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1955-12-16 第23回国会 参議院 文教委員会 第7号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十年十二月十六日(金曜日) 午後三時七分開会
—————————————
委員
の異動 十二月十五日
委員有馬英二
君、
湯山勇
君及び
秋山長造
君
辞任
につき、その補 欠として
遠藤柳作
君、
上條愛
一君及び
木下源吾
君を
議長
において指名した。 本日
委員遠藤柳作
君
辞任
につき、その
補欠
として
有馬英二
君を
議長
において 指名した。
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
飯島連次郎
君
理事
有馬
英二
君
川口爲之助
君
委員
大村 守江君 堀 末治君 吉田
萬次
君 村尾 重雄君
矢嶋
三義
君 高橋 道男君 竹下 豐次君
国務大臣
文 部 大 臣
清瀬
一郎
君
事務局側
常任委員会専門
員
工樂
英司君
説明員
文部大臣官房総
務課長
齋藤 正君
文部大臣官房会
計
課長
天城
勳君
—————————————
本日の会議に付した案件 ○
理事
の
補欠互選
○
教育
、
文化
及び学術に関する
調査
の 件 (
昭和
三十
年度
及び
昭和
三十一
年度
文教予算
に関する件)
—————————————
飯島連次郎
1
○
委員長
(
飯島連次郎
君) ただいまから
文教委員会
を開きます。 まず
理事補欠互選
を行います。
互選
の
方法
は前例により
委員長
の指名によりたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
飯島連次郎
2
○
委員長
(
飯島連次郎
君) 御
異議
なければ
委員長
は
有馬英二
君を
理事
に指名いたします。
—————————————
飯島連次郎
3
○
委員長
(
飯島連次郎
君) 次は本
年度文教予算
でありますが、
文部大臣
から御
説明
を承わりたいと存じます。
清瀬一郎
4
○
国務大臣
(
清瀬一郎
君) ご
あいさつかたがた弁明
をさしていただきます。 参議院のこの
委員会
においては、
文教
につききわめて熱心に御
調査
下され感謝いたしております。ただ
文部省
におきましては
中途大臣
がかわりましたのと、先月十五日に党の
方針
も確定いたしましたので、当初
事務当局
が
考え
ておったことを幾分追加なり、同じことでも集約の
方法
を変えましたので、
大蔵省
に対する請求も自然違うことになりまして、いまだほかの省と
均勢
を得たような、今こういう
予算
を作っておるということまでは行けないんでございます。しかしながら衆議院の
文教委員会
にも党の
調査委員会
にも出しました私
ども
の
やり方
がございます。それをお控え下さるかわりにノートとしてごらん下さるのと、そう言うておるうちに一本だけはややきまったものがございますんです。一本と申しますのは
教育
の
機会均等
とそれから
科学教育
と
社会教育
とこの三本立てでおりまするが、
社会
の方でややきまったものがございます。その
数字
はまだ未定ですけれ
ども
、そのことをごらん下さいまして、その
程度
で本日は係より御
説明
申し上げたいと思います。 なお口頭で
説明
しただけでなく、この
基礎
となるものですね。たとえばこの一番初めの学童が一体どういうふうな
ふえ方
をするか、それに従って教師がどれだけ要るかといったようなこと、
中教審等
ではどういうふうな答申をしておるかというような
参考資料
は今急に謄写を刷っておりまするから、休会の間でも
便宜委員長
なり
委員
の方々に御配付申し上げて、
次期国会
の御審査をすみやかにしたいと、かように
考え
ております。やや不満足な点もございましょうけれ
ども
、
会計課長
よりまず一応われわれの請求しておる
予算
の全貌を
一つ
説明
させていただきたいと思います。
天城勳
5
○
説明員
(
天城勳君
) まず御発言の趣旨によりまして、三十一
年度
予算要求
の
内容
の
概要
を御
説明
申し上げます。 第一番目は
義務教育費国庫負担金
の
関係
でございます。三十一
年度
は前
年度
に比べまして小、
中学校
児童
合せて約五十二万の増がなお見込まれますので、これに伴い
教員増
を進めなければなりません。その
教員
の増加の見方については技術的に
地方財政
との
関係
がございまして若干問題が残っておりますが、大体一万三千ほどを現在のところ
要求
いたしております。 それから第二番目は
便宜
準要
保護児童対策
という名で呼んでおりますが、
中身
は
教科用図書
の
給与
と
学校給食費
の
補助
でございます。
教科書
の
給与
につきましては、二十七年から新たに入学する一年生に対して国語と算数の
教科書
を国が
無償
給与
するという法律がございましたが、二十九年、三十年と
補助金
の整理の
関係
で中止になってきておりますが、来
年度
はこれを復活するという、単に復活するという
考え
ではなくて、少し
構想
を新たにいたしまして、いわゆる
生活保護対象
に準ずる
児童
に対して小
学校
一年から
中学校
の三年までの全
児童生徒
を
対象
に全
教科書
を
給与
しよう、こういう方向に変えたわけでございます。大体四%とその
数字
を
考え
まして、これは五億三
千万
という
計算
が大体できております。 それから
学校給食
につきましても、前々から
国会
の御意見もございますし、
付帯決議
の線もございまして、同じように準要
保護児童
に
学校給食費
の
補助
をいたそう、これも同じように四%を
考え
ておりまして、三億四
千万
ほど計上を
要求
いたしております。 それから第三番目に
初等中等教育関係
の
振興費
でございますが、
内容
としまして
理科教育
の
振興法
、それから
学校図書館法
、
産業教育振興法
、
定時制
及び
通信教育
の
振興法
、
僻地教育
の
振興法
、こういうような
振興法
がございまして、これに基いて
補助金
が
公共団体
に出ておりますが、これはそれぞれ従来から
基準
を立てて、その
基準
に充当するまで国が
補助
するという
制度
を立てておりますので、その
計画
を大ざっぱに申しましてそれぞれ大体
倍額
ほど現在
要求
いたしております。これだけで大体前
年度
十五億ぐらいでございましたけれ
ども
、今度は三十億ほどになります。その中で
僻地教育
につきましては新たにスクール・バスとかあるいはボートというような通学上の
便宜
をはかる
経費
を加えたい、そういう新しい要素をこの中に含んでおります。 それから第四番目は
特殊教育
の
振興
でございますが、これは御存じの
就学奨励法
がございまして、現在
盲ろう学校
の
小学部
、
中業部
に対しまして
一定
の
就学奨励
の
補助金
が出ておりますが、これもその当時から
付帯決議
の線がございまして、
高等部
ないしは
幼稚部
にまでこれを及ぼすべきである。こういう線がございましたので、来
年度
はその線を織り込んで、
特殊教育
の
振興
をはかりたいと、こう
考え
ております。なお最近盲
学校
の
高等部
の
教科書
の需要に関していろいろ問題がございますので、
点字教科書
