運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1955-09-21 第22回国会 参議院 内閣委員会 閉会後第3号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十年九月二十一日(水曜日) 午前十一時三十七分開会
—————————————
委員
の異動 本日
委員植竹春彦
君辞任につき、その 補欠として
松岡平
市君を
議長
において
指名
した。
—————————————
出席者
は左の
通り
。
理事
宮田
重文
君 長島
銀藏
君 木下
源吾
君 木島
虎藏
君
委員
木村篤太郎
君 田中 啓一君 中川 以良君 中山
壽彦君
松岡
平市君 豊田
雅孝
君
野本
品吉
君 加瀬 完君 千葉 信君 吉田
法晴
君 相馬 助治君 田畑 金光君 三好 英之君 堀
眞琴
君 国務大臣 国 務 大 臣 砂田 重政君
—————————————
本日の会議に付した案件 ○
派遣委員
の
報告
○本
委員会
の
運営
に関する件
—————————————
宮田重文
1
○
理事
(
宮田重文
君) ただいまより
内閣委員会
を開会いたします。 昨日に引き続きまして国の
防衛
に関する
調査
を議題といたします。 一昨日以来
基地拡張
の問題について
質疑応答
が行われましたが、なおこの点について
質疑
が残っておりますのでただいまより
質疑
を進めることにいたしたいと存じますが、その前に過般本
委員会
といたしまして各地に
調査
に出て参りましたその御
報告
を願うことにいたしたいと思います。第一班の
野本
君。
野本品吉
2
○
野本品吉
君 御報告申し上げます。
宮田委員
、
荒木委員
並びに
野本委員
の三名は、去る八月十日から八月十四日までの五日間にわたりまして
大阪
府及び
兵庫
県に出張いたしまして、第二十二回国会の
内閣委員会
において特に論議の的となりました
米駐留軍
飛行基地拡張
問題、及び
自衛隊演習場
問題の一環として、
米駐留軍伊丹飛行基地
及び
陸上自衛隊宝塚演習場
の
実地調査
をいたして参ったのであります。なお、
右調査
に関連してそれぞれの
所管官庁
である
大阪調達局
及び
陸上自衛隊
第三
管区総監部
においてその実情を
調査
するとともに、
伊丹飛行基地
及び
自衛隊演習場
の地元である
豊中
、池田、
伊丹
、
宝塚
の
各市当局
からそれぞれ現地の実情を聴取して参りました。以下順を追って
調査
の概要を御報告申し上げます。 まず最初に、私ども一行は
大阪調達局
におきまして、
米駐留軍伊丹飛行基地
拡張
問題及び
大阪調達局
における
業務運営
の一般についてその
説明
を聴取いたしました。 まず、
伊丹飛行基地
拡張
問題について特に
調査
いたしました第一点は、
伊丹飛行基地
の
拡張計画
はどうなっているか、その第二点は、
右計画
に対する
地元民
の
反対理由
は何か、その第三点は、
右飛行場拡張
が地理的に不可能な場合の
代替地
があるかどうかという点であります。
大阪調達局当局
の
説明
によりますと、第一点につきましては、今回
米軍
の要請に基いて本
年度予算
において
飛行基地拡張
の対象となっている
飛行場
は五ヵ所であるが、
伊丹飛行基地
は今のところ一応その五ヵ所の中には入っておらない、従っていまだ本庁より
伊丹飛行基地拡張計画
については何らの指示を受けておらないとのことでありました。また
当局
の
説明
によりますと、
伊丹飛行基地
は
米軍
が接収以来今日までに過去二回、すなわち昭和二十六年十月及び昭和二十七年四月にその
拡張計画
がなされたのでありますが、そのつど
地元民
の
反対陳情
によりまして、この
拡張
は中止されて今日に至っているとのことであります。現在
伊丹飛行基地
は総面積が約六十六万坪あり、
滑走路
として長さ六千フィート、幅四百七十フィートの主
滑走路
のほかに、長き四千二百フィートの
予備滑走路
を持っておるのであります。二十七年度に
米軍
から示された
拡張計画
は、この主
滑走路
の長さ六千フィートをさらに三千フィート延長しようとするものであります。その
延長方向
は主として
豊中
市方面であります。今後もし
拡張計画
が行われるといたしますと、おそらくこの二十七年度の
拡張計画
と同様のものではないかと想像されるとのことであります。
調査
の第二点につきましては、
地元民
からはすでにしばしば
伊丹飛行基地拡張反対
の
陳情
を受けておるが、
拡張計画
についてはいまだ明示されていないため、この
地元民
の
反対運動
は
伊丹飛行基地
が二十七年度の
拡張計画
と同様に
拡張
されるものとの推定のもとになされた
反対
と思うとのことであります。そして
地元民
の述べる
反対理由
は、第一に、
豊中
、池田、
伊丹
の三市は
文化都市
であり、
拡張
によりこの
文化都市
が破壊される。第二は、
拡張
によりこの地方の
穀倉地帯
