伝え申し上げます。  本日は、以上申し上げた程度のことでございましたが、御多忙中お葉まりを願いまして、感謝いたします。  なお、先刻理事会井上さんから、前国会の終末におけるいろいろな残された問題処理のために、参議院議員選挙終了後、適当な機会議運を開いて、これを処理するために善処方の要望がございました。各党とも、理事会におきましては、異議ありませんでしたが、参議院議員選挙終了後の適当な時期に、議長と相談いたしまして、運営委員会を開会いたしたいと思います。
  29. 井上良二

    井上委員 この際、特にお願いしておきたいことが一つございます。それは最近新聞紙上等の報道によりますと、一つは、臨時国会を開くようでもあるし、開かぬようでも一ありますし、その点一応次の議運の開かれますまでに、委員長の方で政府の方と正式に打ち合せをされまして、早期に開くか、それとも九月か十月ごろ開くか、その点も一応お確かめ願いたい。できれば次の議運には、官房長官にも出ていただきまして、それらの点について十分打ち合せの上で、正式に、いつごろ開くのかということを、明確にお確かめ願いたいと思います。  それからもう一つは、御存じの通り、前国会運営その他の上で、国会としてもいろいろ問題があるようでございまして、そういう点から、何か国会法をこの際改正をするというようなことが、与野党の間にいろいろ議論が出ておるようであります。これは、いつもせせこましい会期の忙しいときに、いろいろなことを慎重に冷静に判断をして成案を得るということは、時間的に非常に無理があるようでございます。ですから、幸いにして与野党の間に国会法の一部を改正しようという意見がございますならば、一体改正するとすれば、どういうところを改正するか、また、その必要があるか、ないかというようなことを、この休会中にゆっくり一つ議運を開かれて、そうして衆議院衆議院なりに、原案原案を一応検討して、できるだけ与野党一致した改正点を見出すなら、見出すように、これを一つ御配慮願いたいと思います。そうしませんと、野党野党与党与党で、勝手に修正案を持ってきて、そうして強引にやるというのもどうかと思いますし、また参議院の方も、やはり多少は変ってきておると思いますから、それらの点について一応事務当局をわずらわして、与野党間で行なった改正意見が妥当であるかどうかというようなことも一つ検討を願い、資料としても一つ提出を願って、議運でできるだけ時間をかけまして、ゆっくり検討する機会をお与え願いたい、こう思います。
  30. 椎熊三郎

    椎熊委員長 国会法改正の問題につきましては、二十三臨時国会以来、当委員会で問題になっておりまして、運営委員会の小委員会は、衆議院では理事が小委員になっております。その小委員たる理事の諸君が担当せられて、研究の結果、一応社会党与党との間に一部意見一致を見た点があります。それは懲罰事犯継続審議会期延長制限の件、その点だけは、法文の全般にわたって意見一致を見ていませんでしたが、大体一致点に近いものがあったのです。国会法改正の従来の慣例からいきますと、衆議院だけで勝手にやるということもできないので、参議院の小委員会との間に打ち合せて、時としては、合同審査なども数回やったことがございます。そういう関係で、二十四通常国会の際に、劈頭、参議院とそういう交渉を牧町やってみたのでございますけれども、なかなか参議院側衆議院側意見一致を見ることができないうちに、国会が非常に多忙になりまして、ついそういう問題が未解決のまま残されました。近来、与野党とも国会法の再検討をするということでもありますので、この際、次の議運でも開かれる機会に、これを議題として、国会法改正小委員会なら小委員会に付託するようにして、そこでその間、各党においてそれぞれ考えもあろうと思いますから、各党が勝手に今までの慣例を無視して提案するというようなことでなしに、各党が考えついた点は、各党から出られている小委員を通じて十分検討の上、その場合言ってきてもらう。国会法のごとき基礎的な法案を、そうしょっちゅう朝令暮改のようなことをしてもいかぬと思いますから、よほど慎重にやっていきたい、かように考えております。  ただいま申し上げたことで大体よろしければ、次の議運を開く際、正式にお話しする機会があろうかと思いますが、この国会法改正に関する扱いは、ただいま私が申し上げた通りで御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 椎熊三郎

    椎熊委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。     —————————————
  32. 荒舩清十郎

    荒舩委員 五月十二日に、院内の警察及び秩序に関する小委員会を開きまして、その当時、澤証人に対していろいろ疑惑があるとのことでしたが、だんだん調べてみましたら、大へんなことではないわけでございまして、その後社会党の小委員の方々とも会ってお話ししましたら、これは速記録に残すようなことでもないから、このままでいいじゃないかというお話があったのですが、どういたしましょうか。
  33. 椎熊三郎

    椎熊委員長 ちょっと速記をとめて。   〔速記中止
  34. 椎熊三郎

    椎熊委員長 速記を始めて。
  35. 荒舩清十郎

    荒舩委員 では、これは次の委員会までお待ち願いとうございます。     —————————————
  36. 椎熊三郎

    椎熊委員長 それでは、ほかに御相談申し上げることもございませんが、別段御発言なければ、この程度議運は終りたいと思います。  本日はこれにて散会いたします。    午後二時十八分散会      ————◇—————