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説明員(石井榮三君)
最初に
警察寄付の問題につきまして、当
委員会におきまして、去る七月真剣にお取り上げいただきまして、御批判、御鞭撻をいただきました趣旨にのっとりまして、七月二十一日付をもちまして通牒を発しまして、第一線の善処を促していることは、さきに御報告申し上げた
通りでございます。その後の実際運営の
状況につきまして一言御報告させていただきたいと存じます。
通牒を七月二十一日に発しまして、翌日七月二十二日に管区
警察局長会議を
開きまして、その趣旨の徹底をはかったのであります。管区
警察局長は、それぞれ帰任の上管区内の各府県本部長にその趣旨の徹底をはかったわけであります。さらに引き続きまして八月十日に全国の都道府県本部長会議を招集いたしまして、この会議の機会を利用いたしまして、さきに管区
警察局長を通じて趣旨の徹底をはかったものを、重ねて趣旨の徹底をはかるために議題に供しまして、十分その徹底をはかったのであります。とりあえず従来の
警察後援会解
財政援助を主たる目的とする後援
団体等の寄付は一切受けないということをまずやってもらいたい、在来それ以外の寄付につきましても、抑制についてはかねがね私
どもの方では指導をいたしておりますが、それは申すまでもないことであります。それ以外に新たに先ほど申しました
通り、
警察に対する
財政援助を主たる目的とするいわゆる後援
団体式のものから寄付を受けるということは、この際即刻やめてもらいたいということを、これは直ちに実施をしてもらったつもりであります。趣旨は十分末端まで浸透いたしたと思っております。そうした後援
団体の廃止の問題でございますが、これは
警察自体で持っておる
団体でなく、外部の方で組織されておる
団体でありますので、これが廃止の手続等につきましては若干時間のかかるのは、これはいたし方ないのであります。形式的に会を廃止するというような手続につきましては、その後すでに実施した所もありましょうし、まだその手続中の所もあろうかと思います。そうした全国的なすべての
調査、統計的なものはまだ私
どもの手元に集計をいたしておりませんので、近い機会にそうした統計
調査をやってみたいと思っておるのであります。現在そういう進行
状況にあることを御報告しておきたいと思うわけであります。私
どもの承知いたしておるところでは、各府県本部長はいずれもこの趣旨を十分了得してくれまして、その線に沿って着着
措置をしてくれておるものと確信をいたしておるのであります。いずれ近い機会に具体的な
数字その他の
資料をもってあらためて御報告さしていただきたいと、かように存じておる次第であります。
次に問題になりました神奈川県の捜査に関する通達の問題でございます。これは神奈川県の本部長が犯罪捜査の実績を上げるために、特に知能犯捜査につきまして、神奈川県では従来あまり十分な成績が上っていないというところからいたしまして、知能犯検挙の態勢整備確立という
観点から通牒を発することを
計画いたしたのであります。これは八月の初めにそうした通牒の案ができましたが、事柄が事柄でありますので、ただ単に通牒を第一線の署長あてに流すだけでは趣旨の徹底が十分はかれないし、また誤解等があってはつまらないというので、署長会議あるいは捜査係長会議というものを招集いたしまして、その機会に十分趣旨の徹底をはかりまして、初めて通牒を発するということにいたしたようであります。それは八月の、日ははっきり記憶いたしておりませんが、中旬であったように記憶しております。それが日ならずしてある新聞の記者の察知するところとなりまして、日はあるいはちょっと違っておるかもわかりませんが、私の記憶では八月二十四日であったかと思いますが、の新聞にこういう通牒が神奈川県本部長から第一線に出された、これは行き過ぎではないかという意味の御批判があったのであります、それまで私
ども中央におきましては、神奈川県でそういった通牒を出されたということは全然知らなかったわけであります。新聞にその記事が出るに至りまして、初めて新聞社の方から私自身にも、こういう通牒が神奈川県で出されておるようだがどう思う、こういうお尋ねがあったのであります。私何も正式に報告を受けておりませんでしたので、新聞社の方でおっしゃることをかりにそのまま正しいといたしますならば、その
