○田上説明員 芳賀
委員からただいまの御
質問のありました
公共事業費の
節減の問題でございますが、
北海道開発庁所管の三十
年度予算における
節減の対象となっております
公共事業の総額は百八億余りあるのであります。しかし
節減の対象と申しましても、実は
大蔵省の方からその
方針が
予算については連絡があるのでありますが、公式な指示または公式な連絡というものは現在までないわけでございます。ただ、この
公共事業費の
節減が
地方財政の救済の問題と
関連いたしまして事務的に連絡があったのでございますから、そういう
意味で一応御了承をいただいておかなければならぬと思います。それによりますと、
災害関係だとか、あるいは道路
関係を除いた他の
公共事業だということで、ただいま申し上げましたように、
北海道開発庁の
関係では、約百八億あるのでございます。これを
公共事業費を
削減するようになるかもしれないので、一応事前に事務的に連絡をしておくが、よく検討をしておいてもらいたいということで、私
ども事務的に一応そのことがあるとしまして、いろいろ検討をいたしております。しかしながら対象がきわめて広範囲であり、しかもその
内容はきわめて重大な問題でありますので、検討といいましても、開発庁におきまして、数字的に、あるいは実情をいろいろ考えておる
程度の研究をいたしておるわけであります。指示を受けました
削減、これは非公式なことでありますが、大体全国一般には一〇%
程度落すというふうな、
大蔵省の方では一応仮定の上に立って検討しておるようであります。その場合に、
北海道におきましては、特殊な事情から七%
程度削減というようなことを考えられるのじゃなかろうか。そうした場合にどうなるかというふうなことを一応検討しておいてもらいたいということであります。
北海道の特殊事情と申しますのは、御承知の
通り北海道は非常に寒いのでありまして、すでに吹雪も降っておりますし、降雪もあるわけでございます。従って他の
地方と違いまして、年間の
事業、冬の
事業が、ものによりましては、冬におきましても
事業を続行し得るものもありますが、大部分の、外部における
事業というものは、寒さのため、降雪のため等によりまして、ほとんどできないのであります。従いましてそういう事情を勘案しまして、さきに
大蔵省の方でとめ置きをいたしておりました
公共事業費につきましても、
北海道の場合には、できるだけ早くとめ置きを
解除いたしまして、
工事を寒くならないうちに完了させる必要があるということから、他の
地方におきましては一〇%
保留をする場合におきましても、
北海道においては五%くらいな
保留にとどめるということは、当然のこととして大蔵当局とは了解を得て、そう扱われておるのであります。今回の場合におきましては、すでに
保留に残されておりましたもののうち、最後に残った五%につきましても、ことしももう十二月でありますので、
解除されております。従って
北海道の現地の
工事につきましては、すでに
予算額に示された全
事業をやるものとして
工事の実際の進行を継続しておるような次第であります。そのパーセンテージがどのくらい進んでおるかという芳賀
委員の御
質問でありますが、この点は今私ここで資料も持ち合わせておりません。またこれは非常に多くの箇所、ことの実情を調べてみなければなりませんので、今ここでお答えいたすわけにはいかないと思いますが、ただいま申し上ばました
通りに、大体十二月も半ばでございますので、ほとんど全部の
仕事は完了されるものとして進行しておるというふうに御承知を願いたいと思うのであります。大体実情はそういうふうになっております。