の出版を促進し、これが少しでも容易に
生徒
の手に渡るような方策をこの中に盛り込んでおきたい、こう
考え
ております。 第五番目は
育英事業関係
でございますが、
育英会
に対する国の
出資金
でございますが、
明年度
は奨
学生
の
採用率
の
引き上げ
を
中心
に
考え
ていきたい。一現在
大学
の
学生
の大体二〇%を
対象
にいたしておりますが、これを二二%ぐらいに上げて
対象
を拡大していきたい、これを
中心
に
考え
ております。それから
学生寮
の
建設
は本
年度
三
千万
円計上されまして
建設
が進んで参りましたが、非常に歓迎されております線なので、
明年度
はこれを三倍
程度
に拡大したい。九
千万
ほど
要求
いたしております。 それから第六番目が
科学振興関係
の
経費
でございますが、これは
科学研究交付金
その他
科学系統
の
研究
の
交付金
と、その他
中身
は非常にたくさんございますけれ
ども
、大きな線といたしまして、この
科学研究費
の増額と、それから新たに
特殊研究
といたしまして、時代の
要望
もございまして、ガンの
研究
と
地球電磁気
の
研究
を新たに加えたい。そういうものを含めまして本
年度
十三億
経費
がございますが、大体
明年度
これを二十億前後、大体二十億ぐらいでございますが、
要望
いたしております。 それから七番目の
国立大学
、それから
付属病院
、
付属研究所
、
付置研究所
の
関係
におきましては、
原則
といたしまして学部、
学科
を新設するということよりも、既存の
研究
、
教育
の
基礎
を充実する、そういう
考え
方で、
基準経費
の
引き上げ
ということを
中心
に
考え
まして、その他学問上特に必要と
考え
られております
航空学科
あるいは原子力に関する
基礎研究
、あるいは
医学関係
でヴィールスの
研究
、これらにつきましては新たに
学科
や部門も増加いたしますが、その他は
原則
といたしまして差し控え、
教官研究費
のような
基準経費
の
引き上げ
を
中心
に
考え
ていきたい、こういうふうに
考え
ております。それから
科学振興関係
の
経費
に属するかと思いますけれ
ども
、
南極探険
の陣容に
日本
も参加することになりまして、その
経費
を明年から三十四
年度
にわたって計上することになっております。ここで約十四億と書いておりますが、これは実はまだ現在のところ最終的に決定いたしませんで、あるいはこの額が上廻るのではないかという見通しでございますが、三十
年度
から三十四
年度
にわたりまして
南極探険
の
経費
を年々計上することになりました。この
総額
は仮に今十四億ということを言っておりますけれ
ども
、この
経費
は
文部省
の
経費
だけではありませんで、
関係各省
の
経費
を総まとめした
経費
でございますので、これをそれぞれの省において分担して
要求
することになっております。最終的には目下
検討
の最中でございますが、
数字
的にはもっといっております。 第九は
文教施設関係
でございますが、三十
年度
七十八億、このうち
国立
が二十億で
公立
が五十六億ございますが、両者合せまして大体
倍額
ほど
要求
しております。
国立
につきましては、昨
年度
から三カ年
計画
のプランがございますので、その第二年目という線で
要求
しておりますし、
公立学校
も従来の
計画
に基きまして来
年度
分を
要求
しておる形でございます。
私立学校
の
振興関係
でございますが、これは
私立学校振興会
と
私立学校教職員
の
共済組合
の
経費
、
振興会
の方は国の
出資金
でございますし、
共済組合
の方は
事業費
の
補助
でございます。
振興会
の方は
出資金
を出す金でございますけれ
ども
、
共済組合
の方は百分の十五という率がきまりましたので、それに伴って当然渡すべき金、自動的に増加してきた金を含めまして
私立学校関係
で大体
倍額
になると思っております。
社会教育関係
でございますが、これは今
大臣
から申し上げました
通り党
の
重点施策
になっておりまして、新たに組み替えを
考え
ております。それがほぼ内部的にはまとまりましたので別途
刷り物
にして差しあげておりますが、その金が大体五億四
千万
円くらいの合計になっておるかと思っておりますが、そのほかに、直接
文部省関係
ではございませんが、アジア・
オリンピック大会
というのが明後年に控えておりますので、そのために
国立競技場
を作る、こういう
構想
がございます。その
金額
は今申し上げました
金額
のそとに
官庁営繕費
として
建設
省を通じて
要求
いたしております。 それから十二番目の
文化財保存事業関係
でございますが、これも従来の
文化財保存事業
、防災でありますとかお城の改築、そういうものを含めておりますが、ここに
カッコ書き
をしておりますように
国立劇場
を含むというやはり
構想
がございまして、これも五カ年
計画
くらいの案になっておりますが、来
年度
できれば第一
年度
の
建設
の
経費
を第一次という
意味
でこの中に含めて
要求
して
総額
九億くらいの金になっております。 それからなお付言いたしますけれ
ども
、
公立学校
の
文教関係
でございますが、従来の
基本線
を伸ばしていくということを申し上げましたけれ
ども
、その後新たに
一つ町村
の
合併
が進行して参りましたのに伴いまして、
合併町村
における
学校統合
のための
補助金
、こういうものが新しい
構想
として必要だ、こう
考え
ましたので、これをあとから追加して
公立学校
の
文教施設
に加えております。
備考
にもございますように三十
年度
文部省予算
が千二百三十七億でございますが、今まで申し上げましたところを、大体のところをしめてみますと、大体二割五分くらいの増になっております。
備考
の第二にございますように
教科書制度
あるいは
教育委員会制度
につきましては、なお
制度そのもの
については
検討
を進められておる
段階
でございますので最終的な
数字
は出ませんし、
大蔵省
にもこれは若干遅れるということを申し入れまして、きまり次第に明らかな
数字
を出そうという
考え
であります。きわめて簡単でありますが、
概要
を御
説明
申し上げました。
矢嶋三義
6
○
矢嶋三義
君 若干お伺いします。まず第一にこれと
関連
がありますが、これとは別個な問題として、このたびの特二号の
特別会計
の
補正予算
について
公共事業費等
から約八十八億円の
財源捻出
をするという問題に
関連
して
文部省関係
で
公立学校施設
の
補助金
として既決されておる五十六億円、その約一割の五億四千八百万円が
文部省
に割り当てられたというように私たち伺ったわけでございます。そうして
文部省
としてはすでに本
年度
の
施設関係
の
既決予算
は全部
都道府県
に
分配済み
でございますので、いよいよ五億四千八百万円を浮き出すということになると、今までの
大蔵省
に留保しておる
部分
を除いた約三億六、七
千万
円というものはすでに
配分
してある
金額
を各
都道府県
から吸い上げなくてはなりません。これは非常にまあ重大な問題で、私は昨日
大蔵大臣
にこの点ただしましたところが、すでに
配分
を了しておるところの
補助金等
について返還を
指示
するというような、そういう形はとらないということを昨日
大蔵大臣
は
