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小出証人 ただいまの御
質問の中に、五三号の
書類が全国に流されておるということにつきましては、
関係組合あるいは直接加入者等に流されておりますことは、事実であります。ただし、お断わり申し上げておきますことは、この
書類は後ほど、印刷してあるから、お回ししてもけっこうでありますけれ
ども、二千六百万、四・六%に
相当する
金額を、
国会議員、あるいは
農林水産、どこということの字句が載せてあるやに考えられますが、
連合会としては、そういう
書類は絶対出しておりませんことをここにつけ加えておきます。それから私
ども、そういう話もちょいちょい耳にしましたが、そういうあたかも
横山登志丸名義において、二千六百万をこういう方面に出すんだから
徴収するという
書類が、どこから出たのか、その
文書のもとはどこであるかわかりませんけれ
ども、実は、そういうことを、この
慰謝料支払いについて、という正式の
文書に添付されて
方々にばらまかれたということは、私
どもとして非常に遺憾に思っております。
なお、
天引きをしたというお言葉でありますが、これは先ほど申し上げましたように、
天引きは絶対いたしておりません。これはあとで経理を見ていただけばわかるように、現在
未収金があるのでありますから、その点はわかりますが、これも
臨時総会できめまして、そうしてもらったならで、一たん皆さんのふところに入ってから、こういう
経費がかかっておりますから、ちょうだいいたしましょう、醵金でもしていただたきましょうということで、これも皆さん
全員一致であります。それからなお、この点については未知入船等もありますので、この点は十分な
お話を申し上げまして、決して無理に強制醵出をされるということでありませんで、御了解を得られればということで、この点については、ほとんど賦課金を納めていない
組合船でありますので、非常にお世話になったという点で、向うから喜んで醵出しております。現在、未加入船についても、これを断わるというところは一隻もございません。
先ほど保留額があるということが、だんだん
お話を聞いておるうちにわかりまして、これは総額千五、六百万あるだろうということでございますが、これは多分こういうことだろうと思います。たとえば先ほど
水産庁の御指示によって、われわれの方から総括いたしまして、
組合にお金がいきまして、
組合から各
船主にいく、
船主から船員の
方々にもいくよう兵私
どもの五三号の指令にも、この金については乗組員の分も含んでおりますから、了知の上、
関係業者に対し、その旨周知徹底をはかられたいということも、五三号の
書類として私
どもつけてありますように、
順序としては船員にいくわけであります。ところが、往々にして、御
承知の
通り、カツオ、
マグロも、外見的にいい業者もあるけれ
ども、なかなか苦しい経営をやっておるものが多い。高知県なんか、最もその点言えるのであります。船員も、金は苦しければ、
船主に対して前渡し、あるいは貸してくれというようなお金もありましょうし、そういうことで、あるいはその
船主が渡さないのかとも思われる点もあります。また、そういうことが徹底していただけばいいのですけれ
ども、
船主によっては、何か知らぬが、そういう金を船員に黙っておるという人も、中にはあるかもしれません。そういうものがあって、保留額として御
指摘なされておるんじゃないかと思いますが、別にこの金だけを、そういう単協の団体が保留しておるというふうには、私は、どうもこの点が納得できませんし、そういう事実はないのじゃないかと考えております。