と称せられている農地が接収される。第三に、風紀が悪化する。大体以上の三点であり、また
伊丹飛行場
の
拡張
を
国際空港
のためとしても同様に
反対
であると主張しておるとのことでありますが、
他方伊丹飛行場周辺組合
からは、
拡張賛成
の
陳情書
が提出されておるとのことであります。
調査
の第三点につきましては、今日では特別に
代替地
は考慮されておらないが、以前には
兵庫
県
青野ヶ原
の地点が
候補地
に上ったとのことがあると聞いておる。また大和川の川尻を埋め立てて
飛行場
とする話もだいぶ前にあったことがあるとの
説明
でありました。 次に、
大阪調達局
の
一般業務運営
の
説明
といたしましては、
定員関係
、
日米行政協定
第十八条に基く
補償関係
、
駐留軍労務者関係
、並びに
大阪調達局管内
の
米駐留軍演習場関係
につきまして
説明
を受けたのでありますが、そのおもなる点は、まず
定員関係
につきましては、第二十二国会において成立いたしました
行政機関職員定員法
の一部を改正する法律によりまして
指名退職制度
が設けられたのでありますが、
大阪調達局
においてこの
指名退職
の指名を受けたものは二十七名でありまして、そのうち五名は
役付職員
であり、
一般職員
は二十二名となっております。この二十二名の内訳は
男子職員
六名、
女子職員
十六名であり、全部申出による指名であり、
強制退職
は一名もなく、
指名退職制度
は円滑に行われたとのことでありますが、
調達庁
は毎年
定員法
の改正のつど定員が減少され、
大阪調達局
においては、この
定員減
に対比し、局の
業務量
は必ずしも減少していないのであって、
職員個々
の
業務負担量
は加重しておる状況であるとの
説明
を受けました。また
調達庁
の
人員整理
の方針について、局長は、特に政府が
配置転換
の方針を早く立て、職員が
調達事務
の縮小による退職の心配をなくすようにし、安心して職務に従事することのできるようにしてほしい旨を強く要望しておりました。 次に
日米行政協定
第十八条
関係
の補償は、二十八年度までは府県に委任しており、二十九年度より
調達局
において一切の業務が行われることになったのでありますが、補償の約九割は
交通事故
によるものであります。すなわち、二十九年度の
補償決定件数
二百五十八件のうち、二百二十九件が
交通事故関係
となっておるのであります。また
被害者
で泣き寝入りのままになっておるものはまずないとの
説明
でありました。 次に
駐留軍労務者関係
の問題でありますが、この
労務管理
の直接
担当官庁
は府県であって、
調達局
はこれに対して
指導監査
を主として行なっておるとのことであります。最近
米駐留軍予算
の削減や、
駐留軍
の
引き揚げ移動等
に伴う
軍施設
の
閉鎖等
により、
駐留軍労務者
の数は漸次減少の傾向をたどっておるのであります。すなわち、
大阪調達局管内
の
駐留軍労務者
の最近の数を見ますと、昭和二十八年が一万六千八十八名、二十九年が一万三千五百七十五名、三十年が六月一日現在で一万三千八百五十三名となっており、さらに本年八月中に、
大阪商
大
返還等
、施設の閉鎖に伴い、管内で五百九十名が解雇されることになっておるとのことであります。
駐留軍労務者
は早晩逐次整理されていくものであり、
労務者自身
も整理に対しては、しいて
反対
の態度をとらず、その場合、よき
転職先
の
あっせん
を強く要望しておるとのことであります。
大阪調達局
での
調査
を終りまして、次いで
大阪
府当局
より、時間の
関係
上、きわめて簡単に
伊丹飛行基地
拡張
問題について
府当局
の意見を聴取いたしました。この問題に関し
府当局
は、
地元民
が全面的に
反対
している以上、府としてもこれを援助するのは当然であり、府議会においても
拡張反対
を議決しておる。
伊丹飛行場
は将来、
駐留軍基地
としてではなく、
国際空港
として発展させたい旨を述べておりました。 次いで、われわれ一行は
伊丹
市にある
陸上自衛隊
第三
管区総監部
におもむき、
自衛隊
宝塚演習場
問題、その他第三
管区隊
の
一般事項
について
調査
を行なったのであります。あいにく
総監
、副
総監
が不在のため、主として第三
管区幕僚長
及び
防衛庁大阪建設部長
より
説明
を聴取いたしました。 まず、
宝塚演習場
問題について、特に次の諸点について
自衛隊側
の見解をただしたのであります。その第一点は、
宝塚演習場取得
についての今日までの経緯。その第二点は、特に
宝塚
に
演習場
を設置した
理由
及び当
演習場
における
演習
の規模。その第三点は、
宝塚演習場設置
に至るまでの
宝塚
市当局
及び
市民
との交渉の経過。その第四点は、
兵庫
県副知事の
あっせん案
に対する態度。その第五点は、
宝塚演習場
に対する今後の方針であります。 まず
調査
の第一点については、第三
管区総監部当局
の
説明
によりますと、
演習場設置
につきましては、昨年六月七日一応
