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1955-03-18 第22回国会 参議院 本会議 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十年三月十八日(金曜日)    午前時六分開議     ━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第一号   昭和三十年三月十八日    午前十時開議  第一 議席指定  第二 常任委員選任  第三 常任委員長の選挙  第四 会期の件  第五 内閣総理大臣指名     ━━━━━━━━━━━━━
  2. 河井彌八

    議長河井彌八君) 第二十一回国会閉会後の諸般の報告は、朗読を省略いたします。      ——————————
  3. 河井彌八

    議長河井彌八君) これより本日の会議を開きます。  日程第一、議席指定。  議長は、本院規則第十四条により、諸君議席只今御着席の通り指定いたします。      ——————————
  4. 河井彌八

    議長河井彌八君) この際、新たに議席に着かれました議員を御紹介いたします。  議席第二百九番、地方選出議員福井選出小幡治和君。    〔小幡治和起立拍手〕      ——————————
  5. 河井彌八

    議長河井彌八君) この際、お諮りいたします。井上清一君から、病気のため三十日間請暇の申出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 河井彌八

    議長河井彌八君) 御異議ないと認めます。よって許可することに決しました。      ——————————
  7. 河井彌八

    議長河井彌八君) 参事に報告させます。    〔参事朗読〕 本日議員寺尾豊君外六名から委員会審査省略要求書を附して左の議案提出した。  参議院規則の一部を改正する規則案      ——————————
  8. 河井彌八

    議長河井彌八君) この際、お諮りいたします。参議院規則の一部を改正する規則案寺尾豊君外六名発議)、本案発議者から委員会審査省略要求書提出されております。発議者要求通り委員会審査を省略し、直ちに本案の審議に入ることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 河井彌八

    議長河井彌八君) 御異議ないと認めます。よって本案議題といたします。  これより発議者に対し趣旨説明発言を許します。寺尾豊君。    〔寺尾豊登壇拍手
  10. 寺尾豊

    寺尾豊君 只今議題となりました参議院規則の一部を改正する規則案につきまして、提案の趣旨を御説明いたします。  本案は、前国会において成立いたしました国会法改正に伴って必要な改正を行い、かつ、この際過去の経験に徴して、慣行に合わない点、実情に沿わない点を是正し、さらに条文明確化字句訂正等条文整理を行うことを眼目としたものであります。  その主な点について御説明をいたします。  まず、国会法改正に伴うものといたしましては、第一に、一院の休会に関する規定であります。これは国会法において国会休会に関する規定改正したことに伴い、これとにらみ合せて必要な規定を設けたのであります。  第二は、議案発議及び修正案提出手続に関する規定であります。これは議案発議につきましては、新たに国会法によりまして十人以上の賛成を要することとなり、また予算を伴う法律案発議につきましては、さらに要件が加えられましたので、これに伴い、法案発議に当って所定の賛成者の連署並びに法律施行に要する経費の記載を必要とする旨の規定を設け、また修正・案の提出についても同様の所要の改正を加えました。  第三は、委員会提出法案の取扱いに関する規定であります。これは、このたび国会法改正によりまして、新たに委員会がその所管事項について法律案提出することができるようになりましたので、委員会提出法律案は、原則として委員会に付託しないで本会議に上程することの規定を設けました。  第四は、常任委員会委員数及び所管事項に関する規定であります。これは、このたびの国会法改正の重要な点でありまして、常任委員会整理統合に伴うものでありますが、常任委員会の数が減少いたしましたため、各委員会委員数を、特殊のものを除き、従来の最低十名から二十名に増加し、各委員会委員数を従来に比し平等にした点と、その所管事項国会自主性にかんがみ、各省所管別を改めて事項別といたした点であります。  第五は、予算を伴う法律案予算総額増額修正案及び予算に関連する法律案に対する修正案につき、内閣意見聴取に関する規定であります。これは、国会法改正によりまして、議院または委員会は、予算総額増額修正委員会提出もしくは議員発議にかかる予算を伴う法律案、または法律案に対する修正予算増額を伴うもの、もしくは予算を伴うこととなるものについては、内閣に対して意見を述べる機会を与えなければならないということになりましたので、その時期を規定したことであります。その他国会法改正によって両院法規委員会制度自由討議及び陳情の審査を廃止したことに伴い条文整理し、また参考人及び緊急集会規定が設けられたこと等に伴い必要な規定を設けたことであります。  次に、過去の経験に徴して慣行及び実情に合わない点の是正につきまして御説明をいたします。  第一は、内閣総理大臣指名に関する規定であります。この点については、現行規則は、投票によってまず指名されるものを定め、その者について議決するという二段がまえの手続になっておりますが、過去においてこの手続に紛議を生じた経緯等にかんがみまして、この際、投票のみで足りることに改めようとするものであります。  第二は、常任委員選任に関する規定であります。国会法改正によって兼務できる委員に関する規定がなくなりましたので、兼務を認めないとすると、衆議院に比較して議員の定数の少い本院においては委員会運営種々の支障を来たします。さればと申せ、一人で多数の常任委員を兼ねることは、これまた好ましくないので、本院といたしましては、従来通り二箇をこえる常任委員となることを禁止し、かつ兼務する委員のうちの一箇は、国会法第四十二条第三項の場合を除き、予算、決算、議院運営、懲罰の各委員に限ることが適当と認め、新たに規定を設けたことであります。  第三は、委員派遣に関する規定であります。現行規則によれば、本院においでは議員派遣については、すべて本会議議決を要することになっておりますが、従来の実情を見ますと、派遣の大部分委員長要求によるものであり、そのため本会議を開く等、手続上煩瑣な点がありましたので、委て、委員派遣議長承認をもって足ることにしようとするものであります。  第四は、資格争訟に関する規定であります。現行規則によれば、資格争訟訴状提出されたときは、議長はこれを特別委員会に付託することになっておりますが、資格争訟国会法規定によって必ず委員会審査を経なければならないことになっている関係上、本会議におけるこの特別委員会設置議決は拘束を受けることとなり、規定疑義があるので、訴状提出されたときは、資格争訟特別委員会が設けられたものとし、かつその特別委員の数を十人として規定したことであります。  第五は、議院提出議案について、または内閣提出議案中で他院修正した部分について、両院相互委員長発議者または修正案提出者説明できる旨の規定であります。これは、従来明確な根拠規定がないため種々の便法によっておりましたのを、この際衆議院から要求のあったときは衆議院において説明し、また本院の委員会衆議院側から説明を聞くことができる旨の規定を設けたわけであります。このほか字句その他条文の解釈上疑義を生ずるおそれのある点等について、それぞれ訂正または整理をしようとするものであります。  以上が本改正案のおもな点でありますが、本案の内容につきましては、閉会中前後六回にわたって開かれた議院運営委員会国会法等改正に関する小委員会におきまして慎重に協議いたしました結果、一昨日ようやく成案を得て、さらに議院運営委員会において、その御承認を得ておりますことを申し添えまして御説明を終りたいと思います。  何とぞ諸君の御賛成をたまわらんことをお願いいたす次第であります。(拍手
  11. 河井彌八

