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谷垣政府委員 暫定的な応急
措置のほかに、
関税の問題でありますとか、あるいは
農産物価格安定法の対象とするかどうかという問題でありますとか、あるいは
食管の買付によるコントロールを大幅に広げていく
やり方はどうかというような問題、あるいは現在の
割当方式の改善
方法がもう少し考えられるのではないかというような問題が、今後の問題といたしまして基本的に考えなければならぬ点であろうかと思います。この点におきましてはそれぞれの対案につきましていろいろと問題点があり、一長一短があろうかと思います。たとえば
農産物価格安定法の対象といたしますることを考えた場合におきましても、非常に
輸入依存度の高いこういうものをいたしますることが、果して従来の
農産物価格安定法の対象といたしておりました品物と比較いたしましてどうであるかというような点、あるいは支持
価格を設けまする場合にどの
程度の支持
価格が妥当であるかというような点、もしもそれがかなり低い水準でありましたような場合には、
生産者の方にどういうふうに役立つかどうかというような問題があろうかと思います。またそれがある
程度高い水準になりますれば、外から入って参りまする
大豆の
価格等との差額等が問題になりましょうから、これはこれでやはり財政負担の限度の問題が起きようと思います。また
関税の問題にいたしましても、すでに御承知のように、一体
関税によりまする
価格というものが、消費者の方の負担になるか、あるいは
大豆で油を作り、みそ等を作っております面での企業
努力という格好で吸収されるか、いろいろな問題があろうかと思います。そういういろいろな
方法を考えてみました場合に、
相当突っ込んで考えねばならぬ点が多いのであります。そういうことからいたしまして、これらの
対策につきましては十分に
研究をいたしまして、そうしてできるだけ早い機会に皆様の方へ御報告申し
上げるように運びたい、かように考えて
研究を続けておるわけでございます。そのほか出荷の調節その他の
努力をどういう格好でやっていくかという問題も起ろうかと思います。あるいは基本的にはコストを引き下げるために生産
指導等の面、あるいは営農
指導等の面でもう少し突っ込んだ
考え方も
恒久対策としては十分にやっていかなければならぬ点であろうかと思います。そういうようないろいろな問題点がございますので、もう少し時間をかしていただきまして
検討をしたい、かように考えておる次第でございます。以上
恒久対策に関しましていろいろ問題があろうかと思いますが、そんなことを現在
検討いたしておりますので、御了承願いたいと思います。