宝塚
市当局
の
了解
を得まして、昨年七月十七日
土地買収等
、
演習場取得
に関する事務を完了いたしたのでありますが、その後に至りまして、
宝塚
市側より
演習場使用反対
の
陳情
がありましたので、
使用
を一時延期して、
宝塚
市側と交渉の結果、昨年十一月二十五日両者の間に、本年一月二十日までの
期限付
をもって、もし
代替地
があれば
宝塚演習場
をそれと交換してもよいとの
了解
が成立、自来、
宝塚
市側の申し述べる
代替候補地
たる西宮市
金仙寺
の
実地調査等
を行なったのでありますが、期限の一月二十日を過ぎても容易に解決せざるため、本年六月三十日、
宝塚演習場
内の
道路改修
のため部隊の出動を見たのであります。本年七月に入り、本
演習場使用
について、両者の間に
兵庫
県の
あっせん案
が提示され、双方とも本
あっせん案
を
了解
し、
宝塚演習場設置
の問題は、一応
円満解決
の段階に来ているとの
説明
であります。
調査
の第二点については、
演習場
をどこに設置するかをきめるには、その地形あるいは部隊からの
距離等
によっていろいろと長短が生じてくるものでありますから、それらをにらみ合せて、できるだけその条件に適合すると思われる場所を選ばなければならない、その意味において、
宝塚演習場
は比較的その条件に適合しておるが、その広さからすれば、小
演習場
であり、
演習
としては
中隊程度
の
攻撃防禦
の訓練をするにすぎないところであります。
調査
の第三点につきましては、
自衛隊
としては
演習場
を設置する場合においては、常に
関係市町村
と相談しており、
宝塚演習場
を取得する場合についても、昨年六月七日
防衛庁大阪建設部長
が
宝塚
市当局
を訪れ、
演習場設置
について
宝塚
市当局
の
了解
を得ておるとのことであります。この点についてはわれわれ一行は後に
宝塚
市当局
の意見をも聴取したのでありますが、
宝塚
市当局
の
説明
は全く第三
管区総監部
の
説明
と反し、両者の
説明
に大きな
相違点
がありますので、この点を特につけ加えておきます。 すなわち、
宝塚
市側の
説明
によれば、昨年六月七日
防衛庁大阪建設部長
が「
用地買収
の資料に関する依頼」という書面を持参し、その文面には、「今般
保安隊伊丹駐屯部隊
小
演習場予定地
として、
宝塚
市、
長尾山地区
を買収致したいので御多忙中恐れ入りますが下記につき御
調査
の上御回答願いたい」と記載されてありまして、
用地買収
の
参考資料
についての
調査
を依頼されましたので、
市当局
はこれに対し回答を与えましたところ、
自衛隊側
はこれをもって市の
了解
を得たものと解釈しておるようであるが、
市当局
としては、ただ単に
前記調査依頼
に対し回答を与えたのみで、
演習場設置
の点については何ら
了解
を与えていないと述べておるのであります。また
自衛隊側
の
説明
としては、
演習場
を取得する場合においてはその
関係市民
全部の方に納得していただければ、それが理想的であるが、
市民
一人々々について話し合うということは不可能であり、結局市の代表である
市当局
、
市議会
を相手として交渉するほかはない。
市当局
、
市議会
との間に話し合いがつけば、
市民
に対しては
市当局
より納得させていただくことができると思う。従って
宝塚
市の場合でも
市民
よりなる
演習場設置反対期成同盟
の
人たち
とも数回会ってはいるが、主として
市当局
を相手に交渉してきたとの
説明
でありました。
調査
の第四点につきましては、本
演習場
問題については、本年六月
宝塚
市当局
より
県当局
へ持ち込まれたのでありますが、
県当局
も事態を憂慮いたしまして、本年七月
兵庫
県金山副知事より
演習場使用
について両者に対し次のような骨子の
あっせん案
が提示されたのであります。 すなわち、一、
演習場
には一朝有事の際に
攻撃目標
となるような
火薬庫
、
弾薬庫
、ガソリン・
タンク等
の
構築物
は設置しない。二、大砲、
特車等
は絶対に
使用
しない。三、小銃といえども
実弾射撃
はしない。四、その他
市民
に不安を与え、教育上または観光上支障を及ぼすような
演習
はしない。五、現在はもちろん将来においても日本人以外の者に
演習場
を
使用
せしめない。六、将来他に適当な
演習場
を取得することができるようになった場合には、移転するにやぶさかでない。というのであります。
自衛隊
も本
あっせん案
については全面的にこれを了承し、本年八月一日第三
管区総監
より
宝塚
市
当局あて
に「
宝塚演習場
の
使用
について」の公文が発せられ、あらためて
あっせん案
の内容に基いた
使用計画
を明らかにいたしておるとのことであります。 最後に、
調査
の第五点につきましては、特に換地の問題でありますが、現在のところ換地についてはまだ何も考えていない。また
宝塚演習場
に隣接しておる
国有地
を目下
防衛庁
へ所管がえをする手続を申請中であるとの