    議長河井彌八君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。本案全部を問題に供します。本案賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  12. 河井彌八

    議長河井彌八君) 総員起立と認めます。よって本案は、全会一致をもって可決せられました。      ——————————
  13. 河井彌八

    議長河井彌八君) この際、お諮りいたします。国会法及び参議院規則改正に伴い、参議院緊急集会規則は不要となりましたので、これを廃止いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 河井彌八

    議長河井彌八君) 御異議ないと認めます。よって参議院緊急集会規則は廃止することに決しました。      ——————————
  15. 河井彌八

    議長河井彌八君) 先刻、鳩山内閣総理大臣から次の通知に接しました。    内閣は、日本国憲法第七十条に   より、本日総辞職をすることに決   定いたしましたから、国会法第六   十四条によってこの旨通知いた   します。  以上、御報告いたします。  議事都合により、これにて暫時休憩いたします。    午前十時十九分休憩      ——————————    午後十一時二十九分開議
  16. 河井彌八

    議長河井彌八君) 休憩前に引き続き、これより会議を開きます。  この際、日程第二及び日程第三をあとに廻したいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 河井彌八

    議長河井彌八君) 御異議ないと認めます。      ——————————
  18. 河井彌八

    議長河井彌八君) 日程第四、会期の件。  本院規則第二十二条により、議長は、衆議院議長と協議の結果、会期を百五日間と協定いたしました。議長が協定いたしました通り会期を百五日間とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 河井彌八

    議長河井彌八君) 御異議ないと認めます。よって会期は、百五日間と決定いたしました。      ——————————
  20. 河井彌八

    議長河井彌八君) 日程第五、内閣総理大臣指名。  本院規則第二十条により、これより内閣総理大臣指名記名投票をもって行います。お手元に配付してありす赤色の記名投票用紙に、国会議員のうち一人を御記入され、御登壇の上御投票を願います。氏名点呼を行います。    〔参事氏名点呼]    〔投票執行
  21. 河井彌八