予算委員会
で答弁しました。従って
例年施設関係
ではこの繰り越しが行われるそうですが、自然に生じたそれを
文部省
は払い出せばいいのであって、たとえば各
都道府県
に
配分
の終了した
補助金
を
指示示達
をもって吸い上げるということは、これは
内閣
の
方針
としてやらないということを昨日明確に答弁しましたので、そういうことを
文部省
においてやられることなく、むしろ各
地方
で
計画
しているところの
施設工事
についてはすみやかに実施するように、むしろ督励すべき
立場
を私はとるべきだと思いますが、重ねて
文部大臣
にその点
要望
をいたしておきます。決して
都道府県
に
配分
終了しているものを、その
計画
を中止して一県五、六百万円ずつ返還せよというような、そういう
指示
、手続はとってはならぬわけですから、間違いございませんね。念のために言っておきます。
清瀬一郎
7
○
国務大臣
(
清瀬一郎
君)
大蔵大臣言明
の
通り
やっていきたいと思っております。またこちらとしてはなお寛大にいくような心持ちを持って進めておるのであります。
矢嶋三義
8
○
矢嶋三義
君 ただいま
施設関係
を伺いましたが、ついでにこの
施設関係
で伺いますが、ここに
資料
が出ておりませんが、私は公けにされている
文部省
のこの
施設関係
の
資料
を調べてみたのですが、それによると、このいわゆる六三
建築
はまだ約百万坪から
仕事
をせにゃならぬ。それから
危険校舎
についても約百五十万坪の
仕事
が今残っているというわけですね。これを五年あるいは六年の
計画
でやるとしても今のわが国の
財政状況
から
予算
に織り込むには相当難儀をされるでしょう。さらに不
正常授業
で約三十七万坪という
計算
を
文部省当局
ではしているようでございますが、従って私はここに
大臣
に伺いたい点は、
鳩山内閣
で
経済
六カ年
計画
あるいは
防衛
六カ年
計画
、さらに厚生省としては
社会保障
六カ年
計画
というようなものを打ち出されて、そうしてこれらを
関連
ずけて強力なる施政をされようとしておりますが、やはり私はこの
義務教育
の
無償
とか、あるいは
教育
の
機会均等
という
立場
を推進していくためには多年にわたって努力しながら、なおかつ今私が申し上げるような、今からやらなければならないこの
施設
問題があるとすれば、
公立学校
さらに
国立学校
を通じてこの際私はこの
経済
六カ年
計画
あるいは
防衛
六カ年
計画
とマッチしたところのこの
教育施設整備
六ヵ年
計画
というようなものを私は
文部省
で立案されて、そうしてこの
鳩山内閣
の政策の中に大きく打ち出し、一、二年でできなくても五年のうちには
保守鳩山内閣
として
考え
られている
防衛計画
、それから
経済自立
の
計画
、それらと憲法に打ち出されているところの
文化国家
の
建設
という
立場
から、そういう
施設整備
の
計画
というものは具現されるようにしなければ、私はその年々にできるだけ
予算
を
一つ
割愛していこうというような、そういう
立場
でやっていったのでは私はなかなかこの今の
日本
の置かれている
立場
からくるところの
予算
の性格から容易でないと思うのですが、丁度私はいい時期だと思うのですが、大雨としてはそういうお
考え
はございませんか、承わりたいと思います。
清瀬一郎
9
○
国務大臣
(
清瀬一郎
君) 一方の方で
国家
の
財政
及び
経済
についてああいう
長期計画
をいたしておりまする以上、
文部省
の
経費
は国の
経費
のうちで非常に大きな
部分
ですから、そういうふうな
研究
もいたしてみたいと思っております。
文部省
の
経費
は御承知の国費の一割以上ですから、
防衛庁
とほとんど同じですから、これはやはり
考え
てみなきゃならぬことであります。ただ
文部省
のは、この子供の
ふえ方
ですね、これが
義務教育国庫負担
の一番大きなアイテムですから、これはこの
教育
のほかの五カ年
計画
と違って小
学生
、中
学生
がどれだけ一体ふえるのかという数の推定をしておるのです。
昭和
三十三年が一番多いようなんです。それからまた下ってくるのです。この図表を次までに準備してお目にかけます。それからして
学校
の
施設
、これはもう
日本
は爆撃を受けてこうやっておるのですが、これも数年すればこんなに
学校
の
施設
といって大きな金をとらんでよくなるようにしたいと思っております。それと勘案いたしまして
経済
六カ年
計画
、ごく最近にああいうものができましたが、それに相呼応しなければなりませんが、従来
文教施設
五年
計画
とか、六年
計画
とかいっておりますけれ
ども
、そういう客観約なこの情勢で変更することがあるのです。よく
研究
いたします。
矢嶋三義
10
○
矢嶋三義
君
国家財政
の乏しい中にも私はこの
やり方
でできないことはないと思うのです。まあ事柄は違いますが
防衛庁
の
施設設備
の充実しつつある姿、それから各
地方
において行われている
直営
の
営繕工事
というものは実に立派に最近行われて参りました。これは国内を旅行してみればよくわかることです。ところが
国立大学
の
施設設備
というものは同じ国の
直営
の
営繕工事
でありながら遅々として進まずに
びっこの形
になっているという点を私はよほど調整をはかっていただかなくちゃならんのじゃないかと思います。従って決してこれはむずかしい問題ではないし、
義務教育
の
無償
という
立場
から府県は今までできるだけ努力して参ったわけですが、しかもなおかつ先ほど申し上げましたようなまだ未完の
工事量
があるわけでございまして、この際に私は先ほ
ども
申し上げましたような線によってさらに科学的に
検討
され一層努力されたい、その第一
年度
として
昭和
三十一
年度
の
予算
に折り込んでいただきたいということを
要望
しておきます。そこで私は具体的に伺いますが、
一つ
は
文教施設
の点について、
中学校
においては
講堂
を持っていない、また
屋内体操場
が不十分だ、だから
屋内体操場
兼
講堂
という
意味
において寒いところも暖かいところも
全国
を通じてこの
屋内体操場
を整備する必要があるということは
教育界
で叫ばれております。従来
寒冷湿潤地帯
に対しては
屋内体操場
の
建築
について
補助
の措置がとられてきているのですが、
暖地
に対しては今までそれがなされておりません。これを
全国
に拡大してほしいというのはずいぶん強い
要望
であったわけですが、間接に承わるところによると、
文部省
は来
年度
からこの
補助
を
全国
的に一律に行えるように拡大するだけの
予算
を確保いたしたいという
方針
と承わっておりますが、さようかどうか、この点と、それから
教育機会均等
の
立場
から
定時制
及び
通信教育
というものの
振興
が要請されるわけでありますが、私が申し上げるまでもなく、この
地方財政
の
窮迫等
とも
関係
ありまして、
定時制
及び
通信教育
はややもするというと衰微の一途をたどりつつございます。これはいろいろ
理由
がございますが、その
一つ
の大きな
理由
としては、やはり
設備
には若干の
補助
はされるようになっておりますが、
施設
をするのに対して
補助
というものがない、
地方財政
が窮乏しているだけに
施設
を整え得ないということが
一つ
の大きな
理由
になり、また
教育