説明
でありました。この換地の問題については
あっせん案
の一つの条件ともなっており、今後に残された最も重要な問題であり、たとえ
宝塚
市側より換地を提供しても、その土地の
適不適
を決定するのは
自衛隊
であるから、
自衛隊
においても今後特に換地に十分努力するよう希望して参ったのであります。 その他、第三
管区隊
において
調査
しました一般問題としては、
宝塚演習場
以外の第三
管区隊
の
演習場
の現況、第二十二国会で成立した
防衛関係
二法律の改正に伴う第三
管区隊
の増強の状況、及び
自衛官
、
予備自衛官
の
応募状況等
であります。 第三
管区隊
の
演習場
につきましては、この
宝塚演習場
のほかに八ヵ所ありまして、そのうちの三ヵ所、饗庭野、日本原、
青野ヶ原
は
日米共同使用
となっておるのであります。また現に信太山に
米駐留軍
の
演習場
がありますが、これに対しては目下
共同使用
を申請しており、将来は
共同使用
ができるものと考えておるとのことであります。 また
共同使用
の場合、これを申し入れたときはおおむね許可が得られるが、ただその場合
使用開始日
の五十五日前に
使用期間
を申し出なければならず、また変更の
たびごと
に申請を要し、その点不便を強く感じておるとのことであります。 次に今回の
防衛関係
二法律の改正に伴う増強としては、第三
管区隊
としては大きな増強はなく、ただ新たに
独立施設
一個大隊及び
武器補給
一個中隊が設けられることになっておるとのことであります。 また
自衛官
及び
予備自衛官
の
応募状況
でありますが、まず
自衛官
については二十九年度は
募集目標
に対し、
応募率
は九二・九%になっておりますが、本年度はこの八月までに一一〇・五%と
募集目標
を突破しておるのであります。本年このように
応募率
が上昇したのは、募集に
準備期間
があり、募集の趣旨が末端までよく行きわたったためであると
説明
しております。
予備自衛官
については本年八月一日現在一千七名の
応募者
に対し、八百七十六名を任用しており、八月二十二日より五日間、本年度第一回の訓練を行う予定であるとのことであります。
予備自衛官
はその俸給が一日七十円であり、待遇の悪い点が
応募者
の少い一つの原因をなしておるとのことであります。 以上で
陸上自衛隊
第三
管区隊
の
調査
を終りまして、ついで翌日
豊中市役所
におもむきまして、
伊丹飛行基地
の地元であり、最も
利害関係
の多い
豊中
、池田及び
伊丹
の三市の市長及び
市議会議長等
の参集を得まして、現地の実情の
説明
を受けたのであります。
伊丹飛行基地
はこの三市に囲まれたちょうどその
まん中
にありまして、現在この三市の
理事者
及び
議会関係者
間において
伊丹飛行場拡張反対期成同盟
が結成されており、
豊中市長
がその会長となっておるのであります。当日の
実情説明
は、
関係市民
約三百名が傍聴する公開のもとに行われまして、主として
前記関係者並び
に傍聴に来られておった
農民代表
、
教育関係代表
、及び
婦人代表
の方より、こもごも
飛行場拡張
に伴い
関係市民
に及ぼす影響、特にこれが
市民生活
に大きな脅威を与える点を述べ、
伊丹飛行基地
の
拡張
は絶対にこれを中止していただきたい、また三十一
年度予算
においても
伊丹飛行基地
の
拡張
の
予算措置
がなされることのないように努力せられたい旨を述べられたのでありますが、三市の市長及び
議長等
の述べる
反対理由
のおもなるものは次の諸点であります。 第一点は、
立地条件
が悪いということであります。すなわち、
伊丹飛行場
は先に述べましたように
豊中
、池田及び
伊丹
の三市に囲まれた
まん中
にありまして、現在このようなところに
飛行場
が存在すること自体がすでに無理であり、さらにそれを
拡張
することは三市の存在を全く無視するものであると述べております。 第二点としては、
飛行場拡張
により農地が接収されるという点であります。現在
拡張
を予想される地域は当地方における
穀倉地帯
と言われておりまして、この
拡張計画
によって直接被害を受ける者は
農民
である。以前農地を接収された
農民
の中にはいまだそれがため今日流浪の身となっておる者さえあり、一時に多額の
補償金
によって農地を接収されることは
農民
を最も悲惨な状態に陥れるものであると述べております。 第三点は、
学校教育
上支障を来たすということであります。現に三市の
学校
は全部で六十三校あり、そのうち小中
学校
は四十八校あるのであります。これらの
学校
、とりわけ
飛行場周辺
の
学校
が
爆音等
により学習に及ぼす障害、またこれによる精神不安は非常にゆゆしい問題となっており、特に
義務教育
中の学童においてその影響が多く、
飛行場周辺
では一日の学習時間の約一割はこの騒音のために犠牲になるとのことであります。またこのような時間的ロス、あるいは
心理的障害
により、
周辺
の
学校
の
学力水準
は他の
