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天田勝正君 私は、先にも
社会保険審査会の
委員の
承認に関して幾多の
委員の
任命に
同意をいたしたわけでありますけれ
ども、これらをずっと調べてみますると、ほとんどここでいつも問題になる点は、
役人の前歴がないものは、もうほとんど
任命いたさない、こういうことが認められるわけであります。
役人をやったからいけないという意味でなくて、しかし他の者を
一体審議しておるかということになれば
審議しておらない。たとえば、もちろん
学識経験の豊かな者を
任命するということは、これは当然でありますから、別段
大橋君あるいは
石黒君等が
学識経験が劣っておるというのでありません。しかし他の者も同様に
審議をした結果これらの人が一段とすぐれておるという答えに基いてこうした処置がとられるならば何をか私
ども申し上げませんけれ
ども、ところがそうでない。今たった一人の例を私あげてみたんですけれ
ども、これらもほとんど
田原君のごときは
党関係の有効な団体の今中心になって創立もしくは
運営に当っておられる。そういう人を一向に
考慮の対象にいたさずして、それでこの
人たちだけを取り上げて、これはりっぱである……それは
与党だけから見れば、一番これは適任であるかもしれない。しかし広く
学識経験の者を選ぶという
趣旨からすれば、まるっきりそれはなっておらん。こういうことが言える。それはどうしてそう出てきたかといえば、主として私は
役人上りであるということにウエートが置かれて、さようになったと判断せざるを得ない。そうでないという
答弁があれば別であります。ところが私の知っている限りでは、
自由民主党の中にもさらに
海外移住に熱心であり、名の聞えておられる人を知っておる。そういう人と
一体どう比べて見られたのですか。