    議長河井彌八君) 投票漏れはございませんか………投票漏れないと認めます。投票箱閉鎖。    〔投票箱閉鎖
  22. 河井彌八

    議長河井彌八君) これより開票いたします。投票参事に点検させます。    〔参事投票を計算、点検〕
  23. 河井彌八

    議長河井彌八君) 投票の結果を報告いたします。  投票総数百五十七票、投票の過半数は七十九票でございます。  鳩山 一郎君 九十九票    〔拍手〕  鈴木茂三郎君 五十八票    〔拍手〕  よって本院は、鳩山一郎君を内閣総理大臣指名いたします。(拍手)     —————————————  鳩山一郎君に投票した者の氏名次通り。    片柳 眞吉君  加賀山之雄君    梶原 茂嘉君  柏木 庫治君    奥 むめお君  飯島連次郎君    井野 碩哉君  赤木 正雄君    森 八三一君  村上 義一君    宮城タマヨ君  溝口 三郎君    三木與吉郎君  三浦 辰雄君    廣瀬 久忠君  早川 愼一君    野田 俊作君  野本 品吉君    常岡 一郎君  田村 文吉君    館  哲二君  竹下 豐次君    高橋 道男君  高瀬荘太郎君    高木 正夫君  新谷寅三郎君    佐藤 尚武君  河野 謙三君    小林 政夫君  後藤 文夫君    岸  良一君  北 勝太郎君    関根 久藏君  長谷山行毅君    伊能 芳雄君  西川彌平治君    吉田 萬次君  酒井 利雄君    佐藤清一郎君  高橋  衛君    木村 守江君  谷口弥三郎君    長島 銀藏君  安井  謙君    瀧井治三郎君  横川 信夫君    石原幹市郎君  植竹 春彦君    松岡 平市君  剱木 亨弘君    北村 一男君  左藤 義詮君    寺尾  豊君  山縣 勝見君    重宗 雄三君 大野木秀次郎君    石村 幸作君  岡田 信次君    宮澤 喜一君  重政 庸徳君    藤野 繁雄君  加藤 武徳君    青山 正一君  榊原  亨君    高橋進太郎君  松平 勇雄君    伊能繁次郎君  田中 啓一君    郡  祐一君  小滝  彬君    平井 太郎君  島津 忠彦君    松野 鶴平君  中川 以良君    黒川 武雄君  市川 房枝君    八木 幸吉君  小幡 治和君    紅露 みつ君  有馬 英二君    最上 英子君  深川タマヱ君    中川 幸平君  菊田 七平君    三浦 義男君  木島 虎藏君    白川 一雄君  鈴木 強平君    杉原 荒太君  武藤 常介君    堀木 鎌三君  寺本 広作君    石川 清一君  鶴見 祐輔君    苫米地義三君  三好 英之君    石坂 豊一君  松原 一彦君    笹森 順造君  鈴木茂三郎君に投票した者の氏名次通り。    加瀬  完君  永岡 光治君    三輪 貞治君  湯山  勇君    大和 与一君  内村 清次君    秋山 長造君  阿具根 登君    海野 三朗君  大倉 精一君    河合 義一君  岡  三郎君    近藤 信一君  竹中 勝男君    成瀬 幡治君  森下 政一君    小酒井義男君  佐多 忠隆君    江田 三郎君  久保  等君    田畑 金光君  高田なほ子君    安部キミ子君  矢嶋 三義君    藤田  進君  岡田 宗司君    田中  一君  戸叶  武君    栗山 良夫君  吉田 法晴君    藤原 道子君 小笠原二三男君    菊川 孝夫君  若木 勝藏君    山田 節男君  天田 勝正君    中田 吉雄君  三橋八次郎君    千葉  信君  羽生 三七君    荒木正三郎君  三木 治朗君    山下 義信君  東   隆君    松永 義雄君  松浦 清一君    赤松 常子君  須藤 五郎君    鈴木  一君  松澤 兼人君    上條 愛一君  長谷部ひろ君    木村禧八郎君  相馬 助治君    村尾 重雄君  棚橋 小虎君    羽仁 五郎君  堀  眞琴
  24. 河井彌八

    議長河井彌八君) 議事都合により、本日はこれにて延会いたします。  次会は、明日午前十時より開会いたします。議事日程は、決定次第公報をもって御通知いたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後十一時四十五分散会      —————————— ○本日の会議に付した事件  一、日程第一 議席指定  一、議員請暇  一、参議院規則の一部を改正する規則案  一、参議院緊急集会規則廃止の件  一、日程第四 会期の件  一、日程第五 内閣総理大臣指名