が充実していない大きな
原因
をなしております。従ってこの
定時制
及び
通信教育
の
施設整備
に対して
教育
の
機会均等
、
勤労青年諸君
の
教育向上
という
立場
から
補助
の道を開いてほしいということが長きにわたって叫ばれているわけですが、これら二つの具体的な問題について、いかように
予算編成
に当って措置されようとしているのか、お答えを願いたいと思います。
天城勳
11
○
説明員
(
天城勳君
)
中学校
のいわゆる屋体の問題でございますが、従来
積雪湿潤地帯
ということに限って
予算
がついておりましたけれ
ども
、
現場
の必要が感ぜられまして、
明年度
は従来の
積雪寒冷湿潤地帯
以外に
暖地
も含めた
予算要求
をいたしております。 それから
定時制高等学校
の
施設費
でございますが、ちょっと
年度
は忘れましたけれ
ども
、二、三年前までは少額ながらあったのでございますが、ここ二年ほどこの
経費
がとだえておりますので、ぜひ再びこれを復活したい、こういう
意味
で、
定時制高等学校
の
施設
の
整備費
の
補助金
の
要求
をいたしております。
矢嶋三義
12
○
矢嶋三義
君 これらの実現についてはあえて
大臣
にお伺いしなくても、
大臣
固く決意をしていることでございましょうから実現されるように要請いたしておきまして、
補助金
の
一般論
としてさらに伺いたいと思いますが、それは
理科教育振興法
にせよ、あるいは
図書館法
、
産業教育振興法
等々、これら大
部分
は
議員立法
にかかるものでございますが、実際における
運用
の面において不合理な面があり、また不満を私
ども
は聞いております。
一つ例
を挙げますならば、たとえば
理科教育振興法
ができる前の方が
自治体
の
当局
からよけいに
理科教育振興
に対する
予算
を組んでもらえておったが、
振興法
ができたためにその
基準
に適応する
程度
しかこの
自治体
が
予算
を組まなくなったので、
理科教育振興法
ができたために
予算
はよけいもらえなくなったというような
自治体
はかなりあるわけです。おおむねそういう
自治体
というものは市に多いわけですが、すなわち
財政力
のゆたかなところに多いわけです。その根源をまあ探ってみますといろいろあるようですが、
一つ
大きな
原因
は、このたとえば
光学機械
なら
光学機械
を例に取りますと、この
単価
を非常に低くきめる、こういうようなところから、その
金額
が下回ってくる。従ってこの
自治体
から
予算
の中によけい織り込むことができない、こういう点があるようです。また
産業教育振興法
の何にしましても、
基準
があるためにいい
学校
はますます
補助
を受けてよくなっていく。ところが
一つ
の水準以下のほんとうに最低の
教育
を行い得るまでに早く充実しなけりゃならぬ
学校
は、
補助
を受ける
基準
に適合しないために
補助
を受けなくて、そして充実することができない。だから
現場
に行ってみますというと、
レベル
以上の
学校
はますますこの法によって充実されていくが、
レベル
以下で早急に充実しなけりゃいかぬのは何ら法の恩典にあずからないというような、かような運営が行われておりますが、これはいずれも大事な
内容
でございますから、
予算獲得
に当って多額の
予算
を獲得しなければなりませんが、それと同時に
予算要求
をする場合にそういう
運用
の欠点も是正するという
立場
から、私は
予算要求
並びに
編成
をしなくちゃならぬと、かように
考え
ておるわけですが、御所見並びに
対策
を承わっておきたいと思います。
天城勳
13
○
説明員
(
天城勳君
) 御
指摘
の
振興法
それぞれ
基準
がございまして、その
基準
に基いて
補助金
を出したのでございますが、御
指摘
のような
単価
、あるいは
基準
において必ずしも実情に適しないものがあるということは、私
ども
も重々感じておりまして、機会あるごとにこれの是正を
考え
ておりますが、たとえば
産業教育
で御
指摘
のように
一定
の
基準
のあるもの、
基準
の
一定
の現有のものから伸ばしていくという線を従来
予算
の
関係
でやむを得ず進めて参りましたけれ
ども
、これがある
段階
まで参りますれば、さらに他にこれをひろげていく。それからたとえば
単価
の問題でございますと、
学校図書館法
の
図書
の
単価
が実情に即さない点がある、こういうような点も
検討
しまして、それぞれ
明年度
予算要求
においては是正した
基礎
で
予算要求
をいたしております。
矢嶋三義
14
○
矢嶋三義
君 次に
立場
は変りますが、やはり
補助金
関係
でございますが、先般の
委員会
で
文部大臣
は
教育
の公共性が国
公立
同様にあるにかかわらず、
私立学校
の
理科教育
面が陥没しているので、こういう方面にも理科
科学研究費
が
補助
されなくちゃならぬので、さようにいたすつもりでありますという
意味
のことを答弁されておりますが、それは具体的にこの項目のどこに入っており、またどの
程度
やられる予定であるか、お答え願いたいと思います。
天城勳
15
○
説明員
(
天城勳君
) 十番目の私学
振興
という
経費
の項目に項目としては入れてございまして、「等」と書いてしまったのでございますが、この中に私立
大学
の主として理科系の
研究
の
設備
費、あるいは運営費の
補助
をいたそうと、こういう趣旨の
金額
を
要求
いたしております。大体今のところ三億五、六
千万
の
金額
となっております。
矢嶋三義
16
○
矢嶋三義
君 次に育英事業について、
大学
は現行の二〇%を二二%に
引き上げ
ようということが言われましたが、高等
学校
の場合お述べになりませんでしたが、高等
学校
は現行三%であったかと思いますが、これを何%ぐらいに
引き上げ
になりますか。これは非常に私は多年にわたる問題で重要な点じゃないかと存じますが、ぜひとも飛躍的な
採用率
の
引き上げ
が必要だと
考え
ますが、どういうふうになっていますか。
天城勳
17
○
説明員
(
天城勳君
) 先ほど
大学
のことだけ触れましたけれ
ども
、高等
学校
につきましても現在全日制が三%、
定時制
が二%という形でございましたのを、両者合せて四%まで、まだ不十分でございますけれ
ども
採用率
を
引き上げ
よう、こういう
中身
を入れております。
矢嶋三義
18
○
矢嶋三義
君
大臣
に伺いますが、この高等
学校
教育
というのは終戦後
義務教育
に準ずるように取り扱われ、また
義務教育
に準ずる
程度
に非常にこの高等
学校
教育
を受ける青少年が増加して参ったわけで、これは非常に私喜ばしいことと思うわけですが、最近このデフレ
経済
等も影響して全日制並びに
定時制
を通じて非常に高等
学校
の
学生
に困っている
学生
が多いのです。これが青少年犯罪の多い
一つ
の
原因
にもなっているかと私は見ております。
社会
問題にもなっているかと思うのです。一方
地方財政
の窮迫から全日制並びに
定時制
を通じて授業料の
引き上げ
というものが各
都道府県
に行われているのですね。大がいの、半数以上の
都道府県
は
国立大学
の授業料よりも高い授業料を高等
学校
の
生徒
から取っております。これは私は
地方
村政が窮迫しておる折からとはいいながら、国という
立場
から
考え