前提に立って私の意見を申し述べるならば、それは明らかに行き過ぎである、従ってさっそく実情を
調査して善処させたい、こういうふうに私は答えたのであります。新聞にも私の談としてそういうものが載っておったと思うのであります。で、私は直ちにその日に神奈川県本部長に、こういう種類の通牒を出したということを新聞社から聞いてきたが、果して事実かということを確かめましたところ、そういう通牒を実は出した、内容はどういうものであるか、かくかくのものであるということで、おおむね新聞社の方にキャッチされておるものとほぼ間違いないものでありましたので、それはどうも適当でないと思うからさっそく善処するようにという注意をそのときいたしておいたのであります。神奈川県の本部長におきましては、さっそく私のその注意を受け入れてくれまして、即日でありましたか、あるいは一日間があいたか、ちょっとはっきりいたしませんが、とにかくこれはまずかったというので全面撤回をいたしておるのであります。従いまして、署の方におきましては、まだ実際にその通牒に基いての活動に入らないうちに、幸いと申しますか、これがそういう
措置がとられましたので、実害を惹起することなくしてこれを撤回し得たということは、せめてもの不幸中の幸いであると、かように存じておるのであります。
次に基地の問題について御報告さしていただきます。最近基地の問題につきましては、特に具体的には砂川町の基地拡張の問題と大高根の基地拡張の問題につきまして、若干のトラブルがございましたので、これについて
状況を御報告いたしたいと思います。
基地問題につきまして、私
ども警察の態度と申しますか、これをこの際一言申し上げておきたいと思うのであります。基地問題に対しましては、地元の方々の熾烈なる反対運動があるのでありますが、この反対運動に対するわれわれ
警察の態度は、反対運動そのものに対しましては
警察は不介入、不干渉の原則を堅持いたして今日まで参ったつもりであります。また今後もそうでありたいと思っております。しかし、それはどこまでも反対連動が合法の
ワク内において行われる場合に限るのでありまして、いやしくも反対運動が行き過ぎのあまり不法事態を発生するということになりますならば、
警察の職責上これを取り締るという態度に出ざるを得ないことは自明の理でございます。今日までこういう基本的態度をもってこの問題に対処してきたつもりであります。基地の
関係の地元民の方々の心情を思いやりますと、先祖伝来の土地を国家的要請のためとは申しながら奪われるということは、まことに忍びがたいものがあることは、私
どもも十分に御同情申し上げておるのであります。従って
関係当事者の間に円満に話し合いが進められまして、納得の上で問題が解決されることが最も望ましい、できるだけそういうふうにありたいということを私
どもは常に念願をいたしておるのでございます。そういう意味合いにおきまして、合法的な反対運動が行われることは、われわれはこれに対して、先ほど申します
通り何ら介入せず、干渉しないという態度をもって今日まで参りましたし、今後もまたそういたしたいと思っておるのであります。
さて具体的に最近の砂川基地の問題あるいは大高根の基地の問題につきまして、経過を御参考までに申し上げてみたいと思うのであります。詳しいことを一々申し上げますのは煩にたえないと思いますので、私
ども警察が
関係を持ちました
部分だけについて申し上げたいと思うのであります。調達庁が基地拡張のために所要の手続をとられまして、いわゆる立ち入り
調査をされることになりまして、第一回の測量を実施しようとされたのは六月三十日であります。六月三十日から七月一日、七月二日、この三日にわたりまして第一回分測量実施を
計画されたのであります。この六月三十日にまず五日市街道の道路上の測量に着手をされたのでありますが、その際地元民約五十名、応援労組員約八十名の方が五日市街道上にスクラムを組みましてこの
