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片島委員 関連して。大体
井手委員から核心には触れられておるのでありますが、ちょっとつけ加えてお尋ねしておきますが、
特定局の中において居残り
勤務までして、郵便の競技会とか珠算の競技会とかいうものはどこでもやっておるのでありますか。普通局におきましても、郵便競技会とか珠算競技会というのを居残りまでしてやるという場合には、全国的な競技会、大会などがある場合にはやっておりますけれ
ども、
特定局において非常に無理をして競技会をやる、それも新米で入ったばかりの者は別でありますが、長年勤めておる者をおそくまで残してやらして、
成績が悪いといってそれを罵倒せられる、こういうような例はほかの
特定局でもあるのでありましょうか。
それといま
一つ、五十人といいますと、
特定局で申しますと大局であります。そうして
全逓の点検闘争により、
一つの非常に封建的な
特定局制度のモデル・ケースとして取り上げられておるのでありますが、五十人もおりますれば、普通の町工場でありましても
相当な工場であります。普通の民間の町工場でありましても、長年勤めておる主人が、
成績があまりよくないといって、その家族の者、特に妻を呼び出してお前のおやじはあまり
成績が上らぬがというようなことは、近ごろあまりやらないのであります。少くとも政府機関としてやっておりますこの大局におきまして、
仕事熱心さからといったところで、その人の家内まで呼び出して、お前のおやじはどうだこうだということを言うようなことが、今でもほかにもあるのかどうか。特にいかに年末時の
繁忙期といえ
ども、妻や長男あたりまで無料で加勢をさせなければはけないようならば、
郵政当局としては当然臨時者か何かを入れてはかせるようにするのが当然であって、ないしょで公けの
郵便物を家族の者に手伝わしてやるというようなケースも、これは珍しいと私は思うのでありますが、そういうことがあったのかどうか。特にここの局で貯蓄目標の達成懇談会をやりましたとき、十四、五名の者が集まっておりまして、とうとうその命令をする側にある
主事とされる側にある職員との間で暴力沙汰が起り、相互に殴打をしたという
本省からの
報告があります。
特定局の最も長所とするところは、
局長以下家族的な和気あいあいたる中において
仕事が進行せられる、運用せられるということが、一番特徴であるということをいわれておったのでありますが、十四、五人の者が集まって貯蓄をこういうふうにやろうじゃないかというところで暴力沙汰があり、相互に殴打事件があるというようなことは、これは
特定局の運用において最も妙味であるといわれておったところに、一番大きなひびが入っている。しかも非常に熱心さ熱心さと言っておりますが、ここの局の事態を見ますと、
主事の定員が四名、主任の定員が六名であるのに、
主事は二名しか配置しておらない、主任は三名しか配置しておらない、
主事も主任も半数しか定員を配置しておらぬ。御承知のように
主事、主任に昇格をすれば、俸給の格づけが上ってくるのであります。
従業員を遇するの道を知っておれば、ほかの
特定局は、私の知っている限りにおいては、
主事の定員を増してくれ、主任の定員を増してくれという要望はありますが、
主事や主任の定員が
余り過ぎているから半分しか使えない、しかも五十人からおる大局にそういうものに任用する資格者がおらぬ、そしてこの
報告を見ると、
従業員はみんなろくでもないやつばかり集まって、けんかをしたり
成績は上らないという御
報告がきておる。こういうケースは私はないと思う。いかに
仕事が熱心であるとかなんとかいいましても、
仕事熱心であるから妻を呼び出し長男を呼び出し、また
特定局であるにかかわらず、古参者を居残らして競技会をやらせる、けんかまでして貯蓄目標達成懇談会をやらせる、一方においては
主事、主任の定員を半分も任用しない。また御
報告にありますようにもちつきや草むしりに
局長が私用で使っておるということも、
本省の
人事部もまた認めております。これも非常に矛盾があると思いますが、こういうケースがほかにあるものかどうか、これは私はっきりと承わっておかなければならない。しかも五十人といえば、もう普通局に匹敵するくらいの大局である。それがここにモデル・ケースとして取り上げられておって、このような矛盾だらけのようなものを何とかおおい隠そうというようなことがあります場合には、二十名や三十名といういわゆる
特定局の中局の場合はもっとひどいことがあっても、それが表面には出てこないというような結果になるのではないかと思いますから、非常に長年労務を担当しておられる
郵政省の人事
当局として、そういうケースもほかにあるものかどうか、この際承わっておきたい。