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藤田進君 これは岡君の方から
理事会でというお話で、最後的にはそうしなければならぬかと思います。しかし御
承知のように私ども議運の
委員長理事打合会におきましては、すでにここ当分と言って表現が当るくらい、この問題は各会派に持ち帰り、持ち寄り、議論いたしました。その結果昨日、しかし議運の
理事会では、必ずしも
意見があの段階では一致するに至りませんので、議運で少し皆さんの
意見を聞いてきめればよろしい、もしきまらなければ、再び
理事会にという、実は
委員長から釈明がありませんが、そういう態度で私ども実は臨んだわけであります。
そこで今
高野さんの言われる虚礼の範囲が問題であるから困難である、
榊原さんの言われるその基準が判断に苦しむ、あるいは
河野さんの言われる議論が出ること自体、その良識という、いわゆる良識期待論も出てきたわけです。
佐藤さんのように、また拘束力、こういうものは、むしろ議運の
理事会で、ある程度話し合いがまとまると思います。問題は基本的に、今次年末年始を控えて申し合せをすることがよいのか、悪いのかという基本論になっているわけです。
そこで私どもが、今
天田委員の方から出しました案というのは、これはもう申し上げるまでもなく、
衆議院において絶対多数を誇る自由民主党の皆さんのリードのもとにおきめになり、益谷
衆議院議長の名において出されたもの、それなんであります。これをなぜ持ち出すかといえば、これは世上
国会といえば、
衆議院だけとか、
参議院だけ、そういうふうに截然と物を考えないと思います。
国会議員はこうこうだそうだといえば、やはり衆参
両院を一束にして、物をこの種問題について考えやすい。できればやはりこれは衆参
両院が共同して申し合せをして、各院の申し合せにするのが至当であろうけれども、今回はそう参りません。すでに先月二十六日に
衆議院はきめておるわけであります。そこで私どもとしては、できるだけ、
衆議院の申し合せというものが不当でもない、行き過ぎでもないという判断で、できればこの線にそろえた方が効果が上る。
衆議院がおきめになっても、
参議院議員は
地方区において、全国区において幾多の面で接触を持つわけでありますから、
参議院の面で一角がくずれるということは、
衆議院の期待は水泡に帰するわけですから、こう出したわけです。
私が申し上げたいのは、今回こういうふうに問題になるということは、私の解釈ですが、必ずしも昨年の場合も、たったこの間のお盆の場合も、スムーズに問題が展開して結論が出たのにかかわらず、今回に限り問題になっているのは、世上伝えられている、
河野さんのおっしゃる必ずしも議員なるがゆえに無限の良識を期待するのはむずかしい状態で、議員には懲罰があったり、
規則があったり、
国会法があるわけですが、そこまでいかないでも、選挙の前になりますと、身近な問題であるということで、真偽は別として、年賀状といえども、
高野さんのおっしゃるようなものでなく、すでに十万の用意がしてあるのに、これをどうするか、十万は少し誇張にいたしましても、いわば人名簿を見て、
社会党だろうが、何だろうが、どんどんアルバイトで響いてしまって、意外な人から年賀状をいただくということはひんしゅくを買う。さなきだに失墜をしかけておる
国会の権威というものは、信用を失うのじゃないか。まさに来年選挙を控えておる今回だけに、私は問題がむずかしくなっておるのじゃないだろうか。そこで私は後退するのでなしに、昨年も申し合せをいたしておりましたし、
衆議院はこれはきついと解釈できましょうけれども、かなりきつい線をきめなければ、やはりなんといいますか、申し合せの効果が上らないということでありましょうから、ある意味ではかなりきつい線であろうが、これは自後の
運営をお互いに、これこそ良識に待って
運営をすれば、お互いの同志仲間の中から、世間の指弾を受けることのないようにすればいいことなのでありますから、私は最低昨年の申し合せは守り、かつそれは申し合せをして行くのが至当ではないか。そういうもとにおいて、今皆さんから言われるところの範囲であるとか、判断の基準であるとか、あるいは拘束力の問題であるとか、こういう点は
一つ理事会の方で円満に申し合せの具体化をさしていただきたい。私はかように考えております。
でありますから、
天田さんの提案されました線を参考にして、これは何も
衆議院の
通りをする必要はありません。かといって
衆議院の申し合せが不当であるという断定はこれはむずかしい問題であります。でありますから、
理事会へ回すならある程度基本線だけは
一つここでおきめになって
理事会にお回しいただきたいということを
要求します。