○久保等君 今度の
放送協会の
予算について、先ほど来、いろいろ御
説明を伺っておりますと、
政府交付金の問題等にしても、
政府の一般
予算の補助金なり交付金というような問題についての問題は、夫確定だというような
状態のもとに切り離された形で、
放送協会の
政府交付金の問題は計上せられておるわけなんですが、そういったようなことは、これはもちろんやむを得ない措置としてとられたのでしょうが、そういったような、
放送協会としては、あくまでも
放送協会の
事業だという立場から、私はやはり
政府交付金の問題にしても
政府当局は
考えられるんでしょうしするだけに、やはり
放送協会独自の
予算そのもののやはり成立について、もう少し最善の努力をこれは要する問題だと思いますし、今電波監理
局長のほうから今後の問題については、こういったような事態の起らないようにという
説明もありましたので、私も了承せざるを得ないと思うんですが、少くとも
法律的な表現——これが成立しなかった、
年度内に成立を見なかった、翌
年度の
予算が成立しなかったということになった場合のいろいろな事態を予想しますと、これは先ほど来
説明せられておりまするように、
責任支出とか、云々という問題ですが、こういうようなことはいわば無
法律状態におけるような措置の問題であって、結果的にはそういうことが批判せられ、あるいは
審議せられることはやむを得ないとしても、自然にそういうようなことが、少くともこういった
審議の過程において論議せられなければならんということは、きわめて不体裁きわまる問題だと私は思う。しかもこれがたまたま特殊な事情があって、本
年度という場合だけであるならば、また別なんですが、最近の傾向はむしろ年々そういったような好ましくないことが常に
委員会で論議せられておるというようなことでは、非常に私
ども残念に思う。従って今後の場合においては、むしろ絶対そういうことのないようにというふうに、私はぜひ一つ御努力願いたいと思う。
それからまた四月以降の問題で、かりに三月三十一日までに
予算が
承認されなかっという場合における法制的な問題についても、これまた私は非常に重大な問題だと思いますし、特に、
予算が三月三十一日内に上らなかったということになると、一般
予算の場合と違って、特に聴取料やなんかの問題も、これは非常に大きな私は問題だと思う、もしそういったようなことによって一般聴取者に法的な
根拠を求められた場合、そういったものに対してそれはやむを得ずそうせざるを得ないからそうしているんですという程度では、あまりにも権威のないことだと私は思う。そういった問題についても、これは法制的な面についても
政府はもう少し私は早急に解決するような努力をされるべきだと思う。ところがその問題についても、これまた何もきのうきょう
指摘されておる問題じゃないんですが、一向にそういった問題についても、一般的な
放送法の改正問題として先ほど
郵政大臣の御
答弁にもあったように、極力検討しておるけれ
ども、今のところいつどうこうという結論は出しかねるという程度の
お話ですが、これは
郵政大臣自体の立場から見れば、今までの経過は十分に、あるいは検討を加えておられないという特殊な事情もあろうかと思いますが、しかし私は郵政当局、また
郵政大臣という、それこそ立場から
考えるならば、そういう程度の
答弁では了解できない程度の今までの経過もあることでありますし、また非常に重要な問題だと思うんです。従ってそういった
方面についても早急に
政府としての
考え方、また法制的な問題についての扱い方、こういったような問題については、具体的な一つ御
答弁がわれわれに対してもお示し願えるように
お願いをいたしたいと思う。
なお、私いろいろ
内容のこまかい点等については、
あと時間もまた別途あるようでございますから、その機会に譲りまして、今度の
予算の提出の時期の非常に遅延したという問題、またそのことが
国会においての
審議が実質的には拘束せられるというような私は印象を受けるんです。まあこれが果してどういう結果になるかどうかは別として、少くともそういったわれわれに印象を与えること
自体は、まことにわれわれとして残念でありますので、この際、厳重に御反省を願いたいということを申し上げておきたいと思います。