地区
に比し低下いたしており、たとえば小
学校
において
社会科
を例にとれば、全市の平均四六の
学力点数
に対し、
周辺
にある
学校
は三七・四と低下しておるとのことであります。また現在
防音装置
を施してある
学校
がありますが、これはただ単に防音の効果が得られるのみで、換気、温度、
湿度等
の衛生の点において重大な欠陥があるとのことであります。 第四点は、
乳幼児
の発育に支障を来たすということであります。最も発育を必要とする
乳幼児
が爆音のため十分な睡眠をとることができず、従ってその発育が十分でなく、他
地区
の
乳幼児
に比した場合、その
発育状態
は非常に悪いとのことであります。 以上が三市の市長及び
議長等
の述べました
反対理由
のおもなる点でありますが、その他風紀を乱す、土地の
工場誘致
ができない、爆音のため新らしい住宅が建たない等の点もその
反対
の
理由
として述べられたのであります。 また、
職中市麻田地区
には
各種業者
の連合体である
伊丹飛行場周辺各種組合連合会
と称する組合があり、
組合員
約三百名を擁しておるのでありますが、この
連合会
の
人たち
からは三
市当局
の
説明終了
後、
伊丹飛行場拡張賛成
の
陳情
を受けたのであります。当日述べられた
賛成理由
は
伊丹飛行場
は
民間飛行場
として最適であり、年々
駐留軍
が撤退すれば、その後は
民間用
として発展させたい。そうすれば
周辺地区
はそれに伴って発展していくという点にあるのであります。 現地においては前記一部の
賛成者
もありますが、三市の
理事者
、議会が中心となって、住民の全組織をあげて
拡張反対
を呼号しておるのでありまして、今回の
拡張計画
は一応昭和二十七年度に行われた
拡張計画
と同様なものと予想して、これに基いて
反対運動
をしておるとのことであります。 この
事情説明
後、三市の案内によりまして、
飛行場周辺
を視察いたしたのでありますが、特に
拡張
を予想されておる
飛行場
の
南方地区
は当地方の
穀倉地帯
と言われるだけに一面豊かな農地を形成いたしております。また
飛行場南端
の柵に沿いまして、
伊丹
市と
豊中
市を結ぶ道路が通じており、またこの道路とともにこの
地区
の農地への
灌漑用水路
があり、
飛行場拡張
に伴い、もしこの道路、用水路が寸断される結果となれば、確かに交通上、農業上等に及ぼす影響は多大なものがあると思われました。 この
現地視察
の際に、
拡張
を予想される
地区
、
拡張
によって大きな影響を受けると思われる各部落において、
関係農民
が多数参集をしておりまして、農地を接収される
農民
の苦衷を訴え、
拡張
を中止されるよう切々たる
陳情
を受けたのであります。 われわれ一行は
飛行場周辺
を視察するとともに、一方
大阪調達局長
の案内によりまして、
米駐留軍伊丹駐屯地部隊司令官
よりこの問題に対する意見を聴取し、同時に
飛行場
内の視察を行なったのであります。まず
司令官
は最近
航空機
の発達に伴い、
航空機
がスピード化され、大型化されてきており、その航空を安全にするためにはまず第一に
飛行場
の
拡張整備
が急務である、特にこの
伊丹飛行場
は
滑走路等
の状態が悪く。破壊されておる所が多い、また
滑走路
が短いためにジェット機はもちろん、
民間航空機
においてもその離着陸に常に危険を感じておる、私は航空安全上、当
飛行場
の
拡張整備
は必要と感じておると述べ、現在の主
滑走路
をさらに南方へ千メートル延長する
計画図
をわれわれ一行に示し、この計画はすでに東京の方へ提出してあり、これがいかに決定せられるかはあなた方と中央とで決定せられるものであると述べておるのであります。 最後に
宝塚
市におもむきまして、
自衛隊
宝塚演習場設置
問題について、
市当局
の意見をただし、さらに
自衛隊
第三
管区総監部
、及び
宝塚
市当局
の案内によりまして
宝塚演習場
の
実地調査
をいたしました。まず
宝塚
市当局
については、主として次の諸点について
調査
を行いました。 その第一点は、
宝塚演習場設置
に
反対
する
理由
。その第二点は、
演習場設置
に対する
反対運動
の経過。その第三点は、
兵庫県知事
による
あっせん案
に対する態度。第四点は、今後の方針、特に換地についてであります。 第一点につきましては、そのおもなものは次の三点であります。 すなわち第一は、
宝塚
市は
観光都市
、
住宅都市
として将来の発展を期しているが、それがこの
演習場設置
のために著しく阻害される。第二は、
演習
によって山地が一そう荒廃して、洪水や
土砂流失
のため、市内は降雨のつど災害をこうむることになる。第三は、
自衛隊車両往来
のため、市内の道路が損傷し、
沿道住民
は絶えず損害を受けるという点にあります。 第二点につきましては、
市当局
の
説明
によりますと、本
演習場設置
につき、
市当局
と
自衛隊
との
事前了解
については、すでに申し上げた通り、
市当局
及び
市民