るとおかしな形態だと思っておるのです。そこで私はこれは歴代の
大臣
が
育英会
の
採用率
の
引き上げ
には努力されて参ったわけで、それがいまだに実現しないわけですけれ
ども
、その当時の三%を最小限五%というのは天野
文部大臣
以来の歴代文相の問題なんでございます。今、
課長
は四%と言われますが、これは最小限で、私はぜひとも五%には
引き上げ
るべきである、そういうように御努力願いたいと思いますが、これについて
大臣
の御答弁をいただきたい。
清瀬一郎
19
○
国務大臣
(
清瀬一郎
君) 文部
当局
としては、できるだけ
引き上げ
たいと心得ておるのであります。ただ、国の
財政
の現状にかんがみまして、今、
会計課長
の申す
通り
、従前の三%を四%、
定時制
の二%のところは倍の四%に今回は
要求
いたしております。国の
財政
の好転とマッチいたしまして、将来はさらに
要求
いたしたい、かように
考え
ております。
矢嶋三義
20
○
矢嶋三義
君 もう少し聞きたいと思います。それは、今度の自民党の政策の中にスポーツの
振興
ということがあります。私は、これは非常にけっこうなことだと思います。このスポーツの問題に関してですが、近くメルボルンにおいて
オリンピック大会
があるわけで、この
オリンピック大会
にできるだけ多数の選手を派遣するということは、スポーツ外交、国民外交という
立場
からも、私はきわめて高く評価していいと思うのです。ところが、伝えられるところによりますと、このメルボルンに派遣するオリンピック選手の派遣費が足りないので、競輪を特別に開いて、その競輪の収益をもって派遣旅費にする、という
計画
が発表されました。これに対して、
日本
の体育協会の一部では、特別に競輪を開いて、その利益によってオリンピックに行くというようなことは賛成できない、辞退する、というような声もあるわけですが、私は、これはごもっともなことだと思うのです。
オリンピック大会
というのは四年に一回しかないわけでございます。国費支出の多い折とは言いながら、競輪などを特別開いて、その純益で派遣するというような形をとらずに、浄財の寄付で足らない分はスポーツ外交、国民外交というような
立場
から、私は国費で
補助金
を出すべきだと思う。若干は予定されているようですが、体育協会方面とも十分
検討
されて、相当額を出さるべきものと思うのですが、
大臣
はどういう御所見を持っていらっしゃいますか。
清瀬一郎
21
○
国務大臣
(
清瀬一郎
君) 世間の議論にも、一億も要るということですから、競輪等で金をあげようかという論もあり、
文部省
においてもその
調査
を進めておるのでありまするが、今
矢嶋
さんのおっしゃるようなものの見方もございまするから、さらにこれは
検討
することにいたしたいと思います。
矢嶋三義
22
○
矢嶋三義
君 御
検討
願いたいと思います。 次に、これは松村
文部大臣
が手をつけた問題ですが、わが国の
学生
の健康管理という
立場
から、
学生
健康保険というものが必要である、ぜひともやりたいというので、
昭和
三十
年度
の
予算
にその
調査
費が計上され、松村前
文部大臣
のお
考え
では、三十一
年度
から発足させたいという
構想
を持たれておられたわけでございますが、私が非公式に承わっているところによりますと、
学生
健康保険の創設についてはやめたというようなことでありますが、それがほんとうなのかどうか。それからどういうわけでおやめになるというように
方針
をお変えになったのでございますか。最近の
学生
の健康状態並びにわが国の
学生
生活の実情からいっても、私は、
学生
の健康保険
制度
の創設というものは促進しなければならない状況にあるのではないかと思うのですが、
大臣
の御答弁をいただきたいと思います。
清瀬一郎
23
○
国務大臣
(
清瀬一郎
君) 放棄しておるのじゃございませんが、これについていろいろまた議論が残っておるのであります。
学生
のごとき収入源のない人からプレミアムをとって保険ということもどうだろうかというので、一部の方から、さらに
検討
を要するという論がございましたから、これは留保いたしております。やらないということにまだ決定はいたしておりません。
矢嶋三義
24
○
矢嶋三義
君 留保をしているならば、
関係
者並びに有識者をもって早急に御
検討
いただくよう、そうして三十一
年度
から具体的な発足ができるように努力願いたいと思います。 次に伺いたい点は、昨
年度
の
予算
案においては、新生活運動の所要
予算
というものは
文部大臣
所管になっておったわけでございますが、この新生活運動は、第三次
鳩山内閣
は依然としてこれを推進する、しかし、これを
内閣
所管の方に所管がえをされるというようなことを先般承わったわけでございますが、念のために、その
理由
を承わっておきたいと思います。
清瀬一郎
25
○
国務大臣
(
清瀬一郎
君) これは別段深い
理由
はございませんです。去年
文部省
の
予算
の中に、公民
教育
等と一緒にあわせて出しましたが、新生活運動という項は設けないで、そこへくっつけたんです。しかしながら、新生活運動自身は必ずしも
文部省
所管の性質ではなく、あれは日常生活を合理的にまた
文化
的にやろうということで、国全体の心持ちのことでありまするしいたしまするから、
予算
の
編成
の都合上
内閣
の方に移してもらいました。しかしながら、われわれ
文部省
としては、もしお役に立つならば、十分に推進の力を惜しまないようにしたいと思っております。
矢嶋三義
26
○
矢嶋三義
君 最後に、
給与
費
関係
を承わりたいと思います。
給与
定員
関係
ですね。 その第一は、これは本
委員会
において、かつて政府
委員
から答弁されたところですが、
大学
院は、
大学
が充実しておって、
大学
院を置くからといって多額の
予算
を必要としないような
大学
に
大学
院を置く
方針
だ、こういうことを答弁されておりました。その結果として、
大学
の
当局
から聞いてみますと、定員増加並びに
研究
費等の格別の増額というものがないので、
大学
院を置いている
大学
、特に理科系統の
大学
は、職員が大へん不足すると、普通の
大学
と
研究
費の
配分
について若干の手心はしていただいているけれ
ども
、
研究
費が非常に不足をきたしているという声をよく聞きます。
大臣
御承知の
通り
に、今
国立大学
は七十二あるわけですが、昔の学術のうんのうをきわめるという、いわゆる昔の帝国
大学
というもの、それに匹敵するものは、新
教育
制度
では
大学
院でございます。従ってわが国の学術、
文化
の向上という
立場
から
大学
院の充実というものは、私は非常に大切だと思うのです。従って
大学
院を設けた
大学
、ことに理科系統が不足なようですが、職員の充実と
研究
費の充実というものは、三十一
年度
の
予算編成
に当っては格別の配慮をされる必要が国力の充実という
立場
からも私は大事だと、かように
考え
るのでありますが、何らか考慮を払われましたか、また今後払われるつもりでございますか、承わっておきたいと思います。
清瀬一郎
27
○
国務大臣
(
清瀬一郎
君)
科学教育
、技術
教育
の
振興
というものは、先刻も申しましたように党の
方針
でもございまするし、
私立学校
について従前なかった
理科教育
の
補助
ということも
考え
、また
国立大学