調査を阻止されたのであります。さらに翌日の七月一日には地元の方が約五十名、応援労組の方が約二百名、前日同様に阻止されまして、測量班員の乗っている自動車が取り巻かれ、あるいは押し返され、測量は結局二日ともできなかったのであります。さらにその翌日の二日には地元民約五十名、労組員約百五十名の方々によって、これまた前日、前々日同様阻止されまして、測量が結局できなかったのでありますが、そのときに調達局の不動産部長がみぞに転落してけがをするといったような事故もあったのであります。この際
警察はどういう態度をとったかと申しますと、先ほ
ども申しました
通り、私
ども警察といたしましては、できるだけ当事者間で円満な話し合いのもとに納得されて、この問題が押し進められることをかねがね念願をいたしておりました。地元民の熾烈なる反対の気持も十分にわかりますので、わずかの軽微なトラブルのために直ちに
警察が出動してこれを抑えるといったようなことは、かえって地元の人たちの気持を刺激し、事態の解決のためにならないのではないか、こういう見地からこの第一回の測量の六月三十日ないし七月二日の
状況の推移につきましては、
警察といたしましては、おおむねこれを形勢観望をするという態度で臨んだのであります。若干の私服員等を現場に出しまして、
状況等を見ておるという
程度のことはいたしましたけれ
ども、制服
警察官を現場に派遣するといったようなことは差し控えたのであります。
第二回の測量実施がちょうど調達庁によって
計画されましたのは八月二十四日であります。このときには前回の例もありまして、調達庁側といたしましては、警視庁に対しまして測量に対する警備を要請してこられたのであります。従って警視庁といたしましては、第一回の場合の
状況にもかんがみ、ある
程度警察力をもちまして、当日の交通の
整理あるいは測量班員の業務に対する妨害を排除するということのために、若干名出動させるのが適当であろうという見地に立ちまして、約四百五十名を出動せしめたのであります。しかしながらこの日も調達庁の測量班員が現地に臨みまして、現地の方々といろいろ話し合いをしようという申し入れに応ぜられて、話し合いを一日ほとんどされまして、結局話しがまとまらないで、午後三時ごろになりまして、測量を実施したいということでありましたので、その測量が円満に行われるためには、その測量を妨害している
状況にある事態を解決をしなければ測量はできないわけでありましたので、
警察といたしましても、道路上にすわり込んでおられる地元民、あるいは労組の方々にどいていただくようにお願いをいたしたのでありますが、
〔
委員長退席、理事石村幸作君着席〕
なかなか再三の警告では聞き入れていただけなかったので、この際は
警察の実力を行使いたしまして、交通
整理のために道路警戒の作業をいたしたのであります。測量隊が現場まで到着いたしましたときには、かなり時間もかかりました
関係上、その日の測量は事実上ついにできなくなって、そのままその日を過ごした、こういう
状況であったのであります。翌二十五日以後地元の方で話し合いをいたしたいということでありまして、また調達庁当局といたしましても、できることならば十分話し合いをいたしまして、事態を円満に解決したいという熱意をもちまして、調達庁長官あるいは東京都知事が地元民との交渉を行なったのであります。従って二十五日以後、そうした話し合いが続けられまして、測量は実際には行なわれなかったのであります。かねてこの測量実施の公告期間は八月、二十一日までということになっておりましたが、話し合いのために時間が費やされまして、とうとう八月三十一日までには実際上の測量はできないでこの期間は過ぎてしまったのであります。そこで調達庁といたしましては、あらためて立ち入り
調査の手続を九月二日にとったのであります。そうして若干の準備期間をおきまして、九月十三日、十四日この両日に立ち入り測量を行うという実施
計画を立てられたわけであります。この九月十三日になりまして、いよいよ調達庁は正規の手続に基く立ち入り測量を行うということに相なったのであります。警視庁におきましては、第一回の測量あるいは第二回の測量の
計画が結局実施されなかったという
状況にかんがみまして、第三回目のこの九月十三日以後の測量に際しましては、ある
程度の
警察官を派遣をいたしまして、交通