の何ら関知しないうちに
演習場予定用地
は買収されたとのことであります。
市当局
としては全面的に
演習場設置
には
反対
であり、一応
市議会議長
及び
建設委員長
が第三
管区総監部
において
調査
の結果、
演習場設置
のため土地が買収された事実が明らかになったため、直ちに
宝塚市議会
は昨年七月二十九日の議会において、
演習場設置反対
の決議をいたし、また同月
市民
とともに
宝塚演習場設置反対期成同盟会
を結成いたしたのでありますが、その後
市議会側
は
同盟会
と分れ、同年九月、議会に
演習場設置反対対策特別委員会
を設置し、昨年十月西下中の、当時の木村
防衛庁
長官に直接設置
反対
の
陳情
をするほか、数回にわたって
防衛庁
本庁及び第三
管区総監部
に
反対陳情
を行なって参ったとのことであります。昨年十一月
防衛庁
との間に換地について
了解
が成立して以来は換地
候補地
として西宮市
金仙寺
をあげたのでありますが、
金仙寺
については西宮
市議会
での
反対
決議もあり、
宝塚
市の財源からも困難を来たし、これがため起債を申請したが、これも不調に終り、換地の問題は容易に実現を見なかったとのことであります。本年四月、新議会が成立して以来も従来の特別
委員会
を存置し、換地問題及び
演習場使用
の留保について努力し、あくまで
演習場設置
に
反対
し、本問題の早期解決に努めて参ったとのことであります。
宝塚演習場設置
反対運動
については前に申し上げたように、昨年七月市側と
市民
側とが一体となって
演習場設置反対期成同盟
会を作り、当初は
市当局
及び
市民
が相提携して
反対運動
に当ったのでございますが、その後両者の間に
反対運動
に対する意見の相違を来たし、またその責任の所在を明らかにするため、八月二十九日、市側はこの
同盟会
を脱退し、
同盟会
は
市民
のみにて形成されたとのことであります。
市議会側
はその後特別
委員会
を設置して、自後今日まで両者は全く別個に
反対運動
を展開しておるのであります。先の
伊丹飛行基地拡張反対
運動が
関係
市当局
を中心として行われておるのに対し、
宝塚
においては、同一目的のために市側と、
市民
からなる
反対
同盟がおのおの別個に、しかも両者が相反目しながら
反対運動
をして参っていることについて、全く奇異の感を与えられたのであります。 第三点につきましては、本年六月三十日、続いて七月七日
自衛隊
が
演習場
内の
道路改修
のため出動いたしたのでありますが、これがため
市民
との間の空気が険悪な状態に立ち入り、このことが新聞紙上に報道されたため、
県当局
が事態を憂慮いたしまして、前に申し述べたような
あっせん案
の提出となったのであります。
宝塚市議会
では七月十六日議員総会を開き、県より
あっせん案
が提出された場合いかにするかについて諮ったところ、多数で
あっせん案
の提出を求めることにきまり、七月二十九日に県の
あっせん案
の内容について同じく議員総会に諮ったところ、多数でこれを受け入れることに決定し、八月四日の議会で
あっせん案
受諾を議決いたしたとのことであります。
あっせん案
受諾の
理由
については、特に
市民
と
自衛隊
との間にもし不祥事でも起ってはならないし、また施設等の面で何か市のためにプラスになることができればよいという考えからと申しております。しかし市としては、
あっせん案
を受諾はしたが、
演習場設置反対
の態度は全く変っておらず、将来はできるだけ早く換地してほしいと考えているとのことであります。また、この
あっせん案
については
反対
期成
同盟会
には相談いたさなかったけれども、各種団体の長の参集を求めて
あっせん案
に対する態度の決定を求めたところ、各長の
了解
を得たとのことであります。 第四点については、先に申した通り、たとえ
あっせん案
を受諾しても、
演習場設置反対
の態度は何ら変らない、今後は運動の重点が換地にあるため、現在設置されている
演習場設置反対対策特別委員会
は将来移転促進同盟に切りかえて行きたいと述べております。また、換地については、できるだけ早く話を進めたい考えではあるが、具体的に今すぐ換地を求める考えはまだ持っていない。その
理由
は、現状においてはどこへ換地を求めても成功しそうもない、しばらく冷却期間をおいてから換地を求めることに努力した方がよいと思っていると述べております。 また、当日はこの
あっせん案
の提案者たる
兵庫
県金山副知事からも事情を聞く予定でしたが、あいにく副知事不在のため、秘書課長の出席を得まして県の意向をただしたのであります。その
説明
によりますと、県が
あっせん
に当るに至ったのは、この
演習
地の問題について地元と
自衛隊
の空気が悪化するに至ったので、県の責任上、このような措置に出た次第であり、また、副知事としても、
宝塚
は将来住宅地として利用すべきであるという点については市の考え方に同感であり、将来換地があればこれに変えるべきであると考え、
自衛隊