についてもその充実をはかることは
考え
ております。
吉田萬次
28
○吉田
萬次
君 ただいまの
矢嶋
さんの御質問に
関連
しまして、
大学
基準経費
ですね、その講座
研究
費、それから
教官研究費
というふうなものをどの
程度
引き上げ
られるか、その
数字
を承わりたいと思います。
天城勳
29
○
説明員
(
天城勳君
) いわゆる
教官研究費
、講座
研究
費とも言われておりますが、
教官研究費
関係
では、私たち実験
関係
と非実験
関係
と臨床とそれぞれ
単価
を分けておりますが、大ざっぱに申しまして、非実験に対しまして実験講座は現在でも大体倍になっております。それを今度は非実験のところで大ざっぱに申しまして現在の
倍額
ほど上げまして、これは必ずしも
倍額
はっきりしておるわけではございませんが、大体倍ちょっと以上になりますけれ
ども
……。
吉田萬次
30
○吉田
萬次
君 そうすると非実験が倍になって、さらにそれのまた倍になっておるわけですね。
天城勳
31
○
説明員
(
天城勳君
) 御承知の
通り
非実験は教授一、助教授一、助手一。実験になりますと助手二、特別実験。臨床になりますと助手が三、こういうふうに構成が変って参りますものですから、きっちり倍数が出ませんけれ
ども
、大体
考え
方としまして今申し上げたくらいの倍率を
考え
ております。
吉田萬次
32
○吉田
萬次
君 臨床は。
天城勳
33
○
説明員
(
天城勳君
) 今の実験講座に対しまして助手の数が一名ふえるのでございます。ですから、そういう
関係
で参りまして、たとえば
数字
で申し上げますと、本
年度
非実験講座というのが大体二十五万ぐらいでございましたが、それを四十万くらいに
考え
ております。それから実験講座は七十四万というのを百十五万ぐらい、臨床が百五十万ぐらい……。
吉田萬次
34
○吉田
萬次
君 今までは……。
天城勳
35
○
説明員
(
天城勳君
) 今までは八十万ぐらいでございます。それから、失礼しました。
学生
経費
は、文科系、理科系とそれから医農工と
学科
によって
単価
が違っておりますので、来
年度
大体これも倍、五〇%増を
考え
ております。文科系統が現在三千円
程度
でございます。理科系統が四千円、医科系統が四千五百円ぐらいでございますが、それの大体五〇%増ぐらいを
考え
ております。
吉田萬次
36
○吉田
萬次
君 教官のほうはどうですか。一緒ですね……。よろしいです。
矢嶋三義
37
○
矢嶋三義
君 少くともその
程度
の
予算
化ができるように、一そうの努力をお願いしておきます。 そこでもう一、二点ですが、私は先般欧米に出張した場合に、各級の
学校
をできるだけ視察いたしましたが、そのときに一番感心したことは、うらやましいと思ったことは、一クラスの収容
生徒
定員数の少いということですね、大体三十五人が標準のようです。四十人以上収容している
学校
というのはむしろ変則のようで、私十校ばかり見たのですが、四十人以上収容しているクラスというのは、どこにも見ることができませんでした。
日本
の場合はいろいろ条件が違うわけですけれ
ども
、
地方
の県庁の所在地と、ちょっとした都市は大体六十人
程度
ですね、それに近い
生徒
を収容しているわけです。これは
一つ
の大きな問題だと思うのであります。 それから今度、先般高等
学校
の教科課程の改訂が問題になったわけですが、現行教科課程そのものが完璧であるとは、私は断言まではいたしませんが、欠点ばかりじゃないと思うのです。これが行き詰まった
一つ
の
理由
としては、乙号
基準
を早く甲号
基準
にして、そうして有資格者を充足することによって、選択制がフルに、フルまでいかなくてもそれに近い
程度
に
運用
できるようになっておれば、あれほど現行高等
学校
の教科課程の欠点というものは現われてこなかったと思うのです。これは小中高通じて、
教員
の質ということが問題でございましょうが、量的に欧米先進国に比べて劣っているということは、これは私は否定できないと思うのです。従って一挙にはできないでしょうが、
予算
の
編成
に当って
大蔵省
に
要求
していくに当っては、やはりこの点は私
一つ
の大きな努力目標でなければならぬと思います。言いふるされたことだから、私言う必要ないと思うのだけれ
ども
、離島を控えているとか、山岳地帯を控えているというような県というものは、小さな
学校
がたくさんあるので、この点欧州の平地あたりとは条件が違うと思うのです。十人とかあるいは二十人ぐらいのクラスがたくさんあるわけですから、そこをその現実というものを認めてとげないというと、ちょっとした平地の都市部の
学校
は、もう五十五、六人から六十人も入れなければ、
教員
配置ができないという事態が招来してくるわけで、こういう
日本
の地勢からくる要素というものは十分勘案して、小中高通じての適当なる職員の数の確保というものには、一段と私は努力しなければならぬと思うのですが、そういう交渉を自治庁
当局
あるいは大蔵
当局
とやっておられますかどうか、伺っておきます。
天城勳
38
○
説明員
(
天城勳君
) 御
指摘
の点につきましては、私たちもかねがね努力して参ってきておるのでございますけれ
ども
、率直に申しまして、たとえば、今御
指摘
の高等
学校
の
経費
などにつきましては
基準
財政
需要額の算定におきまして、実情よりもかなり低いということが実証されております。本
年度
特に高等
学校
の
経費
につきましては、実態
調査
もいたしまして、
明年度
は
地方財政
の
基準
を再
検討
するという線がございますので、ぜひ高等
学校
の
基準
財政
需要額の
基礎
をかえていただきたいと自治庁に強力に今話を続けております。
矢嶋三義
39
○
矢嶋三義
君 最後にもう一点伺いますが、それは
盲ろう学校
の職員の
給与
の問題ですがね。あなたも
盲ろう学校
を視察されたことがあると思うのですが、ともかくこういう特殊
学校
の
教育
というものは容易でないのですね。だから、今までは
盲ろう学校
の教職員に対しては二号俸の加俸が行われておったわけです。それが近年なくなったわけですね。私はこの
盲ろう学校
教育
に従事している職員には、また二号俸
程度
の加俸というものは認めるべきだと、そして、その方が普通の
学校
に帰ってきたらその加俸というものは切ればいいと思う。ともかく特殊の
学校
に勤めている間は二号ないし三号
程度
の加俸というものはみるべきだ、これが一点。 それからもう
一つ
は、幼児
教育
というものは各国ともきわめて努力をしております。特に共産圏の国の
教育
は幼児
教育
に力こぶを入れているのですね。まあ世界を通じて幼児
教育
の重要性というものは叫ばれておりますが、わが国もこの幼稚園の就学前の
教育
が非常に普及して参りましたが、そこで、多年にわたる問題としては、今の市町村立
学校
教職員
給与
負担法の一部を改正して、幼稚園の有資格
教員
に対しても市町村立小
学校
の教職員
給与
負担法を適用するのが然るべきだと、こういう意見と、またそういう
教育
関係
者から強い
要望
があるわけですが、そういう御
構想
は来
年度
の
予算
案
編成
と
関連
をもつかどうか。私は
一つ
の実現目標であり、また実現される努力目標でなければならぬと、かように
考え
ております。で、最近ようやく認識されて参りましたが、幼児
教育