整理に当るとともに業務妨害等の不法事案の起らないようにこれを防止する、こういう必要があろうという見地から
警察官の派遣を
計画いたしたのであります。九月十三日に警視庁の方で情報等に基きまして、地元民並びに応援労組員方々おおよそ数千名が動員されるのではないか、こういう情報もありましたので、
警察官の派遣も従来よりも若干分厚にしなければならないという見地から、九月十三日には約千六百名の
警察官を用意いたしたのでございます。五日市街道の交通
整理に当るとともに調達庁の測量の円満に遂行されるよう業務妨害等の不法事案を防止するという任務をもって
警察官が配置に着いたのであります。実情は五日中街道に多数の地元民、応援労組員がすわり込みをいたしまして、これではとうていそのままでは立ち入り
調査などできない
状況でありましたので、交通安全確保のため妨害行為の停止を再三警告いたしたのであります。これを聞き入れていただけなかったので実力をもってこれを排除し、この日公務執行妨害容疑で三名の者を検挙いたしたのであります。翌十四日も
警察といたしましては前日の
状況にかんがみ、またいろいろ情報等によりますならば、やはり前日同様相当多数の者が動員され、測量の妨害をされることが必至でありますので、
警察官をこの日も約九千百名出動させまして、前日同様道路上にすわり込みやピケをはり、交通を妨害している多数の労働員、地元民に再三の警告にもかかわらず立ちのいてもらえなかったので、実力の行使によってこれを排除いたしたのであります。この日には二十五名の公務執行妨害、あるいは往来妨害、道路交通取り締り違反容疑で検挙いたしたのであります。別に
警察官のカメラを強奪した事件について三名の者を検挙し、合計この日は二十八名の者が検挙されたわけであります。なお検挙になりました十三日の三名、十四日の二十八名の方々のその後の
状況でございますが、現在三名を残して他は全部釈放になっておるのであります。
なおこの九月十三日、あるいは十四日の砂川基地における
警察取締りの際、相当のもみ合いがありました
関係上、
警察側にも相当数の負傷者、相手方にもかなりあったように聞いておるのでございますが、相手方の負傷者の方は私
どもまだ
調査中でありまして、正確な
数字をつかんでおりません。
警察側の負傷者の数は九月十三日六十四名、九月十四日に三十名、合計九十四名の負傷者を出しておるのであります。その中で全治十日以上の、重傷と申しますか、けがをした者が二十一名あったと記憶いたしております。なお
警察官の装備、被服等に対する被害、破損したもの、紛失したもの等、約二百七十点あるのであります。いかにお互いにぶつかり合いが激しく、もみ合ったかということがこれで御想像願えるかと思うのであります。
次に大高根の基地の問題について申し上げます。大高根の基地の立ち入り
調査は、今月の十六日から実施されることに調達庁の方で
計画をされたのであります。九月十六日当日は測量班が現地に到着いたしましたところ、待機中の地元の方から、地元側の方から話し合いをしようではないかということでありまして、一応それに測量班は応じまして、話し合いをいたしたのでありますが、話し合いはなかなか円満に進まないと申しますか、平行線でありまして、結局この日は午前、午後とも話し合いで終始いたしまして、測量は全く行われなかったのであります。この日に地元側におきましては、地元の方並びに応援労組員の方々合せて約五百名くらいの人が要所々々にピケを張って、測量班が地元に到達するまでも再三阻止をされておるのであります。しかし先ほど申します
通り、この日は話し合いで終始いたしまして、実際に測量は行われなかったのであります。
警察といたしましては、一応万一に備えて、
警察官を約五百五十名ぐらい待機をさせまして、実際にはこれを現地に全部出動させる必要はなかったのであります。
状況視察、あるいは若干の警戒の意味を持たせまして、約二百名を近くまで派遣をいたしたのにとどまったのであります。この日は格別の事故もなかったのであります。むろん地元民の方々によって途中の道路で検問を開始し、あるいは六尺大の丸太を道路に持ち出して通行を妨害するといったような行為もありましたけれ
ども、それは警告によりまして簡単に中止されました。それ以上私