にもその旨を伝えておるとのことであります。 以上述べましたような
説明
を
宝塚
市役所で受けました後、
演習場
を視察いたしたのであります。この
演習場
が
自衛隊演習場
としての適、不適についてはさておき、まずわれわれ一行が感じたことは、この土地が非常に起伏の多い、しかもはげ山となっていることであります。この
演習場
に通ずる道路が一本ありますが、この道路をはさんで左側が元民有地であり、右側が
国有地
となっております。この
国有地
は非常によく植林されているのに反し、
演習
地となった元民有地は全く植林されておらず、随所に土砂崩壊の跡が見られるのであります。地元においても、このような土地で
演習
が行われた場合には、さらに土砂の崩壊を激しくするであろうということを心配いたしておりますが、
自衛隊側
では別に大きな部隊の
演習
をするのでもなく、土地の掘さく等も行わず、ただ
演習
のためのタコつぼぐらいを掘る程度であり、そのような心配はないと
説明
し、万一洪水でも起れば直ちに災害出動をすると述べております。
演習
地は前に申した通り起伏が多いため、ほとんど台地がなく、大きな部隊の集合等には困難ではないかと思われました。また、この
演習場
に通ずる道路はいまだ整備されておらず、われわれの乗って行ったジープでも途中までしか登り得ない状態であり、
あっせん案
の中に
特車等
は
使用
しないという一項がありますが、現状では
特車等
の
演習場
への出入は不可能ではないかと思われたのであります。
演習場
のふもと付近は、現在住宅分譲地帯となっており、随所に新住宅が建設されており、また
演習場
の頂上よりは
宝塚
市並びにその
周辺
が一望し得るような地帯になっております。 最後に
宝塚
小
学校
において、
演習場設置反対期成同盟
会及び多数の
市民
の方々より種々
陳情
を受けたのであります。これらの方々からは、従来市側のこの問題に対してとって来られた態度に対して非難する発言がなされたとともに、今回の
あっせん案
についても、市側は
同盟会
並びに
市民
に対し何ら諮られることなく、むしろ秘密裏にこれに賛成いたしたことについて
市民
の強い不満が述べられたのであります。
あっせん案
の内容についても、特に換地についていつまでという期限がはっきりしていないし、
自衛隊
が隣接する
国有地
の所管がえを申請している以上、将来このまま
宝塚演習場
を
使用
するおそれが多く、この
あっせん案
についても絶対賛成することができない旨を述べております。 以上でわれわれ一行が過般
大阪
府及び
兵庫
県へ出張して
調査
いたしました報告を終ります。
宮田重文
3
○
理事
(
宮田重文
君) 次に第二班堀君からお願いいたします。
堀眞琴
4
○堀
眞琴
君 当
内閣委員会
の決定に基きまして、去る八月二十四日より三十日までの一週間加瀬、堀両
委員
は北海道における
駐留軍
飛行基地及び
自衛隊演習場
の
実情
並びに北海道庁、札幌
調達局
、北部方面
総監
部の
業務運営
の
実情
調査
をいたして参りました。 私どもが
調査
並びに
視察
して参りました所は、日程の順序に従って申し上げますると、北海道庁、札幌
調達局
、
陸上自衛隊
真駒内駐屯
部隊
、北部方面
総監
部、
陸上自衛隊
札幌
地区
病院、南恵庭、北千歳の各駐屯
部隊
、千歳
駐留軍
飛行基地及び函館にあります
陸上自衛隊
第二新隊員
教育
隊であります。 以上の諸地点におきまして
調査
をいたしたのでありまするが、
調査
の詳細な内容につきましては私どもにおいて作成いたしました文書を提出することになっておりまするので、詳しいことはその文書によって御了承願いたいと思います。 以上でございます。
宮田重文
5
○
理事
(
宮田重文
君) 次に第三班木下君。
木下源吾
6
○木下
源吾
君 木下、田畑両
委員
の
一行
は九月十日から十三日までの四日間、千葉県の木更津航空基地並びに愛知県の小牧航空基地の
実情
を
調査
いたしました。 詳細は文書をもって提出いたしまして、速記録にとどめておきたいと思います。 そこで簡単に、今
野本
君から御
報告
がありましたが、私どもの
調査
の結果も
反対
の
実情
は同一でございます。 特にこの際申し上げておきたいことは、第一に
調達庁
はいろいろ仕事をされる上に
地元民
をだましたというようなことが
一般
に言われている、この点は注目に値するのであります。 そしてまたもう
一つ
は、今は何にもしておらぬけれども、
反対
だということは皆これは一貫して言っている。その
理由
とするところは、今
野本
君の言われた
通り
でありますが、まだこれにつけ加えることは、一方は金で解決してあるということをよく言っているけれども、われわれは墓地のような先祖代々が眠っている
土地
をとられるということ対しては、金ではそういう問題は解決つかんのではないか、こういうことですが、小牧のごときは
拡張
予定
地に三ヵ所の墓地があります。こういう点は非常に重大だと私どもは考えております。 それからいずれにいたしましても日本の