というのはおろそかにできない重大な問題だと思うのですが、この二点について私はお答え願っておきたいと思う。
天城勳
40
○
説明員
(
天城勳君
) 第一点の
盲ろう学校
の先生の調整号俸の問題でございますが、御
指摘
のように、従来二号の調整号俸がございましたが、二十九年の
給与
制度
の改正のときにほかとの
関係
で現在一部に一号ついている形でございますが、これは私たちもぜひもとの姿に直したい、二号の調整号俸をつけたいと思いまして、人事院とも話をしておりまして、来
年度
の
予算要求
に実現したい、こう
考え
ております。 第二番目の
公立
幼稚園の
教員
給与
の
都道府県
費負担の問題でございますが、これも前々からお話しが出ておった問題でございますけれ
ども
、御存じのように、
公立
幼稚園の設置が
全国
的に見まして非常にアンバランスでございまして、たとえば香川県とか徳島県のように、
全国
各市町村全部
公立
の幼稚園の所在するところもございますれば、また県内に
公立
幼稚園のないという県もございまして、府県の負担に上げました場合に、技術的にその
財政
措置が困難だということが
一つ
の大きな
理由
で、今までお話しがあったときにいつも
理由
とされて参ったわけでございます。その事情は、なお今日も残っておりますので、その趣旨を実現するためにも、その点をいかに措置するかということなどが問題じゃないかと、
関係
局で目下その点を
検討
いたしておりますので、その結論はまだはっきり私存じておりませんが、幼稚園
教育
の
振興
の方策として、いろいろな角度からの措置としてそれを
検討
したいと、こう
考え
ております。
吉田萬次
41
○吉田
萬次
君 ただいま
矢嶋
さんの
盲ろう学校
に対する御質問がありまして、
関連
して御質問申し上げますが、
盲ろう学校
の職員というものは、実際気の毒なものでありまして、
盲ろう学校
の職員に対する定年制というものはありませんですけれ
ども
、大体普通の
教育
と
基準
を同じようにして、そしてやめさせられますけれ
ども
、特殊な技術というものがあれは要するものであって、そうして年令によってという性質のものと違いますが、ああいう
教員
に対する特別な待遇とか、あるいは年令というものに対してゆとりのある
方法
というものは講ぜられませんでしょうか。
天城勳
42
○
説明員
(
天城勳君
) これは先生御存じだと思うのですけれ
ども
、
公立学校
の先生に、表向きの定年制というものはございませんわけですけれ
ども
、各県で、大体それぞれ慣行あるいは内規的にやっておるわけでございますので、私たちの方として育ろう
学校
の先生は、非常にほかの先生と違って過重的負担をされ、精神的な負担も多いので、その点はいろいろな面からも考慮いたしておるのでございますけれ
ども
、定年の問題につきましては、どうもこちらから、今
制度
もございませんので、積極的に申し上げたこともないのですし、まあ
地方
でそれぞれ考慮されていると思うのでございますが、御趣旨の点はよく承わっておきたいと思っております。
吉田萬次
43
○吉田
萬次
君
盲ろう学校
の職員の養成というものに対しては、現在どんな
施設
が施されておりますか。
天城勳
44
○
説明員
(
天城勳君
) 現在まだ普遍的には、養成
大学
でこういう講座がございませんが、たとえば東京の
教育
大学
では、特殊
教員
の養成という課程をもって
教員
養成をやっておりますけれ
ども
、各学芸
大学
全部に及ぶというほどまでにはやっておりません。
有馬英二
45
○
有馬英二
君 私は科学
振興
の実情についてお聞きしたいのですが、ここには大へん大まかな項しか書いてないので、どのくらいになっているか、さっぱりわからないのですか、十三億ですか、
科学研究費
だけではどれくらいになりますか。
天城勳
46
○
説明員
(
天城勳君
) ここに
科学振興関係
として、本
年度
十三億と、こうしてございますが、この
中身
は非常なたくさんの項目になっておりますので、今御
指摘
の狭い
意味
の
科学研究費
と言われているものでございますが、これは本
年度
約十二億ございまして、この
中身
は
科学研究費
交付金
とか、あるいは科学試験
研究
費とか、あるいは科学
研究
助成金とか、外国の輸入機械の購入費とか、いろいろな項目に分れておりますが、本
年度
の十二億に対しまして、
明年度
十五億ほどこれを
要求
しているのでございます。そのほか科学
振興
と申しますか、学術
関係
の
経費
の中にはここにもございますように、在外
研究
員の派遣費でございますとか、あるいは民間の学術団体に対する
補助金
でございますとか、先ほどここにもちょっとあげております
特殊研究
、ガンとか、
地球電磁気
とか、そういうものを全部含めて一応科学技術
振興
という形でくくってあるのでございます。
有馬英二
47
○
有馬英二
君 そうするとこの中へガンも入っているのでございますか。
天城勳
48
○
説明員
(
天城勳君
)
特殊研究
というのが従来はございませんでして、ガンと
地球電磁気
の
研究
というのを来年から始めるというので特に出してございます。
有馬英二
49
○
有馬英二
君 下に
国立大学
、病院、
研究
所と書いて、そうして項目をあげてビールス
研究
等と書いてあるのですが、この中にこれと一緒にガン並びに
地球電磁気
研究
というようなものが入っているのですか。科学
研究
の方に入っておりますか。
天城勳
50
○
説明員
(
天城勳君
) これは第七番目の
研究
所の中に原力子
基礎研究
とかあるいはビールス
研究
というのは大体
大学
の附置
研究
所というような
構想
で置こうと思っているのでございますけれ
ども
、ガンとか
地球電磁気
は特定の
大学
の特定の
研究
所というのでなくて、いろいろな
大学
の学部や
研究
所においてガンそのものについていろいろな角度から追求いたしております。その全体を総合的にガン
研究
という形で運営していこう、いわば特定の
研究
所を置くのでなくて、見えざる
研究
所というような形でもって総合的にやっていとう、こういう
考え
方なのであります。特に
大学
の
経費
というよりも他の科学
研究
の
交付金
と同じようなカテゴリーにおいてここに入れておるわけでございます。
有馬英二
51
○
有馬英二
君 そうすると、この
特殊研究
というようなものは今までの
文部省
科学研究費
というものとは切り離して、これはとっているわけですな。
天城勳
52
○
説明員
(
天城勳君
) 今までの
科学研究費
については特にどの
研究
というわけじゃございませんでしたけれ
ども
、この二つは本来ならば
大学
の附置
研究
所で特定のところに置く性質のものでございますけれ
ども
、ガンの
研究
そのものがいろいろな角度からやっているものでございますから、特定のところに置かないで全体でやるということで、従来の
科学研究費
から切り離して、この二つを切り離してこの項目でとっていこうという
考え
方でございます。
有馬英二
53
○
有馬英二
君 その額は大体どれくらいと見積っておりますか。今のお話しですと十五億の中にそれが入っているのですか。
天城勳
54
○
説明員
(
天城勳君
) ガン
研究
費につきましては約三億ばかり
考え
ております。
地球電磁気
関係
で一
千万
ほどでございます。
有馬英二