どもの方でも潔く追及するということなしに終りましたので、この日は特に大きな事故というものはなくて済んだわけであります。翌十七日に、もはや前日の経験に徴して話し合いを繰り返してもむだであるという結論に到達いたしました。調達局側といたしましては、
計画通り測量を実施するという態度をきめたわけでございます。
警察側といたしましては、調達局側より、従って警備の要請もありましたし、また
警察自体の判断におきましても、前日の経験にかんがみまして、相当数の地元民並びに応援労組員の方々の動員があり、道路にピケを張り、すわり込みをする
状況であることは必至であると見ましたので、
警察官を必要数出動せしめることにいたしたのであります。こり日の
警察官の出動数は、制、私服合せまして約八百名ぐらい出したかと思っております。地元民並びに労組員の方々の出動数はどの
程度であったか、正確な
数字は私
どもつかみにくいのでありますが、大体推定されるところ五、六百名であったかと思います。
警察の出動数が少し多過ぎなのではないかという感じをお持ちになるかもしれません。相当数動員されることと思ってわれわれの方は用意いたしたのであります。約八百名ぐらいのもので、これはむろん最高の
数字がそうであります、
状況に応じまして、必要のないものは適宜撤退、引き揚げということはやっておるのであります。この日の事故は道路上におきまして、丸太を横たえて測量班の測量を妨害したという悪質な者三名を検挙いたしたのであります。これは十七日の事故であります。午後に一名、これは測量班の測量器の足をつかんでゆさぶり、暴力によって測量を妨害したというかどによりまして一名検挙いたしたのであります。合計三名の検挙を見たのであります。この日の検挙者はこれだけであります。翌十八日は、やはり前日同様地元並びに労組員ほぼ前日と同数ぐらいではないかと私
どもの方では推定をいたしておるのであります。道路上のピケ、すわり込みによりまして、測量妨害が行われたのであります。これを排除し、測量の円滑なる実施をはかるために
警察側はやはり前日同様の派遣出動をいたしたりであります。これも先ほど申し上げた
通り最高時が八百五十名でありまして、
状況の推移に応じまして適宜撤退をいたしておるのであります。この日の事故は、業務妨害容疑で二名検挙いたしただけでございます。大体以上あらましを申し上げたのであります。
なお申し落しましたが、この九月十七、十八、両日における大高根における取締りに際しまして、
警察官の負傷いたしました者は三十名、肋骨亀裂した重傷者一名、あとは軽傷でございますが、三十名の負傷者を出したのであります。地元民並びに応援労組員の中にも若干の負傷者があったのではないかと思うのでありますが、これは私
どもの方ではまだ
調査中でありまして、正確な
数字はつかんでおりません。いずれにいたしましても、こうした砂川において、あるいは大高根において、
警察と地元民の間にトラブルが起りまして、双方に相当多くのけが人を出すというような不祥事態を起しましたことは、まことに遺憾にたえないところであります。われわれ
警察側といたしましては、このような秩序の維持のために必要やむを得ない実力行使をしたつもりであります。その結果こうした双方にけが人を出すといったような不祥事態になりましたことは、返す返すも残念でございます。あるいはいろいろの御批判がありまして、
警察の行き過ぎと申しますか、そういった声も聞くのでありますが、われわれ現地から報告をきいておるところでは、
警察といたしましては、必要
最小限度の実力行使をいたしたものであるというふうに聞いておるのでありますが、しかし一方的な部内の広告のみに基いて、われわれは何ら反省をしないということがあってはならないのでありまして、あくまで謙虚に反省すべき点は反省いたしまして、もし
警察側でも行き過ぎがあるとするならば、そうした点については今後十分に反省をいたさなきゃならぬと存ずるのでありますが、今日まで私の第一線から聞いております報告におきましては、
警察といたしましては、やむを得ない必要
最小限度の実力を行使したものであるというふうに相なっておるのであります。
一応簡単でございますが、以上概況を申し上げまして、終りたいと存知ます。