防衛
のために必要なんだ、こう言われるけれども、われわれは自分たちが今
防衛
しなければならぬようになっている、こういうことを言っているのですが、これは十分にやはり考えてやらなければいかぬのじゃないかと、こういうふうに私どもは感じて参りました。こういうわけで、詳細にわたってはここに文書を提出いたしますから、速記録によって御了承願いたいと思います。 以上、簡単でありますが御
報告
申し上げます。
宮田重文
7
○
理事
(
宮田重文
君) ちょっと速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
宮田重文
8
○
理事
(
宮田重文
君) 速記をつけて下さい。 それでは昨日のお申し合せに従いまして、専門員において決議の案文等についての作成ができておりますので、ただいま御配付をいたします。それにつきまして各会派において御検討の上、ちょうど一時まで休憩をいたしますから、正一時に集まりましてお打ち合せをすると、こういうことにいたしまして、午前中の
委員会
は以上をもって閉じまして、午後一時まで休憩いたします。 午後零時二十九分休憩 —————・————— 午後四時十一分開会
宮田重文
9
○
理事
(
宮田重文
君) ただいまから休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。 御
報告
を申し上げますが、先ほど来
委員
長、各
理事
及び各派の
代表
の方も交えて、昨日皆さんの御協議に基いて専門員において作られました決議案の案文について検討をしたのでありますが、これについてはついに一致点を見出すことができませんので、とりやめることに相なりました。 そのおもなる点を申し上げますと、大体この基地問題については、本
委員会
において相当慎重な審議を遂げたのでありますが、そのうち流血の惨事を起した不祥事は、まことに遺憾であるが、その原因になるような不当なる第三者の介入が将来起るようなことがあっては、今後のかような問題についても円満なる解決はむずかしいであろう、だからそういう文字を入れるか入れないかの問題について、一番論点となったわけであります。それで法の秩序のもとにできるだけ政府も
現地
においても努力をするという形が生れなければいけないということでありましたが、どうしても一方は不当なる第三者の介入というような文字を入れるとするならば、片方においては警察力も相当干渉しておるじゃないか、そういうものも入れるべきだというような御
意見
が、大体主要なる点でありまして、さような点につきまして、あるいはまたその形を決議文にするか、あるいは共同声明の形にするかという点につきましても、御
意見
の一致が見出せなかったわけであります。従ってこの決議案の取扱いの処置につきましては、一応まとまらざるままに終了したことを御
報告
いたします。 なお、この際皆様に御了承を得たいと思いますのは、昨日当
委員会
の参考人として出席を求めました山形県村山市白鳥の伊藤直春君が、上京の途上急病にて九段坂病院に入院して手当をすることになったのであります。従って昨日は齋藤久藏君がかわって陳述することの御了承を皆様に得ておりましたことは御承知の
通り
であります。伊藤直春君の病状はその後急変をいたしまして、昨日の正午近くついに死去されたとのことでありますが、まことに愁傷の情にたえません。伊藤君は公用の途上倒れたのでありますから、当
委員会
といたしましてもこの弔問その他のことにつきましては
議長
にお計らいをお願いするように手続をいたしたいと存じますが、さよう御了承を願いたいと思います。御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
宮田重文
10
○
理事
(
宮田重文
君) 御異議ございませんければさように取り計らいます。
千葉信
11
○千葉信君 ただいま決議案の御相談の過程についての
委員
長の御
報告
は大体その
通り
と言って差しつかえない程度ですが、ただしかし、あわせてこの決議案に関するいろいろな話し合いが最終的には決裂のやむなきに至った
関係
から、
委員会
はこの決議案の問題が提起せられたそのときの段階に戻って、今後
委員会
を継続するということについて、
予定
通り
継続するということについて確認されておりますから、この点も
委員
長からこの
委員会
でお諮り願いたいと思います。
宮田重文
12
○
理事
(
宮田重文
君) ただいま千葉君から御発言がありましたが、当
委員会
の
運営
は以上御
報告
申し上げた
通り
の段階に参りましたので、明日今後の
運営
につきましては決議文を出そうという御協議をする前の質問順序に従いまして、国の
防衛
問題あるいはその他公報においてお示しを申し上げておりますような順序に従って
質疑
を続行するようにいたしたいと思います。 本日の
委員会
は以上をもって散会にいたします。 午後四時十六分散会 —————・—————