55
○
有馬英二
君 御承知でしょうが、今までの
科学研究費
が非常に少くて、一人一人の
研究
者のもらう金が三万とか五万とかくらいにしか当らないので、ウサギを少し飼うとすぐなくなってしまうというようなことで、まことに
研究
費が少くて学者はみな困っているわけですね。それですから十何億というと非常に多いように見えるのですけれ
ども
、これは各
大学
、
研究
所にみんな分けられて、何の
研究
というようにして、それがまた何十人、あるいはときによると非常に多数の学者にみんな分けられるものですから、非常に一人一人のもらう金が少くなってほとんどまあ……、
研究
は
研究
になるのでしょうけれ
ども
、あまりに少額で困っておる。これはまあ戦争前からあるいは戦時中を通じてこういうことをやっているのですけれ
ども
、どうも物価の騰貴と
文部省
の
科学研究費
の増額とちっともマッチしていかないために、各
研究
所としても困っているのだから、今年の十二億が明年十五億というと少しは増額されたことになるのですけれ
ども
、
文部大臣
も科学
振興
ということを非常に、特にこれはこの前のあるいはその前の
文部大臣
からすでにそういうことは言われておるのですが、いつもそういうことはとかくお題目といっては悪いかもしれないけれ
ども
、言葉ばかりで実績が伴っておらないように私は思うわけです。そういう点を
一つ
顧慮されて、できるだけ
科学研究費
に多額の金を、
予算
を増額していただきたいと私は
考え
ております。
矢嶋三義
56
○
矢嶋三義
君
関連
して。今の
有馬
委員
の発言その
通り
だと思うのだな。それで共産圏の国なんか、とても最近科学援助、国の力で助けて優遇されているということを聞くわけだが、
日本
は戦争中の空白もあったわけで、これは
大臣
もいるといいのだが、おらぬからあなたから
大臣
に通じて、また大蔵との交渉にあたっても、思い切った線を
一つ
出してもらいたいと思うのだ。それで
防衛庁
あたりは
研究
費が使い切れぬでうんと余っているというのだ。
予算
がなかったらそんなものをもらってきて
文部省
の
予算
の中に入れるくらいの鼻っぱしらをもって交渉をして、学者が十分
研究
できるだけの
研究
費というものはぜひ確保するように
大臣
をして努力していただくと同時に、
事務当局
のあなた方も格段に
一つ
がんばってもらいたいということを私も
要望
しておきます。
天城勳
57
○
説明員
(
天城勳君
) 両先生の御質問
関連
もございますので、一括のような形になりますが、お答えいたします。
科学研究交付金
関係
の金は今
有馬
先生から御
指摘
になりましたようにいろいろな実情がございますが、必ずしもすべての
研究
に出すと、またそれが五万三万というような少額にわたることが本旨ではございませんで、できるだけまとまった
金額
で大きな
研究
と申しますか、細分化されない
研究
費という趣旨でやっているのでありますが、やはり
教官研究費
が不足すると、どうしても細分化の傾向が出て参りますので、
明年度
といたしましては、やはり
科学研究費
の交付は本来の趣旨である、なるたけまとまった
研究
にまとまった金でお渡しする。そのかわり
基礎
的な
研究
費の方を充実いたしまして、今御
指摘
のような三万五万という金で
科学研究費
の方に交付を仰ぐという形でなく、
基礎
的な
教官研究費
を片方で上げていこう、こういう
構想
から合せて両方のバランスを
考え
ながら増額を
考え
ている次第であります。御
指摘
の点につきましては十分心して考慮いたしたいと
考え
ます。
有馬英二
58
○
有馬英二
君 それからもう
一つ
伺いたいのでありますが、この七番目の項目のところで、原子力に関する
基礎研究
というのが特別に書いてございますが、これは今の田無にあるあの原子核の
研究
所のことをうたったわけなんでしょうか。
天城勳
59
○
説明員
(
天城勳君
) むしろこれはあの原子炉と申しますか、原子炉そのものということになりますと技術的な、あるいは工業化の問題になりますけれ
ども
、原子力、原子炉に関する
研究
というような
考え
方をもっておりまして、新しく
大学
に置くという
考え
方でございます。現在の田無の原子核
研究
所じゃなくて、新しく原子炉の
研究
そのものの
研究
所を置こうという
考え
方であります。
有馬英二
60
○
有馬英二
君 それから、今日もやっているのですが、原子力の利用に関する
研究
ですか、今
内閣
委員会
でもやっておりますが、あの中に原子力に関する
研究
所が作られる、それとこれとは同じ目的でありますか。
齋藤正
61
○
説明員
(齋藤正君) あそこの、今の原子力
委員会
の中に出て参りますのは財団法人原子力
研究
所というものでございまして、それの監督に関することが原子力
委員会
の
仕事
の中に入っておるようでございます。ここで申しておりますのは、
大学
の
基礎研究
としても、
基礎
的学理の
研究
といたしましても原子炉が必要であり、それに関する
経費
はこれは
大学
の
経費
でございますので、
大学
の
経費
の中で
要求
する、こういうことに相なるかと存じます。
有馬英二
62
○
有馬英二
君 それならば
大学
経費
の中に入るわけでしょう。ここに特別に書いてあるから私伺っておるのです。
天城勳
63
○
説明員
(
天城勳君
) これは
国立大学
の
経費
の中に含めて
考え
ておるのでございます。
飯島連次郎
64
○
委員長
(
飯島連次郎
君) 私が
一つ
伺いますが、国際
学生
会館を
建設
するということがここにうたってありますが、これは具体的にどういうことですか。どのくらいの
経費
を見込んでおりますか。
天城勳
65
○
説明員
(
天城勳君
) 御存じの
通り
現在国費で外国人の留
学生
を招致しておりますが、これが国際学友会へ宿泊して生活している形でございますが、その
経費
が大体現在のところ二万円支出されております。ところが新聞紙上等で御存じのようにこの二万円が安いというような御意見もあったし、あるいは
学生
の問題等いろいろな意見があったりしましておりますので、特にこの寄留
学生
のために特別な
学生
会館を作って、いわば低廉な
経費
でもって生活できるような
方法
を
考え
たい、こういう
構想
で
学生
会館を設立するということが
考え
られております。これは直ちに新しく
建築
をするというところまでまとまっているわけではございません。あるいはそういう形になるかもしれませんが、その点は最終的に、はっきりいたしておりません。とにかく外国人留
学生
の生活の本拠を作ろう、こういう
考え
方で大体
予算
の上で二千百七万ほど
要求
いたしております。
飯島連次郎
66
○
委員長
(
飯島連次郎
君) それから
社会教育
の中の青少年に有害な不良出版物、映画等の抑制措置を講ずるというのでありますが、これは
金額
が入っておりませんけれ
ども
、どのくらいですか。
天城勳
67
○
説明員
(
天城勳君
) これは現在のところ全く
予算
的にどういう面で出すかということがきまっておりませんで、こういう施策をやりたいということだけでございます。
金額
的には、まだきまっておりません。
飯島連次郎
68
○
委員長
(
飯島連次郎
君) ほかにございませんか……。それでは本日はこれで散会いたします。 午後四時三十四分散会